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2013年4月21日 (日)

スカイツリー・地デジの受信不良対策工事~ブースターの調整で完了

先日発覚した我が家のスカイツリーの試験電波受信不良について(ここ)、今日、対策工事屋さんが来て処置をした。そのメモである。
結論は、「地デジの電波は40~75dBμVが最適だが、我が家のスカイツリーの電波は82.5~84.8dBμVと高かったため、ブースターのボリュームを最小にして、70.2~70.3 dBμVに下げた。」

地デジのアンテナの、東京タワーからスカイツリーへの移転に伴い、試験放送が行われているが、先日、思ってもいなかった我が家でも、ブロックノイズが出てビックリ。「東京スカイツリー移行推進センター」のコールセンターに電話しておいたが、ちょうど3週間後の今日、130329sky1 対策工事に来てくれた。
前にも書いたが、原因はブースターの飽和だろう、と判断していたが、やはりそれが原因だった。ブースターのボリュームを回してオワリ。今日聞いた話をメモしておく。(写真はクリックで拡大~20chの「TOKYO MX」の東京タワーからの送信は、2013/05/15正午で停止)

・スカイツリーからは、試験放送以外に常時試験電波が発射されているので、それを頼りに調整する。そのレベルは本放送から36dB低いレベル。よってその電波の強さから36dBを加えたレベルが本放送のレベルとなる。
・地デジの電波は40~75dBμVが最適とされており、我々はそこに合わせ込む作業となる。そこから10dBはみ出ていれば10dB下げる。しかしレベルを下げることによって、千葉テレビのような地方局の電波が弱くなって見られなくなる可能性があり、そことのバランスが必要。経験では、どの家庭でも20dB位下げると枠内に入る。ブースターのボリュームで下げきらない場合はアッテネータを入れる。
Img_30551 ・スカイツリーの電波を測定するには、「R&SのFSH4 ハンドヘルド・スペクトラム・アナライザ」を使う。この測定器は250万円もするので、紛失したり壊すわけにはいかない。測定の結果46dBあるので、36dBを足すと82dBになり、若干高い。ブースターのボリュームを下げると、34.6dBになり、36dBを加えると70dBなので枠内に入ったことになる。
・作業はこれでOKだが、NHKが非常にうるさいので、事前事後の測定値の写真や、測定データを録らなければならない。その資料作りが大変な作業。また屋外作業があるときは、屋根ロックを付けて写真を撮って・・・。
・家によっては、アンテナに付いているブースターの調整が必要になり、屋根に上がるので作業も大変。
・千葉テレビなどの電波の弱い地方局も必ず見たいというお客は、カットオーバーとして、スカイツリーからの本放送になった後に、改めて再調整をすることになる。

工事屋さんから貰ったデータがこれ。東京タワーからの電波の強さの調整前と調整後の130421tideji_3 値である。調整後は、ブースターを下げたので、各局その分レベルが下がっている。そして表の右端がスカイツリーの電波。試験電波のレベルから、36dB補正後の本放送の限界強度の値(予想)である。70dBと、ちょうど良い値となっている。
なおテストには、東京タワーから放送されている放送大学が一番分かり易い。スカイツリーからの試験放送時、ウチの場合、放送大学のレベルが急減して映らなくなるが、ブースターのボリュームを、目盛で最大の10から3以下に下げると、急激にレベルが上がって映るようになる。つまり、やはりブースターの過信号入力によるアンプ回路の飽和が原因だったようだ。

やれやれ、と作業が終わって工事屋さんが帰った後、居間からカミさんが「テレビが壊れた~~」という叫び声・・・。見ると、Panaのテレビがモザイクに・・・。
それでブースターのボリュームを最大・最小にしたときの、周波数の高いNHK(27ch)と低いフジテレビ(21ch)の、それぞれのメーカーの表示レベルを調べてみた。(東京タワー)
130421ant

これが分からない。ブースターのボリュームを最小に(-10dB?)下げても、三菱、東芝のテレビは若干数値が下がる程度で、受信に必要なレベルより大幅に上だが、Panaだけは急Img_30701 激にレベルが下がり、モザイクになった。我が家のPanaのプラズマTVの環境だけの現象かも知れないが、この現象が、他メーカーのTVと比べて分からない・・・。まさかPanaのTVの感度が悪いことはあり得ないので、歪みなど他の性能の違いかも知れない・・・
それで、仕方がないので、ブースターのボリュームを最大に戻しておいて、本放送が始まった後に、ボリュームを下げることとした。
(⇒その後調べたら、ブースターのボリュームを2/10位以上にするとPanaの受信レベル(C/N比の数字)が急に上がるようなので、ボリュームを最小から若干上げて使うことにした。⇒追:これだと、別室の東芝液晶TVが映らないので、5/10に上げた・・・)

<総括>
・NHKなどは「受信障害は、原因として電波が強いことが多いので、ブースターのボリュームを下げてみてくれ」とPRすべき。そうすれば、かなりオンコールが減るのではないか?
・作業には膨大なお金が掛かっている(計11万5千件、対策費は100億円とのこと)。無料で見てくれる、というので、自分のように、その後“原因はたぶんこれだろう・・・”と見つかっても、黙って見て貰う人も多いだろう。しかしボリュームを下げるだけで済むなら、工事屋さんを家に入れる煩わしさからも解放されるので、双方にメリット?
・(2013/05/05追)TVやB-LAYのメーカー、設置場所の環境によって、現象が様々。もし工事屋さんに見て貰える場合は、一カ所だけでなく、家中のテレビをチェックして貰った方がよい。一カ所だけのチェックの場合は、(我が家で別室のPanaが映らなくなったように)他の部屋のテレビが映らなくなる可能性がある・・・

・(2013/05/11追)色々試した我が家での結論は、
130421antdrct *「ブースターを入れないアンテナダイレクトであれば、東京タワーもスカイツリーも、どちらも同じような高レベルで受信できる」(左図)
*「しかし家の各部屋での受信をOKにするためには(分配器とケーブルでのロス)、どうしてもブースターが必要」
*「ブースターのボリューム最大では(今までの状態)、東京タワーや放送大学や地方局(チバTV・TV神奈川)もバランス良く受信出来るが、電波が強いスカイツリーの時は、ブースター飽和の影響でレベルが大幅に下がり不安定に。そして放送大学や地方局は、完全に映らなくなる」
*「それで、ブースターのボリュームを最少にすると、飽和が解けてスカイツリーや放送大学はレベルが大幅に上がってOKになるが、地方局や東京タワーの時にレベルが下がって受信が出来ない部屋が出る」
*「東京タワーとスカイツリーの両方をOKにするため、ボリュームを最少より少し上げると(3/10位)、在京7局は両方でOKだが、放送大学や地方局は受信できない。」
結論~「我が家の場合は、スカイツリー“本放送時”は、ボリュームを最少にして放送大学は映るようにしても、地方局は全く映らない」⇒どうせ見ないので、地方局は諦めることにした。(我が家のブースターの性能の問題かも知れないが・・・)

電波は強すぎても、弱すぎてもダメなことが身に浸みた。(スカイツリーはまるでモンスター?? ~FM放送では、スカイツリーの恩恵は計り知れないが、地デジでの恩恵は???)

(2013/05/06追)
我が家の系統は、
・ANT(U-HW25)⇒(5C2V)⇒<10dBアッテネータ追加(下記)>⇒(2F部屋)ブースター(日本アンテナVTR-33W)⇒*4分配⇒1Fへ(5C2V)⇒東芝レコーダ(DBR-M190)⇒PanaTV(TH-42PZR900)
*4分配⇒(1m)三菱TV(LCD-40MDR1)
*4分配⇒各部屋(略)

●(2013/12/21追)解決
今更ながらで言いにくいが、全ての原因は“ブースターに入れるアンテナからの信号が大きすぎた”ため、だった。よって、アンテナから来たケーブルに、10dBのアッテネータ(減衰器)を入れてからブースターの入力につないだら、ボリュームがリニアに可変するようになり(ブースターがまともに動くようになり)、全ては解決した。
我が家のアンテナ入力は充分に強く、そのままだとブースターは不要で、2分配して1台のテレビはそれで見ている。しかしもう1分配側を各部屋に分配すると、当然弱くなってブロックノイズが出る。よってブースターが必要になるわけだが、テレビの前にブースターを入れるのなら何でも良いが、各部屋への分配器の前に入れる場合は、30dBのブースターにつないでも、そのまま30dB上がるわけではなく、あくまでもブースターの許容入力レベル以内の入力にしないと、信号が飽和して30dB増幅しない。
つまり、今まではアンテナからの入力レベルがブースターの許容入力レベルを超えていたため、入力回路が飽和し、ボリュームが最小近くでは何とか歪まない信号が出たが、少しでもボリュームを上げると、出力が歪んでテレビの受信レベルがさがっていた。
それを今回、10dBのアッテネータを入れてブースターの入力を、許容入力以下にしたため、ブースターがちゃんと30dBの増幅を行い、各部屋のレベルがあがったというわけ。
反省として、測定に来て貰ったときに、ブースターの前のアンテナレベルそのものを測っていたら、ブースターの入力許容レベルを超えていることが分かったかも・・・

(関連記事)
我が家がスカイツリーへの移転で地デジ難視聴地域に!?⇒ブースターの飽和 

●メモ:カウント~420万

130421nenkin <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

2013年4月21日 (日)
(スカイツリー・地デジの受信不良対策工事~ブースターの調整で完了)
より拝見いたしました。

測定データを添付されていますが、ほんとに
これが事前事後のデータでしょうか、対策後
のデータが信じられません、私の老眼のせいでしょうかネ・・・・・・

【エムズの片割れより】
自分も大いなる勘違いをしていました。スカイツリーに切り替わるとテレビの電波の表示レベル(数字)が下がったので、てっきり電波が弱くなったと思ったのですが、実際には強すぎて、ブースターが入力オーバーになって誤動作していたのでした。
工事屋さんも、ほとんどの家はこれが原因で、ブースターのボリュームを下げるだけで直ると言っていました。

投稿: 山の隠居 | 2013年4月28日 (日) 22:57

テレビの電波の表示レベル(数字)はC/N比ですのでブースタの能力を超えると歪みの為表示は悪くなります。 ブースタの能力以内に収まれば事後のデータ(重要BER/MER)が対策工事前より悪化する事あり得ません。
対策工事後のモザイク画面も不思議では有りません。 また対策工事が完了した後に
ご自分でブースタの調整をしなければならないとは、何のための対策工事なのでしょうか
ネ~?????

【エムズの片割れより】
対策工事は、卓上ブースターのそばの三菱製テレビで測定しました。他の部屋のテレビもチェックすると工事屋さんは言ったのですが、自分がやるので良い、と断りました。その後、階が違うPanaのテレビで、モザイクが発生し、レベルを上げることになりました。
つまり、三菱、東芝の製品はボリュームを一杯に下げても東京タワーでも充分なC/N比(数字)が取れますが、Panaだけは3/4程度下げるのが限界で、それ以上下げると急激にC/N比(表示数字)が悪化します。よって、Panaを東京タワーでもスカイツリーでも正常に映すために、自分で調整することにしました。
同じ場所(同じケーブル端)の東芝製とPana製の違いなので不思議ですが、電界強度だけでなく、歪みなどに対するメーカー間の性能の違いかも知れません。

投稿: 山の隠居 | 2013年4月29日 (月) 09:59

対策しましたか。
でも、結局はチバテレは見れないままなんですね・・・
私も独立テレビ局のいくつかのチャンネルが見られなくなったので連絡、対策してもらいました。
ほとんどは回復しましたが、テレ玉は最後まで回復しませんでしたね・・・
業者からも「どうしても(テレ玉を)見たいのなら、完全移行後に自費で業者に頼んで」と言われました。

【エムズの片割れより】
この度はありがとうございました。地方局を引き続き見たいという人には、「カットオーバー」と称して、無料でスカイツリー移行後に改めて調整に来る、と言っていましたが、当方はどうせ見ないので断りました。
それに我が家では、スカイツリーでモザイクが出ないギリギリに調整すれば(ブースターのボリュームをギリギリまで上げれば)、どの局も以前と同様に見られると思っています。

投稿: マッノ | 2013年4月29日 (月) 15:44

追記です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130428-00000008-san-soci
見通しが甘すぎるどころではありませんね。
そもそも、地デジ完全移行までにスカイツリー建設→試験発射ができていればここまで大騒ぎにならなかったはずですが・・・
っというか、ここまで相談・対策の件数が多いのなら、さいたまでもよかったのでは?
(当初、さいたまにすると今の墨田(2万件)にした場合の7倍(14万件)ほどの受信障害件数になるといわれていた)

【エムズの片割れより】
この2万件と14万件は、受信障害の原因を、方向だけで計算していたのでは??
電波が強すぎる障害については想定外だったのかも・・・
今朝の日経の社説でまで、早くスカイツリーに移転しろ、と書かれていましたが、ま、5月は無理ですね。連続ドラマが、1日たりとも見られなくなるのは、家庭にとっては我慢出来ない大事件なので・・・

投稿: マッノ | 2013年4月29日 (月) 15:50

地デジデータのBER/MERの説明がマスプロ電工の、よくある質問に有るようですので参考に見てみて下さい。
http://www.maspro.co.jp/contact/pro/levelch.html

卓上ブースタで何時でも調整可能の様ですね
一度、卓上ブースタの電源を切ってみては
どうでしょうか、もしかしてpana以外のテレビは卓上ブースタの電源を切っても受信出来たりするかも知れませんね。

電波障害の対策工事は東京タワーと東京スカイツリーのどちらの電波も正常に受信出来る様にするのが目的だと思います。 また、これまで正常に受信出来ていた放送局がこの原因で出ない場合も対象と思われます。
どちらの場合も無料で対応頂けるのではとおもいます。

【エムズの片割れより】
色々やってみましたが、結果として家中のTV・B-LAY(当家は計5台)を東京タワーでもスカイツリーでもOKとするのは、至難の業ですね。メーカー間の感度の違いや、場所によるケーブルロスの違いがあり、あっちを良くするとこっちがダメとか・・・
原理的に地方局は諦めざるを得ないようです。つまりスカイツリーに合わせてゲインを下げると、地方局が映らない。これに対しては手段が無いのでは??

投稿: 山の隠居 | 2013年5月 3日 (金) 23:28

個人的に興味あり
差し支えなければ、テレビ受信の系統図/使用ブースタの型番等、参考の為知りたいです。

【エムズの片割れより】
ANT(U-HW25)⇒(5C2V)⇒(2F部屋)ブースター(日本アンテナVTR-33W)⇒4分配⇒1Fへ(5C2V)⇒東芝DBR-M190⇒PanaTV(TH-42PZR900)
4分配⇒(1m)三菱TV(LCD-40MDR1)
4分配⇒各部屋(略)

日本アンテナVTR-33Wの銘板には、利得UHF28~33dB、定格出力98dBμVとあります。(写真をアップしました)
なお、ブースターと三菱TVは同じ所にあり、ANTダイレクトですと、レベル22以上必要な所、30程あり充分ですが、各部屋へのケーブルが20数年前の5C2Vですので、そのロスか、レベル不足になり、やはり各部屋へはブースターが必要なようです。
おって、アンテナダイレクトでの三菱・東芝TVでのデータを取ってみようと思っています。

投稿: 山の隠居 | 2013年5月 5日 (日) 22:51

テレビ配線の構成解りかけました。
いくつかの原因がある様ですネ。
改善されれば県域局も問題なく受信できる事と思います。
取り敢えずPanaTV(TH-42PZR900)
手前の東芝DBR-M190をスルー(直結)
にしてCNが改善されるか見てみて下さい。

【エムズの片割れより】
ブースターのボリュームMINで、それぞれを直結にしたとき、Pana:40、東芝:41でほとんど変わりませんでした。ブースターをスルーしたとき、Panaがギリギリ映らない局でも、東芝を経由すると数字が若干上がって映るようになる。つまり東芝はミニ・ブースターの動きをしている?4分配で相当落ちているようです。

投稿: 山の隠居 | 2013年5月 7日 (火) 14:45

補足でございますが、電解は強くても弱くてもいけないのは間違いありませんが、ブースターの定格入力と出力を間違って調整するのが最も悪い方法です。例えば、最大出力110dbのブースターで、最大利得が35dbだった場合、定格の入力レベルは110-35で75dbになります。アンテナの性能受信レベルがそれ以下の場合、プリアンプを使う等対策が必要です。逆にアンテナレベルが高い場合はアッテネーター(電波等を必要期待値減衰させる器具)(ブースターにスイッチ切り替えで内臓されているものもあります)で定格の入力レベルに近づけてあげれば定格の最大出力を出してあげても何も問題はありません。しかしそのまま、110dbでテレビにつなげると、正しい状況で映りませんのでブースターの出力側に必要減衰期待値のアッテネーターを入れてください。テレビ入力が大きいからといって、ブースターのボリュームだけで調整するのは間違った調整法です。しかしながら、電波を測定する精度の良い機械はかなり高価(車が買えます)であります。その辺が、街の電気屋さんや一般の方がブースターを正しく調整できない一つの原因かもしれません。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。
そうなんです。測定器がないため、アンテナレベルを素人が知ることが出来ないのです。
本当は、余計な装置を入れないで、テレビに繋げば良いのですが、屋内配線のロスから、どうしても少しの増幅は必要。
しかし、スカイツリーと地方局のレベル差が大きいので、両立させる調整がなかなか難しいですね・・・。

投稿: PIN | 2013年6月 1日 (土) 00:41

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