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2013年1月31日 (木)

「ドラマは録画で」~録画再生の視聴率

明日の2013年2月1日は、テレビ放送開始(NHK)60周年だという。そんなことで、今日はテレビの話・・・(長くなって恐縮だが、なかなか面白いデータなので・・・)
今朝の朝日新聞1面に、こんな記事があった。さもありなん・・・。(写真はクリックで拡大)

「ドラマは録画」くっきり 再生率、「生」を上回る例 非公開データを分析
 テレビの録画再生を含めた視聴率の実態が、朝日新聞が入手した調査結果で初めて分かった。視聴率は放送時間中に見られた数値しか公表されていないが、視聴実態をより反映した録画を含めた数値をみると、人気ドラマの中には録画再生が放送中を上回る例もあった。テレビ放送が始まって2月1日で60年、視聴率調査が始まってから半世紀以上がたつが、公表数値が視聴実態と離れつつあることが浮き彫りになった。
 公表されている視聴率は番組の人気の「唯一のものさし」とされ、調査会社ビデオリサーチが全国27地区6600世帯を対象に、放送中に見た人の割合を地区ごとに調べている。関東、関西、名古屋は各600世帯が、北部九州、札幌などは各200世帯が対象だ。
 同社ではこの調査とは別に、東京30キロ圏内で録画機器を所有する約200世帯を対象に、放送中の数値に加えて録画した番組を放送の7日後までに再生した人の割合を示す「録画再生率」も調べている。朝日新聞は今回、今年1月1日~7日の1週間分のデータ(未公表)などを入手し、実態を分析した。公表された600世帯の「視聴率」と単純に比較はできない。
130131shityouritu  録画再生率が圧倒的に高いのはドラマだ。3日放送の「ラッキーセブンスペシャル」(フジテレビ)は放送中が12.6%だったが、録画ではそれを上回る13.5%だった。連続テレビ小説「純と愛」(NHK)は4日朝の放送中は17.6%、録画再生は5.4%。平日午前放送の韓流ドラマでは、放送中が0.5%だけだったが録画が3.0%に達した例もあった。アニメなどの子ども番組も録画再生が多く、6日朝の「仮面ライダーウィザード」(テレビ朝日)は放送中の4.0%を上回る5.3%だった。バラエティー番組は、あまり録画再生されていない。
 番組を録画して後で見る「隠れた視聴者」は、デジタル化で録画が飛躍的に簡単になったのに伴い増えている。関係者の中には「見応えのある番組ほど視聴者は録画して見る。実態を反映した数字も公表すべきだ」という声もある。

TVの見方 変化を反映~録画再生率 番組評価に影響も
 昨年、夜の連続ドラマで平均視聴率が20%を超えた作品はゼロだった。ヒット作が減り「テレビドラマの地盤沈下」を指摘する声も多い。だが実際には、「隠れた視聴者」が大勢いることを今回のデータは示す。
 NHK放送文化研究所の調べでは、録画機器の普及率は50%超。録画した民放の番組を1週間に5分以上再生した人の割合も年々増え、昨年は約4割に達した。2月1日で放送開始から60年を迎えるテレビの見方は様変わりしている。
 にもかかわらず、テレビ局や広告会社は放送中の視聴率を絶対視。調査開始から半世紀以上、番組の人気や質までも評価する指標であり続けている。なぜか。
 視聴率はそもそもスポンサーに対し「この番組にCMを出せば○○人が見ていますよ」と説明するための指標だったからだ。CMが飛ばされやすい録画再生率が高くても「意味がない。企業が興味を持つのは『良い番組』ではなく、放送中に数字を取れる番組だからだ」と放送局幹部。長年の商習慣に慣れた業界は、CM料金に直接結びつかない「録画」を公表すべきなのかどうか、判断がつかないのが現状だ。
 だが、ドラマの制作現場では近年「作り込んだ力作ほど視聴率が取りづらくなっている。わかりやすく手軽な番組が増えて低俗化が進むのではないか」との懸念が広がっている。
 現在は、バラエティー番組が好調な日本テレビやテレビ朝日が視聴率競争で優位に立つが、録画再生率も加味すれば、ドラマ枠が多いフジテレビやTBSにもさらに多くの視聴者がいることになり、競争に変化が生じる可能性もある。
 米国ではすでに録画も含む視聴率が公表されている。調査対象者に音声認識装置を持たせ、職場などで番組を見聞きした場合も含めて実態を正確に測ろうとの試みもあるほどだ。
 リサーチ評論家の藤平芳紀さんは「技術の発展で視聴形態は劇的に変化し、自宅以外のあらゆる場所でテレビに接している。メディアのあり方に大きな影響を与える基礎データなのだから、録画も含めて実態を正しく反映させた調査結果が世に出されるべきだ」と指摘する。(田玉恵美)」(2013/01/31付「朝日新聞」p1、4より)

自分は、ほぼ100%TV放送は録画で見ている。何よりも、見る時間に制約がないのがよい。
「視聴率」は、あくまでもCMのための統計なので、録画再生による視聴は(CMはスキップして見られていないので)対象外、という論も分かる。しかし視聴者からすると、視聴率は番組の人気度を測る貴重な数字!?
よって、ナマで見ている率だけを論じられても・・・というところ。

上の記事と内容がダブるが、念のため(?)、別の記事で視聴率をおさらいしてみると・・・
「(ニュースのおさらい)テレビの視聴率って何? 視聴率3冠王って何?
 テレビの話になると、ついて回るのが視聴率。テレビ朝日が昨年、1959年の開局以来、プライム帯(午後7時~11時)で初めて年間1位になって話題になりました。テレビ局が日々、良い数字をめざして競争するのはどうしてなのか? どうやって測っているのか? 調べてみました。
6600軒で調査、番組の人気示す
 視聴率は、同じ時間帯に同じ番組を見ている人がどれぐらいいるのかを示すもので、番組の人気をはかる、たった一つの「ものさし」だ。
 「ビデオリサーチ」という会社が全国27地区6600世帯を対象に地区ごとに調べる。くじ引きのような形で選んだ家庭に機械を取り付け、いつ、どのチャンネルを見ているかを測る。
 関東、関西、名古屋は各600世帯。九州、札幌などは各200世帯。関東では大体3万世帯に1世帯の割合だ。関東、関西、名古屋は2年ごと、それ以外は3年ごとに交代する。
 ある番組をすべての世帯が見ていたら100%、6世帯だったら1%になる計算だ。
 全世帯調査ではないので誤差も生まれる。例えば1月20日に放送されたアニメ「ワンピース」(フジ系)は関東地区で7.5%だが、上下で2.2%の誤差、つまり9.7%~5.3%だと考えられるという。
 テレビ局は、視聴率を全日帯(午前6時~午前0時)、ゴールデン帯(午後7~10時)、プライム帯(午後7~11時)に分けて、年間(1月~12月)と年度(4月~翌年3月)で順位を競い合っている。
130131shityouritu1  三つの時間帯でトップなら「3冠王」で、ここ30年間、日本テレビとフジテレビが競り合ってきた。だが昨年、テレビ朝日がサッカーの生放送で30%以上を連発、「ドクターX」(平均19.1%)などの連続ドラマやバラエティーも好調で、プライム帯でトップにたった。
 テレビ局が視聴率を気にするのは、そのよしあしがもうけを決めるからだ。民放局のテレビ番組は企業のCMで成り立っている。企業は商品をたくさんの人に知ってほしいため、多くの人が見ている、つまり視聴率が高い番組にCMを出したがる。だから視聴率が高いと、テレビ局は高い収入を得られる。
 テレビ局に行くと、「今期最高の○パーセント!」などと書かれた紙があちこちに貼られている。テレビ朝日では、年間視聴率が発表された日、社員らが大勢集まって1位を喜び合った。番組が高視聴率だったときには社員食堂を無料にしたこともある。
録画・ワンセグ含まず
 ビデオリサーチの調査が始まったのは1962年。いま、テレビの見方は大きく変わっている。一度にたくさんの番組をとれる高性能な録画機も登場し、ドラマやアニメを時間のある時にまとめて見る人が増えている。外出先でスマートフォンや携帯電話のワンセグ放送を見る人も多い。
 ところが、測る基準は半世紀前とほとんど同じだ。自宅の固定テレビやテレビつきパソコンで、放送中に見た番組だけ。録画やワンセグで見た人がどんなに多くても、視聴率には表れない。チャンネルが増えたBS放送の数字も発表されない。
 変わらない理由は、視聴率がCMを流すスポンサーのための調査だからだ。スポンサーが知りたいのは、いかにCMが見られているか。録画の場合、CMを早送りする人が多いので、わざわざ測る必要がないと判断されている。
 視聴率が実態にあっていないという指摘は増えている。とはいえ、世間の関心を反映しているのも間違いない。昨年、最も高かったのは「NHK紅白歌合戦」(12月31日)で42.5%。ロンドン五輪やサッカーの日本代表戦など、国民の多くが生放送で見たいと思う番組は、高視聴率を記録することが多い。
 時代が変わっても、テレビ局は、視聴率とにらめっこしながら、番組をどう面白くするか考え続けている。(江戸川夏樹) 」(2013/01/26付「朝日新聞」より)

そうなのだ。世に言う視聴率は「番組を“CMと一緒に”見た人の数」なのである。決して、「番組を見た人の数」ではないのである。よって、この記事で言うように、生中継の番組は大きい数字が出て、ドラマなどは小さな数字が出る。
問題は、その数字の乖離だが、今回の調査で結構大きいことが分かった、ということ。
よって、今までの「視聴率」という言葉は、誤解を招かないために「CM込みで見られた視聴率」とでも変えないといけないのかも・・・ね。

ミーハーの自分は、どうも視聴率が高かった番組を後から見るクセがあるので、その意味でも視聴率をチョコッと気にしているのであ~る。
(ついでに、録画機へのコメント。2010年発売までの三菱製は、CMスキップがほぼ完璧。しかし、録画再生時、途中で再生を止めた時のポイントが直ぐにリセットされてしまうのは致命的。東芝製のCMスキップ機能は、時たまドジるがまあまあ。しかし1.3倍再生モードでの画面がギクシャクでNG。パナソニック、日立製は、1.3倍モードの再生、録画再生の再生ポイントの記憶は三菱と違ってOKだが、CMスキップが出来ない。しかしCMスキップ機能は大変に便利・・・)

130131ningyou <付録>「ボケて(bokete)」より


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