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2012年12月29日 (土)

松井秀喜の引退に思う

昨日(2012/12/28)、元ヤンキースの松井秀喜選手が引退の記者会見を開いた。予測されたこととは言え、時間の流れを感じさせる。
マスコミも色々と報道するだろうな・・と思いつつ、新聞で、自分が取り上げたい記事を探した。その中で、少し印象に残った記事がこれ・・・。曰く・・

桜のように 見事に散った
 その一言にすべての思いがこもっていた。引退会見で松井は言った。「命がけのプレーもひとつの終わりを迎えたと思う」
 彼は真っ白い灰になるまで、燃え尽きたのだと思う。
121229matsui  松井の口癖があった。「自分にコントロール出来ることと、出来ないことを分けて、出来ないことに関心を持たないことですよ」。ニューヨークに渡った1年目。不振にあえいだ春先、地元メディアにバッシングされた。「記者が書くことは僕には制御できない。だから何を書かれても関心がないんです」。心配する僕を、逆になだめるように言った。
 裏を返せば、自分にコントロールできることはすべてやる。そのことが、彼の背骨を貫いて常にあった。
 命がけのプレーのひとつの到達点が、2009年ワールドシリーズでのMVPだった。
 チーム事情が異なるが、イチローが個人記録を積み重ねて誰も行けない所まで行き着いたのとは違うベクトルで、松井は頂上に登った。「チーム」を第一に考える彼らしい高みだった。
 ここ数年は故障に悩まされた。自分らしいプレーができなくなっていた。でも「必要としてくれるチームがあれば」とオファーを待った。それも、かなわなくなった。日本でのプレーは選択肢になかった。「あるべき姿の松井秀喜」に、もう戻れないことは自らが最も知っている。
 尊敬する長嶋茂雄・元巨人監督は桜の花をこよなく愛する。「見事に散るからですよ」。長嶋監督は話していた。松井の会見。桜のような見事な散り際だった。(編集委員 西村欣也)」(2012/12/29付「朝日新聞」p24より)

“桜のような見事な散り際”という表現は、どうも自分にはピンと来ないが・・・・
松井については、当blogでも何度か書いてきた。一番最初が、当blogを始めたその月、つまり2006年6月の“松井秀喜の「運命論」”(ここ)だった。
このときも、既に松井の運命論について共感していた。まさに今日の記事での「自分にコントロール出来ることと、出来ないことを分けて、出来ないことに関心を持たないことですよ」というスタンスについてである。

このことは、我々の日常生活のあらゆる場面に言える。つまり、我々が遭遇するあらゆる逆境に対して言える。
ある意味、これは開き直り。でも我々一般ピープルは、幾ら自分にコントロールできないことでも、そのまま正面から受け、そして苦しむ・・・。病気、災害、倒産、・・・・
まさに松井のこの姿勢こそが、哲学者・松井を産む。

そして元監督は言う。
「元ヤンキース監督のジョー・トーリ氏
 ヒデキはスーパースターとしてヤンキースに来て、すぐに人気者になった。それは彼の才能だけではなく、利己的でない姿勢で試合に臨んでいたからだ。ヒデキは成功者だ。私は彼の監督だったことを誇りに思う」(時事)」(同)

野球選手は全員、契約による個人事業主。つまりは自分の成果のみが実績。よってチームプレーとの間合いが難しい。しかし松井選手は、チームプレーだけを考える・・・。

ほどなく松井は国内で顔を見せるだろう。楽しみである。そして数年後の姿だが、自分は“巨人の松井監督”よりも、「哲学者・松井秀喜」と紹介されることを期待したいな・・・。(まあムリだと思うけど・・・・)

ともあれ、20年間お疲れさまでした。

121229tora <付録>「ボケて(bokete)」より


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コメント

ついに来てしまった引退ですね。
でも、桜にたとえるのは私も反対です。
エンジェルズで結果が出なかった時点で辞めていれば桜だったように思いますが。
思えば、巨人時代に足を傷めたとき、ゆっくり休ませて貰えなかったことからすべてが始まっていたような気もします。
とにもかくにも一つの時代がまた終わったと言うことなのでしょうね。

【エムズの片割れより】
そうですね。時代はどんどん進んで行きますね。さて、日本に戻ってどう活躍するか、松井を注視することにします。

投稿: 通行人 | 2012年12月29日 (土) 20:58

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