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2012年11月の27件の記事

2012年11月30日 (金)

息子の手術

今日は、息子の手術があり、カミさんと一緒に病院に行ってきた。結果は成功裏に終わったが、何ともこればかりはツライ話・・・。
あまりプライベートなことので、詳しく書けないが、1ヶ月ほど前、息子からの電話で、ある発作が起きたとのこと。2度目である。前と同じ近くの大学病院に行って薬で止めた。その時に、教授から「手術で根治することを強く勧める」という話があったとのこと。Netで色々調べてみると、この病気は手術による根治術が確立されているので、既に治療の第1選択肢が薬ではなく手術になっている。そして教授が言うには、「成功の確率は95%」・・・

でも手術を聞くとビビる。その時は随分と家族でも相談した。95%をどう捉えるか?放っておくと、また発作が発生する確率は数年に1度だろうが、でもその時は、また救急外来に駆け込まなければならない。しかし手術をしてしまえば、根治する。でも成功の確率は95%・・・。教授は自信たっぷり。しかし「教授が執刀してくれるのか?」と聞くと「チームで対応する。ウチのスタッフは優秀だから・・・」。
結局、2泊3日の手術で、その不安が払拭できるのであれば・・・、ということで今日の手術日を迎えた。
しかし家族の手術はイヤなやもの。手術日が決まって以来、何か落ち着かない。昨日の入院の日には、医師から同意書へのサインのとき、最悪の時の確率が説明されたとか。0.1%の確率で、**が起こる可能性。0.5%の確率で**が起こる可能性・・・・・。今頃説明を受けても、引き下がるワケにも行かず・・・・。
まあ病院側の“逃げ”(裁判回避)であることは良く分かるが、それはまあ徹底している。

そして今日の手術日。午前中は面倒な手術があり、それが終わった後の午後に予定されていた。どうせ遅れるだろう・・・と思っていたが、案の定、2時20分入室だと連絡があった。
手術の予定時間は2~3時間。もし手術を開始後、状況が悪かったら、2時間×2倍程度かかる可能性も。それでもダメな状況なら、諦めて処置しない可能性も・・・・、という。
そして息子は手術室に・・・・。誰もそうだと思うが、手術が始まってからは、なおさら落ち着かない。「どうぞ無事に終わってくれますように・・・」「手術が無事にさえ終われば、あとは何も望みません・・・」。頼むのは観音さまか、はてまた薬師如来さまか・・・・?いやいやキリストさま?・・・(←その場しのぎで、いい加減なものだ)
1時間が過ぎ、2時間が過ぎる。自分は、時間がバロメータだと思っていた。長時間かかれば悪い知らせ、早く終われば良い知らせ・・・。

そして2時間10分を過ぎた頃、カミさんにナースセンターに様子をうかがいに行け、とけしかける。うなずいたカミさんがナースセンターに行くと、何と、息子がちょうど手術が終わって帰ってきたところだったという。予定時間通り。自分お予想よりずっと早い。これは良い知らせ・・・!!
病室の前で待っていると、医師が来て、手術が無事の終わったと、話をしてくれた。

ホッとすると同時に、自分の意識は現実に・・・。つくづく「のど元過ぎれば・・・」という諺はホントウだと思う。さっきの「手術が無事にさえ終われば、あとは何も望みません・・・」なんていう気持ちはあっと言う間にどこかに吹っ飛び、現実に・・・・
まあカモフラージュして書くとこんなワケが分からぬ話になるが、それにしても今日は心が疲れた・・・・

正岡子規が「病状六尺」(ここ)の六十九で、「一家に病人が出来たといふやうな場合は丁度一国に戦が起つたのと同じやうなもの」と書いているが、ホントウだ。家族の病気は、まさに国が戦争に突入したかのごとく、家族全員の気持ちをその一点に釘付けにする。
それほど家族の病気はイヤなもの、そして出来るものなら避けたいもの・・・。

ともあれ、ここ1~2カ月、心に引っかかっていたものがやっと晴れた(はず)。終わってみると“根治”療法という言葉がどれほど清々しく、有り難いことか・・・・(合掌)

121130neko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2012年11月29日 (木)

“仕事は「次の次」の内閣で”~一票の格差

先日の朝日新聞「社説余滴」に、こんな記事があった。

仕事は「次の次」の内閣で
    渡辺雅昭(司法社説担当)
 極論、と承知で書く。
 次の政権は、選挙制度改革と、必要やむをえない仕事だけして、すみやかに衆院を解散すべきである。いわば選挙管理内閣に徹するのだ。
 課題山積のいま、また政治空白をつくってどうするのかと思う人も多いだろう。
 だが忘れてならないのは、どの政党が勝つにせよ、選挙の後にできるのは、民意を正しく反映していない国会であり、内閣だということだ。 一票の格差について最高裁が「憲法違反の状態にある」と警告して1年8ヵ月。ついにそれは正されなかった。
 かけ込みで「0増5減」は成立した。しかし区割り作業が間に合わず、選挙は元の定数配分のまま実施される。
 司法を、そしてなにより、主権者である国民を、これほど愚弄した話はない。
 0増5減にしてからが、人口の多い県に割りあてられる議員の数が、人口の少ないところの議員数を下回る「逆転現象」をかかえるなど、ご都合主義の産物でしかない。
 なすべきことは簡単だ。都道府県にまず1議席を与える1人別枠方式をやめ、小選挙区の全議席を人口に比例して配分し直す。そのうえで選挙をやってはじめて、国会も、内閣も、正統性を取りもどすことができる。
 課題山積だからこそ、ゆがんだ土俵の上になりたつ国会や内閣に、この国の未来を左右する重要なことを決められては困るのである。
 新しい議員たちが、中選挙区制への復帰をふくめ、制度の抜本改革を論じるのを否定するつもりはない。だがそれを口実に、国会に居座るのを認めるわけにいかない。
 政治が道をあやまり、国民が苦境におちいっても、そのような議員を選んだ国民自身の責任だと言われる。
 それが民主主義であり、だからこそしっかり考えて一票を行使せよ、という戒めはわかる。ただし、選挙が正しく適切な方法でおこなわれることが、その前提である。
 立法府がゆがみを放置しつづけたとき、国民はどうやって主権者としての責任を引きうければいいのか。
 こんな状況では、政治の指導力も、信頼の回復も、望むべくもない。理をわきまえ、腹をくくって出直してこそ、政権の基盤は強くなるし、めざす政策も推進できる。
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動する――。私たちの憲法は、この一文から始まっている。 」(2012/11/22付「朝日新聞」p18より)

にわかに新党が結成され、選挙ゲームが大賑わいだが・・・。でも衆議院および参議院の一票の格差違憲問題は、どうも気になる。国会に“自律”が望めないからである。

両院の定数については、「公職選挙法」に、
「第四条  衆議院議員の定数は、四百八十人とし、そのうち、三百人を小選挙区選出議員、百八十人を比例代表選出議員とする。
2  参議院議員の定数は二百四十二人とし、そのうち、九十六人を比例代表選出議員、百四十六人を選挙区選出議員とする。」

と規定されている。
そして、選挙の区割り及び議員数は、
「第十三条  衆議院(小選挙区選出)議員の選挙区は、別表第一で定め、各選挙区において選挙すべき議員の数は、一人とする。
2  衆議院(比例代表選出)議員の選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数は、別表第二で定める。」

「第十四条  参議院(選挙区選出)議員の選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数は、別表第三で定める。」
となっており、別表における「衆議院議員選挙区画定審議会設置法」によって「第三条・・・その最も多いものを最も少ないもので除して得た数が二以上とならないようにすることを基本とし、・・・」が根拠で、格差は2倍以内・・となっているらしい。

他の国はどうなっているのだろう? Wikiの「一票の格差」によると、まず「何の差を基準として格差を判定するか?」という項目があり、日本やアメリカなど多くの国が採用している“人口”の他、イギリスの“有権者数”、ドイツの“投票者数”の考え方もあるという。
一方、是正については、「イギリスでは、裁判官などからなる・・ “境界委員会”が、10年程度に1度、有権者数に応じて選挙区の区割りを見直し、選挙区の分割や合併などの再編成が行われる。」
フランスでは「原則1.50倍以内で調整することになっている。」
ドイツでは「総選挙があるたびに、1年以内に一票の格差を是正する。全人口を選挙区数で割り、1議席あたりの人口の平均値を求め、原則としてこの+25%から-25%に収まるように区割りがなされる。」
イタリアでは「1.22倍以内で調整。」だという。
それぞれの国情によって、色々ある。

日本の場合は、少なくても衆院においては2009年の衆院選で、2.30倍で“違憲状態”と最高裁にジャッジされている。にも拘わらず、“そのままの状態”でなぜ今回の選挙に突入するのだろう。
誰が考えても、今度は「違憲」の判決が出ると想像がつく。国会は「0増5減」で、「少しは努力しているので、目こぼしして!」と最高裁に甘えているのでは??

ニュースでは、やれ国防軍だ、候補者はじゃんけんで決める・・だ、はたまた卒原発の新党だとか、色々と騒々しいが、選挙結果とは別に、今回の選挙結果について最高裁がどうジャッジするのかも、目が離せない。

(関連記事)
最高裁の参院選“違憲状態”判決

●メモ:カウント~360万

121129benz <付録>~「ボケて(bokete)」より

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2012年11月28日 (水)

radikaによるパソコンでのラジオ予約録音

昨日、「ラジオマニア2013」(2012/11/28発行)という雑誌が送られてきた。ラジオに関する121128radio_2 情報誌だ。たまたま前に書いた、FM送信アンテナが東京タワーからイツリーに移ったことについてのFM受信に関する当サイトの記事(ここここ)が、編集者の目に止まり、この雑誌に取り上げて頂いた(PDFはここ)。その縁で送って頂いたもの。

この雑誌に「ワンランク上のradiko生活!」という記事があり(PDFはここ)、昨日深夜までかかって、パソコンを設定したので、今日はその備忘録である。

パソコンでラジオを聞く民放の「radiko」や、NHKラジオの「らじるらじる」は、スタートしてだいぶ経つが、前にそれをパソコンで録音することを試したことがあった。でも自分が納得できる動作にはほど遠く、今もAMチューナーから録音して聞いている。
それがこの記事を機に、「radik“o”」ならぬ「radika」というフリーソフトがあり、それを使ってみた。結果、大正解・・・。NHKも録音できるし、2局同時録音もできる。また予約の設定は自由自在。ファイルもMP3で録音可。それにパソコンがスタンバイモードでも休止モードでも、予約の時間になるとちゃんとパソコンが起動し、録音が終わると元の状態に戻る。何から何まで、自分の要求を満たしているソフトである。
もちろん音質は信号が圧縮されているため、FM放送はもとよりAMチューナーにも遠く及ばないが、AMチューナーのノイズまみれの音に比べると、ノイズが無い分だけ確かに良い。これからは、我がAMチューナーからの録音はお払い箱の様相・・・・。

自分のパソコンは相変わらずXPだが、今回セットした項目をメモしてみる。(あくまで、自分のパソコンが将来壊れたときの、再設定のためのメモ)
(1)分かり易いように、マイドキュメントに「radika」(例)というフォルダを作る。
(2)「radika」のダウンロードサイト(ここ)から、「◆ダウンロードVer1.71.zip」(2012/11/28現在)をクリックし、解凍されて開いたフォルダのファイルを、さっきの「radika」(例)フォルダにコピー。
(3)MP3で録音するため、(ここ)の「libFAAD2 dll for Win32」をクリックして、「libfaad2.dll」というファイルをダウンロードし、先の「radika」(例)フォルダにコピー。(インストール時にも指示される)
(4)XPで、休止・スタンバイモードから録音開始ができるように、(ここ)から「Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1」をダウンロードし、インストール。(次々にクリックして行ったらインストールできた)
(5)先のフォルダにある「radika」アイコンをクリックし、初期設定。その解説は(ここ)にある。(Win7の時は、その解説にあるように「DirectX9」も必要。また電源オプションの詳細設定で、 スリ-プ⇒スリ-プ解除タイマ-の許可 を有効にする。(ここ))
(6)録音ファイルは別のフォルダを作って、そこを指定した方が分かり易い。例えば「ラジオ録音」とかのフォルダをマイドキュメントに作って、初期設定で「保存ディレクトリの指定」の時に指定。
(7)radikoの録音フォーマットをMP3にするため、[ツール]-[オプション]-[ラジコ]の「録音フォーマット」を「MP3」に設定し、右の□をクリックして「Lame出力設定」のビットレートを「128」に、サンプリングレートを「44100」に設定する。
(8)NHKの番組をMP3で録音するため、[ツール」-[チューナー]で開く[チューナーの設定]で、[NHKサイマル]の4つ全部を(←良く分からないので全部)右クリックし、[編集]-[その他」で[録音フォーマット」を「MP3」に設定し、横にある□をクリックして、ビットレートを「128」に、サンプリングレートを「44100」に設定する(ここ)。
(9)録音ファイル名は、同じく(こ)を参考にご自由に・・。
(10)予約を設定したあと、右上の最小アイコンをクリックすると、タスクバーにアイコンが出来て常駐。これでパソコンの状態にかかわらず、録音スタートする。(もちろん「×」をクリックするとアプリが終わってしまい、動かない)

こんな設定で、動き出した。(上記は、あくまでも自分が設定したことをメモしただけです)
しかし、眠っているパソコンが時間と共に勝手に動き出すのは感動もの。
これからの、自分のラジオ深夜便などのラジオ人生(!)は、これで様変わり??

(関連記事)
NHK「らじる★らじる」の2015/9/1付け仕様変更に伴う「radika」の更新 

121128osuna_2 <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)

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2012年11月27日 (火)

日経のデジタルラジオの記事2つ(設備投資)・・・

最近、日経新聞に載ったデジタルラジオについての記事2つ・・・。設備投資の議論である。(この記事は自分の備忘録・・・)

デジタルラジオの設備投資392億円 当初5年間、民放連試算
 日本民間放送連盟は2014年度から放送を始めるデジタルラジオの設備投資総額を当初5年間で392億円と試算した。三大都市圏を中心に全国の世帯カバー率を76%と想定。ラジオの広告収入が落ち込む中で負担が難しい局もあるとみられ、民放連は各局の参加意向の最終確認を開始。月内に集約し放送開始に向け準備を本格化させる。
 民放連は各局で設備投資の負担能力に格差がある点を踏まえ、大都市中心で放送し世帯カバー率を76%にとどめる場合とカバー率を96%に高める場合の試算を各局に示した。全国を網羅するカバー率96%の場合は820億円が必要とみている。NHKはカバー率97%で民放も含め1000億円超との試算を民放連に提示、双方で調整を急ぐ。」(2012/11/16付「日経新聞」p17より)

================
デジタルラジオ、民放の設備負担は不要~FM東京
 エフエム東京は2014年度の放送開始を目指すデジタルラジオの運営形態について試案をまとめた。27日に公表する。民放各局は設備投資の負担は不要で、最低月額10万円ほどの伝送料で済むと主張している。日本民間放送連盟は「民放局も応分の負担が必要」として当初5年間で1局当たりの費用を平均数千万円と試算していた。
 エフエム東京はデジタルラジオ放送がテレビの地上デジタル化で空いた周波数を使う「マルチメディア放送」だと強調。番組放送と設備運営の事業分離の原則に従えば、スマートフォン(高機能携帯電話)向けマルチメディア放送「NOTTV」同様、放送会社の投資負担は不要としている。
 試案では放送局から放送域に当たる都道府県の人口に応じた月額の「伝送料金」だけを徴収。約58万人の鳥取県で9万9000円と試算した。
 民放連は今月28日を期限に各局の参入意向を調査中。設備投資については、設備運営会社による整備を前提としたうえで「利用する帯域には、民放が設備面も一定の責任を持つ」としている。」(2012/11/27付「日経新聞」p15より)

前に「デジタルラジオ~民放とNHK、協議本格化」(こ)という記事を書いた。
それから4ヶ月。今回は設備投資の議論である。かつてリニアPCM方式でデジタルラジオ放送をしていたミュージックバード(現在はMP2に圧縮)を子会社に持つFM東京の議論だけに、影響は大きいと思われる。それだけ、放送業者にとって、デジタルラジオへの投資は重たいという事だろう。

しかしどうもデジタルラジオに関する“騒ぎ”が少ない。Netで検索してみても、引っ掛かるのは日経だけ。何かヘン・・・
日経が報道しているので、もちろん話題としてはあるのだろうが、なぜこれほどまでにこの話題は盛り上がらないのだろう? 他の報道機関がなぜ報道しない?? 普及するとは思っていないのか??

FM放送のリスナーとしては、デジタルラジオも「良い音」でないと興味は無い。しかしPCMそのままで放送されるとは、到底思えない。すると魅力がない??

返すがえすも、デジタルラジオは普及が非常に難しいと思われる。既にパソコンでラジオは聴けるし、携帯プレヤーでもFM放送が聴ける。それなのに、専用の機械を買ってまで聞くだろうか? スマホの時代に、どんな魅力を打ち出せるのだろう?

それにしても、昔あったミュージックバードのリニアPCM放送が懐かしい。当時、自分が聞いていた頃は、mp3に凝っていたので、放送を皆mp3に圧縮して録音したもの。今はmp3を卒業してPCMに凝っているが、今更ながらにオリジナルのPCMで聞きたかった。PCM放送の復活はもう無いだろうが、せめて1局だけでもPCMで放送してくれれば、どんなに高価でも受信機を買うのだが・・・。ムリだろうな・・・。
ともあれ、高音質を謳うデジタルラジオなので、どんな方式で放送されるのか(どの位圧縮されるのか)、興味深く見守って行くことにしよう。

(関連記事)
デジタルラジオ~民放とNHK、協議本格化

121127gcup <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)

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2012年11月26日 (月)

「訪れたい国内の美術館ベスト10」

先日の朝日新聞に「訪れたい国内の美術館」なる記事があった。いつものように、ベスト10が気になる自分だが、あまり順位に拘らずに見てみよう。

<訪れたい国内の美術館ベスト10>
①東京国立博物館(東京都) 1384票
②国立西洋美術館(東京都)  854票
③サントリー美術館(東京都)  711票
④国立新美術館(東京都) 522票
⑤大原美術館(岡山県) 540票
⑥足立美術館(島根県)496票
⑦京都国立博物館(京都府) 452票
⑧東京都美術館(東京都) 448票
⑨奈良国立博物館(奈良県) 412票
⑩ブリヂストン美術館(東京都) 364票
⑪金沢21世紀美術館(石川県) 334票
⑫東京国立近代美術館(東京都) 320票
⑬箱根ガラスの森美術館(神奈順) 308票
⑭三菱一号館美術館(東京都) 259票
⑮MOA美術館(静岡県) 253票
⑯根津美術館(東京都) 243票
⑰出光美術館(東京都) 230票
⑱東京芸術大学大学美術館(東京都) 217票
⑲九州国立博物館(福岡県)  217票
⑳京都国立近代美術館(京都府) 198票
(2012/11/10付「朝日新聞」b2より)

順に見て行くと、ほとんどが聞いたことがあるものの、初めて聞く美術館もある。
121126bijyutukan サラリーマンも、現役を引退してシルバー世代になると、まず行ってみたい所が美術館。しかし、自分にフィットするところかどうかは難しい。例えば、毎日曜日の朝のNHK日曜美術館を見ていても、じっくりと番組を見ることは少ない。つまりなかなか自分にフィットする絵は見付からない。
よって、幾ら人気がある美術館でも、自分にフィットするかどうかは、事前に良く研究する必要があるのだろう。

自分もそれほど行っているわけではないが、心に決めている原則がある。仏さまはお寺以外では見ない、ということ。
前に、東京国立博物館の「仏像」展に行った(ここ)が、その時に思ったことだ。

大原美術館には学生のときに行った。倉敷の古い街並みと一緒に見た(はず)。足立美術館は一度行ってみたいところ。先月10月の旅行の時、大原、足立、大塚美術館を巡るツアーが見付かり、行こうと思ったが、家族に反対され軽井沢に行ってしまった・・・
そういえば、このベスト10に、何で大塚美術館が無いのかな・・・? まあホンモノの作品ではないので、仕方が無いか・・・・
でも自分は美術眼がないので、ホンモノでなくても充分楽しめるのだ。

そう言えば昔、小さい子どもを連れて東武スクエアに行った際、子ども以上に喜んだのが自分だった。カミさんがあきれていた。でも自分は「(ホンモノと違って)裏からも見られるんだぜ!」とうそぶいて、子どもそっちのけで見て回ったもの・・・。つまり自分はホンモノには拘らない・・・。
まあこんなリストでも眺めながら、寒いときは屋内の美術館でもいかが??

121126ryokou <付録>「ボケて(bokete)」より

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2012年11月25日 (日)

オラが町に“イラ菅”が来た

何と、オラが町に“イラ菅”が来た・・・。当blogは日記なので、非日常的な事はメモしておきたいのであ~る・・・。

今日の昼、いつものように愛犬と共に散歩。近くのスーパーに行った帰り、交差点の近くに駐車している車。ここの交差点は非常に交通量が多いので、駐車している車は見たことがない。普通ではない・・・・。
ふと「菅直人」という看板が目に入る。ん?菅が来る?まさか・・・・
しばらく、陸橋の上から眺めていたら、運動員らしき人がやってきて、菅直人が来ると言う。聞くと30分後・・・・
先日の新聞で、菅前総理が原発ゼロ全国キャラバンを始めたが、党も関心を示さず、候補者からの声もかからないため、孤独な演説会だ、という記事を読んだ。それで??
有名政治家の演説会は、よく駅前である。しかしその時には、事前に宣伝カーが周囲を走り回り、大騒ぎをするのが常。それに比べると、ジミ・・・・

P10009901 実は、自分は街頭演説というものは聞いたことが無い。もちろん出くわすことはあっても、マジメに立ち止まって聞いたことが無い。それで今回だけはカミさんと聞きに行ってみることにし、一回り散歩した帰りに寄ってみた。すると選挙カーにイラ菅の姿・・・(写真はクリックで拡大)

なるほど。地元の衆院議員の応援なのだ。まず地元の議員の演説。30分前には誰もいなかった交差点の周囲に、数十人の人の姿。どこからこんな人が湧いてきたのか?日曜日P10009961 の昼なので、買い物客も少なく、通りすがりの人にしては多い。観衆からかけ声! 今日、1度だけの笑み・・・・。地元議員の演説に、下の人から看板による指示。たぶん“そろそろ終われ”という指示か・・・、ほどなく終わって、次にイラ菅の演説。内容は脱原発、それだけ。
近くの陸橋の上からヤジ。見ると、北朝鮮のような赤い星のマークの旗を持っている。何度も何度もヤジ。それを無視して話す菅。さすがプロ!!

P10100071 P10100091 P10100271

観衆の中に入ってみたが、耳にイヤホンを付けた背広姿の男が混じっている。これらの人はSP? 前総理にもSPが付くのかな?と思ってwikiをみると、「首相経験者は警察官による警護の対象者である」とある。なるほど、確かに目つきの悪い人が何人もいたな・・・

でも、確かに“ナマ”の迫力は違う。話の内容は、いつもの話だが、目の前に前総理が居る、という迫力は格別・・。遊説とは、人の集まる場所でやるものとばかり思っていたが、こんな“人里離れた!?”郊外の団地まで来るとは・・・・。いやはや・・・

それにしても政治家は、人の前で話すのが商売とは言え、実に話がうまい。それに、下から看板で「そろそろ終われ」と指示されても(?)、実に終わり方がうまい。
カミさんとも話したが、政治家は命懸け・・・。思想の違う人が、この場目指してやって来る。ヤジるために、こんな田舎まで・・・!?
“それぞれ”が大変だが、今回の衆院選もこうして熱を帯びてくる。

それにして、あの観衆の人たちがどこから湧いてきたのかが不思議でならない。民主党なので、どこかの労組に“動員”がかかったのだろうか? ともあれ、オラが町での演説会も珍しいのに、前総理の演説とは、ビックリ!! もう2度と無いだろうな・・・。記念すべき!??演説会だった。

121125iwakan <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)

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2012年11月24日 (土)

「配偶者介護したい」男性55%、女性36%

先日の11月22日は「いい夫婦の日」だって・・・。でもこんな記事も見かける・・・。曰く・・・

「配偶者介護したい」男性55%、女性36%~40代以上にアンケート調査
 将来の介護について、男女で考え方に大きな差。オリックス・リビングが実施した調査でこんな傾向がわかった。
 調査は全国の40代以上の1238人を対象に先月、インターネットで実施した。
 「将来自分が介護が必要になったときについてどう考えるか」の質問には、男女とも「まだ何も考えていない」が最も多かった。ただ、男性は73%、女性は63%で10ポイントの差があった。いずれも2番目に多いのは「考えているが、まだ家族に伝えていない」で、男性は21%、女性は28%だった。
 「人生設計に介護費用は含まれているか」については、男性は80%が「含まれていない」と回答、女性は66%で、大きな差があった。
 配偶者への考え方でも男女差は著しい。「配偶者を介護したい」と答えたのは、男性が55%で、女性は36%。「夫婦で有料老人ホームに入るなら、同じ部屋に入りたい」は、男性が82%で、女性は66%だった。
 同社の担当者は「女性のほうが将来の介護を現実的に考えており、男性はイメージのついていない人が多いようだ」と分析している。」(2012/11/13付「朝日新聞」p31より)

夫婦で長生きして残るのは、統計的に女性。しかし女性の考え方は、実に現実的。それに比べて、男のいかに空想家で甘ちゃんなこと・・・・。
そして、こんな記事も見かけた。

夫婦のランチ代格差は2倍~妻は1000円、夫は500円
 平日のランチ代は夫500円、妻1千円――。「いい夫婦の日(11月22日)」にちなんだ明治安田生命保険の調査でこんな結果が出た。昨年と比べても、ランチ代の「夫婦間格差」は広がった。
 20~50代の既婚男女1086人からインターネットを通じて回答を得た。夫のランチ代の平均は前年より5円減って535円。0円と答える人も15%いた。一方で妻の平均は941円で、8円増えた。「1千円以上1500円未満」「1500円以上」をあわせると約6割にのぼった。
 同社は「多くの家庭で妻が家計を握っており、夫にしわ寄せがきているのかも」(広報)としている。」(2012/11/23付「朝日新聞」p11より)

ウチでは多分無いが(・・と、信じているが!?)、亭主が定年になると同時に、離婚届を突き付ける妻がいるという。夫にとっては、青天の霹靂??
まあ油断大敵なのだが、男は甘ちゃんなので、こんな事もあるのだろう。でもこんな記事を読むと、男が哀れで、涙が出てくるな~~~。

とは言うものの、仏教では、全ては縁起・・・。ちなみに「縁起」を広辞苑で引くとこうある。
「えん‐ぎ【縁起】(因縁生起の意)〔仏〕一切の事物は固定的な実体をもたず、さまざまな原因(因)や条件(縁)が寄り集まって成立しているということ。仏教の根本思想。因縁。因果。」
つまり、全ての事象には原因があるということ。よって、これらの女性の行動には、全て原因がある!??
世の男性諸君、サンデー毎日が近くなったら、よくよく日常生活を考えましょう。(翌朝、文章を大幅に削除させられた、哀れな“片割れ”より)

121124karada <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より

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2012年11月23日 (金)

初めて自家製パンを焼いた日

人生、なかなか思い通りには行かないものである。今日初めて、自家製パンを焼いた。今日はそのメモである。
いわゆる“ご近所さん”に、Mさんという人がいる。もう30年も前からの付き合い。我が家がバブル時代に家の買い換えに成功して、今の家に住んでいられるのも、この人の真似。だから我が家では貴重なご近所さん!?
そのMさんから自家製のパンを頂いたのはいつ頃だったか・・・・。それが実に美味かったのである。それから、Mさんからパンを貰うのが楽しみになった!?
先日、ピンポンが鳴ってMさんが何か持ってきてくれたと言うので、カミさんに「パンか?」と聞いたら、「家庭菜園で採れた大根」という・・・。残念!!

「ウチでもパン焼き器を買おうか?」と言うと。カミさんは「どうせ直ぐに飽きるよ」という。でもそのうち「お父さんがパン焼きの名人になったら?」という話になり、「よし、オレがパン焼きに挑戦してみる!」と宣言。,前から、「そば打ちを趣味にしてくれたら良いのに・・・」と言われていたが、自分はそばがあまり好きではないので、パン焼きで名人にチャレンジ?・・・(写真はクリックで拡大)

例のごとく価格コムで一番売れ行きの良い製品を選ぶ。パナソニックの「GOPAN SD-RBM1000」(ここ)という製品。ウワサに聞いていたご飯からパンが出来るというGOPANという製品だ。これが送料込みで、たった2万円で買える。1年前の発売当初は4万円ほどだったらしい。
P10009611 それを今日開梱し、初めて試してみたと言うわけ・・・。材料は、取説に従い、予めカミさんに用意して貰った。そして、いよいよ取説通りに・・・。
まずは、一番ポピュラーな通常の小麦粉の食パンに挑戦。でもこの製品は米パンが売り物らしく、小麦食パンの作り方は、後ろの方に載っている。
強力粉260g、塩4g、砂糖19g、スキムミルク5gと、ここまでは順調なのだが、ショートニング(無塩バター)20gでつまづいた。取説には「水、ドライイースト以外の材料は混ぜておきます」とある。すると、無塩バターも混ぜておく? でも、初めて聞いたショートニングというものは、バターであって、粉ではない。それをどうやって混ぜておく??
カミさんが「チンして溶かしておいたら?」というので、いったん粉から取り出してチンすることにした。

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じぶんはマニュアルには忠実である。話は飛ぶが、子どもの頃、模型飛行機を作るのが趣味だったが、自分なりに改造した飛行機はまったく飛ばなかった。でも息子が出来て、自分の子どもの頃を思いだして模型飛行機を作ってあげたときは、図面通りに作り、あまり飛ぶので、困ったくらい・・・・
それから、“プロが書いたマニュアル通りに”というのが鉄則になっている。

P10009711 水180gを入れ、その上に混ぜた粉を入れ、その上にドライイースト2gを置く。そして電源を入れた。モーターの音は聞こえるが、何も変化はない。いいのかな・・・と思いつつ、キチンに行って気が付いた。釜の下に据え付ける羽根が、水切りの所にある。釜をざっと洗った際、逆さまに釜を置いたときに外P10009741 れていたらしい。慌てて、電源を切り、仕方なく後から羽根を取り付ける。それから再度電源を入れると、粉を練り始めた。なるほど・・・・
それが終わると、発酵・・・・。何せ全体で3時間半以上もかかる。この発酵に時間がかかるのだろう。買い物に行って帰ると、生地が膨れている。なるほど・・・。最後には、器からはみ出す位にまで・・・。(しかしこの製品、中身が見えるようになっているので、刻々と中の状況が分かり、なかなか楽しい)

P10009771 P10009811 P10009841

そしてやっと、焼きの段階に。段々とパンの臭いがしてくる。そして出来上がったのがこれ。

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パンを釜から出して、手を洗っていたらカミさんの声。「何かヘン。Mさんのと違う」。どれどれ・・・と焼きたてパンをちぎって食べてみる。なるほど、どれほど美味くない。Mさんの方がウマイ・・・。何でだ?? マニュアル通りに、材料は1gも違わないで計測したし、あとは機械に任せただけなのに・・・・・
原因は、ショートニングをチンしたせい? それとも羽根をあとから付けたので、釜の中の粉が乱れたため・・・? どうも分からない。
「焼きたてだから美味くない?」とカミさんに言うと、「いやMさんの所では、焼きたてを食べたが美味かった」という・・・。

これはやはり先生のMさんに、最初に聞くべきだった。どんな機械で、何を材料にして作ったのか・・・? それと同じようにすれば、同じパンが出来たはず。それを“流行の機械でマニュアル通りにやれば、所期のパンが作れるはず”と思い込んだのが悪かった!?

夕食の時、カミさんがこのパンを食べながら、「ウマイ、ウマイ」を連発する。あまりもわざとらしい。オレがやる気を失わないため、後から取って付けた!?
ともあれ、段々とキッチンに拉致されつつある自分。知らないうちに、休日の昼食作りに駆り出されている自分・・・。カミさんはなかなかうまい。知らず知らずのうちに、キッチンに居ても違和感が無くなってきた・・・。
まあせっかく買ったパン焼き器。餅や米パンにもチャレンジしてみよう。それと同時に、Mさんに、どうしたらあんなウマイパンが出来るかを、聞きに行こう。
そのうち、“美味いパンが焼けた・・”と書けるように・・・。

*初めて聞いた「ショートニング」という言葉を調べてみた。何でバターがショートニング!?
wikiによると「無味無臭で、製菓に使用すると、さっくりと焼き上がる。揚げ油に使用すると、衣がパリッと仕上がる。この様に「さっくり」や「パリッ」という食感を表す意味での英語形容詞“short”が語源である。」とあった。
*それから「強力粉」という言葉も不思議・・・・。何で“小麦粉”ではないの??
wikiによると「小麦粉は含まれるタンパク質(主にグリアジン、グルテニン)の割合と形成されるグルテンの性質によって薄力粉、中力粉、強力粉に分類される。強力粉(きょうりきこ)はタンパク質の割合が12%以上のもので、パン・中華麺・学校給食で出てくるソフト麺等に使われる・・・」だって・・・。なかなか奥が深いな・・・

Rotte <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)

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2012年11月22日 (木)

唱歌「もみじ」

短い秋がさっさと通り過ぎて、もう冬の気配だ・・・とはいうものの、さぞ今週末の京都は、紅葉で大混雑していることだろう。
たまには音楽を。

唱歌「もみじ」は、誰でも知っている小学唱歌。この歌は、自分は易しい二部合唱の代表曲として覚えている。まず、その代表曲を聞いてみよう。

<ひばり児童合唱団の「もみじ」>

「紅葉」
  作詞 高野辰之
  作曲 岡野貞一

秋の夕日に 照る山もみじ
濃いも薄いも 数ある中に
松を彩る かえでや蔦は
山のふもとの すそ模様

谷の流れに 散り浮くもみじ
波に揺られて 離れて寄って
赤や黄色の 色さまざまに
水の上にも 織る錦

121122momiji実は自分はこの編曲が大好き。輪唱と合唱が良く調和している編曲だと思う。しかしこの編曲の音源が、意外と少ない。このひばり児童合唱団の音源は、実に明快だ・・・
次に、大人の合唱を・・・。東京トルベールの合唱。
この合唱団は、東京放送児童合唱団の卒団生有志によって設立されたものだという。

<東京トルベールの「もみじ」>

大学2年の学園祭の時だったか、学部で合唱大会があった。各学科毎の合唱大会。引っ張り出された教授連が審査員。実は自分のいた学科はまとまりが悪く、頭(かしら)が居なかった。それで、たまたまその時に男声合唱団に入っていた自分が、仕方なく買って出て、何人か集めてこの歌を歌った。
まあ結果は書かないが・・・・

いつも正弦波の図を思い浮かべながら、短い秋を想う。正弦波を上下3つに区切ると、上の夏、下の冬の期間は長い。そして一気に下がる秋、一気に上がる春は短い・・・。まあ理屈的には分かるのだが・・・・
まあこんな歌でも聞きながら、冬の到来が先になることを祈ろう。

121122itazura <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)

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2012年11月21日 (水)

“良い音”とは?~ライントランスの効能

前に“「音質」とは何だろう?”(ここ)という記事を書いた。(正解は“勘違い”かも知れないが・・・)
自分の好みの音質は、「弦の柔らかな湿った音が好き」。キライな音は「金属のバリがあるような固い音」。そう“思い込んで”から半世紀が経った。

先日、愛用のコンデンサー型高級ヘッドホン(STAXのSR-009)で聴く音が、何故か耳に突いてきた。NHK FMで聞くアナウンサーの“サ行”の摩擦音が妙に気になるのである。
もちろんこれは東京タワーにFMアンテナがあったとき、マルチパスノイズで悩まされた自分のトラウマが大きく影響している。
でも前にはあまり気にならなかった・・・。フト、ヘッドホンかなと思った。STAXに「アナウンサーの“サ行”の摩擦音がどうも気になる。(イヤホン型の)SR-003では気にならないのだが・・・」と聞くと、「(1万円強の)SR-003と(38万円の)SR-009とは特性が違う。まずヘッドホンに問題は無いと思うが、気になるなら確認します」とのこと。
せっかくなので見て貰ったら、案の定問題なし。そして一緒に、「もし気になるようなら、こんなものを入れると緩和される」と、あるblog(ここ)のコピーが同封されていた。
読むと、「ライントランス」なる製品が世の中にあり、それをCD出力とパワーアンプの間に入れて音質を改善するのだとか・・・。
なるほど・・・。音は“好き嫌い”だ。よって、トランスの特性(言いようによっては“変化”または“悪化”)を利用して、自分の好みの音質に変える・・・

早速入手して試してみる事にした。製品は「KRIPTON クリプトンのCDライントランス LT-10」という製品。調べてみると、入出力は1:1なのでレベルの変化はない。モデルチェンジされた「LT-10Ⅱ」は、バランス出力が増えた反面、RCA出力レベルが-6dBなので半分になってしまう。この両者はレベル設定が違い、全くの別物。
入手してヘッドホンアンプの入力や、FMチューナーの出力など、色々つないでみると、なるほど少し高音の角が取れた感じ。しかし自分の耳はいい加減・・・。ほどなくその差が分からなくなってきた・・・。

でもSTAXさんのお陰で「ライントランス」なる存在を知った。それで色々とNetで検索してみた。すると色々分かってきた。CDが発売された当初、技術の未熟さからか、CDの音質はトゲトゲしたものであり、それまでのアナログレコードの音とは大きな差があったという。それで音をアナログ的に変えるため、一時期「ライントランス」が流行ったという。調べてみるとLUXMANの「LT-1000」(定価15万円、1991年8月発売(ここ))、「MAG-1」(定価12万円)
、それにMarantzの「DLT-1」(定価45,000円、1991年頃発売(ここ))「LT-1」(定価85,000円、1993年頃発売(ここ))の4機種が見つかった。他にもあっただろうが・・・
台数的にはMarantzの「DLT-1」が一番売れていたらしい。

評判を探ると、LUXMANの製品は、「音がまろやかになる」「高域のシャリシャリ感がなくなって、音がアナログっぽくなる」というコメントに惚れた。音をアナログ的に柔らかく、滑らかにする、というコンセプトはまさに自分向き。それで何とかLUXMANを手に入れる事にした。でも2機種ある。何が違う??
調べてみると、「MAG-1」は「LT-1000」の車載用だという。大きさからも重量からも、内部は同じトランスが付いているように見える。しかし「LT-1000」の特性はNet上にあるが、「MAG-1」の仕様はない。取説にも電気的な仕様は書いていないという。それで直接LUXMANに「MAG-1とLT-1000のトランス(=電気的仕様)は同じですか?」と問い合わせてみた。その回答は、
「MAG-1についてお答えします。内部のトランスは同じものです。
インピーダンス比 5.8kΩ:10kΩ
巻線比   1:1.3
最大入力レベル  3.0V
となっております。よろしくお願いします。
ラックスマン株式会社 サービスセンター」

とのこと。

さすがに定価15万円のLT-1000の中古品は今も高価、しかし同じ仕様の、車載用のMAG-1の中古品はヤフオク等で結構安く手に入る。まあ実際に車に装着してあった物だと、程度が悪いが・・・
かくして今回、LUXMANの「MAG-1」の中古を手に入れた。仕様的には、レベルが1.3倍上がる。なぜそうしたか、の理由は分からない。途中に入れるのなら、ゲイン・ゼロが良いのだが、なぜ上げる??

Img_30131 さて、このトランスを入れた効果は??
それはあえて書かない。まあ、じっくりと聞き込もう。でも「アナログ的」という謳い文句のプラシーボ効果もあって、まあ自分にはフィットしそう・・・、とだけ書いておこう。音は“好み”なのである!!(写真はクリックで拡大)

ともあれ、20年も前の製品とは言え、当時の定価が12万円ということは、トランス1個が5万円! たぶんもの凄い性能のトランスなのだろう。
ついでに特性を評価してみた。何のことはない、FMチューナーで、局間ノイズをmp3で10秒ほど録音し、フリーソフト「Audacity」による周波数スペクトラムで比べてみた。(それぞれの写真をダブルクリックして拡大表示し、Alt+Tabで切り替えてみると分かり易い)
(音源L-02TのΣ出力)(LUXMANのMAG-1)(KRIPTONのLT-10)
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121121l02tln 121121luxmanln 121121lt10ln

オリジナル音源に対して、MAG-1は素直な特性だが高域が上がっている。LT-10は12KHzのあたりにピークがあるらしい。
もちろんこんな特性は、聞く耳にとってあまり意味は持たないが・・・
ま、相変わらず、何かを追い掛けていたい“エムズくん”なのである。

<付録>
自分は、NHK FMの「歌謡スクランブル」を聞いているが、担当している二人のアナウンサーのうち、Oアナのサ行が、Fアナに比べて強く聞こえるので、NHKに問い合わせてみた。すると回答は、
「O-DJの“サ行の摩擦音”について、Oさんは以前、アナウンサーとしての研修を受けられた際、サ行については無声摩擦音でハッキリと話すことを特に訓練されたようで、それが現在のOさんの発音の個性となっており、F-DJの発音との違いとなっております。
またOさんとFさんの収録環境の違いについて、Oさんが収録されているスタジオはFさんのそれより若干広く、声がこもりにくいということも微妙に影響している可能性があります。
さらに申し上げますと、ラジオ番組は、室内、室外、車中など様々な環境のリスナーに向けて放送を行っているため、声を聞き取りやすくする目的でアナウンスの高音部を若干強調しており、そのため高価で高性能のヘッドホンで聞いた場合には摩擦音の高音部がほとんど減衰せずにダイレクトに聞こえてくることで特に強く感じるということもあろうと思います。NHKふれあいセンター」
とのこと。なるほど・・・、納得。それにしても、ラジオのアナウンスの高音部を上げているとは、初めて知った。確かにラジオで、声を聞き取りやすくすることは大切だね。

<付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)
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2012年11月20日 (火)

「倒れた人の救命 心肺蘇生の実技を授業で」

先日の朝日新聞「記者有論」に、心臓蘇生についてのこんな記事があった。

記者有論~倒れた人の救命 心肺蘇生の実技を授業で
         四登敬(さいたま総局)
 目の前で突然、家族が倒れたとする。体はけいれんし、呼びかけに応じない。あごをしゃくって息をするような動作はあるが、不自然だ。
 こんな時、とっさに心停止を疑い、次の行動に移れるだろうか。周囲の人に119番通報と自動体外式除細動器(AED)の手配を頼み、胸骨圧迫を始めなくてはならない。突然の心停止は、一刻も早く心肺蘇生処置を始めた方が、救命率が上がるからだ。
 14.0%と8.8%。
 2010年に、心臓に何らかの原因がある心停止で倒れ、消防に救急搬送された人の1カ月後の生存率を総務省消防庁がまとめた。前者は、倒れた場面に居合わせた一般の人が胸骨圧迫やAEDで心肺蘇生をした人(49.8%、1万1195人)、後者はしていない人(50.2%、1万1268人)だ。
 胸を圧迫すれば、全身に血液を巡らすことができる。1分間に100回のリズムが理想だ。AEDは、細かく震えて血液を送り出せない心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻す機能がある。
 居合わせる人は、医師ら医療従事者とは限らない。救急車の通報から到着までの時間は、全国平均で約8分。「救急隊が来るまでそっとしておいたほうがいいのでは」などと、迷っている余裕はない。
 さいたま市は今年度から、市立の全中学校で心肺蘇生の実技を1年生から必修にした。同市立小学校で昨年9月に起きた事故がきっかけだ。6年生の桐田明日香さん(当時11)が、駅伝の練習中に突然倒れた。救急隊が到着した時は心肺停止に陥っていたが、誰も気づかなかった。胸骨圧迫はされず、学校のAEDも使われなかった。
 胸骨圧迫とAEDで救える可能性があった命が、失われた。この教訓から実技授業は始まった。生徒は知識と技能を身につけ、教諭は教えられるレベルを保つことが求められる。学校の安全度を高める狙いだが、生徒が命を考えるきっかけにもなる。毎年、約1万人の生徒が新たに実技を経験し、家庭や地域への広がりも期待されている。
 救えない命もあるだろう。しかし、倒れた人の半数以上は依然、居合わせた人から心肺蘇生を受けていない。家族や友人、街で見かけた人が倒れた時、心肺蘇生をできる人が増えれば、救われる命も増える。倒れた人の胸を押す勇気につながるさいたま市の取り組みが、全国に広がることを期待したい。 」(2012/11/17付「朝日新聞」より)

このさいたま市も取り組みは、非常に良いと思う。あらゆる場所でAEDを見かける。しかし、自分がそのAEDを使って誰かを助けるか?と考えると、多くの人は、およそ他人事では? つまり「“誰かが”あれを使って“誰かを”助ける・・・」。

会社の避難訓練では、よく消火器の取り扱いを社員が順番でやってみる。つまり、誰でも一度はホンモノの消火器から消火剤が噴射するのを体験しておくのだ。すると、イザと言うときにその体験が役に立つ。消火器を使う事が怖くないので、直ぐに消火器を扱える。
AEDや蘇生術も同じ。一度でも胸骨圧迫や口移しの人工呼吸を体験していると、これもイザと言うときに生きる。物怖(お)じしないで済む。
カミさんに言わせると、着衣水泳も同じだという。今の学校で教えているかどうか知らないが、一度でも着衣のまま水の中に入った経験があると、これもイザと言うときに慌てなくて済む。
もっともこれは、自分のように、裸でも泳げない人には意味が無いが・・・

ともあれ、大人は別として、子どもたちには、これらはぜひ体験させておきたいもの。これからの長い人生で、それが生きるチャンスがあるかも知れないので・・・

<付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)
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2012年11月19日 (月)

「100円ショップで買っていいもの、いけないもの」

先日の日経新聞に「100円ショップで買っていいもの、いけないもの」という記事があった。この情報は役に立つかも知れないので読んでおこう。(写真はクリックで拡大)

100円ショップで買っていいもの、いけないもの
 100円均一という低価格と豊富な品ぞろえを武器に、成長してきた100円ショップ。最近は商品の質の引き上げや店の雰囲気の改善に余念がない。そこで気になるのは、スーパーやコンビニエンスストアなど他の小売店ではなく、何を100円ショップで買ったほうが得なのかだ。アンケート調査や聞き取り調査を基に、その見極め方に迫った。
 スーパーやコンビニエンスストアなど他の小売店ではなく、100円ショップで買ったほうが得な商品はいったい何か。100円ショップを使いこなすためには、この点の見極めが重要だ。
 そこで今回、100円ショップの利用に関して、日経トレンディネットを使ったアンケート調査(有効回答378人)と、実際に100円ショップの商品を見ながら座談会形式で話を聞く聞き取り調査を、それぞれ実施。100円ショップで「買っていいもの悪いもの」を自由に記述してもらい、それらを点数化して集計し、ランキング形式で示した。
ランキング方法  「買っていいもの」「失敗したもの」に挙がった商品を1つ1点で点数化。商品群ごとに「いい」の点から「失敗」の点を減じ、点の多い順に「いいもの」、少ない順に「失敗したもの」にランキングした。
 アンケート調査は、10月2~11日に日経トレンディネット上で無記名で実施し、有効回答378人を基に集計した。聞き取り調査は10月14日に4人(20代男性1人、20代女性1人、30代女性2人)、15日に3人(30代女性2人、50代女性1人)から100円ショップについての聞き取り調査を実施し、集計した。
 同じ種類の商品でもユーザーによって評価が異なるため、今回は商品ごとに、「買っていいもの」としての得点から「失敗したもの」としての得点を差し引いて最終的な点数を算出した。併せて、ランキング入りした商品について、どういう点が良いのか、あるいはどこが十分でないのかなど、アンケート調査や聞き取り調査に寄せられたユーザーの生の声も掲載。加えて、検証も試みた。

最も「買っていいもの」は、あの定番商品
 100円ショップで「買っていいもの」として最も支持の高かったのは、収納用プラスチックケースだった。戸棚や押し入れ、冷蔵庫の中などはもちろん、机の上の小物を整理したり、室111119100enyoi 内にあふれるCDケースや文庫本をまとめるのにも役立つ。2位にランクインしたチャック付き透明収納袋ともども、100円ショップが得意な“リサイズ”でユーザーの支持を得てきた商品だ。
 この場合のリサイズとは、売れた商品の大きさを少しずつ変えて品ぞろえを増やすという意味。プラスチックケースも透明収納袋も、さまざまなサイズが豊富にそろっており、ユーザーは用途によって使い分けができる。
 3位にランクインしたのは、USBハブやスマートフォン向け充電ケーブル。性能にやや不安を覚える向きもあるが、仕事で急に必要になったときなど、短期の利用であれば役立つものが多い。家電量販店などでは1000円近いことを考えれば、及第点だろう。
 4位は陶器の食器。最近は、以前ほど安さを感じない白一色の陶器の食器を扱う100円ショップが増えた。値段は安くても見た目は悪くないため、「使っているうちに汚れてきたら、捨てて新しいものを買うと割り切って使うユーザーが増えている」(前出の浜岡氏)。5位の老眼鏡は、「いくつも用意して家のあちこちに置いておく」(50代男性)という使われ方が多い。
 変わり種は女子高生に人気の付けまつげ。クラシックバレエや演劇で必要な人にも好評だ。「専門店で買うと数千円かかるが、100円ショップの商品を3つ使えば、十分役に立つ」(20代女性)。また、「透明なiPhoneケースを買って自分でシールを貼り、自分用にしたりプレゼントにしたりする」(20代女性)という利用の仕方もある。こちらも費用対効果は高い。

■買って「失敗したもの」上位には意外な製品が
 次に、購入して「失敗したもの」はどうか。1位だったのは「食品」だ。アンケート調査では、111119100enwarui 「100円ショップにしか置いていないものは味が落ちる気がする」「100円ショップで売られているナショナルブランドの食品やお菓子は、通常より量が少ないものがある」などの意見があった。また、場合によっては大手スーパーのPB商品のほうが安いこともあり、必ずしも100円ショップだから得だとは限らなかった。
 2位以下は100円ショップの定番とも言えるボールペンや粘着テープ、乾電池が挙がった。ボールペンは「すぐに書けなくなった」、粘着テープは「粘着力が弱いものが多い」など、そもそも実用性に不満を持つ声が多かった。5位の女性用ストッキングも同様。「2枚組みは本当に薄くて伝線しやすい」などの声があった。1位の食品を除き、どれもユーザーが品質に不満を持つと思われる商品群だ。

定番品であるフローリング掃除用交換シートの比較結果は
 次に、100円ショップで最も売れている商品の一つ、フローリングワイパー用の取り換えシ111119100ensouji ートを、スーパーやドラッグストアで売られている同種の商品と比べてみた。
 スーパーやドラッグストアなどで購入できる、花王などのメーカー純正品に比べると、100円ショップの商品は、拭き取り力こそ見劣りするが、枚数は多く、価格も安くてお買い得。スーパーで売られている98円の格安品と比べても、大創産業やワッツの商品は、シート1枚当たりの価格で見ると実質割安だ。特にワッツのウエットシートは、1枚当たりの価格が安めな割に、含まれる水分が多くて拭き取り力が高く、リーズナブルといえる。

【比較1】 フローリング用取り換えシート
      ドライ、ウエットともワッツのシートがリーズナブル
 綿と糸くずを一定範囲にまき、各社の代表的シートで拭き取るテストでは、花王の純正品を除き大差が出なかった。そこでシート1枚当たりの価格と重さを比べ、「ドライ1枚の価格、重さ/ウエット1枚の価格、重さ」として表に示した。ドライ、ウエットとも適度にシートが重く、価格も安いワッツがリーズナブル。
 100円ショップのほうが得と一見してわかる商品もある。あまり知られていないが、豪勢な飾りが付いている祝儀袋などはその代表だ。また、汁をすくう、アクを取る、具をすくうの3役を1つでこなす穴開きおたまや、バスタオルも干せる伸縮自在のハンガーなどは、100円ショップでなければ安価に入手できないアイデア商品といえる。スーパーなどの攻勢は強まっているが、うまく使いこなせば100円ショップの利用価値はかなり高い。
 「購入したい商品が明確になっていなくても、週に1回ぐらいは100円ショップにふらっと寄ります」。聞き取り調査に応じた30代女性は、自分の買い物スタイルをこう答えた。毎月100~300もの商品が入れ替わる100円ショップならではの利用法なのかもしれない。
(日経トレンディ 降旗淳平)[日経トレンディ2012年12月号の記事を基に再構成]」(
2012/11/14付「日経新聞」(ここ)より)

誰でも、自分の体験によって、100円ショップで買って良いもの、悪いものを判断している。自分の場合、いつも買うのが電池。どこかの雑誌の評価で、市販品とあまり違わない・・と聞いたので…。とにかく安いので、特性が少々悪くても気にならない。でもこの評価では悪くなっている。逆に絶対に買わないのが食品。前にボンカレーが100円ショップで売っていたので買ったら、パッケージは同じなのに、味がスーパーの製品と、まるで違う。それ以来、食品は絶対に買わない。

現役のとき、2年ほど単身赴任をした事がある。その時にカミさんに颯爽(さっそう)と連れて行かれたのが、大きな100円ショップ。そこで単身寮で使う日常品を全て買いそろえた。石鹸、シャンプー、浴用の桶からハンガー、歯ブラシまで。
赴任して、自室の風呂に入ったら、顔は荒れるし、体中の皮膚がバサバサ・・・。しばらくしてから、どうもその原因が石鹸やシャンプーではないか?と気付き、市販の石鹸に取り替えた。
家に帰ったとき、カミさんにその話をして、「自分で使ってから、オレに持たせろ!」と言ったら、「そんなキケンな事をするわけ無いでしょう!?」だってさ・・・
カミさんは自分の顔にはデパートで買った高価な石鹸、夫が使う石鹸は100円ショップ・・・。まあ世の中、そんなものだが、自分はあの時ほどカミさんの愛情を体中に感じたことはない・・・・!?
(そう言えばこんな事もあった。先日旅行に行った際、ホテルで風呂上がりに、「顔に塗るクリームあるか?」とカミさんに聞いたら、「あるけど、少しにして!もったいないから・・・」)

ともあれ、100円ショップは、色々な物があるので、活用次第。封筒や電気コード、テーブルタップなど、上記のデータを参考に、便利に使いましょう。

121119inu <付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)

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2012年11月18日 (日)

“たむたむHOUSE”のチェニック(&アームカバー)と“deux+”のワンちゃん防寒着

先日(2012/11/03)、京都「梅小路公園手づくり市」に行ったが(ここ)、今日はカミさんのリクエストによるその続編で、“たむたむHOUSE”さんで買ったチェニックと、たむたむHOUSEさん経由で買ったアームカバー、それに“deux+”のワンちゃん防寒着の紹介である。(執筆は、“片割れ”ではないホンモノの“エムズ”さんである)

<“たむたむHOUSE”のチェニック(&アームカバー)>ここ
大人の女性のチェニックでよくあるのが「こんな所にリボンはいらないのに~~」「体にまとわりついて、体型丸出し…」など・・・
でも、“たむたむHOUSE”さんのチェニックは、ナチュラルでふんわりと優しく、欲しかったチェニックを実現してくれています。
女性の服はポケットが少なすぎると感じていましたが、このチェニックはさりげなくポケットも付けてくれているのも素敵!
そして店主のTMさんが身に付けていた、あじろ編みが素敵なアームカバー。あまり素敵なので、“同じ物が欲しい…”と店主さんに無理にお願いしたら、製作者のMKさんに携帯で電話してくれて、何とか作ってくれるとのこと。数日後に届いたアームカバーは思った通りのものでした・・・
それにMKさんは、「色具合が多少違っていたが大丈夫?」と連絡してくれる細かさ・・・。手作りの暖かさや心遣いまで感じられ、嬉しい出会いでした。(写真はクリックで拡大)

P10008331 P10009491 P10009501

<“deux+”のワンちゃん防寒着>ここ
(前の記事(ここ)から引用すると)一般のペットショップの防寒着は、外側がモコモコになっており、暖かい雰囲気、そしてクマさんの模様。しかし裏側は、ツルツルで冷たそう。それにP10008341 引き替え、今回買った手作り品は、裏がモコモコで、足を通す穴もなく、実にフィット。帰って愛犬に着せたら、普通は(緊張で犬が)“固まる”のに、今回の防寒着は着せても平然・・・。違和感がないようだ。
つまり、犬の立場で製品を作るのか、金を出してくれる飼い主の目線で作るのかの違いだと、カミさんは言う。「3キロのヨーキー」と言ったら、店の人が即座に「これならピッタリ」とSサイズを選んでくれた。家に帰って愛犬に着せてみたらピッタリ。つまり、自分で犬を飼っており、その目線で作っているので、市販品とはまったくコンセプトが違うのだという。もちろん値段も1/3くらい・・・。ついでに、モコモコの襟巻きも買う。

P10009321 P10009511 P10009521

お店の品はどれも手づくり。それだけにどの商品にも、それぞれのお店の誠意が感じられ、安心・・・。
でも抽選による出店なので、目当てのお店がある場合は、予め「梅小路手づくり市」(ここ)または「百万遍さんの手づくり市」(ここ)に出店されているかどうかを、確認しておく必要があようです。

(関連記事)
京都小旅行(2/2)

<付録>~「週刊現代」(2012/11/24号より)
121118samui

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2012年11月17日 (土)

「大学満足度調査 ベスト10~難関校でも苦戦」

先日の日経新聞に「大学満足度調査」なる記事があった。曰く・・(写真はクリックで拡大)

卒業生の満足度、北大トップ 本社調査、教育・学費で国立上位
 日本経済新聞社と日経HRがビジネスパーソンを対象に共同で実施した卒業大学の満足度調査で、北海道大学が首位になった。2位に東北大学、3位に一橋大学が入るなど、国立大の優勢が目立つ。私立大の中では慶応義塾大学が4位と最も高かった。少子化で大学経営は厳しさを増しており、今後は満足度が低い大学を中心に淘汰が進む可能性もある。
121117daigaku1_2  ランキングは有効回答者数の約1%にあたる34人以上の回答が集まった大学(大学院を含む)を対象に作成。各大学の回答者に占める「かなり満足」「ある程度満足」を合わせた比率を満足度として算出した。
 上位10大学のうち7大学を国立大が占めたのに対し、私立大は慶大のほか6位上智大学、8位立教大学の3大学にとどまった。満足している理由(3つまで)では、国立大は教育研究の質の高さや授業料の安さ、私立大は社会的なイメージのよさが上位に入る例が目立った。
 首位の北大は卒業生全員が「満足」と答えた。満足している人に占める具体的な理由は「立地がよい」(56%)がトップ。自然が豊かな広大なキャンパスで、JR札幌駅(札幌市)に近いことなども評価されたようだ。「教育研究内容が優れている」(44%)、「授業料が安い」(31%)との回答も多かった。
121117daigaku2  2位の東北大は、満足の理由のうち「教育研究内容が優れている」が83%とランキング対象の大学の中では最多。金属材料や半導体などの研究開発で大きな成果を上げてきた実績が教育の充実にもつながっているとみられる。

大学満足度調査 難関校でも苦戦 東大は「就活支援」など不満
 日本経済新聞社と日経HRが共同で実施した「ビジネスパーソンが卒業した大学満足度調査」では、入学試験の難易度と卒業後の満足度が必ずしも一致しないことが分かった。最難関とされる東京大学がランキングを作成した27大学中15位、慶応義塾大学とともに私学の雄と呼ばれる早稲田大学が20位になったのが具体例。注目点をまとめた。

 東大は27大学の中では中位だが、同じ国立大だけでみると13大学中11位という結果になった。ランキング首位の北海道大学、2位の東北大学などに水をあけられただけでなく旧帝国大学の中では九州大学と並んで最下位だった。旧帝大以外では、広島大学や神戸大学などの総合大学のほか、理工系の東京工業大学にも抜かれた。
 東大の卒業生が満足している理由をみると、トップは「教育研究内容が優れている」(75%)で、東北大の83%、筑波大学の77%に次ぐ多さ。2番目は「学生の質が優れている」(74%)となり、私立大を含めて最多だった。厳しい入試競争から優秀な人材が集まり、大学側も教育研究面で高い水準を確保してきた様子がうかがえる。
 しかし、「奨学金制度が充実している」と「就職支援活動が充実している」を挙げる回答がともにゼロだったほか、「卒業生のネットワークが充実している」も5%と調査全体の13%を大幅に下回った。中央官庁や大企業を中心に多数の人材を送り出してきた実績がある半面、きめ細かい就職支援が手薄だったことが満足度にも影響した可能性がありそうだ。
 早大が20位にとどまったことも注目される。ランキングで上位10大学に入った私立大は4位慶大、6位上智大学、8位立教大学といずれも東京都内に本部を持つ大学。しかし、上位10大学以下では、11位に関西大学、17位に同志社大学などが入っており、早大は関西の複数の有力私大と比べても満足度で下回った格好だ。
 早大の卒業生が満足している理由をみると、最多は「社会的なイメージがよい」(74%)で、慶大の69%よりも高い比率となった。さらに「立地がよい」(34%)、「サークル・クラブ活動が充実している」(31%)は慶大の14%、13%を大きく上回る結果が出た。また、「卒業生の就職実績がよい」(21%)も慶大の22%とほぼ同等となっている。
 一方で「教育研究内容が優れている」(29%)については慶大の47%と大差がついたほか、「卒業生のネットワークが充実している」(19%)も同53%と比べて圧倒的に低い水準だった。学生時代には活発なサークル活動を通じて先輩後輩、友人らと交流する機会が多いものの、卒業後に慶大の「三田会」のような組織的な取り組みが弱いことなどが満足度にも影響したとみられる。

 このほか、回答者が少なく、同34人以上で作成したランキングには含めなかったが、国際基督教大学(ICU、回答者16人)と岡山大学(同10人)の卒業生全員が「満足」と答えたのも目立った。ICUは満足している理由の中で「教育研究内容が優れている」が81%と高い。岡山大は「キャンパスの施設が優れている」などが満足の理由の中で多かった。
 また、海外大学を卒業したと回答したビジネスパーソンも33人いた。四年制大学のほか、米国のビジネススクール(経営大学院)なども含まれているとみられる。注目されるのは、満足している理由で「教育研究内容が優れている」が94%と、ランキング入りした国内の全大学と比べても最多だったこと。日本の大学は国内だけでなく海外の大学との競争が一段と激化する可能性もある。(調査概要 9月21日までにアンケート方式で実施した。対象は全国の大卒以上の学歴のあるビジネスパーソンで、有効回答者数は3417人)」(2012/11/05付「日経新聞」より)

もう自分には過去の話になってしまったが、大学の話だが、このトシになって、改めて“良い大学って!?”・・・
自分のサラリーマン現役時代は、いわゆる大企業だったが、「学閥はあったか?」と問われたら、たぶん「無かった」と答えると思う。
大きな会社だと、学閥に代表されるような姑息な評価は、上長が次々に替わる大きな組織の中では、必ず修正されていくもの。よって、真に実力がない人は、長い期間で見ると、それなりの評価になっていく。
しかし、いわゆる依怙贔屓(えこひいこ)が無いかというと、それはどの世界でも“ある”。若いときの評価は修正されていくものの、「いざ!」(例えば管理職への昇進)という時の評価は、その会社を卒業した後も、長く影響が残る。人の評価は決して公平ではないのである。出世は、上司との相性、運が大きく作用し、実力だけではないのである。たぶん・・・

さて、話を大学に戻すと、振り返ってみるに、自分としては「良い大学」とは、あまり規模の大きくない大学が良いと思う。少数精鋭の大学。今は知らないが、昔自分の居た学科は、定員40名で入学者が38名、卒業者が32名だった。そんな小さな学科にも、大企業からそれぞれ推薦依頼が来た。だから就職への競争はそう厳しくなく、何とか入れたもの・・・。
でも今は推薦制が無くて全て自由競争とすると、就職は学生自身の就活の熱意で決まる!? 確かに昔と今とでは様変わりなのだろう・・・

それと、“どうもマイク授業は頂けないな・・・”と思っていたが、よく考えてみると、自分は授業はほとんど聞いていなかったっけ。もちろん、大学時代の先生との付き合いは皆無。そう考えると、都会のマンモス大学とあまり違わない・・・!?

ともあれ、東大や早大という超有名大学が「良かったか?」というと、視点によっては、そうとも言えないらしい。
こんなデータが受験生に役に立つかどうかは分からないが、何も考えずに名前だけで大学を選ぶよりは、参考になるかも・・・ね。

●メモ:カウント~355万

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2012年11月16日 (金)

「世界で競うには英語力」

英語大嫌い人間の自分でも、こんな記事は気になる。そして「やっぱり英語は必要だよな~~」と思う・・・!?

世界で競うには英語力~頭脳の価値、評価正当に
      カリフォルニア大教授 中村修二氏
 日本人科学者のノーベル賞受賞が続き、日本の実力を世界に示す一方、電機・IT(情報技術)業界では米アップルや韓国サムスン電子が市場を席巻し、日本の影はすっかり薄くなった。有力な新興企業が次々と生まれる米国で大学の果たす役割とは何か。高輝度な青色発光ダイオード(LED)の量産に世界で初めて成功した米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授に話を聞いた。
 ――米国の大学の強みは何ですか。
 「まず感じるのは、世界の標準語である英語を使い、様々なルールや規格、標準化の中心にいることだ。そのため、米国の有力大学には世界中から優秀な学者や学生が集まってくる。米国人に優秀な学生がいなくても大学は最高水準を保てる。これは強い」
 「日本は技術はあるというが、技術を学ぶために日本の大学に世界中から優秀な学者や学生が集まってくるか。教育の中身以前の問題として言葉の壁がある。その現実は無視できない」
 ――日本にも英語重視の動きがあります。
 「不十分だ。学校での英語教育が実践的でないだけでなく、日本企業の採用や教育にも問題がある。日本の企業には米国で博士号を取得したようなエンジニアや研究者が少ない。英語で交渉できる人も少ない。韓国や中国の企業は米国の大学で教育を受けた人を大量に採用し、グローバル化を進めている。この差は大きい」
 「ある程度強制してでも、英語をきちんと話せる教育を施すべきだ。日本人は能力で他国の人々に劣っていない。共通語を身に付ければ必ず勝負できる。自らの技術や製品、サービスについて外国に説明し、売り込めないようではダメだ」
121116nakamura  ――米国では学生や大学教授が関係するベンチャー企業が多いですね。
 「大学に規制が少ないことが大きい。日本は規制がありすぎだ。司法制度一つとってみても日本は判例主義で、前例のないことは認めない。陪審員が大きな力を持つ米国では前例は必ずしも絶対ではない。その時々の正義をベースにルールは変わっていく。新しいことがしやすい環境にある」
 ――日米の大学の違いもありますか。
 「日本の大学では、先生が『本に書いてあること』を教え、学生はノートを取る形が多い。しかし、本にあるのは『歴史』でしかない。歴史学ならそれでもいいが、理系の、特に最先端の研究をしたい学生に本の内容を教えても意味はない」
 「米国の大学では、成功したベンチャー起業家やエンジニアが教壇に立つ。まだ本にもなっていない最先端の生きた知識を学べる。教壇に立つ側も学生の挑戦を受けながら教えるのだから刺激的だ。学生が最先端の技術を学び、それを上回るものを考えつけば起業するわけだ」
 「学生がいいアイデアを考えつけば、大学教授もベンチャー投資家に紹介したり、一緒に起業したりする。教え子が成功すれば教授の名誉にもなる。そうした好循環が次の大きな成功につながる可能性を高める」
 ――中村教授もLED関連のベンチャー企業を起業しました。
 「米国では、大学での研究成果を実際のビジネスで生かし、世の中に還元していくのは当然。大学教授が起業するのも自然のことと受け止められている。日本でも一時期、大学発ベンチャーがもてはやされたが『研究者が金もうけをするのはけしからん』との意識が残ったままでは成功するのは難しいのではないか」
 「大学であろうと企業の研究所であろうと、研究成果である知識やノウハウ、つまり頭脳の価値は正当に評価されるべきだ。米国では研究者が起業する場合、出資しなくても、株式が付与される。『頭脳』に対して株式が与えられるのだが、日本では研究者が資金を出さない限り、株式を受け取れることはない。頭脳に価値を認めていないからだ」
 「しかも日本のベンチャー投資は起業家に保証を求めることが多く、実質的には担保を取った融資だ。一方、米国のベンチャーキャピタルは投資リスクを取って出資する。起業に失敗した場合に起業家が自宅を失って再起不能になるようなことはほとんどないので失敗しても再挑戦しようとする。日米の仕組みや風土の違いは大きい」
(なかむら・しゅうじ 1979年徳島大大学院修士課程修了、日亜化学工業入社。93年に青色LED、95年に青紫色半導体レーザーを開発した。99年に退社し、2000年カリフォルニア大サンタバーバラ校(UCSB)教授に就任。11年には米放送界最高の栄誉であるエミー賞を受賞した。)」(2012/10/25付「日経新聞」より)

この論は、あの中村修二氏が言うのだから説得力がある。サラブレッド育ちではない人の(失礼!)言なので、なおさら・・・。
このように、英語の必要性が世界中で叫ばれていながら、日本ではなぜ遅れているのだろう。韓国・中国のように“先ず英語”という風土が日本に無いのは、何故か?
江戸時代の鎖国の影響?? いや、閉鎖的な日本人の国民性か? それとも日本人は、体質として言葉の習得が不得手!?

ふと大学1年の時を思い出した。入学して入ったサークルに、父親が私大の先生、という女子学生がいた。まさに箱入り娘だった彼女は、父親の勧めで、同時にESS(English Study Society, English Speaking Society 英会話部、英語研究会)にも入っていた。通称を「えっさっさ」と言った。その後、彼女が英語でどのような人生を送ったかは、賀状以外の情報が無いので知らない。
しかし40年前でも、英会話のサークルは存在した。今思うと、先見の明があった!?
英語が試験を前提とした苦痛以外の何物でもなかった自分は、こんなサークルとはおよそ縁が無かったが、今思う事は、“英語が苦手”は“努力が苦手”“勉強がキライ”と同義では無いかということ・・・。(←ハッキリ言って、自分は勉強が大キライ!!!)

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2012年11月15日 (木)

「なぜコマツ堅調、シャープ苦境~盟主の存在、過当競争を抑止」

世の中、衆院の解散・総選挙で騒々しいが、ま、気を取り直して・・・
先日の日経新聞に、コマツとシャープの違いについて論じた記事があった。曰く・・・

なぜコマツ堅調、シャープ苦境~盟主の存在、過当競争を抑止
 国内外で主要企業の業績発表が佳境に入った。中国情勢や世界経済の減速など先読みしにくい要素が多く、今後の予想をどう組み立てるかアタマを悩ませる経営者も多いだろう。だが、長い目で見れば、業績が底堅く、多少の変動はあっても「あの企業なら大丈夫」と安心感のある企業と、足元フラフラでどこへ向かうのか心配でしょうがない企業がある。この2つのカテゴリーを分けるものは何か、1つの仮説を提示してみよう。
「安定感がある」派の代表は今の日本でいえばコマツである。さすがの同社もバブル気味に膨れあがった中国特需が大きくしぼみ、今期は減収最終減益の見込み。それでも営業利益は2000億円を超える水準で、利益率も高い。
建機市場は信頼が重要
 一方で「フラフラ」派は結構な数に上るが、何かと注目されるシャープを代表選手として取り上げてみよう。シャープは1日の決算発表で、2013年3月期の連結最終損益が4500億円の赤字になりそうだと明らかにした。主力のテレビ事業が不振で、2期連続で過去最大の赤字を更新する。資金繰りの不安はとりあえず解消されたとはいえ、業績は超低空飛行を続けている。
 なぜコマツは収益が安定し、シャープはそうではないのか。そこには無数の要因があって、その中には経営者の手腕や擦り合わせ型の建設機械とモジュラー型の薄型テレビといった製品構造の違いもあるだろう。
 だが、ここで注目したいのはチャンピオン企業の存在だ。
 建機の世界には米キャタピラーという巨人がいて、長らく世界市場を仕切ってきた。コマツは果敢に挑戦してきたが、巨人の牙城はなかなか崩せず、今でも会社の規模ではキャタピラーが一回り大きい。
 だが、「それはそれで隠れたメリットがあった」とコマツの首脳は言う。ひとつはいったん築いた信用や市場シェアは競争にさらされにくいという建機ビジネスの特徴だ。
 どの建機を選ぶかは、単に「価格が安い」というだけでなく、「保守サービスがしっかりしている」「ディーラーとの間で信頼関係がある」といった長年の付き合いがモノをいう。これがコマツによるキャタピラー攻略を阻んだ要因だが、コマツが今度は中韓メーカーなどから追われる立場になったときに、「長年の付き合い」が市場を守る防波堤として機能する。
いたずらにシェア追わず
 もうひとつはやはり米国企業の経営規律だ。シェアをいたずらに追い求めず、利益をしっかり確保するのが米国流。ゆえに米国企業が主導権を握る市場では価格競争が起こりにくく、市場全体が安定する。今のデフレの時代でも、「建機の世界では今でも毎年数%の値上げを実施している」と関係者はいうが、これも「キャタピラーの傘」の下にいたおかげである。
 逆に米国企業が駆逐された市場では何が起こるか。米国のテレビメーカーは日本勢が追い落としたが、それと同じ現象が攻守ところを変えて日本と韓国・台湾勢の間で起きている。業界全体として価格を維持しようという機運は乏しく、泥沼の安値競争のなかで弱い順に脱落していく。そのプロセスの中に今のシャープの大赤字がある。
 似たようなことは、半導体メモリーのDRAM市場でも起こった。ここもインテルやテキサス・インスツルメンツ撤退後は米国勢の存在感が小さくなり、力任せの価格競争が進んだ。韓国サムスン電子の攻勢の前に、独キマンダに続いて今年初めにはエルピーダメモリも法的整理に追い込まれた。
 一方、同じ電機市場でも「強いアメリカ」が健在の市場は底堅い。ゼネラル・エレクトリック(GE)が強い発電設備や、IBMが主導権を握る企業向けのITサービス市場は収益が安定し、大きなブレはない。
 これは偶然ではない。米国企業が利益重視の原則に沿って事業を選別した結果、変動の激しいボラタイルな市場から撤退し、安定感のある市場への「選択と集中」が進んだのだ。
 先行き不透明な中で、どの事業をやめてどこに集中すべきか悩む経営者も多いだろう。その際の手がかりの一つが「強い米国企業」の存在である。現に数年前までは散々の決算だった日立製作所は事業ポートフォリオをGEモデルに近づけることで、復活した。「米国はお手本」というのは経営の世界では今も一面の真実である。(編集委員 西條都夫)」(2012/11/4付「日経新聞」p12より)

この指摘は示唆に富む。
よく“ビジネスモデル”という言葉が使われるが、さすがに米国のビジネスモデルは奥が深い。良く言われるのが彼(か)のアップル・ジョブズ氏が切り拓いた世界。普通はあるビジネスの世界で、どう業績を挙げるかに腐心するが、ジョブズ氏はそのビジネスの世界そのものを作ってから商売をしている。これらは決して凡人の為せる業(わざ)ではなく、天才の域の話なので我々が論じても仕方が無い・・・
それに、もう昔の話になったが、日産に乗り込んできて復活劇を演じたゴーン社長の話も永く語り継がれるだろう。それらを見て「車というひとつのアイテムなら楽だが、ウチは扱う製品がゴマンとある・・・」とは、世の多くの会社経営者の、逃げの弁。

今月(2012年11月)の日経新聞「私の履歴書~立石義雄氏」を愛読中だが、さすがに創業者は志が高い。どうも気になった一文があるので、書いてしまおう。今月の立石義雄氏の「私の履歴書」第1回の書き出しが「人の幸せを我が喜びとする」という言葉であった。その第1回の記事によると、オムロンの創業者・立石一真氏の同じく「私の履歴書(1974年5月)」の書き出しは、「最もよく人を幸せにする人が最もよく幸せになる――これが七十余年に及ぶ人生を振り返って得た結論であり、同時に私の信条信念でもある」だったという。なかなか良い文ではないか・・・

結局、これらの人の目線は業績を挙げる事ではなく、それはあくまでも結果・・・。
まあ“企業の社会貢献”とは良く言われる言葉だが、これがなかなか難しい。建前では誰でも言う。「当社は社会貢献をして、結果として利潤を得ている」・・。まあ言葉だけだな・・・
パナソニックが、そしてシャープが「業績は悪いが、これだけの社会貢献をしている・・」などと、言えるわけも無く・・・・

どの企業にもある事業設計図、つまりビジネスモデル。さて今度の衆院選、国のビジネスモデルは、各党がどのように描くのか・・・。
まあ期待していないけど、まあ“お祭り”としては面白いよね。

(関連記事)
立石義雄氏の「私の履歴書」~「英語が危ない」直談判

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2012年11月14日 (水)

トスカニーニのラスト・コンサート

アルトゥーロ・トスカニーニは、フルトヴェングラー、ワルターと並んで、指揮者の三大巨匠と言われている。自分がクラシック音楽のレコードを買い出したのは中学3年の時。特に高校から大学の時に熱中した。買うレコードはもっぱら安いキズ物。高校に通っていた土浦駅前に、当時確か西武デパートがあった。そこで、時々レコードのバーゲンをやっていた。ジャケットの隅に穴の開いた“訳あり品”だった。それも含め、当時買い集めたのがトスカニーニのレコードだった。
もちろん聞き比べも出来ないので、ウワサでトスカニーニが好きになった。楽譜に忠実、NBC交響楽団はトスカニーニの為の優秀な楽団、という話を聞いて、何故か・・・。
そして何よりも、当時出始まったステレオ録音のレコードを聴ける環境に無かったので、どうせステレオを聴けないのなら、モノラル録音しかないトスカニーニを買おう、と思ったもの。
その後は、演奏のスピードが早いトスカニーニはカラヤンと同じく、自分としては距離を置く存在となり、CDも、フルトヴェングラーはたくさん持っているが、トスカニーニは持っていない。

それが先日、フトした事から、トスカニーニのステレオ録音が存在している事を知り、興味が湧いた。そして、「悲愴」と「ワーグナー」のCDを手に入れて、聞いてみた。
特にワーグナーは、有名な1954年4月4日のカーネギーホールにおけるラスト・コンサートの録音だという。
このコンサートのプログラムは、オール・ワーグナーの次の5曲だった。
121114toscanini11)楽劇「ローエングリン」より第一幕への前奏曲
2)楽劇「ジークフリート」より「森のささやき」
3)楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」
4)歌劇「タンホイザー」より「序曲とバッカレーナ」
5)歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団
1954年4月4日 カーネギーホール ライブコンサート

このコンサートで、トスカニーニの指揮棒は止まってしまい、ついに引退を表明。その模様については、中川右介著「巨匠(マエストロ)たちのラスト・コンサート」に詳しいので、事実関係を箇条書きにして引用してみる。
・NBCのチョツィノフがNBC響設立の構想により、トスカニーニの米国復帰の説得に成功したのは1937年2月。
・NBC響は、もともとNBC内にあったオーケストラから31名、700人の応募者のなかから61名が選ばれた総勢92名のオーケストラ。17年間続いた。
・彼を悩ませたのは記憶力の衰えだった。指揮者が本番で楽譜を見ないようになったのは、トスカニーニからだと言われている。彼に暗譜での指揮を強いたのは、極度の近眼だった。それを真似したのが、近眼でもないのに、あえて目をつむって、暗譜で指揮をしていたのがカラヤンである。
・トスカニーニは息子のワルターに、RCAのサーノフ宛ての辞表をタイプさせた。87歳の誕生日を迎えた1954年3月25日、トスカニーニはついに辞表にサインをした。受け取ったサーノフが、トスカニーニの辞任を認めたのは3月29日だった。この手紙は、「4月4日まで発表しないこと」と書かれたファイルに入れられた。こうして、4月4日のコンサートが最後となることが決まった。
・前日のリハーサルでの混乱に打ちひしがれながらも、トスカニーニは本番に臨んだ。
・カーネギー・ホールでのコンサートは始まった。《ローエングリン》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》は問題なく、終わった。そして、《タンホイザー》が始まった。バッカナールに121114toscanini2 入り、曲が終わりに近づいたとき、トスカニーニは再び記憶をなくし、「約20秒ほど指揮台のうえで立ち尽くしたまま目頭をおさえて記憶を呼び戻すようなしぐさを見せた」。そして、放送局は、音楽の混乱を察知し、急遽、ブラームスの交響曲第1番のレコードを放送した。
・《タンホイザー》が終わると、トスカニーニは指揮台から下りて、ステージを去ろうとした。しかし、楽団員から、「まだ《マイスタージンガー》があります」と言われた。こうして、最後の曲が始まった。だが、またも最後近くになって、腕がグラつき、やがて動きが止まってしまった。トスカニーニはうなだれたままステージを去った。オーケストラは演奏を続けた。そして、「最終の熱狂的な絶叫のようなハ長調の歓呼を氏のうしろから響かせた」。チョツィノフには、あたかも「全世界の与える賞讃の声であるかのように聞こえた」という。放送は、「拍手が続いています。オーケストラは沈黙したままです。マエストロ・トスカニーニが再び現れるのを待ちましょう」というアナウンスで終わった。しかし、トスカニーニはついに聴衆の前には姿を現さなかった。
・トスカニーニとNBC交響楽団には、やりかけの録音の仕事が残っていた。《仮面舞踏会》と《アイーダ》が、部分的に録り直しを必要としていた。6月2日に《仮面舞踏会》、5日に《アイーダ》が録音され、それが、トスカニーニが指揮棒を振った、本当の最後だった。(中川右介著「巨匠たちのラスト・コンサート」(2008年)より)

さてこのラスト・コンサートのCDを聞いて、まず思ったのが、“録音が結構良い。正真正銘のステレオ録音だ”ということ。ワルターのステレオ再録音と違い、ステレオの初期の実験段階だったにもかかわらず・・・。もちろんテープヒスはとても商用とは思えないほどひどいが・・・・

ぞしてタンホイザーは、初めからアンサンブルがおかしい。酷評すれば、まるでアマチュアオーケストラのよう・・。各楽器がおっかなびっくり弾いているよう・・・。たぶん、オケのメンバーは、トスカニーニの棒に従うべきか、楽譜に従うべきか迷っていたのではないかと思う。しかし、途中でトスカニーニが20~30秒ほど指揮を止めたが、その部分をCDから聞き取ることは出来なかった。しかし、最初から異常にスピードが遅くなったり、尋常では無いように聞こえた。最初の2分~5分の部分を聞いてみよう。

<トスカニーニ/NBC響のラスト・コンサート:歌劇「タンホイザー」より「序曲とバッカレーナ」>(全曲25分はここ)~1954年4月4日

そして最後のマイスタージンガーだが、前のタイホイザーとは打って変わって、朗々とした演奏。楽団員も吹っ切れたのかな・・・と想像した。つまり、トスカニーニが変調を来していることを前提に、トスカニーニに恥をかかせてはいけない・・・と、途中でトスカニーニが指揮台を去っても、いつもの調子で指揮棒無しで堂々と演奏した。そんな風に感じた。
この録音も、どこでトスカニーニが指揮を止めてステージを去ったかは聞き取れない。しかし指揮者の居ない舞台で、まさにトスカニーニとの演奏の最期を(トスカニーニの為のNBC響は、解散の運命)、楽団員たちがどんな思いで演奏していたのか。指揮者の居ない舞台を想像しながら聞くこの最後の部分は、涙が出てくる・・・
その最後の《マイスタージンガー》の最後の3分弱を聞いてみよう。

<トスカニーニ/NBC響のラスト・コンサート:歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲>(全曲9分はここ)~1954年4月4日

(なおNBC響は解散後に、再出発したシンフォニー・オブ・ジ・エアーの初演を指揮者無しで行ったが、このマイスタージンガーは、その前哨戦だったのかも知れない・・・)

これらの演奏は、1954年4月4日。それに先だって、3月21日のコンサートもステレオ録音されていた。しかしその「悲愴」の第3楽章のラスト2分のテープは、ステレオ録音の宣伝用に切り取られたまま行方不明だったらしい。よってこのCDでは、疑似ステレオの音でつないである、という。実に珍しい録音である。その部分を少しだけ聞いてみよう。

<トスカニーニ/NBC響のラスト・コンサート:「悲愴」第3楽章ラスト>~1954年3月21日

何にでもオワリはある。その中でも指揮者の活動期間は長い。それにしても、87歳という年齢での現役は驚異的。そしてトスカニーニは、90歳で死去。一方、フルトヴェングラーは、このラスト・コンサートの年(1954年)に68歳で死去。ワルターは1962年に85歳で死去。
(ワーグナープログラムの最後の2曲は、zipで上記に置きます。87歳のトスカニーニを思いながら全曲を聞いてみて下さい)

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2012年11月13日 (火)

「外来語の表記 “ウィ・ウェ・ウォ”でいい」

今日“も”、どうでも良い話・・・
先日の朝日新聞「記者有論」に、外来語の表記についての記事があった。曰く・・・

外来語の表記 「ウィ・ウェ・ウォ」でいい
              門田耕作(用語幹事)
 昨年春、神戸の夜景や六甲山系の紅葉観賞に欠かせないロープウエーの一つ「新神戸ロープウェー」の名称が「神戸布引ロープウェイ」に変わった、と新聞が報じた。
 ここまで読んで、片仮名表記がバラバラなことに気づかれただろうか。
 同じ語でも世の中には様々な表記がある。新聞では一定のルールを設け、固有名詞以外は「ロープウエー」と書いているが、このままでよいのか。報道各社で作る日本新聞協会の用語部門で、外来語表記の見直しが進んでいる。
 ropewayのwayを「ウエー」と新聞が書くのは、外国語の「ウィ・ウェ・ウォ」の音を「ウイ・ウエ・ウオ」と書き、二重母音は長音と見なして「ー」と書くことを原則としているからだ。
 土台は、1991年に内閣告示された、外来語を片仮名で書く場合の目安だ。国語審議会(現文化審議会)が答申したもので、「ウイ・ウエ・ウオ」を基本としたうえで「ウィ・ウェ・ウォ」も認める緩やかな内容だ。
 近代以降、外来語はもとからあった日本語の音韻に沿って書かれてきたが、外国語へのなじみが増すにつれ、より原音に近い表記が広まった。かつてフイルム、フエルトと書かれていたのが、フィルムやフェルトとなったように。
 ITやスポーツ関係など、新しく使われるようになった言葉は「ウィ・ウェ・ウォ」と小さく書かれることが多く、ウェブやアウェーなどは新聞も例外的に小さく書く。
 もともと発音には個人差があり、「ウィ……」か「ウイ……」か判別しがたいことが多い。ならばいっそ「ウィ……」と小さく書くのを原則とする方が時代に合うのではないか。ウイスキーやキウイなど、従来の慣用を動かしがたいものだけ例外とするのだ。
 二重母音を長音で表すことは、より慣用が固定していると考えられるが、メークやブレークよりメイクやブレイクの方がかっこいい、との感覚も若者を中心にあるし、実際にそう発音する人もいる。
 幅広い世代に違和感なく読んでいただくため、原則を重んじる一方で個々の慣用にも目を配る。社会に浸透した言葉や表記を新聞に反映させる作業も、私が今務めている「用語幹事」の仕事だ。
 新奇な外来語の乱用を避けつつも、情報化の進展で新語を迅速に取り入れなければならない時代。それに対応した表記にかじを切る時に、遅ればせながら新聞も来ている。 」(2012年10月27日付「朝日新聞」p12「記者有論」より)

外来語の表現は、人によりバラバラで、何が正解かが分からない。上の記事のように、新聞で“すら”・・なのだ。

実は今、会社で皆とワイワイと規定や手順書を作っているのだが、皆が書く原稿のカタカナ(外来語)の表記がバラバラ・・・。現役時代には、会社が論文集を出版しており、その論文の書き方が標準になっていた。今思うと乱暴だが、3音以上の長音「ー」は付けないルール。よって、“サッカー”は有りだが、“スピーカー”は“スピーカ”。
こんなルールも、時代と共に変わって行って然るべきなのだが・・・

それに“ヴェ”なども同じく正解が分からない。ベートーベンかベートーヴェンか・・・。ちなみにGoogleで検索をかけてみると、ベートーベンが305万、ベートーヴェンが878万だった。頭の良いGoogleなので、当然両者は同じように扱うかと思ったが、どうなのだろう・・・・
まあ、どだい外国語を日本語で表記にする場合、正解など無いのだが、決まっていると文章が書き易いことだけは、確か。

話は飛ぶが、外来語を日常生活で使うときが、これまた難しい。自分が知っている言葉は、当然相手も知っている前提で、つい使ってしまう。先日、中古車を売るときに、業者がバッティング(鉢合わせ)したが、カミさんはその言葉を知らなかった。ビジネスではよく使う言葉・・とは言っておいたが・・・
逆に、カミさんが良く使うマイノリティーという言葉。これは“自分が使わない”言葉なので大嫌い・・・。そうなのだ、言葉にはそれぞれ好き嫌いがあるのだ。

昔、現役の頃、会議でよく外国語が出て来た。英語大嫌い人間の自分は、聞いていても意味が分からん。仕方なく、ノートの片隅にその言葉をメモしておいて、自席に戻ったとき、そっと調べたっけ・・・。でも昔はNetが無かったので、新しいカタカナの流行語を調べるのは結構大変だった。

言うまでもなく、言葉は自分の意志を相手に伝えるもの。よって少しでも相手が知らない可能性があれば、格好良さは棄てて、必ず日本語(漢字)を使うべき。または会議などでは、日本語で補足すべき。

ともあれ、新聞だけは“つい頼りにしてしまう”メディアなので、時代に即した表現を期待したいもの。まあカタカナの表記は、ある意味“時代の文化”なので、時代と共に変遷を重ねることになるのだろうが・・・。

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2012年11月12日 (月)

立石義雄氏の「私の履歴書」~「英語が危ない」直談判

今月(2012年11月)の日経新聞「私の履歴書」はオムロン会長の立石義雄氏。これがなかなか面白い。我々一般ピープルと同じなのだ!? 曰く・・・

薄氷の卒業 「英語が危ない」直談判 米国赴任を控え武者震い
 「危ないな」。卒業の最後の関門、一般教養の英語の答案用紙を出すと、不安が心の中でどす黒く渦巻いた。こういうときの私の勘は鋭い。
 卒業の「合格ライン」は60点。59点ならあえなく留年。留年は許されない理由があった。父の会社、立石電機に就職が決まっていた。しかも父から初代ニューヨーク駐在員として赴任するよう申し渡されていた。英語のせいで卒業が危ういというのに、米国で仕事をしろとの厳命だ。
 当時、富士通への就職を考えていた私には迷いがないわけではなかったが、父の言葉で「おやじの会社で働こう」、そう決断した。
 卒論の「ベンチャー企業論」はすでに書き上げていた。日本は高度経済成長のまっただ中。家電、乗用車、オートバイなどが世界市場を狙って実力を蓄えていた。ソニーをはじめベンチャー企業も国際的に注目され始めていた。
 立石電機は継電器で培った制御技術を進化させて、「オートメーション企業」に経営の舵(かじ)を切り、工場の生産ラインの自動化を軸に受注を伸ばしていた。
 父が能率学の大家で産業能率大学を創立した上野陽一先生の講演を聴いて、独自の嗅覚でオートメーション技術に注目した。52年のことだ。
 翌年、オートメーション生産システムで世界最先端のフォード社の工場のほか、米国各地の現場を視察して「オートメーションの時代が来る」と確信、この分野に日本でいち早く本格参入した。父は「第二の創業」を宣言した。
 7歳年長の長兄の孝雄と、3つ上の次兄、信雄は立石電機に入社していた。ふたりの兄を支え、縁の下の力持ちになるつもりだった。
 いよいよ「英語が危ない」。そこで先生に直談判を試みた。英語の担当教官は田中彌市郎先生。京都・四条通りの大丸の近くで今も盛業中の日本人形の老舗、「京人形 田中彌」のご子息だ。
 京都市内のご自宅に伺って、私は率直に切り出した。「先生、英語の点数が心配なんです」。さらに就職が決まり、米国に赴任することも打ち明けた。「アメリカで英語を一生懸命勉強します」
 温厚な中年の先生だが、立場上「よし、分かった。任せておけ」とは言えない。不安をかかえたまま、「よろしくお願いします」と頭を下げて帰ってきた。ドキドキしながら結果を待った。英語の成績は「可」だった。無事卒業である。後で点数を聞いてみると、ぴったり60点。
 陳情が奏功したのか、実力で勝ち取った点数なのか。それは確認していないけれども、確かめるまでもない。先生の恩情だったのだろう。お願いに行ったときは手ぶらで行ったのだが、改めて一升瓶を持参してお礼に伺った。田中先生は「がんばれよ」と励ましてくださった。田中先生は同志社を退職された後、お店を継がれた。
 ベンチャー企業として飛躍を目指す立石電機にとって、米国進出は試金石だ。しかし、その先兵の役割を大学を出たばかりで、英語が苦手な三男坊にさせるわけがない。言ってみれば本格進出に備えた布石であり、若い私の武者修行が狙いだったのだろう。だが私は奮い立っていた。(立石義雄 オムロン名誉会長)」(2012/11/08付「日経新聞」「私の履歴書」より)

大学での単位は、得てして人の人生を大きく変える。もちろん自身の責任ではあるのだが、教師も人の子。色々あるのである・・・。
自分も大学時代、ご多分に漏れず、苦い思い出もある。でも何とか乗り切って4年で卒業できた。今考えても、良く卒業できたもの・・・。
1年の時、ドイツ語で非常に厳しいと言われている先生が居た。たまたま自分の学科はその先生ではなかったが、友人の学科はその先生に当たった。結果、多くの人が単位を取れず、2年に上がれなかった。先輩と強いパイプがあった人は、先輩の助言によって、別の先生のドイツ語を受講した。
そして4年の卒業時、必須科目の単位は怖い。この立石氏の例ではないが、たった一科目のことで、長期の就活も無に帰す可能性もある。
もちろん単位を学生に与えるかどうかは、先生の権限。しかし・・・だ。
たった一科目で、人の人生を変えてしまう権限が、幾ら教師でもあるのだろうか?
上の記事での田中先生は立派。自分の判断がその人間に対してどのようなインパクトを与えるのか分かっていたのだろう。世の教師は。こんなケースをどこまで考えているのだろう・・・

医学部の卒業を控え、就職まで決まっていたのに医師国家試験に落ちて、すべてを棒に振った話を前に聞いた。これは仕方がない。非常に公正なので・・・
しかし、大学での単位は、教師によってレベルが非常にばらついている。同じ人間、同じ学力でも、教師によって単位が取れたり取れなかったりする。少なくても自分の時代はそうだった。
こんな話も聞いた。長い苦労の末、一流企業への就職内定ももらい、後は卒業するだけ・・・という段階で、単位が危ない・・。その男は、試験用紙に就職が決まっていることなど、泣き言を書いたのだという。結果、何とか卒業できた・・・。
これは正解。先生も事情を知らなければ、温情の施しようがない。自宅に押しかけて行くのはやり過ぎだが、この場合の泣き言は必要だった。

先日、会社の同僚が裁判員になった。被告の人生を変えるかも知れない…というストレスは、大変だという。裁判に限らず、人の人生を左右する判断を求められる職業は多い。
たまたま自分はそんな職業ではなかったが、今更ながらそんな自分の人生にホッとしている最近である。

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2012年11月11日 (日)

NHK「歴史秘話ヒストリア・出雲」と童謡「大黒様」

テレビ番組で、およそ嗜好が違う自分とカミさんだが、二人とも必ず見る番組が、NHKの「歴史秘話ヒストリア」(毎週(水)22時~)。
その中でも、(2012年)11月7日に放送された「出雲 縁結びの旅へ!~古事記編纂1300年 神話の里の物語~」(ここ)は面白かった。出雲の国、古事記、そしてラフカディオ・ハーンについての話。
古事記の神話や、ハーンの人物像など、断片的には見聞きしているものの、自分の知識が薄いので、何度聞いても新鮮・・・・!? 
それにしても、神話の神さまの名前はなかなか難しい。スサノオとクシナダヒメとが結婚して生まれた娘がスセリヒメ。そのスセリヒメにプロポーズしたのがオオクニヌシノミコトだという。
そして、オオクニ⇒大国⇒ダイコク⇒大黒さま・・・となったらしい。

まあそんなワケで、今日は童謡「大黒様」を聞いてみよう。

<NHK東京放送児童合唱団の「大黒様」>

「大黒様」
作詞:石原和三郎
作曲:田村 虎蔵

大きなふくろを かたにかけ
大黒さまが 来かかると
ここにいなばの 白うさぎ
皮をむかれて あかはだか

大黒さまは あわれがり
「きれいな水に 身を洗い
がまのほわたに くるまれ」と
よくよくおしえて やりました

大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い
がまのほわたに くるまれば
うさぎはもとの 白うさぎ

大黒さまは たれだろう
おおくにぬしの みこととて
国をひらきて 世の人を
たすけなされた 神さまよ

さて、気を取り直して・・・!?
実は自分は出雲には行った事が無い。島根、鳥取にはとうとう行くチャンスがなかった。そのうち行こう・・・と言っているうちに、今日になってしまった。
しかしこんな番組は良いキッカケとなる。そのうち・・という話が、来年は絶対に行こう・・となるので・・・。

そして、どうせ行くなら宿泊は温泉で・・・となるが、番組では玉造温泉が紹介されていた。玉作湯神社の「願い石」も・・・・。

ところで、出雲大社は今、60年に1度行われる本殿などの改修の真っ最中で、来年(2013年)5月に完成の予定だという。そうなると、混むかな・・・・?
それに、これもキッカケだが、改めて、いや初めて!?「古事記」や「怪談」をマジメに読んでみようかな・・・・。まあ現地には、それから行っても遅くはない!?
でも「縁」がコンセプト(!?)だという出雲。何かワクワクする“1度は行ってみたい”スポットではある。

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2012年11月10日 (土)

「行って良かった温泉地」ベスト20

先日の朝日新聞「beランキング」に「行って良かった温泉地」ベスト20が載っていた。

<行って良かった温泉地 ベスト20>
①箱根温泉(神奈川県) 673票
②草津温泉(群馬県)  596
③別府温泉(大分県)  573
④道後温泉(愛媛県)  470
⑤有馬温泉(兵庫県)  449
⑥登別温泉(北海道)  420
⑦由布院温泉(大分県) 409
⑧城崎温泉(兵庫県)   406
⑨指宿温泉(鹿児島県)  377
⑩熱海温泉(静岡県)    362
⑪下呂温泉(岐阜県)   360
⑫修善寺温泉(静岡県) 349
⑬鬼怒川温泉(栃木県) 348
⑭白浜温泉(和歌山県) 327
⑮伊香保温泉(群馬県) 325
⑯野沢温泉(長野県)   290
⑰蔵王温泉(山形県)   276
⑱和倉温泉(石川県)   273
⑲定山渓温泉(北海道) 264
⑳南紀勝浦温泉(和歌山県) 263
(2012/10/20付「朝日新聞」b2より)

“高齢者”の仲間入りをすると、海外旅行がどうも重荷。やはり国内旅行で温泉に入ってノンビリ・・・が良くなる。
先日、京都に行ったが、宿泊は駅の中のホテル。“新装記念”とあったので期待して行ったが、なんとビジネスホテル風の狭いツインの部屋。自分はガッカリだが、カミさんは意外と平気。こんなところに金はかけたくないという。それにしても・・・だ。

121110onsenn さて、このランキングを見て、自分が行ったところをチェックしてみると、箱根、草津、別府、登別、熱海、修善寺、鬼怒川、白浜、野沢、蔵王、勝浦と、たぶん11箇所は行ったことがある。スキーとか出張で・・・。もちろん会社の保養所がそれらの温泉地にあり、それを利用したことも多い。
でも温泉への旅行以外の目的で行った時は、その温泉をほとんど意識していないので(行ってみたら、宿泊が温泉だった・・)、良く覚えていない。草津、蔵王、野沢などがそれに当たる。若い頃にスキーに行ったのであって、温泉に入りに行ったわけではない・・・。
しかしこのトシになると、目的が温泉になる。
そして、どうせ行くなら多少高くてもちゃんとした旅館が良い、と思う。しかし1泊**万円、と言われてみると、幾ら何でも・・・と思う。
でもお金は、出来たら生きた金として遣いたい。そのためには、お金に見合う十分な満足が欲しい・・・。

そろそろ、リタイア後のフリーな時間を楽しむ年代。
高齢者相手の色々な特別サービスを探しながら、定期的にどこかに行く事を考えたいね・・。そして泊まるのはぜひ満足度の高い旅館に・・・。
日に日に、正真正銘の高齢者になったな・・・と実感する、最近の自分である。

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2012年11月 9日 (金)

「悩みを仕分ける~解決の糸口 ひとつずつ」

これも昔の記事の話題で恐縮だが、先日の日経新聞「こころの健康学」に、悩み解決についてのこんな記事があった。曰く・・・

悩みを仕分ける~解決の糸口 ひとつずつ
 私たちの気持ちは、考え方でずいぶん違ってくる。だからつらいときは、考えを切りかえるようにするとよいのだが、それがなかなか難しい。
 考えを切りかえようとすればするほど、その考えに縛られてしまう。また、切りかえることさえできない自分を責めるようになり、つらくなる。
 そんなときは、何を悩んでいるのか、悩みのもとをはっきりさせるようにする。悩み事がたくさんある場合も、1つ1つ具体的に書き出す。そうしないと、あるひとつの出来事に対する考えをすべてに当てはめてしまい、身動きができなくなる。
 取りかかった仕事が思うように進まないと、「やはり自分は仕事ができない人間なんだ」と考えて落ち込むことがある。その仕事が進んでいないのは事実だが、他の仕事も同じようにできないかというと、必ずしもそうではない。
 できていることもあれば、できなさ加減にも違いがある。ところが私たちは、何かうまくいかないことがあると、それだけに目が向き、他のことも同様にできていないと考えてしまう。
 悩みにもそれぞれレベルがある。悩みの背景も解決までの道のりも、それぞれ違っている。それをすべてまとめて同じように考えてしまうと、解決の糸口がつかめなくなる。
 そうならないためには、問題を細かく仕分けし、それぞれに具体的な解決策を考えていくようにするとよい。(国立精神・神経医療研究センター 大野 裕)」(2012/10/19付「日経新聞」夕刊p7より)

この話は良く分かる。“今は昔・・・”の話になってしまったが、現役時代、よく部下の相談に乗った。会社を辞めたい・・という相談や、仕事が進まない・・・等々。
そんなときに、よくこの話と同じような話をしたもの。つまり「ある瞬間を捉えると、人間はひとつの仕事しかできない」「だからたくさんのやる事があっても、順番にやるしかない」「どの順番でやるかは、やるべき事を紙に書いて、重要度の順に並べ、その順でやるしかない」「すると、優先度の低い仕事は、やらなくてもどうってこと無いかも・・・」

まあ、無責任な言い方だが、自分の現役時代のモットーは「詰め込め。さらば高効率で組織は動く・・・(←やらなくても良い事は自然と皆がサボる意)」
これも今は昔の話だが、現役時代の12月頃から3月までの、いわゆる期末の仕事の集中度は、半端ではなかった。官公庁の仕事の納期が期末に集中していたためだ。この2~3ヶ月で、年間の半年分以上の仕事をこなす。それが当たり前の時代だった。
全ての組織はそれをこなすために動いた。会社もイベントは無しで、ライン業務に専念。そしてラインの全ての人は、煽られる順に仕事をした。つまり重要な仕事の順に・・・。そしてたぶん下位の順番になった仕事は、結局しないままで終わった。でもそれでも何とかなった。つまりヒマな時は、すべき仕事を8~9割する、しかし、自分の容量以上に仕事が入ってくると、仕事の“上澄み”分しか出来ない。結局、他部所から叱られた(つまり重要な)ことにのみ追われ、それさえやれば何とかなった。
まあ3月60日ナンテ言う言葉も生まれた時代。今思い出しても、よく仕事をしたもの・・・

でもそれが内向きになると、割り切れない人はうつ病になってしまう。今の若い人は、どうなんだろう? 仕事が輻輳したとき、ちゃんと割り切って、失速しないで対応出来ているのだろうか? もっとも、逆に「出来ません」と上司に返上してしまうのかな??
そろそろ昔で言う“期末”。しかし、官公庁の期末集中も無くなったと聞く。昔の期末の緊迫感が懐かしい。あの時は、確かに仕事をした・・・。時間の密度が濃く、生活が凝縮していた。今は??・・・
サーテ、今度はどこに旅行しよう!? ホホホ・・・

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2012年11月 8日 (木)

日本からの技術流出~新日鉄住金・ポスコ訴訟

だいぶん前の話題で恐縮だが、先日の日経新聞にこんな記事があった。日本の技術流出に対する警鐘だ。曰く・・・

新日鉄住金・ポスコ訴訟 口頭弁論始まる
  ~全面対決、長期化も~製造技術流出防止策には限界
 新日本製鉄(現新日鉄住金)が韓国鉄鋼大手ポスコを相手取り、高級鋼板の製造技術を不正に取得したとして、約1000億円の賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、東京地裁で開かれた。情報の流出源とされる元社員宅で証拠書類を差し押さえるなど入念な準備を進めてきた新日鉄住金。ポスコ側は「提訴は法的に問題があるうえ、事実誤認がある」と全面的に争う構え。対立は長期化も予想される。
 25日の第1回口頭弁論は裁判長が事前に提出された書面に基づき、請求棄却を求めるポスコ側の主張を確認。双方の代理人弁護士と今後の日程を打ち合わせ約5分で終了した。次回弁論は12月。
 両社が対立しているのは、電力インフラの変圧器に使う「方向性電磁鋼板」の製造技術。訴状などによると、新日鉄住金側が主張する技術流出の構図はこうだ。
121108posco  技術をポスコに漏らしたのは少なくとも4人の元社員。うちポスコとともに訴訟の対象になったのは元研究職の1人で、90年代半ばに退職後、ポスコと関係が深い韓国の大学の客員教授として迎えられたとしている。
 残る3人(うち2人は故人)は方向性電磁鋼板の開発や製造に携わっていた。新日鉄住金は3人が退職後に設立した会社などと契約して、ポスコが技術提供を受けていたと主張。ポスコが学会などの場で研究者らと接触し、億円単位の金額を提示したとみている。
 一方、ポスコ側はまず日本でこの訴訟を扱う「管轄権」や不正競争防止法を適用することの是非を巡って争う構え。答弁書では、自らの技術で開発したことなどを指摘した。韓国では債務不存在の確認を求める訴訟を起こすなど守りを固める。
 半導体などの分野で日本からの技術流出が疑われるが立証は難しいとされる。今回の訴訟は韓国の裁判所でポスコから中国・宝山鋼鉄への技術の転売が明らかになったことが引き金の珍しい例。新日鉄住金側は「準備の成果を使いながら粛々と進める」(友野宏社長)と自信を見せる。
 流出防止策に限界があるのも事実。研究者が身につけた知識を守るのは、最終的には個人個人の順法意識。今回の訴訟で新日鉄住金は、損害賠償約1000億円のうち800億円は、自社の元研究者がポスコと連帯で支払うように求めた。仮に多額の報酬を受けていても支払いきれない金額を示すことで、「次」の芽をつむ意図があったとみられる。」(2012/10/26付「日経新聞」p9より)

最近テレビで、弱体化した日本の技術に対する番組を良く見る。特に、韓国や中国などの追い上げについての話題が多い。
まあ、日本企業の技術が韓国企業に流出していることは、周知のこと。それを、今回、新日鐵が公式に提訴した。
それにしてもキッカケが面白い。当の韓国の裁判所で、中国・宝山製鉄への技術転売事件で、「新日鐵からの技術を入手した」という証言が出て来たので発覚したとか・・・

日本の大企業のリストラが続いている。これからまた、シャープやPanaのリストラに伴い、多くの技術が流出するのだろう。まあ、リストラでクビを切られた社員が、高額で雇ってくれる韓国に渡って、元の会社に鼻を明かせてやろう、と思うのも無理からぬこと。それに、頭に入っている技術が、どこまでが元の会社の技術で、どこまでが自分の実力による技術なのかが、分けられない??

そもそも技術は紙に書いてあるものではない。技術は人の頭にあるもの。日本の企業が「人を大切に」しないかぎり、仕組みとして技術流出は避けられない事態なのだろう。
それには先日のNHKスペシャルではないが、ダイキンのように、インバータ技術を中国に供与して先ずインバータエアコンの市場を作り、その後に参入して勝機を掴む。そして技術は、追い付かれる前にその先を行く・・・。
まあ現役生は大変だね~~。

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2012年11月 7日 (水)

京都小旅行(2/2)

先日の記事(ここ)に続いて、2012/11/02~03にカミさんと行ってきた京都小旅行のメモの続きである。
2日目(2012/11/03)は自由行動日。今回の目的の“手づくり市”だ。
朝9時に京都駅から歩いて梅小路公園の手づくり市に行く。公園は広く、最初は場所が分P10008161 からずに戸惑ったが、会場に行ってみるとたくさんのテントが並ぶ。看板には「梅小路公園手づくり市」とある。
カミさんは生き生きと、会場を駆け巡る。自分の興味は空・・・。寒いな・・・雲が切れて陽がささないかな・・・。(写真はクリックで拡大)

<梅小路公園手づくり市>
女性は、どうして系統的に回らないのか? 会場はブロック別になっており、Bの3番とかで店の位置が分かるようになっている。よって、あらかじめ調べてあって、行きたい店のエリアが分かっているのだから、そこに直行するとか、順番にA⇒B⇒C・・・と見て行くとかすれば、全体を見られると思うのだが、女はカンの動物。「神出鬼没!?」で動き回る・・・
それでも色々と気に入った店があったようで、次から次に買う・・・。その写真を・・・

P10008351 P10008191 P10008222 P10008261 P10008281 P10008331

買った後の感想で、一番気に入ったというのが、愛犬の防寒着。一般のペットショップの防寒着は、外側がモコモコになっており、暖かい雰囲気、そしてクマさんの模様。しかし裏側は、ツルツルで冷たそう。それに引き替え、今回買った手作り品は、裏がモコモコで、足を通す穴もなく、実にフィット。帰って愛犬に着せたら、普通は(緊張で犬が)“固まる”のに、今回の防寒着は着せても平然・・・。違和感がないようだ。
つまり、犬の立場で製品を作るのか、金を出してくれる飼い主の目線で作るのかの違いだと、カミさんは言う。「3キロのヨーキー」と言ったら、店の人が即座に「これならピッタリ」とSサイズを選んでくれた。家に帰って愛犬に着せてみたらピッタリ。つまり、自分で犬を飼っており、その目線で作っているので、市販品とはまったくコンセプトが違うのだという。もちろん値段も1/3くらい・・・
ついでに、モコモコの襟巻きも買う。

その他、サボテンや、ラスクや、壁飾り、リース、挙げ句の果てに、店主さんが身に付けているのと同じ“編み物のアームカバー”(上の写真の5枚目)を特注したり・・・。

事務所の人に聞くと、300店舗以上が出ているという。また毎回出店は抽選なので、来月また同じ店があるとは限らないらしい。
まあ最大の目的の雑貨店巡りができた、色々と買えたので、その点ではラッキー。

<晴明神社>
ここもカミさんのリクエスト。バスで行ったが、二条城の先で結構遠い。でも1日回数券500円を買ったので、費用的には安心。京都の市バスは、定額220円なので、もし1日回数券が無いと、場所を移動する度に220円かかるのでキツイ。まあ観光客には良くできたシステム。
晴明神社の境内に入ると結構な人がいる。北斗七星の晴明井は、何かパワースポットのような雰囲気。厄除桃は、皆が触るのでツルツル。御神木は、触ってみたが“気”はあまり感じなかった。

P10008571 P10008451 P10008561 P10008441 P10008481 P10008521

<二条城>
晴明神社からの帰路、途中に二条城があったので、寄ってみる事にした。カミさんは初めP10008591_2 て。自分は昔行った事があるが、あまり記憶が無く、新鮮・・・!?
季節柄、修学旅行真っ最中との事で、高校生がぞろぞろ。一緒に建物の中を歩くが、昔の建物の中は暗い。よくこんな暗さで生活が出来たものだと、いつも思う。
P10008611 ちょうど今は特別公開のシーズンで、二条城も特別公開があるというので行ってみたが、事前予約が必要との事で、見られなかった。

<三十三間堂と妙法院>
カミさんが大好きだという三十三間堂。京都に来ると必ず行くという。何だか若い頃に訪ねP10008631 たとき、並ぶ観音さまに感激したのだとか・・・。自分も何度も行っているが、さすがに千体の観音さまは壮観。特別公開はどこかと聞くと、一旦外に出て妙法院に行くのだという。この三十三間堂は妙法院の管轄だという。
妙法院の入場は4時までだったが、ギリギリで入る。ここでも800円。どこも800円。京都に来て、何度払ったことか・・・・。でも、毎回800円は、いくら何でも高過ぎ・・・。
一回りしたら、カミさんが「普賢菩薩がない・・」と言い出す。普賢菩薩は自分の守護神で、それが目的だという。聞くと一旦建物の外に出て、別棟にあるという。行ってみると、小さなお堂に普賢菩薩がいた。これが本堂。ここにも女性の解説員。聞くと、このお寺は、普段は公開していないという。

P10008721 P10008701 P10008681

カミさんが、自分の好きな所にも行って良いと言うので、「東寺」「京都タワー」と言った。しかし結局疲れて行けなかった。つまり今回の小旅行で、自分のリクエストは実現しなかった・・・。まあ所詮、自分は鞄持ちサ・・・
P10008781 京都駅に戻ったら、ローソクの形をした京都タワーがライトアップでキレイ・・・
また来よう・・・という話に・・・。
今回はたまたま洛北だったが、京都の東西南北を順に一回りしてみたい。しかし次はいつになることやら・・・。でも京都駅やデパートの混雑を見るにつけ、日本はまだまだ元気・・・と思う。なお、携帯内蔵の歩数計は17,774歩であった。
(市内のお寺は、撮影禁止でほとんど撮れなかった)

(関連記事)
京都小旅行(1/2)

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2012年11月 6日 (火)

車を競争入札で高く売った話

いやはや中古車業界の競争は大変らしい。実は今日、息子の車を売った。その顛末記だ。
4月に九州の息子が東京に転勤になったが、東京の社宅に駐車場がない。よって、九州から持って来た車は、実家の我が家の駐車場に置いてきぼり・・・・
それが先日息子が来たときに、ようやく売ることに同意。息子は、売る先のアテもないといので、自分が代わって、売る手配をすることになった。

まず連絡を取ったのが、現役時代の車好きの元同僚。しかし、リタイア後は付き合いが少なくなったとかで、NG。そこで今の会社の同僚に聞いてみると、「大手のG社に声を掛けたら?」「車のディーラーは、結局中古車屋に流すだけなので、高く買ってくれない…」という。それで昨日G社にアポを取り、休日の明日の11時に査定に来て貰うことにした。
そして今日の昼休み、ふと「価格COM」を思いだしてアクセスしてみた。すると、「車買取・中古車査定」というコーナー(ここ)があり、郵便番号と、車の基本的なデータを入れると、同報で登録してある中古車屋の各社にメールで連絡が行く仕組みになっていた。
それで、データを入れて、送信した。すると9社にメールが行ったとのこと・・・

それからの30分間が戦争・・・。何と、送信した1分後から30分後まで、連絡先とした携帯電話が鳴り続けた。つまり、査定のためのアポ取り。昨日大手のG社と、明日の11時にアポを取ったので、最初にかかってきた会社に、明日の10時にして貰った。
その後に電話が来た会社は、今晩来るという。それで自分が家に帰る今夜7時にして貰った。次にかかってきた会社は、やはり今晩来たいというので、1時間ずらして8時にして貰った。
ここまではバッティング(鉢合わせ)しないように、エチケットを守ろうとした。しかし次の会社は、バッティングしても良いので7時に来るという。また「バッティングは日常的なことで、8社バッティングしたこともある」「各社にそれぞれ車の状況を説明するより、一度に説明した方が楽ですよ」と説得されてしまった。
次の会社も今晩、と言うので、もう一緒で良いか・・・と開き直った。もちろん電話が掛かってきた会社名など、いちいち覚えていない。それから電話が来た会社は、バッティング前提で皆7時にした。
結果、今夜、5社が鉢合わせとなった。それが、結構皆が顔なじみなのだ・・・。良くある話だという。そして、皆が仲良く(?)一斉に査定に入る。車検証も順番に“平和に”回して見ている・・・・。「こんなに暗いのに大丈夫?」と聞くと、「懐中電灯があるから大丈夫」だという。いやはや・・・

自分は、今日の5社と、明日の2社の全ての値段が出てから決めるつもりだったが、
「今晩の5社の中から決めてくれれば、会社と連絡を取って、それなりの“勝負の価格”を提示できるが、この場で決まらないとなると、それが出来ない」
「価格はオークション(市場)価格が前提なので、5社競合だと数字は出尽くす。たぶん今日はオークション以上の価格が出るだろう。5社が勝負した価格以上の数字が、明日出るとは考えにくい」
「確かに大手はCMを流しているが、もし大手がいつも高く買ってくれるのなら、我々のような会社は存在できないはず」
「5社くらいがちょうど良くて、明日の会社まで入って7社競合となると、会社側のやる気がなくなってしまう」・・・・・
「明日アポを取っている2社を裏切ることになる」と言うと、「良くあること。その会社が明日で良い、と判断した時点で、営業的には負けている」だってさ・・・
結局、こんな説得に負けて、息子に電話で了解を取ったあと、
1)今晩の5社の中から決める。
2)書類は1週間以内にそろえる。
3)車の引き渡しは即日でOK。
4)決めた後から「止めた」ということは無い。今日、契約書にサイン。
という条件で各社にベストの数字を出して貰うことにした。

すると、ある会社が「名刺の裏に書く、ということで良いですね」と皆に言う。どうもそんなルールがあるらしい。
「一番高い会社の数字が分かったら、それ以上頑張る会社はないのか?と聞けるのか?」と言うと、「各社は会社と相談してギリギリの数字を出すので、真義上もそれはできない」とこのと。
そして、各社の査定と数字出しに1時間半位かかったか・・・・。
皆がそれぞれ車の中で会社と携帯で相談をしている。しばらくして、そろったというので、名刺をボードの上に置いてもらい、自分が一枚ずつ裏返して行った。名刺をめくって行くと、「厳しい!」という声。そして全部を開くや、自分より早く、「**社さんだ!」という声!それで決まった。落札した営業さんは「良かった~~~」と溜め息をついていた。そして落選した営業さんたちは。他社の数字をメモしてから、「お疲れさまでした~」とあっけらかんに帰って行った。ちなみに5社の数字は、
①420,000 ②400,000 ③372,300 ④352,000 ⑤298,000
最低と最高との差は、何と1.4倍・・・・。

つまり、1社だけで査定を受けると、足下を見られて30万円どころが、20万円台がやっとだったかも・・・・。それが42万円で売れた…。結果、分かったことは・・・
<車を売るときの必勝法~車を売る、または買い換える時は…>
1.価格COMの「車買取・中古車査定」コーナー
ここで各社にメール。
2.直ぐに電話が来るので、全社同じ時間に査定に来て貰う。
3.「来た会社から決める」「この場で契約する」ことを宣言して、各社にベストプライスをお願いする。
4.その場で、皆の前で各社の値段をオープンにして、一番高い所に決める。

大事なことは、新車に買い換えるときも、価格COMを利用して売って、下取り車無しで新車を買う方が良いらしい。
今日は、契約を含めて2時間の狂想曲だったが、なかなか非日常的で面白かった。今度自分も車を買い換えるときは、この競合入札で古い車を売ることにしよう。

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2012年11月 4日 (日)

京都小旅行(1/2)

一泊二日で、秋の京都に行ってきた。今日はその紀行メモである。
先日、カミさんが一人で京都に行くと言い出した。何だか、京都で“手づくり市”があるのだという。日にちは11月3日に決まっている。よって、前泊しての一泊二日。自分もヒマなので、“鞄持ち”で付いて行くことにした。ツアーはJRの、ホテルと新幹線が一緒のパックを買った。どれだけ安いのかは良く分からない。

2012/11/02、朝早く起きて、新横浜から“のぞみ”に乗る。昔はよく行った出張での新幹線。P10006331 でも現役を終えてから、自費ではからきし乗らなくなった。天気は快晴。ほどなく富士山が見えてくる。頂上に雪を頂いた富士は美しい。しかし新幹線の窓から写真を撮るのは結構難しい。手前の風景が動くので・・・(写真はクリックで拡大)

1日目は予定が無いので、観光バスに頼ることにし、京都駅前から新幹線が着いた時刻で乗れる洛北のコースを、機械的に選んだ。でも昼食付きとは言え、8000円は少々高い。
バスは一路、上賀茂神社へ・・・・。天気予報では、晴か曇だったのに、出発する頃にはにわか雨。
しかしバスガイドさんは気に入った。冗談もなかなかセンスがある。「バスの中は禁煙です。後ろの方は灰皿がありますが、どうぞ観賞用に・・」「京都の写真はみな晴れのときです。雨のときのしっとり感は写真では表されません。ぜひしっとりした雨の京都をお楽しみ下さい・・・」
幾ら雨でもめげない・・・・!

<上賀茂神社>
上賀茂神社に到着し、神主の説明を聞きながら普通では入れない本殿近くまで行って、お参り。

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神主さんの説明によると、21年ごとに神殿を建て替えていたが、それには500億円(?)かかり(←信じられない!聞き間違いかも?)、最近は補修工事をしている。しかしそれにも20億円ほどかかり、財政は大変だとか。しかも屋根の檜皮葺(ひわだぶき)は材料の入手が大変で、まずヒノキの皮を剥ぎ、20~30年ほど置いて、その後の若い皮を使うのだそうだ。元の皮は固くて使えないとか・・・。話を聞いていて、ふと因幡の白兎の話を思いだし、何か残酷な気がした。
天気は、神社に入るときには晴れ間も見えていたが、本殿の前に立ったときは雨。それが外に出ると同時に止んだ。いい加減な天気だ。

<鞍馬寺>
次に行ったのが、鞍馬山。ここでも昼食中は雨。外に出ると止む・・・。山の天気は移り気!?
鞍馬寺の麓からケーブルカーで上に。このケーブルカーは100円と安い。お寺のお布施で作ったといい、お寺の境内にある珍しいケーブルカー。それから徒歩と百数十段の階段を登って本殿に。ガイドさんはハイヒールで・・・。高齢者はヒイヒイ・・。本殿前ではパワースポットがあるというので立ってみたが、良く分からなかった。それから歩いての下り・・・。

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下り道はまさに山の中・・・。こんな所で義経は剣術の稽古!? 途中に由岐神社があった。こじんまりしているが、ご神木は圧倒的な存在感・・・。

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<貴船神社>
次に行ったのが、貴船神社。赤い灯籠の並びはどこかで見たことがある・・・。境内に入ると、ピッカピカの本殿。2007年に改築されたばかりだという。
カミさんが「水占おみくじ」をするという。紙の束から一枚を抜き出し、水占いの水に浮かべると、文字が現れる。自分は吉、カミさんは末吉だった。後から、若い人がやってきてワイワイ大騒ぎ・・。どうも若い人に人気のスポットらしい。何か我々高齢者は違和感を感じる・・・。いやいや、我々は(いや、カミさんは)まだ若い証拠!?

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帰りは、水に濡れた道を歩き、こじゃれた店でコーヒーを飲んでから集合場所に戻った。ここでは我々だけ団体行動から離れた行動をしたが、なかなか情緒があった。川中美幸の「貴船の宿」を口ずさみながら・・・・(失礼!)

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それから京都駅へ戻る。バスの中でのガイドさんの話もなかなかタメになる。
「京都の建物は、お寺の関係で高さ60mに制限されている。一番高いのがホテルオークラで60mジャスト。次が京都駅ビルで50.8m。京都タワーは、ロウソクの形をしているので例外で許可された」
「京都にあるお寺は1600以上、神社は400以上・・・」
「舞妓さんの資格は、身長150センチ前後で、年齢15,6~20歳まで。そして女性であること・・・。20歳以上は、芸妓(げいこ)さん」
「京都の看板は、お寺の関係で目立たないように制限されており、マクドナルドの看板など、地味な色になっている」⇒たしかに、セブンイレブンなども含め、見慣れた看板がどれもくすんだ色になっている。
かくして観光バスはオワリ・・・

<知恩院>
夜、知恩院のライトアップに行った。自分は初めて行ったが、とにかく境内は広い。まあ暗かったので、阿弥陀さまを拝んだだけだったが・・・・・

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夕食は祇園の老舗そばやで、案内書推薦の1400円也の親子丼を食べたが、こればかりは残念!!
かくして1日目が終わった。なお、携帯内蔵の歩数計は19,760歩であった。

(関連記事)
京都小旅行(2/2)

●メモ:カウント~350万

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2012年11月 1日 (木)

「お経はなぜ音読みで読むの?」

我が家では、般若心経が好きで、自分もカミさんもよく唱える。般若心経をカミさんと競って暗唱したのはいつ頃だったのだろう・・・とサイト内を検索したら(このblogは自分の日記・・・)、どうも2004年の頃らしい。
それから「音を写したのなら、サンスクリット語でも、中国語や韓国語でも同じかな?」との疑問から、色々な言語で般若心経を聞いてみた事があった(ここ)。
まあ結果は、期待外れだったけど・・・・
それともう一つの疑問が、「お経はなぜ音読みで読むのか?」ということ。その疑問に対する解が見つかった。曰く・・・

お経はなぜ聞いていても分からない音読みで読むの?
 スリランカ、タイ、ミャンマーなどの南方上座仏教の国々では、仏教の聖典語であるパーリ語で経典が唱えられています。ですから、一般の人は聞いていてもやはり分かりません。しかし、それはお釈迦様の使われていた言葉ですから、それだけでありがたいのです。
 そしてインドから中央アジアを経て中国・朝鮮・日本に主に大乗仏教が伝わりました。中国では漢訳されると原典が顧みられることなく、漢訳経典によって仏教が理解されました。
 当時の中国で国立の翻経院にて翻訳された漢訳経典は音感も良く内容も秀逸なので、誰もが唱えて心地よく、聞く人も法味を味わうことができます。
 その経典を私たちがたとえ訓読みしたとしても、お経の真意を理解することは難しいでしょう。読経後に、懇(ねんご)ろに解説してもらうのが本来であろうかと思います。
 お経は、そもそも仏滅後になされた仏典結集(けつじゅう)において、アーナンダ尊者が誦出(じゅしゅつ)した教法(経)を仏弟子たちがともに唱えて内容が確定されました。そして、後世に伝えていくためにもお経は唱えて記憶され口伝(くでん)によって継承されました。
 お経はもとより唱えることで成立し、伝承されたのでした。それによって私たちも教えにまみえることができ、多くの人々に幸せをもたらしています。つまりお経は、後世に伝承するその文言通りにお唱えすることに功徳があるのだと言えましょう。」(雑誌「大法輪」2012年11月号p80より)

なるほど・・・。お経は、それを聞いて分かろうとか、理解しようとはすることは、最初から無理だったのだ・・・。
だから、葬儀や法事で、お経を聞きながら、これは何だろう?と耳を傾けても一度たりとも分かった事はない。もっとも心経(ここ)の他には、「観音経(ここ)」と「阿弥陀経(ここ)」くらいしか、聞き覚えのあるお経は無いのだが・・・

和讃というのがある。広辞苑を引くと「わ‐さん【和讃】仏・菩薩、教法、先徳などを和語で讃嘆した歌。讃歎さんだんに起り、平安時代から江戸時代にかけて行われ、七五調風に句を重ね、親鸞は4句1章とした。源信の「極楽六時讃」「来迎讃」、親鸞の「三帖和讃」などが有名。」とある。
いちおう日本語なのだが、これがまた難解。これも僧侶によって詠まれるのだが、これもお経と同じく、後でゆっくりと理解するしかなかろう。

方丈記の、「淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。」でもないが、世の中にあるあらゆる文書は、あっと言う間に消えて行く。しかしお経は数千年に亘って消えない。考えてみると、キリスト教の聖書も含めて、これほど長期間に亘って原型を保って現代に生きる文書は、宗教聖典以外には無いのかも・・・
これら深遠なる聖典を少しでも垣間見ようと、かつては頑張ったものだが、最近は自分もさぼっているな~・・・

今日(2012/11/01)は、初めての「古典の日」だという。もちろん経典は古典とは違うが、せっかくの人生、もう一度、脈々と生き続けるお経の視点を通して、自分の人生を“哲学的に”眺めてみようか・・・

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