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2012年10月11日 (木)

「危機と日本人~食べ残し天国日本」

先日の日経新聞に「食べ残し天国日本」という記事があった。食べ残しが多いのは当然アメリカ・・・と思っていただけに、少々ショック・・・・。曰く・・

危機と日本人~食べ残し天国日本
   精進・断食、長寿の近道  山折哲雄
・・・・・だから出先の会食の席などではつい食べ残してしまう。が、食べたいものも残っているから、おもち帰り用に包んでもらう。あるときのことだった。環境を大切に、という地道な運動をはじめているNPO法人の事務所で、ドギーバッグ(Doggy Bag)というのにお目にかかった。食べ残しの食品(料理)を入れてもち帰るための、紙製の容器だという。「ドギー」というから犬用かと思ったら、それは洒落(しゃれ)で、人間さまにこそ活用してもらうのだという。中身はというと、一つのパックに折り畳み式の紙袋が大小二つ入っている。なるほど出先のレストランや料理屋などで、食べ残した料理をもち帰るための携帯用容器だということがわかる。面白いのは、その「携帯用ドギーバッグ」と書いた頭のところに、大きな文字でMOTTAINAIと印刷してあることだった。モッタイナイ運動を市民の日常生活に浸透させる企ての一環だったわけだ。食べ残した料理はもち帰りましょう、という呼びかけであるが、この小さなバッグの表面には、つぎのような文字が印刷されていた。
  日本の残飯排出量は、世界で1番
  EU諸国の何と4倍!!
  日本の食糧自給率は40%!

 このわれわれの日本がいつのまにか、食べ過ぎ食べ残し天国になってしまっていることは知る人ぞ知るである。どこに行っても、食べ放題、飲み放題の飲食店が若者たちのあいだでにぎわっている。店のなかは喧騒(けんそう)をきわめ、わき立っている。こんな国は世界でも珍らしいのではないか。天下泰平の世の中というほかはないが、あるとき新聞の片隅に設けられているコラムが目にとまった。見出しに
 「何度も断食 長寿の近道」
とあった。京都大学のチームが線虫という虫を使って実験し、その遺伝子の働きをしらべていて明らかになったのだという。断食、長寿、の活字が目に飛びこんできて、それが私の関心を刺激したのである。
 線虫という存在が長さ1ミリほどで、寿命は25日、というのからしてあっけにとられる。まさに顕微鏡の世界の話である。そんな実験を何から思いついたのか、私には見当もつかないが、その実験による結果が二つ紹介されている。一つは、エサを減らしてカロリー制限をすると、約1.2倍、寿命がのびることが確認されたという。もう一つが、2日ごとに2日間断食させて、断続的に飢えさせる。すると、寿命が1.5倍ものび、しかも活発に動いていることが発見された。
 カロリー制限型と断続的な断食型という二つの実験結果の報告である。効果についていうと、後者の断続的な飢餓タイプがはるかにすぐれているというから面白い。ともかくエサのコントロールで寿命の制御がおこなわれているというわけだ。そこにはもちろん特別の遺伝子の作用があるのだという。
 その記事を読んでいて、私が妄想の虫にとりつかれて思いおこしたのが、少々おおげさな物言いなるけれども、人類の悠遠の歴史、といったことだった。仏教では、昔から精進とか断食ということが大切にされてきた。右の線虫実験でいうと「精進」がカロリー制限、それにたいして「断食」が断続的な飢餓体験にあたるだろう。インドのブッダは80歳、日本の親鸞は90歳まで生きていた。二人はもしかすると、カロリー制限と断続的な飢餓の二つの方法を巧みに併用して、長寿を実現することができたのかもしれない。」(2012/10/07付「日経新聞」p23より)

外食で、食べ残しを持って帰る入れ物に、名前が付いていたとは・・・
そして、ドギーバッグ(Doggy Bag)という名前は、食べ残しを持って帰るのが恥ずかしいので、“犬の餌にする"という名目で持ち帰っていたことに由来するとか・・・

我が家では、外食で残りを持って帰った経験は、あまり無い。しかし特に中華料理では、出て来た量があまりに多く、食べ残しを持って帰ることはあった。いつも店の人に言うと、透明なプラスチック容器と袋とを貰えた。しかし考えてみると、食べ残しを持って帰るのは、非常に良いことでは??
レストラン側でも、せっかく作った料理を、残されて棄てるより、よっぽど嬉しいはず。客は、食べられない料理を次の日に“チン”すれば、それはまた美味しく頂ける。
そんな習慣が日本であまり根付いていない(?)のは、何故だろう?“みっともない??” いやいや、“もったいない”が優先だろう。

そして先の記事で、線虫の実験が面白い。“さもありなん”という結果。少々の飢餓は、生体の活動を活発にさせる。よって、胃腸のためにも腹八分目が良い・・・。そう。分かってはいる。でも、結局腹一杯に食べてしまう・・・!?

我が家では、よく体重計に乗る。そして体重が増えると、「ヤベー!」と叫ぶ。そう、体重増加は我が家では罪なのである。それなのに、食卓は満載・・・
食べ残しのMOTTAINAIと、“食欲の秋”。このふたつの言葉が頭を巡る秋の夜長ではある。


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