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2012年7月19日 (木)

昔の機器の電解コンデンサを取り替えて失敗した話

今日は失敗談の話である。つまり、世の中、そうそううまくは動かない・・・という話。

アナログプレヤーが廃れて久しい。しかし、未だにCD化されていなくて、LPレコードしか音源が無いものもある。自分が愛してやまない「モラヴェッツの月光」(ここ)や、「フルトヴェングラーの運命の疑似ステレオ盤」(ここ)などもその部類・・・。
ウチのプレヤーのカートリッジはMCタイプ。よってプリアンプにつなぐには増幅してあげる必要がある。昔、テクニクスの「SU-300MC」という、当時1万円ほどしたMCプリアンプを買い、それを使っていた。しかし如何せんLPレコードなど聴かない。2年ほど前、CDが手に入らない森田童子のLPを買ってから、LPの音源のデジタル化を少しした(ここ)。
その後、MP3ではなくてSONYのNAC-HD1を使ってPCM録音を集めているが(ここ)、この運命もNAC-HD1に取り込もうとして、ふと考えた。
数十年(?)放って置いたMCプリアンプは、2年ほど前に使った時、しばらく電源を入れておかないと、動かなかった。つまり電解コンデンサがへたっている。でもまあ動くようになったので、放って置いたが、せっかくなので電解コンを新品に取り替えてみる気になった。
それで秋月電子に部品を発注。送料込みで1000円程度で送られてきた。それで今日、電解コンを取り替えてみた。
それと、実はこのプリアンプは単1電池が6個必要。よって、いざ使おうとすると、単1電池が無い・・・。意外と単1は日常生活で使わないのだ。それで今日、ジョイフル本田に行った時に模型コーナーに寄って、単3電池を8個直列につなぐアダプターを買ってきた。それで、±4.5Vを外部から供給できるようにした。これで単3電池で動く・・・
それで久しぶりに“工作”した結果がこれ・・・。電解コンの交換前と交換後の写真だ。(写真はクリックで拡大)

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さて、プレヤーにつないで音を出す。何かおとなしい音・・・。特性は当然改善されているはずなのに・・・・。特に高域の改善を期待していたが・・・・・
比較のために、CDと前の状態でのLPの録音がある「森田童子:さよならぼくのともだち:東京カテドラル教会聖マリア大聖堂録音盤」をサンプルとして周波数特性を調べてみた。そして「Audacity」というフリーソフトで解析した結果がこれ・・・。
左から「CD音源」「前のMCプリアンプ」「今回電解コンを交換したMCプリアンプ」

120719doujicd 120719doujilp1 120719doujilp2

画面を切り替えて見るとよく分かるのだが、何と“改悪”になってしまったのだ・・。9KHzで見ると、CDに対して、前の状態は3dBほど落ちている。しかし今回電解コンを取り替えた結果は、9KHzで、何と6dBも落ちてしまった。

前に、KENWOODのFMチューナー、L-02Tのオーバーホールをメーカーに頼んだ時(2台のうちの予備機)、自分が「電解コンを全部取り替えてくれ」と言ったのに対し、サービスマンは、「壊れているなら別だが、せっかく動いているのに、下手に部品を取り替えると、かえって音が悪くなる可能性がある」と言って、取り替えてくれなかった。
その前の時は(現用機の時)、部品ひとつ取り替える毎に、音質を確かめながら交換していると聞いた・・・(ここ)。
つまり、「容量抜けした電解コンを交換して、状態が悪くなるはずがない」という理屈は通らなかった・・・。つまり、原理的には最初の状態に戻すだけなので、悪くなるはずがない・・という自分の思い込みは、通らなかった。理由は不明・・・・・

オーディオ機器はナイーブ。単に設計図通りに部品を交換したから良い、というものではないようだ。今回もオーディオ用の電解コンを使ったので、悪くなるはずが無い、という自分の思い込みは見事に打ち砕かれた。仕方がないので、昔の電解コンに戻そうかな・・・・
世の中、何でも思い通りには動かないものである。


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