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2012年7月 3日 (火)

「両国相撲村 風前の灯」

先日の日経新聞に、相撲の本場・両国について書いた記事があった。曰く・・・

両国相撲村 風前の灯  中島隆信
 最近、相撲部屋の閉鎖が相次いでいる。昨年は桐山部屋と高島部屋が、そして今年もすでに田子ノ浦、大島、花龍の3部屋が閉鎖され、部屋数は現在47である。
 2004年のピーク時には55もあったことを考えれば、かなり減少したように見えるが、それでもまだ多すぎる。日本相撲協会によると、6月現在、部屋あたりの力士数と関取数はそれぞれ13.7人と1.5人である。
 相撲部屋は経営の安定化と稽古量の確保のため、力士は20人程度が必要といわれる。また、「部屋にとって不可欠」(春日野親方=元関脇栃乃和歌)な関取も最低2人は欲しいところだ。横綱白鵬の最近の衰えの原因に稽古不足を指摘する声が多いが、その背景として所属する宮城野部屋には彼以外に8人の幕下以下の力士しか在籍していないことが挙げられよう。
 相撲部屋には栄枯盛衰がある。大正時代に番付の片側をほぼ独占していた出羽海部屋、双葉山らを輩出した立浪部屋、そして大鵬が所属した二所ノ関部屋は現在どれも関取ゼロである。一方、春日野部屋のように絶えず幕内力士がいる部屋もある。しかし、そうした伝統も部屋の存続が前提であって、閉鎖されてしまったら元も子もない。
 かつて両国は相撲村と呼ばれるほど多くの部屋が軒を連ねていた。私の生まれた1960年は29の部屋のうち過半数の15が墨田区両国にあったが、今では47部屋のうち6を残すのみである。地価高騰により、師匠の個人財産である相撲部屋の継承が困難になったためである。
 国技館近くの相撲部屋と年寄名跡(年寄株)をセットにして師匠から譲り受けようとすれば、億単位のカネが必要だろう。現役時代に相当稼いだ力士でなければ難しい額だ。そこで、師匠は後継者には年寄株だけを買い取らせ、部屋はマンションに建て替えて1階はちゃんこ店として息子に経営させるなどする。一方、年寄株を手に入れた後継者は、地価の安い東京の郊外に新たに部屋を建設する。こうして文化的価値の高い部屋が両国から消えていく。
 企業経営にたとえるなら、支店の新設や統廃合は極めて重要な案件にもかかわらず、支店長が建物や土地を勝手に処分しているといったところだろう。それなのに大相撲の伝統を守るべき相撲協会は、相撲部屋は師匠の所有物であるとして、個人的な都合で手放すことを放置してきた。いまや相撲村としての両国の情緒は、風前の灯(ともしび)となっている。
 長野の善光寺や鎌倉の鶴岡八幡宮が多くの参拝客でにぎわうのは、寺社を中心とした巧みな街づくりによるところが大きい。大相撲という伝統文化の価値を高めるには、両国の下町情緒は欠かせない。その重要な役割を相撲部屋が担っていることを協会は忘れてはならない。(慶応大教授)」(2012/06/26付「日経新聞」p37より)

実は自分が結婚するまでの間、本籍はまさにこの両国にあった。実家の本籍である。聞く所によると、親父が子どもの頃、関東大震災(大正12年)までここに住んでいたという。
それで、前に一度だけ、その本籍の住所を訪ねたことがある(ここ)。それは、まさに6年前の今日(7月3日)だった。

もちろんその住所には見知らぬ(当然だが・・)ビルが建っていた。そして本籍の住所の数軒隣に、まさに“春日野部屋”があったのだ。
もちろん自分が生まれるずっと前のことだが、でもここが我が家のルーツ・・・。昔、自分の祖父母が住んでいた場所・・・、と思うと、何か感激?したもの・・・。
関東大震災で移転を余儀なくされ、田舎に引っ越した後、この土地がどのような遍歴を経たかは知らない。
でも不思議なことに、子供の頃、祖父母から両国でのお相撲さんの事を聞いた記憶がないな・・・。

前に一度だけ、両国の国技館に、喜多郎のコンサートで行ったことがある。およそコンサートをするような場所では無かったが、仕方なく桟敷席に座って喜多郎を聞いたもの。
自分の人生ではまるで関係のない両国ではあるが、でも何となく他人事ではない両国なのである。
そうか・・・。両国の相撲部屋は衰退か・・・・
話は変わるが、そういえば、まだ両国(隅田川)の花火は見たことがない。一度行ってみようかな・・・。そろそろ夏。花火の季節が近い。


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