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2012年6月24日 (日)

最近のお寺さんの台所事情!?

今日は、昨年7月4日に亡くなった義姉の一回忌に、東京・谷中にある実家の菩提寺に行ってきた。このお寺は、日暮里駅から徒歩10分強の所にある。この界隈は、まさにお寺の街で、道の両側にはズラッとお寺、またお寺・・・・。
今日は、そこで聞いた最近のお寺さんの台所事情を、自分の備忘録としてメモしておく。

昨年の、義姉の葬儀の時に聞いたお寺の事情については「「戒名料」に思う・・・日本のお寺は必ず廃れる!?」(ここ)で書いた。そのときに、住職さんから聞いた話、つまり“お金が無いとお寺の墓地への納骨もままならない”という事態に、ビックリしたものだが、今日はその続きのような話を聞いた。
本堂でのお経と焼香が済んだあと、いつもはそのまま住職が下がって、我々だけお墓にお参りして終わるのだが、今日は珍しくお経の後に住職が話を始める。今まで聞いたことのない法話かとおもったらお金の話・・・・。
「昨年の震災(3.11)で被害を受け、本堂の耐震修理をしたが、2000万円かかった。これから、隣にある母屋を更地にして建て替える。今まで待合室が2階で、階段も急だったが、今度は1階にして、年寄りが多いのでバリアフリーにする。設計も終わり、入札で建設会社も決まった。建て替えには8ヶ月かかる。しかし檀家に寄付は頼まない。今まで蓄えてきたお金で建てるので、借金もしない。
檀家会(?)で母屋を建て替える話をしたら、皆が渋った。しかし寄付は頼まない,と言ったら、それなら・・・ということになった。
震災では本尊が倒れ、京都にその修理を見積もって貰ったら、800万円かかるというので見送った。同じく被害を受けた脇侍の修理費は200万円だったので、これは直した。
また先週の台風で、裏の屋根が壊れ、修理に数百万かかるというので、今はブルーシートを掛けている。
今は寄付は一切貰っていない。昔は5000万円の寄付の例もあり、本当に貰って良いものか聞きに行ったことがあるが、今はまったく無い。よって、これらの修理費も、寄付無しで、今までの葬儀代、法要のお布施でまかなう。・・・」

といった話。なるほど・・・・。昨年の葬儀の時は、通夜に住職が来られたときに挨拶に行ったら、用意したお布施を差し出す間もなく、住職から100万円以上の金額の入った銀行振込用紙を渡され、今回の一回忌も、電話で「お布施は10万円お願いします」と一方的に言われたというが、形を変えての寄付・・ということらしい。

お墓へのお参りが済んだ後、会食会場へのタクシーを待っている間、住職が庭に出て来たので雑談をした。そこでの話・・・
「このお寺は戦後直ぐに建てたもの。最近は時代が変わって、檀家も生活保護の人も多い。昨年は30数件(36件?)亡くなったが、葬儀をしたのは10数件(18件?)だけ。荼毘に付した後、納骨だけ持ってくる。直葬でもなく、読経も何もしない。納骨だけ5万円でお願いしますとか、1万円しかありませんとか・・・。仕方がないので、戒名をつけて納骨している。
檀家は約400。しかし年金生活者や生活保護者も多い。このお寺は近くの他のお寺と違って、ビジネス(幼稚園の経営とか・・・)をしていないので、苦しい。普通のお寺の寄付は、一口30万円だが、このお寺は
貰っていない。・・・」

この庭先での住職の話でビックリしたのは、大都会の真ん中の、こんなお寺でさえ、半分は葬儀さえしていない(出来ない)という実態。そして、それを許さざるを得ないお寺事情・・・。

この住職さんは、いつもお金の話をするという。法要に集まった我々からすると、一回忌の義姉にまつわる法話か、もし本人を知らないためにそれが出来ないのであれば一般的な話でも良いので、仏様にまつわる有り難い話でも聞けると良いのだが、今まで一度も聞いたことが無い。もちろんこのお寺だけの話かも知れないが、何か寂しい・・・

まあ今日の記事はこれだけの話だが、我々のように、還暦をとっくに過ぎた年代にしてみると、葬儀や墓地の話は、段々と身近になってくる。
避けて通れないこれらの問題だが、公営墓地が一番では・・・?とつくづく思う。もちろん我が実家は、今更、戻れないけど・・・

(関連記事)
「戒名料」に思う・・・日本のお寺は必ず廃れる!?


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コメント

偶然ですね、今日の話題がお寺のことだとは。大阪の隣の県から、長男が住む、堺の寺へと引越しをしたのですが、墓石の移動はできないとの事で、新たに墓石と地所を買うことになりました。聞くと160万円とのこと。親達がここで墓を造った時は、確か60万円だったと、聞いています。
 墓石が、寺が変わると処分されるというのは、残念です。まだ使えるのに・・・
 それにしても高いですね。
今日墓石の開眼法要を終えました。 
 私は一人なので、のちのちわずらわせないように、納骨はしないでもいいからと、今後伝えておくつもりです。

【エムズの片割れより】
田舎のお墓を、住んでいる近くに移す例は、最近多いようですね。しかし墓石の移動はかなり大変とか・・・。今朝に新聞に載っていました。
墓とは何か・・・? 考えてしまいます。
お墓は単なるお骨の収納場所であって、追悼することとは別、と考えると、遠くにあってお参りが出来なくても、故人を思い出すだけで良いような気もします。

投稿: み~子 | 2012年6月25日 (月) 01:40

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