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2012年6月15日 (金)

「常に観察すべき五つの真理」(5/6)~「業」

前回(ここ)に引き続き、日本テーラワーダ仏教教会から出ている「常に観察すべき五つの真理」という冊子を読んで行こう。

常に観察すべき五つの真理
     アルボムッレ・スマナサーラ長老
・・・・

「私は業で作られ、業を相続し、業から生まれ、業を親族とし、業に依存している。私の行為の結果は、善いことであれ悪いことであれ、私が受ける。このことを女性も男性も在家も出家も常に観察すべきである。」
 私というものは「業のみ」です。身体の細胞一個一個が、業でできているのです。
・私は業で作られ
・業を相続し
・業から生まれたものである
 このkamm・・というのは、「私は業によって生まれた」という意味ですが、少し説明を加えますと、kamm・・の後ろの部分yoni(ヨーニ)は、女性が子供を産むところ(女性の性器)を示す言葉です。ヒンドウー教では一般的にシバ神を拝むとき、その象徴として男性の性器を拝むという信仰がありますが、女性の性器を拝むこともしているようです。しかしこれは何かいやらしい考え方ではなく、むかしのインド人は「生まれる」「現れる」「発現する」などの現象を哲学的に捉え、それを表現するために使っていました。思いついたことはあまり品のあることではないかもしれませんが、言っていることは「生命や森羅万象、あらゆるものが生まれる源」のことを表していますから、それなりに哲学的に考えていたのです。したがって、kamm・・の意味は「私を生んだのは業である。私の生みの親は業である」という意味になります。

・業を親族とするの「親族」はどういう意味かといいますと、親族はどこにいても親族であって、その血縁が切れることはありません。たとえば、自分と自分のおじいちゃんは一緒に住んでいても住んでいなくても、近くに住んでいても遠くに住んでいても、血の繋がりが切れることはありません。これと同様に、お釈迦様がおっしゃる「決して離れられない自分の親族」といえば「業」なのです。

・業に依存しているとは、「頼れるものは業である」という意味です。生命が頼れるもの、助けになるものは自分の業なのです。何かに頼ったり助けを求めたりするなら、それは自分の業です。

 それから、何か行為をしたとき、それが善いことであれ悪いことであれ、その結果は自分が相続します。「私=業」ですから、業を相続するのは当たり前のことです。もし「私と業が別のもの」なら、ちょっと置いておきますと言って置いておくこともできるでしょうし、もし業が「私の業」なら、その業を捨てたり忘れたりコントロールしたりすることもできるでしょう。しかし「私=業」ですから、置いておいたり捨てたり忘れたりすることは成り立たないのです。
 それから、肉体が死んだら業も消える、ということはありません。どこに生まれかわろうとも、業だけはいっしょに付いてきます。業から逃れることはできません。覚りを開いて解脱しないかぎりは、業はどこまでも付いてくるのです。
 ここで、いかに「業と自分が一心同体か」ということがお分かりになると思います。業と自分は同じものなのです。不可分離ではなく、同一のものです。身体だけでなく命や生き方など「私」というものすべてをまとめたものが、「業」なのです。」(日本テーラワーダ仏教教会「常に観察すべき五つの真理」より)

「業(ごう)」とは何と重たい言葉だろう・・・。
「業」を広辞苑で引くと「ごう【業】=行為。行動。身(身体)・口(言語)・意(心)の三つの行為(三業)。また、その行為が未来の苦楽の結果を導くはたらき。善悪の行為は因果の道理によって後に必ずその結果を生むというのが仏教およびインドの多くの宗教の説。「業苦・因業」←→果報。」とある。
因果応報という言葉もあるが、結局、すべての自分の行為は、自分に戻る、という事なのだろう。

当blogの記念すべき(?)第1回の題は「己所不欲、勿施於人」(ここ)だった。
ちょうど6年前の記事。因果応報が怖いから??? でもこれは、自分の追いつけない永遠のテーマ・・・。
人生あと何年生きるか知らないが、死ぬ時にどう思うか?
やはり、すべては因果応報。すべてに対して“仕方がない”と思うか、“そんなバカな・・”と思うか・・。
心にずっしりと重い「業」という言葉ではある。

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