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2012年4月 2日 (月)

ブータンの幸せの指標(2/2)~「国民総幸福量」の質問事項

昨日の記事で、ブータンの「国民総幸福量」の調査の、具体的な質問事項のことを書いた(ここ)。
そこで引用されていた国民への質問事項について、もう少し詳しく知りたいと思って、上の記事のオリジナル「アエラ2011年12月5日号」を読んでみた。すると、他の質問項目も書いてあった。それによると、こんな質問もあるらしい。

ブータン「国民総幸福量」の指標(抜粋)
国民の生活実態を知るため、2年ごとに面談でサンプリング調査を行っている。全72項目
基本的な生活=全11項目
・祈っていますか?
・日常生活のなかで、カルマについて考えますか?
・どれくらいの頻度で嫉妬という感情を抱きますか?(同情、失意、寛容などの感情についても同様に質問)
・真剣に自殺を考えたことがありますか?
環境=全5項目
・住んでいる地域の川は汚染されていますか?
・家庭から出るごみはどのように処分していますか?
・家の周りに木を植えていますか?
健康=全7項目
・心身に長期的なトラブルはありますか?
・身長と体重は?
・エイズウイルスがどのように感染するか知っていますか?
・子どもはどれくらいの期間、母乳で育てられるべきですか?
・最も近いヘルスケアセンターまで歩いてどれくらいかかりますか?
教育=全4項目
・英語かゾンカ語が読めますか?
・自分はどれくらい郷土の伝説や民話を知っていると思いますか?
文化=全12項目
・母国語をきちんと話せますか?
・この1年で、どれくらいの頻度で伝統的なスポーツをしましたか?
・子どもにとって、貧しい人にも、豊かな人にも、身分の違う人にも公平であるべきだと学ぶことは大切だと思いますか?
・殺人を許せますか?(窃盗、嘘、姦通についても同様に質問)
生活水準=全8項目
・1年間の世帯収入はどれくらいですか?
・この1年で、お金がなくて食事を削ったり抜いたりしたことはありますか?
・持ち家ですか、賃貸ですか?
・この1年で、節約のために新品ではなく中古の服を買ったことはありますか?
・この1年で、地域の祭事への献金に苦労したことはありますか?
時間の使い方=全2項目
・労働時間は?
・睡眠時間は?
地域の活力=全16項目
・近所の人たちをどれくらい信頼していますか?
・この家族の一員じゃなければいいのに、と思いますか?
・家族はあなたにとって、心の安寧の源ですか?
・この1年で、犯罪の被害にあったことはありますか?
・暗くなってから家の近所を一人で歩いても安全だと思いますか?
・この1年で、地域内の対立は増えましたか?
よい統治=全7項目
・貧富の差を縮めるための政府の政策について評価してください。
・汚職撤廃のための政府の政策について評価してください。
・言論の自由を得ていると思いますか?
・差別や偏見を受けていないと感じますか?
・中央政府をどれくらい信用していますか?
(「アエラ2011年12月5日号」p69より)

昨日の記事でも書いたが、我々日本人からみると、これら質問の項目には違和感がある。チベット仏教の影響が色濃い。

Img_00051 このアエラの記事で、日本に滞在しているブータン人の感想が面白い。横浜国大に留学しているある学生は、日本人が信仰を持っていないこと、それに自殺者がいることにビックリしたという。(写真はクリックで拡大)
「・・・・ブータンでは05年の国勢調査で国民の97%が「幸せ」と答えたというデータがある。本当にそんなに幸せなんですか?
 「本当です。ブータン人はお金よりも家族を大切に考えます。だから家庭を犠牲にして働くのではなく、家族との時間を大切にする。それが最も幸せを感じられる時なのです。死ぬときにお金を持っていけますか。そばにいてくれるのは家族ですよ」(ワンチュクさん)」(同)

一方、こんな記述もあった。
「・・・ブータンは近年、都市と農村の格差拡大や公務員の汚職、伝統文化の衰退など多くの問題に直面している。日本ブータン友好協会の渡辺千衣子事務局長は、9割超の幸福率に懐疑的だ。
「数字が独り歩きしていると思う。調査は役人との面談で行われるため、幸せじゃないとは言いにくい。本当に幸せかどうかはもっと冷静に見るべき」・・・・・」
「・・・・歌舞伎と相撲が大好きというツェリンさんは、・・・最近、幸せについて妻とこう話す。
 「日本人もブータン人も相手が自分にないものを持っていると思うから幸せに見える。でも、本当は幸せの種ってどこにでも転がっていて、それに気付かないだけじゃないのかな」・・・」(「アエラ2011年12月5日号」p70より

日本で「幸せ」と答えている人の割合は知らない。
しかし日本でも、これらブータンでの質問事項を参考に、日本人の大多数の無宗教(多宗教)を前提に、日本人の価値観に合わせて質問事項を作り、(日本ではお役人はあまり権威がないので)会社の社長(上司)から面接によって回答を集めたら、意外と「幸せ」だと答える率が高くなるかも・・!?
例えば、「今勤めている会社に、満足していますか?」と社長から質問されたら、たぶん「満足しています」と答えるだろう・・・・

何度も書いているが、「幸せ」は思った勝ち。つまり、自分で「幸せだ」と思ったら、それで幸せだし、「不幸だ」と思ったら益々不幸になる・・・。何のことはない、当たり前の話。

よって“幸せになる”秘訣は、いとも簡単。加山雄三にならって「幸せだな~~」と毎日つぶやくこと・・・・!?

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ブータンの幸せの指標(1/2)


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