« おばあちゃん子~「私の履歴書 樋口武男」より | トップページ | 「円安と政治リスク」 »

2012年3月 4日 (日)

朗読「藤沢周平:海鳴り」が終わった

NHKラジオ深夜便で、毎(月)の午前0時台に放送されていた「朗読 「海鳴り」作:藤沢周平 語り:松平定知」が、先日とうとう終わってしまった。全92回、つまり2年弱にも亘る長丁場だった。少し長いが、その最終回を聞いてみよう。

<朗読「藤沢周平『海鳴り』語り:松平定知」>

藤沢周平の「海鳴り」は、上下巻の長編小説。Amazonのサイトの紹介記事としてこうある。
「はじめて白髪を見つけたのは、いくつのときだったろう。骨身をけずり、果てにむかえた四十の坂。残された日々は、ただ老い朽ちてゆくばかりなのか。…家は闇のように冷えている。心通じぬ妻と、放蕩息子の跡取りと。紙商・小野屋新兵衛は、やがて、薄幸の人妻丸子屋のおかみおこうに、果せぬ想いをよせてゆく。世話物の名品。
このひとこそ…生涯に真の同伴者。男が女にえがく夢は、底知れず貧欲なのである。小野屋新兵衛は、人妻・おこうとの危険な逢瀬に、この世の仄かな光を見出だした。しかし、闇はさらにひろくそして深いのだ。悪意にみち奸計をはりめぐらせて…。これこそ藤沢調として、他の追随をゆるさぬ人情物語の名品!」

ラジオ放送の朗読は、電車に乗りながらでも、聞いているだけで小説が進んで行く、という利点がある反面、進行は遅い・・・。聞く度に、前回は何だっけ・・と思い出すのに一苦労。そこは局も分かっているのか、それまでのあらすじを言ってくれるので助かる・・・。
この小説も、前半は少々のろかった。単なる浮気話・・? しかし最終章へのなだれ込みは迫力があった。

長編小説では、登場人物の名前を覚えるのが必要だが、自分はそれが苦手・・。この小説でも、名前と役割がなかなか一致せず、最後までボヤッとしていた。紙の本なら、登場人物一覧(相関図)ででも確認できたが、ラジオ放送の朗読ではそれは無理。
自分の場合、映画やTVドラマでは、名前は覚えていなくても、顔を覚えるので、ストーリーが分かる。しかしラジオはなかなか難しい。(とは言っても、外国映画では、顔を覚えること自体が自分にとって難しいが・・・)
高校の時、国語の先生に勧められて、長編小説を良く読んだ。「レ・ミゼラブル」や「ジャン・クリストフ」など、今思えばよくぞ受験勉強の傍らでこんな長編を読んだもの・・・。そして、これらの全集には、しおりが登場人物一覧表を兼ねていて、それをちょくちょく見ながら読んでいた。特にカタカナの名前はなかなか覚えられず、“しおり”が無ければストーリーは分からなかっただろう。

正直言って、最近は本当に小説を読まない。それで、サンデー毎日になったら小説を読もうと思ってはいるのだが・・・・。
それで、いつだったか、本を読みたいので、サラリーマンを辞めようかな・・と言ったら、カミさんに“ケッ”と笑われてしまった・・・。何で??

先の朗読の番組も、続きが無いようで残念・・・
藤沢周平や山本周五郎を集中して読みたいと思うこの頃である。


« おばあちゃん子~「私の履歴書 樋口武男」より | トップページ | 「円安と政治リスク」 »

コメント

松平定知氏の朗読じっくりと聴かせていただきました。

最近では松平氏のナレーションでNHK「アメリカ・魂のふるさと」をよく観ていたので違った趣で興味深かったです。

藤沢周平作品と言ったら、映画・山田洋次の三部作である「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」くらいしか知りませんので町人の人情話もいいなあと思ったしだいです。

たまたま最近、京から江戸に登った豆腐職人の小説『あかね空 』 山本一力著に酔ったったところでした。

【エムズの片割れより】
山本一力の作品は、まだ読んだ事はありません。前にラジオ深夜便でその人の話を良く聞きましたが・・・・。
現代物の難解な物よりも、なぜか時代劇の方が趣があるような気がして・・・。山本作品も一度読んでみようかな・・・

投稿: 小父さん | 2012年3月 4日 (日) 23:50

「藤沢修平 海鳴り」を検索してここにたどりつきました。
私もそのラジオ番組ではないけれど、藤沢修平さんの小説の朗読を聞いて時代小説やその小説を書く藤沢修平さん山本周五郎さんが好きになりました。
藤沢修平さんの小説は短編ばかりだと思っていたのに、この小説は長編とのことなので興味がわきます。
是非とも読んでみたくなりました(^-^)

【エムズの片割れより】
何とも懐かしい記事にコメントを頂きました。藤沢周平、これからサンデー毎日になったら読もうと、本は買い込んであるのですが・・・

投稿: 流れ者奥さん | 2016年1月12日 (火) 13:56

朗読 「海鳴り」作:藤沢周平 語り:松平定知 NHKラジオ深夜便にて全92回に亘り放送されたとのこと、今回その最終回を拝聴しました。 藤沢周平の作品と松平定知との朗読の声、この組み合わせ以外は無く、捨てがたいものが有ります。 この「海鳴り」92回を全て聴くことは出来ないのでしょうか。三木

【エムズの片割れより】
自分も途中から聞きました。ラジオ深夜便も、このような名作の朗読を取り入れてくれると良いのですね。
NHK第2に朗読の時間はあるのですが・・・

投稿: 三木紀元 | 2016年4月 9日 (土) 20:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« おばあちゃん子~「私の履歴書 樋口武男」より | トップページ | 「円安と政治リスク」 »