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2012年2月18日 (土)

「答えの見つからない時代に」

先日の日経新聞のコラム「大機小機」に、「答え」をテーマにした記事があった。曰く・・・

答えの見つからない時代に
 一昨年、ある経済人から届いた賀状には「難しい時代、答えが見つからない」と書き添えてあった。昨年、私たちは大震災に直面し立ちすくんだ。新年、「どうしたらいいんだ」という問いかけが多い。答がなかなか見つからない。
 「坂の上の雲」の時代、西欧に習うべしと、明快な目標があった。敗戦後、石炭の確保と鉄鋼増産によって経済力の基盤を固める、シンプルな目標があった。「鉄は国家なり」であった。日本経済再建のための答えは、国家と製造業にあった。
 続く高度成長期の答えは、大衆や消費者であり、生活文化産業や流通業であった。重厚長大だけで固めていた当時の経団連の主要メンバーに、こういった業界のトップが加わるようになる。
 いま、答えがはっきりしている所もある。東日本大震災の直後、被災地には、スコップ一丁を持って被災者の支援に汗をかくグループの姿があった。困った人がいたら助ける、悲しんでいる人がいたら寄り添う。答えは、探すまでもなく自明である。
 答えを自分で考える少年たちもいた。釜石東中学校の生徒たちは、近所の小学生や幼稚園児をリードしながら、日ごろの訓練通り所定の高台へ避難した。しかし、そこも危ないと自主判断し、さらに高地へ駆け上かって大津波から逃げ切った。別の小学生たちも、自ら考え動いた。彼らは、答えをつくった。
 かつて、日本は強かった。だが、ダーウィンの進化論にあるように、強い者が生き残れるわけではない。変化できる者だけが生き残る。日本経済・社会が、変化しながら生き抜く、その答えは1人ではつくれない。皆の知恵を集めなければならない。
 知恵をぶつけ合う仕組みを立ち上げるにはどうしたらよいか。コミュニケーションする場が要る。顔と顔を合わせる、ネット上でやりとりする、両者の組み合わせ、といろいろなタイプが考えられる。活性化が大きな課題の「街」も、そのひとつだろう。
 仕組みだけでは駄目だ。知恵を受け取るのではなく、知恵を出し合う風土を醸成していく必要がある。東大大学院の藤本隆宏教授がわが国のものづくりの特徴として指摘する「擦り合わせ」の文化に通じる。知恵の擦り合わせの中で答えが生み出されれば、個人や企業や街に新たな展望が開けてくる。少年たちに負けてはいられない。(一礫)」(2012/02/16付「日経新聞」「大機小機」より)

なかなか奥が深い議論である。「強い者が生き残れるわけではない。変化できる者だけが生き残る。」という言葉が重い・・・。かつてのIBMの復活や、最近のコダックの破綻など、まさに変化できるかどうか・・だ。強い組織は図体が大きいだけに変化は苦手。よって、強いリーダーによってのみ、それは可能。

今日は天皇が心臓の冠動脈バイパス手術を受けられた。ついでに、不整脈の手術も・・・。
今日買い物に出たとき、「なぜか道路が空いている」とカミさんが盛んに言う。いつもの道路の状態が分かっているワケではないが、何か世の中が静か・・!?
これも今日の天皇の手術で、国民が大人しくしているのかな・・ともカミさんが言う。そこまでは考えていないだろうと思うものの、20年以上前の昭和天皇の病気の時を思い出した。
天皇は別にリーダーというワケではないが、国民の心の拠り所になっているのかな・・とも思う。
「難しい時代、答えが見つからない」・・。だから首相も1年交替。政治もどっちに向かうのか混乱・・。でも一つだけ変わらない(変わって欲しくない)のが天皇・・・。
「難しい時代、答えが見つからない」中で、変わらない天皇を見るとホットするのは、自分がシルバー世代に突入した為だろうか・・・。
変化が要求される世の中で、なぜか(変わらない)天皇の病状が気になるこの頃である。


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コメント

ご無沙汰しました。強さと変化どちらが生き残れるか?と言う議論ではないと思う。変化すれば生き残れるわけでもない。どのように変化するかの問題である。強さも同じ、どのような強さを持つかの問題。生き残るための条件は適者生存の原理である。変動する環境に如何に適応するか、である。変化しても適合しなければ、消滅する。当然の事である。強靭な精神力と体力があっても環境に適合しなければ、衰微して最後には滅亡するのである。今上天皇を見てほっとするのは、その人柄であろう。変化しないからと言うわけではないと思う。

【エムズの片割れより】
確かに、そう単純な話では無いのかも・・・ね。

投稿: 金子次郎 | 2012年2月20日 (月) 20:05

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