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2012年1月17日 (火)

第25回東洋大学「現代学生百人一首」(2012年)より

東洋大学の「現代学生百人一首」(ここ)。昨年も取り上げたが(ここ)今年の作品も見てみよう。
応募作品6万首の中から選ばれたという入選作品100首。その中から自分が(勝手に)気になった作品を挙げてみると・・・・

「日が暮れてくらやみの中ゆれる光家族五人を照らすろうそく」(宮城県  宮城県岩出山高等学校 1年 大衡友香)
「まっくらの計画停電あった夜あの日の夕食今でも言える」(埼玉県  東松山市立南中学校  3年 新井晴乃)
⇒昨年は、震災で色々な事があった。特に計画停電では、我が家にも直接的な影響が・・・。今でも記憶が鮮明・・・

「顔知らぬ名前も知らぬ人達に生きててほしいと願った三月」(山形県  県立真室川高等学校2年 門脇優衣)
⇒でも、そんな計画停電など、現地に比べたら、あまりに些細なこと・・・・

「秋の空見上げながらの帰り道たまに一人もいいなと思う」(埼玉県  行田市立西中学校2年 田島ななみ)
⇒今の若者は、ツルまないと不安だという。でもたまには一人だけの時間も良いものだよ・・・

「端末やネットで繋がる現代人孤独(ひとり)と見るか仲間と見るか」(埼玉県  県立春日部高等学校2年 小林俊晶)
⇒人のつながりは、“人の温か”さが伝わる距離が一番。それが手に入らない人が、仕方なくNetで・・・・でしょう?

「会えるかな淡い期待をそっと抱きあの道今日も遠回りする」(千葉県  聖徳大学附属女子高等学校3年 十川栞)
⇒いいな~若者は。無限の可能性・・・。でも今、昔を思い返すと、「積極性が無いと全ての可能性は無に帰する・・」。“ダメ元”で、何にでもチャレンジしてみたら??

「人を見て優れたところをまねてきた多くの自分を置き去りにして」(岡山県  岡山市立岡山後楽館高等学校4年 多田大輝)
⇒なかなか意味深・・・。まるで我々シルバー族を、比喩的に詠っているみたい・・・。上司に迎合してきた多くのサラリーマンの姿がこの句の重なる・・・??

「機械科で男子の中に女子一人それを覚悟で目指す夢あり」(山口県  県立徳山商工高等学校1年 水津梨亜奈)
⇒自分にも同じような体験が・・・。学生時代、ウチの科には居なかったが、隣の科に女子一人。でも良く男子学生に馴染んでいて、自分もその女子のアパートに、仲間とよく遊びに行ったっけ・・・。

昨日の朝日新聞の「天声人語」もこの話題・・・。
「いさぎよい紅一点。〈機械科で男子の中に女子一人それを覚悟で目指す夢あり〉と山口県の高校1年水津梨亜奈(すいづ・りあな)さんは詠んだ。愛知の高3曽山真帆さんは〈駆け寄られ「せんせい、あのね」と言われたらさらに高まる保育士の夢〉とうたう▼いつもこの季節に東洋大学から届く「現代学生百人一首」が今年で25回になった。繊細に、粗削りに、過ぎゆく青春を三十一文字(みそひともじ)にとどめた応募は累計で100万首を超える▼今回はやはり震災を詠む歌が目立つ。〈被災地となった故郷を前にして震える母の肩を支える〉高2辻本有紀。被災地にゆかりのない人も惨状に胸を痛めた。〈顔知らぬ名前も知らぬ人達に生きててほしいと願った三月〉高2門脇優衣(ゆい)▼そんな厳しい時代だが、若い感性はしなやかだ。〈夏空に白くたなびくバスタオル遥(はる)かに見える雲と重なる〉高3高橋昂太郎。〈飲みかけのラムネのビンを傾けるガラスのなかで揺れた夏空〉高1山内(さんない)志織▼とはいえ頬杖をつくことも。〈いつの間に大人と呼ばれる歳になりあたしはわたしに置いてかれてる〉大学2年結城舞子。さびしいときには〈「おかん、おれ」意味なく電話してしまいテレカが尽きる寮のおきまり〉高2小見山智▼もちろん人を恋う歌も多い。〈会えるかな淡い期待をそっと抱きあの道今日も遠回りする〉高3十川栞(そがわ・しおり)。小学生の部に〈雨を行く新幹線の窓ガラス走れ走れ雨つぶねずみ〉5年小林真夕(まゆ)。情景が目に浮かぶ。横に走るねずみ君たちを応援したくなる。」(2012/01/16付「朝日新聞」「天声人語」より)

幾つか同じような作品を取り上げている。捉え方は少し違うようだが、気になる作品は誰でも同じようだ。
ともあれ、無限の“可能性”がある学生さん。ぜひ“自分”という存在を、これからの世の中に生かして欲しいもの。


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