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2011年12月15日 (木)

2011年の音楽市場、日本が史上初めて世界一へ~CDの世界シェア

昨日の日経新聞の「回顧2011 音楽」という記事で、嬉しいような悲しいような、こんな記事があった。曰く・・・

回顧2011 音楽~世界首位、悩み多く
 2011年、日本はCDや音楽配信の売上高を合わせた音楽市場の規模で、史上初めて米国を上回り、世界第1位の音楽大国になる可能性が高い。日本はCD、配信とも縮小が続くが、単価の安い配信への移行が急速に進んだ米国の落ち込みがそれ以上に大きいからだ。音楽業界が激変し、今後の成長軸が見えない中での“悩める首位”といえそうだ。
 業界関係者によると、今年上期の日本のCD、配信の売上高は約1570億円で、米国を8%ほど上回ったもよう。日本はCDが市場全体の76%を占めるのに対し、米国は40%まで減った。この差が逆転の大きな要因だ。
 日本ではアイドルグループ、AKB48のシングルが5作連続でミリオンヒットを達成。複数のジャケットを用意したり、握手券などの特典を入れたりして、CDの複数買いを促した。
 嵐など男性アイドルグループ、少女時代などのKホップ勢も好調。10月時点でCD全体の生産額が前年比8%減ったのに対し、CDシングルの生産額は10%増加、下支えとなった。
 半面、有料音楽配信の売上高は9月時点で同15%減とCD以上に不振。従来、配信はCDの減少を補う新メディアとして期待を集めてきたが、早くも曲がり角を迎えた。
 東日本大震災の打撃は音楽業界にも広範囲に及んだ。CDの生産や流通が滞ったほか、来日公演の中止が相次いだ。クラシックでは指揮者や奏者の変更に加え、オペラの主役級の歌手の降板が続出した。各地のホール、オーケストラの活動も震災によって妨げられ、水戸芸術館、ミューザ川崎などの施設が一部破損した。・・・・」2011/12/14付「日経新聞」p40より)

この記事を読んで、ビックリ・・・
良く言われているようにコンテンツ王国の日本だが、まさか米国を抜いて1位とは・・・

ふと、世界における日本の音楽産業のシェアは?・・とNetで探してみたら、日本レコード協会のデータ(これ)が見つかった。「日本のレコード産業 2011」(これ)に、「2009年世界各国の音楽ソフト売上」として「シングル」「CD」「DVD」の小売金額の統計が載っている。
それによる国別のシェアは下記の通り。

<2009年世界各国の音楽ソフト売上>
(IFPI(国際レコード産業連盟)資料による)
    金額(百万米ドル) シェア
①アメリカ   4,562.00  24.5%
②日本      4,244.50  22.8%
③ドイツ     1,945.80  10.5%
④イギリス    1,730.50  9.3%
⑤フランス    1,158.50  6.2%
⑥オーストラリア    456.20  2.5%
⑦カナダ       401.60  2.2%
⑧オランダ     340.60  1.8%
⑨イタリア      293.80  1.6%
⑩スペイン     266.80  1.4%
・・・   
24)韓国          93.30  0.5%
31)台湾          53.90  0.3%
39)中国          28.80  0.2%
・・・   
合計    18,606.20    100%

これを見てビックリするのは、米国と日本の2国で世界の半分を占めている点。それにベ111215ongakusekai ートーベンのドイツが日本の半分以下。それに韓国は0.5%、違法コピーはカウント外としても中国の0.2%はいかにも少ない。(写真はクリックで拡大)

話が飛ぶが、先日、かの「レコード芸術」「音楽の友」「ステレオ」を出版している音楽之友社について「音楽之友社:退職金廃止で労基署勧告従わず労組と法廷闘争」(ここ)という報道があった。
この記事で「同社は1941年創立で、今年10月時点の社員は36人。・・・」という社員数にビックリ。老舗の音楽之友社が、たった36人の会社だったとは、自分のイメージとほど遠い。大会社だとばかり思っていた・・・。音楽の世界は、かくも小さいのか・・・。

良いコンテンツは、幾らお金を出しても手に入れたいもの。しかし、先の記事のように、音楽産業は世界の潮流として衰退の一途らしい・・・。音楽之友社の訴訟問題も、音楽産業の厳しさのバロメータ・・・?
仏教の教えではないが、確かに時代と共に全てが変化していくのは分かる。しかし、一音楽ファンとしては、何とかこれ以上の音楽界の衰退は止まって欲しいもの。それには、我々はどうしたら良いのだろう・・・
まあ、世界の冠たるコンテンツ王国・日本に住んでいることだけはラッキーだったけど・・・。


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コメント

昔、小生がマニアになりかけの頃、真空管の上杉氏や自作スピーカーの長岡氏等の記事がバイブルになって、ステレオ誌を読みふけったものです。
三菱電気のP610に惚れ込んで三種類も制作しましたが、これもステレオ誌が特集したからです…
時代の趨勢なんでしょうかね…
KENWOODのチューナーに拘る貴兄の気持ちが痛いほど分かります
アナログ時代が懐かしいこの頃です

【エムズの片割れより】
自分も「Stereo」誌はよく読みました。レコ芸も・・・・。P610・・・懐かしいですね。
アナログの議論は、シルバー世代より若い人からはバカにされるかも・・・。
でも、音はそもそもアナログなので、デジタル化してグチャグチャやるより、FMなどはアナログのまま再生した方が、自然だと思うのですがね・・・

投稿: マロン | 2011年12月17日 (土) 01:35

参考になりましたnote

【エムズの片割れより】
それはそれは・・・

投稿: yayoi | 2012年10月31日 (水) 02:20

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