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2011年12月 9日 (金)

住友生命の「2011年の創作四字熟語」

学”がないと笑えない冗談もある。例年のように、今朝の朝日新聞「天声人語」は住友生命の「2011年の創作四字熟語」の話題。今年の「天声人語」は少々難しい。

「年中行事さながらに、今年もまた総理大臣(宰相)が交代した。5年で6人の体たらくに皮肉をこめて「年々宰宰」。住友生命が募った年の瀬恒例の創作四字熟語に、特別な年となった2011年を振り返る作が多く寄せられた▼東日本大震災は未曽有の被害をもたらした。夏には大型台風も襲い「天威無法」を見せつけられた。首都圏は交通ストップで「帰路騒然」。原発事故で多くの人が避難を強いられ、「帰郷村望(そんぼう)」の思いで年を越す▼だが災いの中、人は助け合い、励まし合った。「福幸(ふっこう)支援」のために内外から多くの「愛円義援」が届いた。人だけではない。岩手県陸前高田市の奇跡の一本松は「一松(いっしょう)懸命」に立ち続ける。神々しい姿に「願晴(がんばれ)東北」のエールを聞く▼不足して知ったのは電気のありがたみ。関東一円は「計欠(けいかく)停電」にあわてた。迎えた夏。電気食いのエアコンに代えて、うちわの風、緑のカーテンに涼を求め、「電考節夏」で猛暑をしのいだ。次には冬の節電が待つ▼政治は今年も頼りなかった。「賢泥鰌来(けんどじょうらい)」の野田政権が船出したが、賢い?泥鰌は国民に語らず、代わって大臣や官僚が「舌禍繚乱(りょうらん)」のお粗末ぶり。TPPでは「参否農論」真っ二つ。「欧州憂慮(ユーロ)」の経済危機も年を越す▼明るい話を忘れてはいけない。世界に誇る「才足兼美」のなでしこジャパン。各賞を総なめの輝きだ。2位じゃだめ、と奮起したスパコン「京(けい)」が計算速度でお見事「世界最京(さいきょう)」に躍り出た。熱あるところに、花が咲く。」(2011/12/09付「朝日新聞」「天声人語」より)

改めて住友生命のHPを見てみると、優秀作品10編(ここ)と、入選作品40編(ここ)が載っていた。
冗談も前知識が無いと笑えない。念のため、広辞苑も併記してみた。

<2011年の創作四字熟語 優秀作品>~下段( )内は広辞苑から
「帰路騒然」(きろそうぜん)帰宅困難。大地震に続き台風でも。
(理路整然:りろせいぜん:物事や話のすじみちが、きちんと通っているさま。)

「天威無法」(てんいむほう)大震災・大津波・大雨洪水。天の威力の前になす術がない。
(天衣無縫:てんいむほう:(天人の衣服には人工の縫い目などがない意から)詩歌などに、技巧をこらしたあとがなく、いかにも自然で完美であるさまの形容。また、人柄が天真爛漫でかざりけのないさま。)

「金貨雀躍」(きんかじゃくやく)金価高騰で喜ぶ人。
(欣喜雀躍:きんきじゃくやく:雀がおどるように、こおどりして喜ぶこと。)

「電考節夏」(でんこうせっか)電気についてみんなよく考えた、節電の夏。
(電光石火:でんこうせっか:いなずまや火打石の火のひらめきのように、きわめて短い時間。転じて、行動などが非常に迅速なさま。)

「一松懸命」(いっしょうけんめい)一本の松が復輿のシンボルとしてかんばっている。
(一生懸命:いっしょうけんめい:(一所懸命)の転。物事を命がけですること。必死。)

「愛縁義援」(あいえんぎえん)震災で、海外からも多くの義援金が寄せられた。
(合縁奇縁:あいえんきえん:人の交わりには自ずから気心の合う合わないがあるが、それもみな不思議な縁によるものであるという意。)

「才足兼美」(さいそくけんび)「なでしこジャパン」の活躍。
(才色兼備:さいしょくけんび:才色の両方を備えていること。)

「熟年差婚」(じゆくねんさこん)年の差を気にせず若い恋人と結婚する人が目立った。
(熟年離婚:じゅくねんりこん:(中高年の夫婦の離婚のこと。))

「舌禍繚乱」(ぜっかりょうらん)政治家の失言が入り乱れた。
(百花繚乱:ひゃっかりょうらん:種々の花が咲きみだれること。転じて、すぐれた人・業績などが一時にたくさん現れることにいう。)

「年々宰宰」(ねんねんさいさい)毎年のように総理大臣(宰相)が変わる。
(年々歳々:ねんねんさいさい:毎年。来る年も来る年も。)

学校の試験にも出題され、大人になれば物知りの指標にもなってしまう「四字熟語」の知識。でも、言葉は相手に自分の意志を伝える手段。よって、相手が理解出来ない言葉は使えない。四字熟語も同じ。相手が分かるからこそ使える。
俵万智さんが選者だという住友生命の創作四字熟語の優秀作。もし自分が選者だったら、あまり一般的でない(←何のことはない。自分が知らない・・・)四字熟語よりも、誰でも知っているものを上位にするな・・・
何もと、自分の学を反省させられる創作四字熟語ではある。(繰り返すが、「欣喜雀躍」など、上の広辞苑の解説は、念のために書き加えたもので、決して自分が知らなかったので、広辞苑を引いたわけではないので・・・・。念のため)

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