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2011年4月28日 (木)

ジュリアーニ前ニューヨーク市長談「指揮命令系統を1つに」

今日は、東日本大震災から四十九日目・・・。被災地では各地で四十九日の慰霊祭などが行われたという。
昨日の日経新聞に、米9・11テロの時に、ニューヨーク市長として強力なリーダーシップを発揮し、世界中から賞賛を浴びたジュリアーニ氏の言葉が載っていた。曰く・・・

指揮命令系統を1つに
    ジュリアーニ 前ニューヨーク市長
――米同時テロの際に「ふだんの生活に戻ろう」と呼びかけました。
 「テロの3、4日後、遺族たちに率直に聞いた。『どう振る舞えばよいのか』と。『いつも通りで』というのが答えだった。その2日後くらいから『ふだんに戻ろう』と言い始めた。悲しみにくれている人はいた。でも、危機を克服するにはそれが一番よいと思った」
 「テロの経済的打撃も大きかった。だからブロードウェーの俳優に『仕事に戻れ』と促した。『レストランを開け』『野球を再開しろ』と。10日目に自らコメディー番組に出演し、『みんな笑っていいぞ』と言った」

 先行き示す必要
――避難などが長引くと元気を出すのは大変です。
「人々の目を未来に向けさせ、『いつまでもこの状態が続くわけがない』と思わせることだ。個人の鬱状態と同じく、社会の鬱状態の主な原因は先行きの展望の欠如だ」
 「テロでニューヨークの一部は破壊され、多くの人が亡くなった。でも、大半は生きのびた。できることはたくさんあるのに、体は大丈夫なのに、心が言うことを聞かない。だから前を向かせることが大事だ。テロという敵がいた我々と異なり、大震災は自然災害だ
が、前を向くのは日本にも当てはまるのではないか」
 「日本の大部分は今まで通りだ。教育水準が高く、創造性あふれる人々が暮らしている。東京には10回以上行ったが、人混みだらけで時速180キロで走っているかのような、都会育ちの私好みの街たった。今は抜け殻のようだと聞いた。東京が危ないのではないだろう。東京がふだん通りに暮らせば経済も活性化する。それを人々に伝えるのが指導者の仕事だ。2年後の日本はより強い国になっていると信じる」

 情報すべて公開
――危機管理で大切なのは何ですか。
 「指揮と制御だ。ただ、制御は究極の目標だ。危機を制御することなどできない。でも誰かが必ず責任を負わなければならないし、方向性を示さなければならない」
 「指揮で大事なのはワン・ボイス(命令を出す人を1人に絞ること)だ。1人が無理な場合でもワン・セントラル・ボイスにする。私は当初は毎日3回、その後は2回、記者会見したが、州知事や関係部署の職長も同席させ、専門的な事柄も含めてその場ですべての情
報を取材できるようにした。今後のテロの可能性、がれきの片付け、学校の再開日時など何でもだ」
 「情報はすべて公開した。『世界貿易センターが崩れたことでハドソン川の堤防に亀裂が入った』ことも伝えた。修理完了まで3週間、高波が来たらマンハッタンが水没するおそれがあった。我々は修理の進み具合を明かし、住民の信頼を得た。2005年のハリケーン・カトリーナヘの対処は失敗の典型例だ。連邦政府と州知事と市長が対立し、ばらばらのことを言った」
――当時のブッシユ大統領ともめなかったですか。
 「その日のうちに米連邦緊急事態管理局(FEMA)長官が派遣されてきて、我々の指揮系統に入った。私の退任の日まで州知事とFEMA長官は一緒にいて、情報を共有した」
――休みなしで頭が働きましたか。
 「家には毎晩帰ったが、最初の1週間は寝られなかった。再びテロがあったらすぐ分かるようにテレビをつけっ放しにしていた。眠気を誘うかと思って読み始めたチャーチルの伝記を完読してしまった。もともと5時間しか寝ない生活だったから大丈夫だったのかも
しれない」(
聞き手はワシントン支局長 大石格)」(2011/04/27付「日経新聞」p1より)

さすが未曾有の大事件の経験者・・。実に示唆に富むアドバイスではないか・・
何度も同じ事を書いて恐縮だが、異常時にこそリーダーの実力が表れる。今回の震災でも、米タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に入った福島県南相馬市の桜井勝延市長も、そのような一人かも知れない。桜井市長は、3月24日、動画サイト「ユーチューブ」で被災地の窮状を自分の言葉で訴え、その英語テロップ版が国境を越えて注目を集めたという。(ここ
色々な立場の人が、それぞれの考え方で動いている・・・・。

現場系の人は、その熱意が人々の心を打ち、先のジュリアーニ前ニューヨーク市長のように、時の英雄になることがある反面、事務方の人たちでは、そんな話をあまり聞かない。東電の社長たち経営幹部がその代表例。何よりも“自分の言葉”で語らない。否、語れない??

一方、政治の世界では、相変わらず今日も「自民党は、菅総理大臣が設置を目指す東日本大震災からの復旧・復興を推進するための与野党合同の実施本部について、「菅政権の延命策と判断せざるをえない」などとして、参加しない方針を正式に決めました。」といったニュースが流れている・・・。
どちらが悪いとかは別にして、震災復興が政争の具に成り下がっていることに国民は白けてしまう・・・。

「四十九日」について広辞苑にはこうある。「人の死後49日間のこと。前生までの報いが定まって次の生にうまれかわるまでの期間。俗に、この間死者の魂が迷っているとされる。」「人の死後49日目に当る日、すなわち中陰の満ちる日。死者追善の最大の法要を営む。」

世の政治家、リーダーたちは、3万人にも及ぶ犠牲者から、“冥土に行ってから”後ろ指を指されないような行動・リーダーシップをぜひ期待したいところ・・・。


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