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2011年2月 6日 (日)

「引きこもり留学」で英語の先生になった菊池健彦さん

今朝の朝日新聞に、何ともショッキング(?)な囲み記事があった。曰く・・・

ひと~「引きこもり留学」で英語の先生になった 菊池健彦さん(51)
営業のノルマを果たせず、34歳で会社を辞めた。6畳1間のアパートにひきこもる。そのうち何もしないことに疲れ果てた。英会話の入門書を買い、英語の勉強を始める。名づけて「ひきこもり留学」。
Image05822 なにしろ時間はたっぷりある。英語の雑誌を1日1ページ読み、わからない単語を覚える。それを毎日繰り返す。聞き取りは海外ドラマを録画して何度も再生する。電子辞書のカバーは手作り。お金をかけずに工夫するのが楽しい。単語を覚えている間は将来の不安から解放された。
誰とも話さずに一日は終わる。外出先はスーパーと本屋。食費は1日500円と決め、夕方の安売りをねらう。レジの女性から笑顔で「またお越し下さい」と言われても、「ありがとう」とこたえる勇気がない。ただうなずくだけ。これが社会との唯一のつながりだった。
7年後、貯金が底をついて、重い腰をあげた。英語講師に必要だという試験を受けに行ったら「あまりにも簡単だった」。
教える立場になり、企業に派遣されたり、幼児を相手にしたり。「何歳だって生きている限り勉強できる。忘れたら、また覚えればいい」
難しい母音の発音も「般若の顔でア」と言えばネ-ティブに近づく。独特の勉強法は「最強英語術」という本になった。英語のコミュニケーション能力を評価するTOEICで満点はこれまで24回。海外にはまだ行ったことがない。」(
2011/02/06付「朝日新聞」p2より)

社会から逃避したにも拘わらず、最高の能力を磨いてカムバック。何とも見事と言うしかない。
この新聞からの情報だけでは物足りないので、Netで調べてみた。すると、どうもこのような経緯らしい。

菊池健彦氏は“イングリッシュ・モンスター”とか“TOEICスペシャリスト”とかいわれ、その世界ではかなり有名な方らしい。1959年生まれで、北海道大学文学部を卒業後、洋書専門店の営業マンになるが、厳しいノルマが達成できず、精神的に追い詰められて34歳で退社。そこから引きこもり生活が始まったという。その1年後から、上記のように1日12時間の英語の勉強を始め、貯金を使い果たす41歳まで、7年間の引きこもり生活。上記で言う英語の雑誌は、TIME/Newsweek/Economist等だという。そして、試しに受けたTOEICで、いきなり990点満点の970点を取る。その後、英語教師になって現在に至る。

この事実は、今までの常識を翻す、なかなか面白い話・・。生きた英語(=TOEIC?)は、日本人の世界に閉じこもっていてはダメで、海外に行って、実際に使わないとうまくならない。少なくても自分はそう思ってきた。しかし、一人で部屋に閉じこもって勉強しても、生きた英語(TOEIC)が身に付くという事実。これは新鮮である。

海外旅行に行くと、現地のガイドさんがたくみな日本語で案内してくれる。しかし、日本に来たことのある人は皆無に等しい。何よりも日本に来るお金がない。ひたすら地元の大学で日本語を勉強した後は、自国に来る日本人観光客を相手に、日本語の会話の経験を積み上げるだけ・・・。だから自分は、少なくてもその言葉が母国語の人との会話の経験は最低限必要だろう・・・、と思っていたが、その常識をも打ち破った。

人間の能力は、なかなか評価が難しい。だから各種資格取得へのチャレンジが盛んだ。色々ある国家資格に、就職のために皆がチャレンジするのも、自分の能力を公的に評価してくれる手段が資格くらいしか無いから・・・。
その点、氏はたまたまTOEICという有名な資格試験でその能力を認めさせることが出来た。これはラッキーなこと。もしかしたら、自分の勉強方法がTOEICに向いていなかった可能性もあったはず・・・。
しかし24回の満点とは・・。少なくても誰もが目指す“TOEICの世界”では完璧なのだろう。

さて、我々のような現役リタイアが近いサラリ-マンにとって、この“人の評価”は避けたいアイテムだ。今更人間の評価もされたくないし、例え良い評価が得られても、今更利用価値がない・・?
アナログが一番。“あの人は何点なので**”とか、“あの人は**の資格を持っているので優秀だ”ナンテいう評価はもうたくさん。“あの人は何となく**”というのが一番。

日本の会社でも、試験で昇進を決める会社は多い。その点、自分の居た会社は“何となく”で人事が動いた。でもかなりの部分、それらは正解であった。(もちろん“人事は好き嫌い”だが、長い目で見ると“正解に収束”する・・・)
人間、そうそう点数で評価出来るものではないが、この話は、少なくても色々な人に勇気を与えてくれる話だ。(←実に、何の資格も点数も持っていない自分が、今回は言い訳のために書いた記事のような気がして、落ち込むな~・・・)


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コメント

「社会から逃避したにも拘わらず、最高の能力を磨いてカムバック!」

ぼくも菊池健彦先生のサクセスストーリー(?)には感動しました。でも、このストーリー、なんかちょっとわかる気がします。

勉強など自己投資をがんばっても、その後、結果の出るまで時間がかかる。自分を含め多くの人はあきらめる。しかし、菊池氏はあきらめなかった。環境要因もあるとは思いますが、しかし本人の長期にわかる頑張りが結果を生み出すわけですね。

【エムズの片割れより】
普通、引きこもりはなかなか世の中で復活できないもの・・・。菊池氏の復活は、おおいに励みになりますよね。

投稿: compaqs | 2012年3月31日 (土) 15:16

(o^-^o)おはようございます。
そして、はじめましてsun

先日、図書館で偶然菊池先生の本を
見つけ、一気に読みました。

巷では「すぐにペラペラになる」
「30日間でTOEIC800点」
などのコツというよりは手抜きの
勉強法を解説(怪説)した語学本が
溢れています。

ひとつの語学をマスターするには
手抜きなど有り得ない!とずっと
思っているのでこの類の本は
読む気もしないのですが、
世間ではこういった種類の
本や語学教材、DVDやCDなどが
多数出版されもてはやされている
事に憂いを感じていました。

「語学に王道なし」

これを実践しているのが菊池先生で
本当に久しぶりにまともな
語学本を見つけました。

他にも國弘正夫先生、松本道弘先生
などの語学の達人がいらっしゃいますが
菊池先生はごく普通のサラリーマンで
毎日コツコツと自宅で英語を学習して
いた事に多くの方が感動し共鳴したのだと
思います。

語学関係の仕事をしていますが
外国語も、日本語も毎日が新しい
言葉との出会い・発見で知らない事
ばかりです。
それを一つ一つ噛み砕いてモノに
していく事に至福の喜びを感じています。

菊池先生を見習って
これからも頑張りたいと思いますo(*^▽^*)o

【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。
確かに語学に王道はありませんよね・・・
(なので、自分は全くモノにならなかった・・・)
でもこんな話を聞くと、元気が出ますよね。

投稿: ロシアンブルー | 2013年1月 9日 (水) 08:15

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