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2010年12月17日 (金)

NHK文化講演会「蒼穹の昴の世界~浅田次郎」を聞く

NHKラジオ深夜便で、たまに「文化講演会」の再放送がある。かなり昔の番組の再放送なのだが、なかなかタメになる話が多い。それで、「今は?」と調べてみたら、NHKラジオ第2放送で日曜日の夜9時から現在も放送されていることが分かった。
そんなワケで10月末からNHKの第2放送を聞いているのだが(ここ)、先日放送された「文化講演会「蒼穹の昴の世界」作家…浅田次郎」(2010/12/12NHK「ラジオ第2」放送)が面白かった。

この番組について、NHKのホームページにはこうある。
「蒼穹の昴の世界」講演:浅田次郎(アサダ・ジロウ)(作家)
第115回(1996年)直木賞候補となった「蒼穹の昴」(そうきゅうのすばる)。「この作品を書くために作家になった」というほど、こだわりを持つ当作品は、昨年、日中共同でドラマ化され、BSハイビジョンで放送された(9/26からはNHK総合にて吹替え版を放送)。清朝で50年近くも権力を誇った西太后を中心に描かれる人間模様、その魅力は何か?中国の歴史と文化を踏まえつつ、浅田氏が作品への思いを語る。」(
NHKの(ここ)より)

NHKドラマ「蒼穹の昴」(これ)は今年(2010年)の1月から7月にかけてNHK BShiで放送されたが、まずウチのカミさんが夢中になった。その影響で、つい自分も見てしまった。
このドラマは、実に絢爛豪華なスケールの大きなドラマで、後世に残る名ドラマだと思った。
その作者新田次郎が、力作「蒼穹の昴」について語っていた。テレビドラマを見た自分としては、話の隅々まで目に浮かび、実に楽しい話だった。
基本は“悪人ではない”西太后・・・。なぜ西太后が悪人として世間で位置付けられてしまったのか・・・・。1911年にロンドンで発行され300万部を売った大ベストセラー「西太后治下の中国」。ここでバックハウスが書いたグロテスクな西太后像が、全ての発信源だという。だから新田次郎は“小説の中で責任を取らせた”と言っていた。

しかし、作家はすごい。歴史の隅々まで調べ上げ、史実を中心に置いて物語を展開していく・・・。紀元前からあるという宦官の歴史や、1300年に亘る科挙の歴史など、資料が少ない中で調べ上げていく・・・。
それに満州族の習慣だという弁髪。これも資料がないという。
現共産党体制は、過去の体制を否定するために過去の資料をも消し去る。よってかなりの資料は、日本の方が多く残っているとか・・・
その中で、歴史的に幾多の中国文化を受入れながら発展してきた日本も、「宦官制度を取り入れなかったのは日本人の見識だ」という指摘は面白かった。

最近自分が凝っている「文化講演会」。興味がある方は、MP3ファイルを下に置くので、聞いてみて下さい。

(下の(ここ)をクリックして、ダウンロードするまで10分程度待つ・・・。ZIPが開いてファイルが見えるはず・・)
<NHK文化講演会「蒼穹の昴の世界~浅田次郎」~前半(30分)>はここ
<NHK文化講演会「蒼穹の昴の世界~浅田次郎」~後半(30分)>はここ

(関連記事)
「NHKラジオ第2」を聞き始める・・


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コメント

私もNHK第二放送の文化講演会を録音して当番組を聴きました。
エムズ氏の纏め文章も要点が網羅されており、改めて文章力に感嘆いたしました。
私の感想も第一に、正に作家の調査能力、努力には敬服しました。
浅田次郎氏のトークを聞いてテレビ「蒼穹の昴」を観ようとNHKオンデマンドで探しましたが、観られませんでした。
今ではDVDになっているのでしょうか?
是非観てみたいと思います。

【エムズの片割れより】
「蒼穹の昴」は今でもNHK総合で放送されていますが、今後も、何度も再放送されるのでは?

投稿: 田中久雄(柳風) | 2010年12月18日 (土) 00:23

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