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2010年11月29日 (月)

「団塊世代は“食い逃げ”するな~寄付で助けよ」

今朝の日経新聞の「インタビュー領空侵犯」のテーマは「団塊世代は“食い逃げ”するな」。何とも刺激的な見出しで、気になった。曰く・・

団塊世代は“食い逃げ”するな~若者の社会変革、寄付で助けよ
     北海道大学教授 山口二郎氏
――団塊世代に対し、若い人の社会運動にお金を寄付すべきだと提言していますね。
「若いころは学園紛争の主役となり、社会変革に燃えていたのが団塊世代です。しかも終身雇用に守られながら退職年齢に達しました。日本の高度成長の恩恵を十分に享受できた最後の世代でしょう。その人たちが今、退職して私生活に埋没してしまっては、若い世代から突き上げられます。妙におとなしくなったなどと批判されるのも面白くないでしょう。だから、よけいなお節介かもしれませんが、お金の寄付を訴えたんです」
「若い世代には立派な人が多い。病児保育を推進する特定非営利活動法人(NPO法人)とか、2年前の年越し派遣村など、イデオロギーにとらわれない若いリーダーが起業家感覚で新タイプの社会運動を広げています。関心のある分野に団塊世代が退職金から1%でも寄付すれば、自分が参加できなくても、大きな社会変革の力になります」
――団塊世代の食い逃げは許さないということですか。
「世の中が危機的な状況にあるからです。若い世代は人生の予測ができないでいる。学校を出て就職し、結婚して子育てをするなど、かつての普通のライフスタイルが共有できない社会になっています。非正規雇用の比率が高まり低賃金労働です。その結果、未婚者は増え、少子化も止まらない状態です。これらは若い世代による社会への一種の復讐ですね。ただし、いずれは自分に跳ね返ってくる自己破壊的な反逆です」
「このままでは、さらに大きな規模の貧困が広がり、社会保障システムでは救えないという話になりかねない。だから団塊世代には座視しないでほしと思うんです。『余生』なんていう言葉は使ってほしくないですね」
・・・・・
・・・・・
(聞き手から)
以前にフランスの退職者を取材したとき、よく耳にした言葉は「連帯」だった。自分たちは恵まれた世代。その恩返しに、失業で悩む若い世代に就職ノウハウを指南しているNPOもあった。必要とされるのは世代対立よりも連帯。団塊世代も含めた大人の温かみを、若者が実感できる社会づくりを改めて考えた。(編集委員 須貝道雄)」(2010/11/29付「日経新聞」p4より)

なかなか耳に痛い論である。「食い逃げ」という言葉もキツイ・・・。
Image05591 同じ今日の日経新聞の別のページに「苦難の就活 遠のく婚活」(2010/11/29付「日経新聞」p5)という記事があった。結婚件数が23年ぶりに70万組割れするという。この記事にあった2枚のグラフが先の記事を裏打ちしている。若者の就業率と年収の推移、及び結婚数の推移である。(写真はクリックで拡大)

確かに団塊の世代は日本の高度成長期に恵まれ、まず「失業」という言Image05592葉をほとんど知らないで過ごせた。でもそれは団塊世代以前の方がもっと良かった。退職金もふんだんに貰えた。我々の世代は、それらが急速に減って行く中で、ラストチャンスに引っ掛かったということ。まあ、その意味では“食い逃げ”と言われてもうなずくしかない・・・

確かに、若い世代に我々ベテランの遺産を贈る方法を、我々は知らない。家族の中でさえ、世代間の支援も難しい。(だいたい息子どもはオヤジの言葉を聞く耳を持たない)だから「寄付で支援を」という論は正しい指摘なのかも知れない。
でも現在の社会に、世代間の支援をする仕組みは(逆方向の年金制度を除いて)無い。この論で言っている“退職金の寄付”にしても、その仕組みはもちろんこれから・・。
でも電子政府を標榜する日本・・・。前に“事業仕分け”でこんな事を言っていた。若い人が、自分がどんな職業に向いているかを調べるサイトを叩くと、ある条件では常に「ペットショップの店員」という答えが出てきたとか・・・。
まあこのような寄付制度が本当に出来たら、“自分がどのNPOに寄付したいかを調べるサイト”は、恣意的なNPOが出ないように作らないといけないな・・・。
おっと話がそれた。そんな事は後々の話・・・

ともあれ、世代間の支援制度は面白い。自分が支援したい事業に寄付をする。そしてそれを見守る・・・。しかも「お金」だと後腐れが無くて良い。団塊世代は教えたい。しかし若い人はそれを聞きたくない・・・。それをうまく埋められるかも・・・。なるほど・・・
(大きな声では言えないが、自分はとっくに退職金を使ってしまったので、この話は番外だぞ~。もうお金は無いので、“これから退職金をもらう人”から適用する、ということにしようよね・・・)


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コメント

エムズ様へ
私の町は二宮尊徳の始めた報徳運動の盛んなところです。私に教えられたこの思想から想うと、山口氏の意見は日本人の悪い習慣を助長するものと受けとられるおそれもあります。社会に恩返しをするには「報徳」をもってするべきだと思います。

投稿: wolfy | 2010年11月30日 (火) 13:34

エムズ様へ追伸
先のコメントを書かせてもらいちょっと気になって、山口氏のブログを覗かせてもらいました。私はこの先生とは思考プロセスが違うようです。そこで、還暦をとっくに過ぎたとおもわれるエムズ様のブログの愛読者の方々から何かご意見が伺えると期待していましたが、やはり私たちはただの「団塊」ですね。

【エムズの片割れより】
何ともコメントが難しい・・・。まあ人それぞれスタンスは違います・・。色々な人の考え方を垣間見るのも良いのでは?

投稿: wolfy | 2010年12月 5日 (日) 09:00

wolfy様のコメントはいつもユーモアにあふれ、楽しみです。コメント返しをいただけないと不安になりますが、エム様もブログの文章作成からご返事まで管理等が大変だと思います。繁栄の団塊世代とか言われますが、恵まれていたのは前世代までで、団塊世代こそは先輩たちの定年後を文句も言わず支えたのが実だったのではないでしょうか。退役して苦言されるのは辛いですね。小生は1946年生です。七年前のクリスマスイブに胃の全摘手術を受け、生きながらえています。サンデー毎日が続く昨年四月東京多摩いのちの電話の研修を受け始めましたが秋の集団面接で落とされました。多摩いのちの電話相談員の応募年齢制限は65歳までだったのが今は63歳までに引き下げられたようです(都区内は従前から60歳まで)。二年間の研修期間に耐えられないと判断されたのか、金も健康もなくなると「報徳」の理解もままならないようです。

【エムズの片割れより】
ケアをありがとうございます。
そうですか・・・。自分と一つしか違わないようですが、胃の全摘とは大変でしたね。
「いのちの電話相談員」など、まさに経験豊かな人の場だと思うのですが、年齢制限がそんな厳しいですか・・・。

投稿: 植松樹美 | 2010年12月 5日 (日) 17:16

私はアメリカ東部に4年余暮らしています。団塊世代(ベビーブーマーズ)は アメリカでも退職後が厳しい現在ですね。団塊世代ということでなく、アメリカに住んでみると献金、金銭以外での寄付、ボランテア行為は大切にされていますね。  退職後に自分のできることでボランテアをという考えは 多くのの人々が持っています。  私も社会のニュースから  自分の出来る範囲内の献金を 積極的にしたいと思うようになりました。 私はベビーブーマーズの弟を背負って遊んでいた世代です。(笑) 日本人はとても真面目な民族で 生活水準も世界的に高い方ですが、
精神的な豊かさは 成熟していない社会のように 考えることがあります。しかし、それが特色なのでしょうか。皮肉ではく・・・。
長くなりますから これで。

【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。アメリカでは、早くリタイアするのがステータスシンボルだと聞いたことがあります。そして、ビル・ゲイツのように、社会事業に寄付するのが人生の最終目的だとか・・・
その点、日本では寄付・献金という風土はあまりありませんね。

投稿: むべ そよ風 | 2010年12月 6日 (月) 12:11

現在では 一般人は 早期リタイアは 退職後の健康保険保障がありませんからとても難しいのですよ。  軍に勤務した経歴のある人は その点、保障があるので 事情が違うとか 聞きかじったことがあります。よくは知りません。  社会的な傾向に 他者を思い 社会に貢献することが 根付いていることを 話したかったのです。特別 豊かでもない人が 助け合うということがあります。アメリカの社会が すべていいとは思いませんが  どこか、日本と違います。自己責任の国ゆえ、その厳しさに  慣れるまでは 気疲れしましたし  自分を守らればならないのですが、 社会に貢献する気持ちは  それゆえに 根付いているのでしょうか。

【エムズの片割れより】
確かに自己責任の国ですので、日本とは違いますね。自分も初めてアメリカに行った時、そして日本とは違う他民族国家ゆえの価値観に、“目から鱗”でした。

投稿: むべ そよ風 | 2010年12月 7日 (火) 00:00

植松樹美様へ(エムズ様お庭をお借りします)
ケアをありがとうございました。私の母親も
今の私と同じ64歳の時に胃の全摘手術を受けました。今年90歳になりましたが、元気に過ごしております。その秘訣はマイペースだといっています。それからもうひとつ私は
地震災害の救援バイク部隊を希望して面接で落とされました。これにめげずになにかやります。

投稿: wolfy | 2010年12月 7日 (火) 19:11

wolfy様(同上)
奮励いただき、ありがとうございます。また、母君とご一緒に日々好日の感をいただきました。いのちの電話2期試験に落ちたときはショックでしたが、今は、相談員になっていたら、共倒れが頻発していたのではと身震いしています。ふるさとの小学校の庭に二宮金次郎の銅像が建っていました。今の時代各地方の小学校に残っている銅像たちに赤坂の高級料亭や鳩山邸の入り口に移ってもらい、世代間の理解や援助を図る動機付けをしてもらうのはどうでしょうか。
最近調子に乗って御ブログを乱している状況がありお詫びします。

【エムズの片割れより】
ホホホ・・・。植松さん、wolfy さん、ご自由にどうぞ。
こんなやりとりも楽しいではありませんか!当サイトあっての出会いで・・・

投稿: 植松樹美 | 2010年12月 8日 (水) 11:45

エムズ様へ
佐藤一斎先生の言志四録にこんなのがありました。
「口舌は人従うことを肯ぜず。躬行は人これに従う」
昔の人は偉いですね!

【エムズの片割れより】
何とも難しい言葉・・・・
広辞苑によると「きゅう‐こう【躬行】:口で言う通りを、みずから実際に行うこと。「実践―」 」。
何とも文字以上に難しい・・・

投稿: wolfy | 2010年12月10日 (金) 20:18

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