« 「緩和ケアってなあに?」 | トップページ | 「NHKラジオ第2」を聞き始める・・ »

2010年10月26日 (火)

男声合唱団コール・ファーマーのシューベルトと「小雨の丘」

シューベルトの歌曲の男声合唱版を初めて聴いた。それに懐かしのメロディー「小雨の丘」も・・・。
先日、NHKラジオ深夜便で放送された「明日へのことば~平和の願い、歌声を届けて33年 合唱団常任指揮者 升本 弘」(2010/10/20放送)を聞いた。升本氏は男声合唱団コー101026chorfarmer_2 ル・ファーマー(ここ)の常任指揮者であり、そのコール・ファーマーは1967年東京農業大学男声合唱団として升本氏によって創設され、その後OBを加えて大学から離れ、一般合唱団になったという。特徴として、オーストラリアやニュージーランドに親善演奏旅行に行っており、それは1977年以来今年で17回を数えるという。(写真はCFのHPより借用~クリックで拡大)
この番組では、コール・ファーマーの演奏を2曲紹介していた。少し聴いてみよう。

<コール・ファーマー:シューベルト「美しき水車小屋の娘」より「さすらい」>

何とも不思議な気持ち・・・。男声合唱によるリートである。でも聞いていて何か心地よい・・・

次に「小雨の丘」である。この歌は宝塚歌劇団出身の歌手・小夜福子の歌で昭和15年に発売された歌だという。

<コール・ファーマー:「小雨の丘」>

「小雨の丘」
  作詩:サトウハチロー
  作曲:服部良一

雨が静かに降る 日暮れの街外れ
そぼ降る小雨に 濡れ行くわが胸
夢のような小糠雨 亡き母の囁き
独り聞く独り聞く 寂しき胸に

辛いこの世の雨 悲しき黄昏よ   
そぼ降る小雨に 浮かぶは思い出   
移り行く日を数え 亡き母を偲べば   
灯火が灯火が 彼方の丘に

丘に静かに降る 今宵の寂しさよ
そぼ降る小雨に 心の涙よ
ただ独り佇めば 亡き母の面影
雨の中雨の中 けむりて浮かぶ

この歌は非常に古い歌だが、男声合唱で現代に見事に蘇っている。特にピアノの伴奏の編曲が素晴らしく、聞いていて心地よい。オリジナルに敬意を表して、小夜福子の歌でも聞いてみよう。

<小夜福子の「小雨の丘」>

まさに宝塚スターの歌謡曲。それがこうも変身するのだ!

この番組では、オーストラリアへの演奏旅行は、戦争中に日本人捕虜収容所があった町に行って、ホームステイをする話など、色々と興味深い話があった。

でも、このような団体活動を維持するのは大変なこと。まずは中心になる人物が必要。学校音楽コンクールなども同じだが、素材(生徒)は平等。それをハイレベルに持ち上げるのは指導力。その点、このコール・ファーマーは、作曲・編曲もされるという常任指揮者の升本弘氏、およびピアニストの湯山優子氏を得て、体制は盤石のようだ。
レパートリーも、上の2曲からも分かるように、作曲・編曲者を抱えているだけに強い。“受け身”の合唱団と違って、どんな曲にもチャレンジ出来る無限大の可能性を秘めている。だからシューベルトにも昔の歌謡曲にもチャレンジ出来る・・。

合唱は、女声合唱も良いが、自分はやはり男声合唱が一番好きだな・・。一度、コール・ファーマーの定期演奏会にでも行ってみる?そのうち時間が取れたらね・・・


« 「緩和ケアってなあに?」 | トップページ | 「NHKラジオ第2」を聞き始める・・ »

コメント

コール・ファーマーの『小雨の丘』を聴く:
エムズのかたわれさん、詩人で繊細な感性、
ご迷惑でしょうが親しみを感じます。選んでおいでの音楽はどれも『はかなき少年の日の壊れ易い』思い出に連なりそうな感じですね。かつて男声合唱をやっていた者を遠い追憶に誘うようですね。

投稿: yakata1578 | 2011年4月13日 (水) 18:42

偶然にここへ辿り着きました。実は、私は30数年前、コールファーの団員でした。升本先生の強烈な指導?のもと、目的も夢も分からず、苦しみながら?5年間ついて行きました。今も後輩たちが営々と続けていますが、やはり、その意味が、続ける理由が分かりません。普通の生活を捨て、親の理解を得られず、・・・。確かに、普通の大学生活では体験することのない貴重な経験をしました。苦労を共にした仲間は一生の友人です。
 先生と仲間を見守り、コールファーマーの存在した意味を考えたいと思います。

【エムズの片割れより】
あれだけの合唱を実現するためには、よほどの練習があったのですね。
その努力に敬意を表します。自分など、到底出来ない・・・

投稿: ぶち | 2016年11月20日 (日) 21:42

戦後の昭和22年、日比谷の宝塚劇場がアメリカ軍に接収されてアーニイ・パイル劇場になつたとき一時、日本人のために開放され小夜福子による小雨の歌が舞台で歌われ着物きて赤い番傘の彼女の歌、聞きました。わたし13歳でした。
昭和24年肺病のため39歳で死んだ母は聞きに行かれませんでした。
母の愛唱歌でした。
もうすぐ83歳の私にとつて、この歌・・・
母の遺言状なのですよ。

【エムズの片割れより】
さすがに古い歌だけあって、遠い思い出とつながりますね。その年に自分は生まれました。

投稿: 新村 真司 | 2017年1月26日 (木) 11:27

初めて聴く歌です。
歌詞も調べも美しく胸に染みました。
涙が込み上げました。しみじみと心に染みるのは男声合唱団ですね。女性だけのコーラスよりも男性の声が加わると格調高くなると常々思ってました。エムズの片割れ様同様に私も男性合唱が一番好きです。
素敵な曲の紹介に感謝しております。
雪深い黄昏の窓辺で一人で涙活をしております。

【エムズの片割れより】
女声合唱でも秀逸の作品があります。最近、思い出したように聞いているのが、東京レディース・シンガーズの「雪の降る街を」。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_a72b.html

男声合唱ではこうはいきません。自分が最高峰と思っている、同じ東京レディース・シンガーズの「荒城の月」と双璧です。これは、とにかく平井康三郎の編曲が素晴らしく、楽譜まで買ってしまいました。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8977.html

投稿: りんご | 2017年1月29日 (日) 19:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「緩和ケアってなあに?」 | トップページ | 「NHKラジオ第2」を聞き始める・・ »