« AM放送を高音質で聞く~パイオニアのチューナー「F-C3」 | トップページ | ある大学の同窓生で作る文集「むつごろう⑥」を読む »

2010年8月29日 (日)

「国債増加と借金大国は別物」~ロジカルな考え方と“カン”

当サイトお気に入りの日経新聞のコラム「大機小機」。先日の記事が分かったようでいて、実は良く分からない・・・。もちろん読み手(自分)の知識不足なのだが・・・。曰く・・・

国債増加と借金大国は別物
国債累積高が900兆円に達し、国民1人当たりいくらの借金だとか、このままでは日本は借金大国になるとかという懸念が広がっている。しかし、これは誤解である。
国民1人当たりの借金は、国民1人当たりの資産でもある。国債の発行とは国債を渡してその分のお金を国民から受け取り、財政支出で国民に返すことである。そのため、国民の持つ国債以外の資産は変わらず、総資産は国債分(=将来の税金負担分)だけ増える。つまり、国債を発行していなければ、その分、国民の資産も少なかったのである。
国債は政府の借金であり、日本の資産とは民間の資産から政府の借金を差し引いたものである。前述のように国債増加はそのまま民間資産の増加になるから、日本の資産も変わるはずがない。つまり、国債発行では、日本は借金大国にはならない。
借金大国の可能性は国債発行とは無関係で、国民の消費意欲が高く、国内生産では足りない場合に出てくる。そのとき政府が需要を増やせば、経常収支が悪化して借金が膨らむ。しかし、現実は消費意欲が低く、生産力が余って経常収支は黒字である。こうしたときに政府が需要を増やしても、余った生産力が使われるだけで、日本の借金は増えない。
それでも次のような懸念がある。今のところ国債は、大半が日本人に保有されているからよい。だが外国人の持つようになったら、日本全体が外国に対して借金を背負うから、借金大国になるというものである。しかし、これも杞憂である。
外国人が日本国債を保有しているとすれば、それは外国人が、日本の資産と引き換えに日本国債を買ったからである。すなわち、外国人の日本国債保有高が増える分、日本人の外国資産保有高も増えている。外国に国債の利払いをすると同時に、外国から収益を受け取るから、結局は戻ってくる。外国人が日本国債を買ったから大変という見方は、交換で日本人が外国資産を受け取ることを忘れている。
国債が問題なのは、日本の借金が増えるからではない。国債が重要な金融資産であり、発行しすぎて信用を失えば、金融危機が起こるからである。そうなれば、1990年代初頭のバブル崩壊や2008年の世界金融危機のように、人々が不安で倹約に走り、不況が悪化してしまう。(魔笛)」(2010/08/27「日経新聞~大機小機」より)

今まで自分が思っていた事を論破しているので、一行一行じっくりと読んでみる。実にロジカルな展開なので、フムフムと・・・。でも、どうも頭に入って来ない。つまり自分の理解が追いついて行かない・・・・
今までは、“今は国債を国内で保有している、つまり単なる国内の貸し借りなので大丈夫だが、それを外国人が買うと問題”だと思っていた。でもそれは違うという・・・。

先日の同じ「大機小機」の記事で、こんなのがあった。
危うい国債神話
・・・財務省によれば、国債所有者は銀行等が290兆円強、生損保等が約140兆円弱で、海外と家計はともに40兆円弱にすぎない。注目されるのは、ゆうちょ銀行が160兆円弱、かんぽ生命が70兆円弱と、郵政グループが国債保有の中核を担っていることである。
日銀統計によると家計の金融資産は約1450兆円、うち約800兆円が現金・預金、約400兆円が保険・年金準備金である。この構造が維持される限り大量の国債発行も懸念なしというのだが、永続性の問題は無いのだろうか。
今年度予算では税収37兆円に対し44兆円の国債発行が予定されている。しかも、歳出92兆円のうち21兆円が国債費だ。家計に例えれば、月収は37万円だが出費が92万円なので、44万円は借金で賄おうということである。しかも、過去の借金返済と利払いで21万円も必要な状態だ。ここを乗り越えるには、何よりも経済成長によって税収増を図ることが本筋だ。・・・・国債暴落はあり得ないと識者は口をそろえるが、必ず「当面は」と前提を付けている。・・・かつての銀行不倒神話や不動産神話のように、国債問題を神話扱いしてはならない。(陰陽)」(2010/08/12「日経新聞~大機小機」より)

ふと思った。ロジカルに考えるのは、それだけの基礎知識があっての事。基礎知識がないと、幾らロジカルに説明されても、ダメ・・。よってカン(勘)に頼る事になる。「何かヘン・・・」とか・・・
一般的に、男は理屈で考え、女はカンで生きるという。ウチのカミさんなど、「私はカンで生きている」と堂々とのたまう。
自分も、ここ還暦過ぎまで生きてくると、今までのロジカルな考え方で果たして良かったのかと、ふと疑問を持つ事がある。つまりカン(勘)の方が当たっている・・・
カンは今までの経験の積み重ねが瞬時に出てくるもの。だから逆に経験のない人間は、カンでの判断は禁物・・。そう考えると、あながちカンは否定出来ない。自分も最近は、会社で若い人に「最終的には(プロとしての)カンが正しい」ナンテ言っている。

そのカンでこの問題を捉えるとどうなる? もし国債増加が借金大国とは話が別としても、国債に頼ったバラマキで、ただただ国民に良い顔をするだけの政治は、何かヘンと思わない??
民主党総裁選でニュースは大賑わい。日本が抱えている問題山積みの現状と比べて、何かヘンだと、自分の“慣れないカン”が騒ぐのだが・・・


« AM放送を高音質で聞く~パイオニアのチューナー「F-C3」 | トップページ | ある大学の同窓生で作る文集「むつごろう⑥」を読む »

コメント

こんにちは!
借金関連について調べています。
大変参考になりました。
ありがとうございました。

【エムズの片割れより】
自分ではなかなか理解しにくい論理展開でしたが・・・。

投稿: ikeike | 2010年9月 5日 (日) 16:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« AM放送を高音質で聞く~パイオニアのチューナー「F-C3」 | トップページ | ある大学の同窓生で作る文集「むつごろう⑥」を読む »