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2010年6月 7日 (月)

山本有三の「波」復刊

昨日の朝日新聞朝刊の多摩版に「絶版 山本有三の「波」復刊」という記事があった。何とも懐かしい名前だ・・・。曰く・・・

絶版 山本有三の「波」復刊
絶版の文学作品を、再び手元に――。三鷹市の山本有三記念館(ここ)は、1984年に絶版となった小説「波」を復刊し、5日から販売を始めた(ここ)。記念館が本を独自に出版するのは珍しいといい、・・・・・
「波」は、小学校教諭・見並行介が妻に駆け落ちされる場面から始まる。妻は取り戻したものの、彼女が残した息子の出生の疑惑に悩みつつ生きる物語で、1928年(昭和3年)7月から11月に朝日新聞の連載小説として掲載された。・・・・・・
復刊して、矢野さんは使用漢字の少なさに改めて驚いたという。有三は「振り仮名廃止論」を唱え、振り仮名をつけないと読めないような漢字は使用しなかったため、「コタツ」や「じょうず」など、カタカナや平仮名が目立つ。・・・・」(
2010/06/06付「朝日新聞」多摩版p37より)

高校の時、国語の先生が、何よりも「読書」を勧めた。何の本でも良いので、とにかく本をたくさん読め、といつも指導された。夏休みの宿題もとにかくたくさんの読書・・・・
そんなとき、山本有三に凝った。漢字が少なくて読みやすかった事もある。当時の自分は、誰かに凝ると、その人の作品ばかり読む・・・・。山本有三を初め、石川達三、武者小路実篤などにも凝った。そして図書館で借りられる本はみんな読んだ。「波」もそのうちのひとつ。
久しぶりにそんな名前を目にすると、何とも懐かしい・・・。
でも昔買った本が例えいま出てきたとしても、それを読む気はしない。でも新品はなかなか手に入らない状況のようだ。

前に何かのキッカケで、昔読んだ石川達三の「青春の蹉跌」を読みたくなり、図書館で聞いたことがあった。すると、表には出ていなくて、奥の書庫から探してくれた。それで、もう一度読んだことがある。そのことだけで、これらの本は現代人には読まれないのだと分かった。漱石のようなメジャーな作品でないと、本屋に置いても売れないのだろう・・・

話は変わるが、同じ昨日の朝日新聞の「声」の欄に、「文庫本の陳列は買う立場で」という投書があった。曰く・・・

文庫本の陳列は買う立場で 主婦
私は文庫本が大好きです。でも実際に書店に出向くと、目当ての本を探すのはとても大変です。書棚がたいてい出版社別になっているからです。
このため、A社の棚にないのでB社に棚へ移動する。それを繰り返すことになります。
・・・・
ネット書店では、著者名で検索すれば出版社や文庫本・単行本にかかわらず一覧が出てきます。書店でも、実用書などは出版社に関係なくテーマ毎に並んでいることが多いです。客の方も「○○社の文庫本が読みたい」と思う人より、「○○さんの文庫本が読みたい」と思う人が多いはずで、書店には売る側の立場の陳列から、買う側の立場に立った著者別の陳列に変えることを望みます。
電子書籍が普及するなかで書店が生き残るためには、そんな工夫がますます重要になるのではないでしょうか。」(
2010/06/06付「朝日新聞」「声」P6より)

この指摘は全くその通りだ。書店でマイナーな文庫本を探すのは本当に大変。あらかじめ、出版社を調べてから本屋に行かないと、なかなか探し出せない・・・・。
まあ、世の本屋の文庫本売り場は「顧客志向」ではないということだ・・・。

最近は“iPad”の話題が多いが、このような絶版本も読めるようになるのだろうか? 時期は分からないが、必ずそんな時代が来ると思う。でもその時、残りのページの厚さを気にし、読み終わった時の達成感を思うと、やはり紙が良い・・。
毎日が日曜日はなったら、このような昔読んだ本をもう一度読み直す、という趣味も良いかもね・・・。
そう言えば、死んだ親父が、本を買って“積ん読”趣味があったっけ。でも電子書籍だと、積んどくわけにはいかない。“積ん読”という言葉はどう変わるのだろう・・・?“溜め読”??


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コメント

エムズの片割れ様へ
私も本が大好きで、これからは晴耕雨読の生活をと送るぞと心に誓って、学生時代の記録(手当たりしだいの雑読年間○○冊)更新を夢見ております。が最近文庫本が読み辛くなってきました。

【エムズの片割れより】
考えてみると、これからは文字の大きさが大問題ですね。すると電子書籍だと多分文字の大きさが変えられるので良いかも・・・・。トシを取ると、晴耕雨読も大変ですね・・・

投稿: wolfy | 2010年6月 8日 (火) 05:57

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