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2010年5月18日 (火)

岡本裕著「9割の病気は自分で治せる」を読む

カミさんが買った、岡本裕著「9割の病気は自分で治せる~あなたも私もおいしい患者?」を読んだ。
Image04501 最近、ハウツーものはほとんど読まない。この本もつまらないだろうと、ページをめくるだけで終わるつもりが、つい全部読んでしまった。なぜ? 文字が大きいのが気に入った・・・??(笑)(写真はクリックで拡大)

気になった所をメモしてみると・・・
創られていく『おいしい患者』
・・・日本糖尿病学会は1999年5月、血糖値が126mg/dl以上を糖尿病とするといきなり決めました。1999年4月末までは140mg/dlまではまったくの正常範囲であったにもかかわらず、一夜にして数百万人の人が糖尿病という肩書きをもらうことになりました。
さらに、高血圧の基準値(正常範囲)も2000年に160/95mmHgから140/90 mmHgに引き下げられました。これだけで、一挙に高血圧の患者さんが3000万人増えました。今までに2000万人いましたので、合計5000万人になったわけです。日本は高血圧症患者さんだらけの国になったのです。それだけにとどまらず、2004年には若者~中年は130/85 mmHg までが正常範囲とまたまた引き下げられ、どんどん高血圧の患者さんが増えているのです。・・・」(pP38より)
「・・・上の血圧値が180 mmHgくらいまでは、脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠もありません。・・・」(p59より)
「・・・日本動脈硬化学会は、治療が必要なコレステロールの値を220mg/dl以上としています。・・・大阪府成人病センターが大阪府八尾市の1万人を対象に11年間行った住民調査でも、男女とも240~280mg/dlの方がもっとも長生きしています。・・・」(p74より)

健康とは、病気とは
・・・WHO(世界保健機関)の定義では、「健康とは、完全な肉体的、精神的および社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」となっています。
・・・健康な状態をひらたい言葉で具体的に述べてみれば、「朝の目覚めがよく、体に痛みや違和感もなく、食事をおいしく摂ることができ、排泄もスムーズで、仕事や勉学への意欲があって、不自由なく活動ができ、人に思いやりを持つことができ、そして夜には穏やかに眠りにつける」ということになると思います。・・」(p123より)

体を蝕む、長期の服用
・・・我慢のできない苦痛なく、ましては命にかかわる危険もない状況下で、果たして自己治癒力を損なうおそれのある薬をのむ意味はどこにあるのでしょうか。意味があるとすれば、製薬会社の財布が肥えるくらいのことではないでしょうか。
カナダのトロント大の研究者が米医師会雑誌(1998年年10月)に発表したあるデータに、多くの医者が驚愕を覚えました。1994年に米国で出された処方箋の数はおよそ30億件。そのうち副作用で入院となったのが200万人、その中で10万人が副作用で死亡しているのです。そして副作用のために余計にかかった医療費が日本円で8.4億円というとんでもない数字も明らかになっています。しかも10万人という値は、死因の順位で言えば、心臓病、がん、脳卒中に次いで、なんと第4位という数字なのですね。・・・」(p158より)

“嫌”な気持ちを大事にしよう
・・・ストレス負荷の度合いは、意外と自分ではわかりにくいものです。・・・・そこで、まずはストレスセンサーである“嫌”という正直な感覚を大切にしましょう。仕事や人間関係をはじめ、生き方そのものに対しても、自分は不当に我慢していないかと、折に触れ自問してみることが不可欠です。その自問の答えを真摯に受け止め、嫌な度合いをできるだけ少なくしていく工夫が、自己治癒力を高める有用な手立てとなります。・・・・
非常にシンプルですが、「自分のやりたいことをやる」「嫌なことはできるだけならないように工夫する」「あまり我慢はしない」、これが意外にも自己治癒力を高める強力な手段だということを、数多くのがん患者さんやがんサバイバーの方たちから教わりました。・・・・
衰えを感じる年になってからの我慢、忍耐、根性、がんばり、競争などはすべて身体には悪く作用します。また、義理、約束、責任感、義務なども同じく、自己治癒力を低下させます。・・・」(p173より)

“いい加減”は体にいい!?
・・・自己治癒力を高める、もう一つの大切な感覚が“いい加減さ”です。・・・
要は40歳を過ぎたら、若いころのように嫌なことを我慢してがんばらないことです。そして何事もいい加減さを覚え、あまり厳格さや完璧さを徹底して追求しないことです。義理も少しは欠いたほうがよさそうです。いい人になってはいけませんし、周りがあなたをどう思っているかも気にしない方がよさそうです。そして自分を優先し、できるかぎり自分の好きなことをやる工夫をすることです。・・・」(p177より)

少々引用が長くなった。それだけ、読み甲斐があった???
この本に書かれていることは、この手の本にありがちな、意表を突く指摘が多い。でも、“然り”と思うものだからツイ読み進んでしまう。
この本のコンセプトは、「医者や製薬会社の都合によって“おいしい患者”が作られている」という指摘。だからこれに乗らずに自分で判断せよ、という事か・・・・

ウチでも同じような事件があった。カミさんがあるクリニックで、あまり関係ないのに「血圧を測りましょう」と言われ、少し高かったとたんに「高血圧なので薬を・・」と言われた。カミさんは絶対に薬は飲まない・・・と、にんじんリンゴジュースを飲みながら、下がって行く血圧データのグラフを作り、クリニックの医者に見せて脱帽させた。
よって、ウチは医師の言葉を“有り難がらない”方なのかも知れない。つまり医師の言うことだからといって、盲信しない・・・。
確かに医院は、経営のために薬を黙って飲み続けてくれる“おいしい患者”が必要なのは分かる。しかし、だからと言って、自分がその片棒を担ぐ気にはなれない・・・

しかし弱ったな・・・・。(気が弱いので)がん宣告反対派の自分は、病名が分からなければ、医者と対峙することが出来ないではないか・・・(自己矛盾に苦しむエムズくんではある・・・)


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コメント

さきほど、この本をアマゾンで注文しました。
常づね、病気は作られると思ってました。
薬はうまく利用すれば有益だけど、今の薬は
生理作用をブロックしていく反生物的ですよね。どんな本かと楽しみにしてます。

【エムズの片割れより】
何でもそうですが、人の意見はひとつの意見。それをどう捉えるかは自分(の実力)ですよね。新聞記事もハウツー本も、自分は少し距離を置きたいのですが、これもなかなか難しい・・・。

投稿: サチコ | 2011年7月 1日 (金) 00:14

薬は毒。投薬とは毒を盛ることと言い切る
ところは明快ではありますが極論ともおもわれます。無闇やたらに薬を長期投与している
現状批判に大いに賛同しますしその背景事情
の切り込みもよくわかりますが、病気は生活習慣病と癌などだけではありません。もっと
陰性で虚弱な病気の患者に対して無関心のような印象をうけました。
人の意見はひとつの意見ですね。やはり
健康とか医療とかには、principleをもっていることが大事ですね。どの分野にもですが。

投稿: サチコ | 2011年7月 4日 (月) 00:53

 最近になって日本の癌学界でも癌組織体の根源細胞である癌の幹細胞の存在が注目され始めました。癌組織体の根源細胞である癌の幹細胞に関する研究が進展すれば、将来の癌研究や癌治療に重大な転機を齎すものと期待されます。小生は1992年以来、癌の幹細胞に対処する治療概念、すなわち、今までにない全く新しい治療概念を記載した論文17篇を国際的な医学雑誌に発表しています、それらの論文資料にご関心のある方には個人的に無料で郵送致しますので郵送できる宛先をお知らせ下さい。
 猶、”がん幹細胞”の項目でGoogle検索してみて下さい、誤った理論もありますが参考になると思います。
 780-0870 高知市 本町 5-4-23
平田病院 平田陽三

投稿: 平田陽三 平田病院 | 2012年3月23日 (金) 12:43

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