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2010年3月16日 (火)

ガンで亡くなる人の方が幸せ?

雑誌「大法輪」の連載「医は仏道」の今月号(2010年4月号)のテーマは「高齢者のガンの死」。曰く・・・

高齢者のガンの死
     浜松医科大学名誉教授 高田明和(75)
・・・以前、ガンについては今完全に治っても、平均寿命は2年半延びるだけということを述べました(ここ)。80歳以上の場合には、ガンが治っても平均1年くらい寿命が延びるだけです。・・・・
・・・最近、高齢者が認知症になったり、脳梗塞になったりして自分で言葉もうまく話せず、身の周りのことも自分でできないという人が多くなったということが、テレビなどで報道されています。そのような人にインタビューすると、「私は長く生きすぎた。しかし、自分ではどうにもならない」と嘆いたりしています。・・・
ガンが高齢者の病気であるということは、ガンでない他の病気で苦しむ人も高齢だということです。するとそれを介護したり、世話をする子供、妻、夫も高齢になっているのです。ですから、時に介護に疲れ、無理心中をしたりすることが報道されます。
私の友人は、「高齢者の場合、ガンになることは決して悪いことではない。むしろ、死の時期を知ることができ、身の周りの整理もでき、しかも、それ以上多くの人に迷惑をかけないですむことを考えれば、むしろガンで亡くなった人の方が幸せだ」などと言っていました。
私は最初、この話を聞いた時に、「なんという不遜で、高齢者に失礼な話か」と怒りました。しかし、自分が年をとり、友人たちが車いすで生活したり、脳梗塞で口もきけなくなっていて、息子も仕事を辞めて介護しているというような姿を見ると、あまりに周囲の人の生活を犠牲にしているかも知れないと思うようになっているというのも、正直なところです。・・・・
不幸にもガンになられた家族をもったり、自分自身がガンに苦しむような場合、「自分はガンになってしまった。そのうちに死ななくてはならない。それに比べ、周囲の同世代の人たちはなんと楽しそうに生きていることか。自分にはもっとやることもある、また残された家族のことも心配だ。愛する子ども、孫のことを考えるといても立ってもいられない・・・・」というように思うのは、当然のことです。
・・・本人の苦しみは分かりますが、ガンは高齢者の病気なので、高齢者がいかにガンのことを考えるかということが重要です。
私もその年齢になっています。ガンになるのは嫌です。しかし、ガンでなくても死ぬ確率が高いこと、ガンでなければ、周囲の人に迷惑をかける病気になる率が非常に高くなるということを考えると、いたずらに自分の不幸を嘆くのは、間違いかも知れないのです。
他人の不幸を予測するわけではないのですが、周囲のガンでない人も、そんなに長くは生きられないのです。気がつかずに心筋梗塞などで突然死ぬことがあるというのが、統計の教えるところです。このような人は、残された家族のこととか仕事のことなど考える余裕もなく命を落とすのです。
このように考えると、むしろ死後のことをよく考えて、人生の整理ができることはよいことだったのではないかと考えることもできるのです。
私たちは、かならず死にます。しかし、いつ死ぬかが分からないからのんきにしています。ガンになると、死の宣告を受けたように思うから苦しいのです。しかし、知っても知らなくても、私たちは死の宣告を受けているのです。・・・・
死は誰にでも平等に訪れます。これをいかにうまく迎えるかということは人生の総決算としてもっとも重要なことのように思われるのです。」(「大法輪」(2010年4月号p210より)

何事も視点を変えると、同じ事実でも姿が変わってくる・・、とは良く言う。ガンの宣告も、考えようによっては「良かった」ということになるのか・・・?
そう、この論は「人間の死亡率は100%」という事実を前提にしている。でも、誰も“自分だけは死なない”と思って生活をしていることも事実。だから、死の病は怖い・・・。「死」という言葉自体が怖い・・・。でも生きとし生けるもの、何かで死ぬ事は確か。要はいつ、何で死ぬかだ・・・。老衰なんて贅沢・・。自分の理想は脳溢血で一発・・・、なのだが、これもそう上手く行くとは限らない。ちょっと間違えると、それが周囲の人に多大な迷惑を掛けるもとにもなってしまう・・・。だから高齢者が倒れた時は、直ぐには救急車を呼ばないことがコツだとか、誰かが言っていた・・・。先日亡くなった朝日さんだったかな・・・?まあそれも真実かもね・・・

でもこの論に書いてある「死後のことをよく考えて、人生の整理ができる・・」という話は、気が弱い自分にはとうてい当てはまらない気がする。だから一発で・・・と、つい“期待”してしまう。
前にも書いたが、ウチの親父は80歳で、麻雀をやりながら、脳出血で死んだ。一発で・・・。倒れて直ぐに人工呼吸になって次の日に亡くなった。突然の親父の死後、兄貴が遺品を整理したが、自分の心の内を吐露したようなものは一切無く、整理が行き届いていたらしい。
そうなのだ、何もガンを宣告されてから身辺整理をしなくても、ある年齢になったら、いつ死が訪れても良いように、準備はしておかないといけないのだろう。
だから自分の場合は親父同様に一発で・・・と願うものの、上の話では無いが、「・・・しかし、自分ではどうにもならない」のが現実。
何度も書くが、当家の家訓「臭いものには蓋」で、もう少し知らん顔をしていよ~っと・・

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