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2010年3月25日 (木)

「景気悪化を生むムダ排除予算」

昨日(2010/03/24)、現憲法下で5番目に早いという2010年度予算が成立した。最悪の国債44兆円を見込んだ過去最大の92兆円予算である。

先日の日経新聞の「大機小機」というコラムに「景気悪化を生むムダ排除予算」という記事があり、なるほど・・・と思った。曰く・・・

景気悪化を生むムダ排除予算
民主党のマニフェスト(政権公約)の基盤は、財政支出のムダ排除による予算の発掘と組み替えである。しかし財政支出は必ず何らかの必要性があって実行されているから、何をムダと断定するかは困難である。事実、事業仕分けで捻出された金額は、予定を大幅に下回った。
「コンクリートから人へ」というスローガンや、ダム工事を中止して子ども手当を支給する政策から判断すれば、「ムダ」とは国民が直接自分の利益にならないと考える支出である。逆に、家計の消費に直接代替する支出が「ムダ」ではない政府支出だということになる。
給食費や高校授業料などは、これまで国民が既に支出していた消費である。これらを政府が肩代わりすれば、家計は同じものを現物で受け取るのでその分の支出を減らす。これを代替効果と呼ぶ。一方、国民は減らした消費の分だけ可処分所得が増えたと錯覚するかもしれない。しかし、よく考えてみれば、それは、家計がこれまで直接に支出していた同じ消費を、税金という異なった手段で支払っているにすぎない。いずれそれを賄うための増税が不可欠となるのは自明である。つまり、所得効果はなく、支出は増えないのである。
たとえ、当面増税はないと考えたとしても、一時的な所得増加からの消費性向は20~30%にすぎないことが分かっている。このため、全体としての総需要は低下する。
逆に、国民の誰もが自分の消費とは評価しない「ムダ」な支出の例は、戦費支出やインフラ整備である。このとき、消費は減らないから、財政支出はそのまま総需要の増大となって景気回復につながる。「ムダ」な財政支出こそが景気対策となる。
ケインズはこの点を見抜いて、景気対策としては、廃坑に金を埋めてそれを再び掘り出させる事業が有効である、と説いた。エジプトの富や中世の繁栄は、ピラミッドや寺院建築のように、いくら作っても消費を減らすことのない支出の賜であるとも述べている。
選挙目当てのバラマキ支出によって、同時に景気回復も狙うことはできない。増税を心配し始めた賢明な国民は、将来に備えて消費を切りつめ、貯蓄に励む結果、景気は悪化して経済は縮小し続ける、と経済理論は教えている。専門家による。政策立案が必要である。(桃李)」(2010/3/20日経新聞「大機小機」より)

昔、映画「ベン・ハー」で、ピラミッド(?)の建設に多くの奴隷が石を運ぶシーンがあった。当時はそれが普通の考え方。それが、ピラミッド建設の“奴隷”の「飲み過ぎによる休暇届」が発見されて、「ピラミッド建設は、農閑期の民を救うための公共事業だった」という風に変わってきた。確かに「ムダ工事」などで総消費を増やさなければ景気対策にはならない。一方、選挙対策のためのバラマキは景気対策にはならない・・・。なるほど・・・・

しかしムダ消費をするための財源はなく、赤字国債の額は、積もり積もって国民一人当りの借金は724万円・・・。幸い日本の場合は国債が国内で売買されているため、“放蕩息子が親から借金をしていて、まだサラ金には手を出していない・・・”という状態とか・・・

井上陽水の名曲「傘がない」(これ)に、こんな歌詞がある。「テレビでは 我が国の将来の問題を 誰かが深刻な顔をして しゃべってる だけども 問題は今日の雨 傘がない・・・」
そうなのだ、我が家は国の景気対策も借金も子ども手当も関係ない。心配なのは円高による投信の「含み損」なのだ。なるべく“見ない”ようにしているのだが、たまに見てしまうと、その差損の“ガク”に“ガックリ”くる。
鳩山さ~ん、他はどうでも良いので、(特に対ユーロで)円安に誘導して~!!


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