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2010年2月10日 (水)

「働き者の壮絶なる生涯」~蜂の生涯

最初にお断りしておくが、「働き者の壮絶なる生涯」と言っても、決して自分の事ではない・・・。でも今日は、何とも“暗い話題(?)”である・・・。
先日の日経新聞に歌人・小池光氏の「蜂~働き者の壮絶なる生涯」というコラムがあった。曰く・・・

うたの動物記 蜂~働き者の壮絶なる生涯  小池光
蜂の巣がなぜ六角形をしているかということは数学の問題である。同じ多角形をもって平面を埋め尽くすとき、多角形の面積が同じならば、辺の和がもっとも短くてすむのは正六角形であることが証明できる。つまり、材料がもっとも少なくて経済的にできるのが六角形の巣だ。蜂は、実は数学者であった。
また蜂は、花を発見すると複雑な飛び方を示してその情報を仲間に伝達する。方向だけでなく目標までの距離も教える。北北東300メートルのところにレンゲの花園があるぜ、みたに教える。蜂は、実は測量士であり、報道人であった。
そして「働き蜂」の名に違わず、それはそれはよく働く。羽化してしばらくは卵の世話や、巣内の清掃などの内勤。それから外に出掛けて朝から晩まで蜜集めの外勤。巣内の温度が上がると人間扇風機いや蜂扇風機となって巣内に風を送り、冷やす。ほとんど眠らないらしい。そして40日ばかりで疲労困憊し、ばたばたとみな死んでしまう。なんと壮絶な生涯であることよ。脱帽するよりない。
働くのはすべてメスである。オスはなにをしているか、ただごろごろ暇を持て余している。彼の役割は女王蜂と交尾して子孫を残すだけである。えらく不公平でないかと思うなかれ。交尾を遂げた後直ぐ死ぬようになっている。精子注入、即、死。だからこれも脱帽。・・・・」(2010年1月31日付 日経新聞p32「うたの動物記」より)

この“オスの生涯”について、何か気になった。(←自分もオスなので) Netで見てみると、もっと残酷なことが書かれていた・・・。
「雄蜂は・・・新王となった女王蜂との交尾のためだけに存在するものなのです。新しい女王蜂の交尾が終わり、流蜜期が終ると不要となります。そうなると、無為徒食の輩と見なされた雄蜂たちは邪魔者扱いを受けることになります。働き蜂によって虐待を受けるようになり、ついには巣から追い出されてしまうのです。夏から秋にかけて働き蜂に引っ張り出され、必死に巣門にしがみついている雄蜂を見かける時、何とも言えない気持ちになるものです。・・・」 (出典ここ

地球上には数多の生物が存在するが、オスの最大の役目は言うまでも無く生殖。しかし“生殖だけ”というのは、この蜂のように残酷だ・・・。
一方、我々リタイア(間近の)サラリーマン・・・。こんな話を聞くとなぜか“ドキッ”とする・・。(←だいたい“ドキッ”とすること自体が、問題なのだが・・)
よってリタイア後も、世に(家庭に)何らかの“存在感”を示して、“用済み”“邪魔者扱い”だけはされないようにしなくては・・・。
しかしどんな世界も“主役”はあくまでも“メス”・・。これは、決して“人間世界だけの現象”ではないのである・・・。
しかし、何とも惨めな“蜂の”話ではアル・・。まあ我が家には関係ないけど・・・(と信じたい・・・けど)


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