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2010年1月28日 (木)

「涅槃(ねはん)の考え方」

雑誌「大法輪」の今月号(2010年2月号)に、「涅槃の考え方」という記事があり、実に理解が難しい涅槃という言葉を自分なりに“研究”した。この「大法輪」の記事で、“涅槃とは・・”の部分を抜書きしてみると・・・

涅槃の考え方
   駒澤大学名誉教授 田上太秀

・・・釈尊は80歳の臨終直前に、最後の弟子スバッタに「私は29歳の時、善なるものを求めて出家した」と告げられているが、この善なるものとはまさしく人々にとって「究極の平安」となるものであったはずである。・・・
「究極の平安」とは、「涅槃(ねはん)」のことである。その究極の平安とはどんな状態、あるいはどんな心の心境なのだろうか。涅槃の原語は「ニルヴァーナ」といい、もとは動揺を静めるとか、静かに落ち着かせるという意味で使われていた。・・・
ニルヴァーナの語源は、「燃えていた炎が消え失せる」ということである。例えば心が一切の束縛から解放されることを「炎が消え失せる」と表現している例が、『テーラガーター』『テーリガーター』などの原始仏典では見られる。・・・・「寂滅(じゃくめつ)」「寂静(じぇくじょう)」と漢訳されている。これはニルヴァーナと同じ意味である。・・・現代では「平和」と表され、ニルヴァーナなシャーンティが身近なことばに感じられる。

釈尊は八正道が涅槃への無上の歩みだと説かれたが、これ以外に渇きに似た欲望、つまり眼耳鼻舌身の五感から生じるはげしい欲望を正しく制御することも、また、むさぼり、いかり、おごりなどの三つの煩悩を起こさないこともニルヴァーナであると説かれている。
・・・心安らかに死ぬにはどうすればいいかと、ある老人が釈尊に尋ねた。これに対して釈尊は、「・・・・・怠けず我が身と心を律し、妄執を捨てることである。そうすれば安らぎの境地を得ることができる」と説かれた。そこで老人はどうすればその妄執を離れられるかを問うと、「外界の甘美な事柄に対する欲望やむさぼりを捨てることである。それができたら安らぎの境地に達する」と釈尊は説かれた。
ここでいう安らぎの境地とは、涅槃の境地である。・・・・極端にいうと、一切の妄執を捨て去れば、いつでも涅槃の境地に達しているということに尽きるようである。・・・」(「大法輪」2010年2月号より)

人は誰でも、せめて死ぬ時は安らかに・・と願う。でもその安らかに・・という境地は非常に難しい。自分には“死を目の前にした時、安らかにいられる人”は、涅槃の境地に達した人のように思える。

先日、「“年をとったな”と思うのはどんなとき?」(これ)という記事で「“物欲の沸かなくなった時”というのを入れたら?」というコメントを頂いた。確かに、物欲は煩悩そのもの。それらが無くなった時に、初めて心に平穏が訪れる・・・。それはトシ??

ふと、昔親父が亡くなったとき、後で兄貴が「先日親父に会ったとき、“火が消えそう・・”という感じがした」と言っていたことを思い出した。人はその生を終える時、ロウソクの火が消えるように、そっとエネルギーが尽きるのか・・・

ともあれ、涅槃という概念は難しい。自分などそんな境地には程遠いが、トシとともに欲が無くなって、段々と無心になり、それが涅槃に通じるとすると、年を重ねるごとに涅槃に近付けるようで有り難い。
逆に、パソコンの設定に熱中しているような現状は、“涅槃など別世界”とも言える訳で、まあ自分にとっては永遠の課題・・・。
まだ還暦過ぎ・・・。今はそれで許すとするか・・・・


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コメント

涅槃と言う言葉に関して、仏教に興味を学生時代から持っていたため、長い間考えてきました。その結果辿りついたことは、極めて単純なことでした。そのヒントはご承知の通り八正道の正見にありました。正しく観察する事ができるための条件として、涅槃があり、正しく観察する事ができれば、涅槃となる。正見と涅槃は裏表の関係にあります。正見は理想の正見にすぐなれるわけではなく、長年の修行によります。涅槃も同じ事です。突き詰めて言えば、涅槃も正見も終点ではなく、際限の無い、進行形なのです。もう一つのヒントは菩薩と言う言葉です。この意味は無上の道を求める人、です。菩薩の位になれば仏に必ずなるのだそうです。これは当然な事です。無上道を極める為には、常に現在進行形であることが菩薩の条件です。この理屈道理実践ができるのか・・。なかなかですよね。

【エムズの片割れより】
奥が深いお話をありがとうございました。涅槃という概念も非常に難しいもの。よく理解されていますね。今回のお話を噛みしめて、当方も“修行”します。そしていつの日か、少しでも理解の淵に立てると良いのですが・・・

投稿: 金子次郎 | 2011年7月26日 (火) 11:08

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