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2009年12月19日 (土)

江利チエミの「酒場にて」~雪村いづみの話

NHKラジオ深夜便「こころの時代」で「幕が下りるまで歌う〜ひばりとチエミと私」という雪村いづみさんの話を聞いた(2009/12/13放送)。72歳という年齢とは思えない若い声、“7キロも太っちゃってドレスが着られなくなっちゃった”とコロコロと笑う明るい声にアナウンサーもたじたじ・・。
三人娘と言われた江利チエミが28年前に45歳で、美空ひばりも20年前に52歳という若さで他界し、今はこの二人の歌も歌いながら、元気にコンサート活動などをされているとのこと。雪村さんは映画「そうかもしれない」でも分かるように、女優としての評価も高い。
前に書いた(ここ)が、雪村いづみさんの「約束」という歌はドラマチックで心に残る歌だった。しかし自分は、雪村いづみさんの歌は、この曲しか知らない。

それで今日は、親友だったという江利チエミの「酒場にて」を聴いてみよう。この歌は1974年(昭和49年)の発売だという。でも自分が聞いたのはほんの10年位前か・・・。

<江利チエミの「酒場にて」>

「酒場にて」
  作詞:山上路夫
  作曲:鈴木邦彦

好きでお酒を 飲んじゃいないわ
家にひとり帰る時が こわい私よ
あのドアを開けてみたって
あなたはいない
暗い闇が私を 待ってるだけよ
また長い夜をどうして すごしましょう
愛の香りも 消えたあの部屋

どうぞお店が 終わるときまで
ここにおいてひとりだけで 飲んでいるから
死ぬこともできず今でも
あなたを想い
今日もひとり酒場で 泣いてる私
また長い夜をどうして すごしましょう
愛の香りも 消えたあの部屋

死ぬこともできず今でも
あなたを想い
今日もひとり酒場で 泣いてる私
また長い夜をどうして すごしましょう
愛の香りも 消えたあの部屋

今改めて見てみると、この歌の作詞は山上路夫、作曲は鈴木邦彦だという。このゴールデンコンビの歌は、自分が若い頃に良く聞いた。なるほど、やはり自分が好きになったワケだ・・・、と今頃納得した。

何度も書いているように、自分がある歌にフィットするかどうかは、その歌の歌詞よりも旋律。だからこの歌も、この旋律に何とも言えない魅力を感じたもの・・
歌詞を今改めて読んでみて、つい江利チエミの死についてWikipediaを見てしまった。Wikipediaにこうある。
「若すぎた突然の死
1982年(昭和57年)2月13日午後、港区高輪の自宅マンション寝室のベッド上で、うつ伏せの状態で倒れているのをマネージャーに発見されたが、既に呼吸・心音とも反応が無く死亡が確認された。死因は脳卒中と、吐瀉物が気管に詰まっての窒息によるもので、45歳という短命だった。風邪で体調が悪かったところに、ウィスキーの牛乳割りを呷り、更に暖房をつけたまま薬を飲んで寝入ってしまったのが原因といわれる。」(Wikipediaここより)

この状況を念頭にこの歌を聞くと、何か悪い予感を感じさせる。Wikipediaにも「栄光の陰になぜか「不幸」がつきまとう波乱の生涯であった。」とあるように、結局ひとりぽっちで死んだ・・・。

先日、昔の会社の仲間の「AVS会忘年会」なるものが銀座であった。当日出席された元営業部長のTさんが、88歳という高齢にも拘らず、かくしゃくとした生活ぶりの話をされていた。「朝6時に起きて体操をして、午前中は散歩、写経をして・・・。そして寝るときは夫婦で床を並べて・・」・・と。強調されていたのは、“寝るときは床を並べて寝るべき”。それは、Tさんのある知人が朝になって冷たくなって発見されたことがキッカケとか。その知人も、二人で寝ていれば一人で死ぬ事は無かっただろうに・・・・と。

世は“結婚しない社会”にまっしぐら。ウチの息子の事を棚に上げて自分には言う資格が無いかも知れないが、世の若者は家庭だけは持って欲しいと思う。
“また長い夜をどうして すごしましょう”という歌詞ではないが、愛とか恋とかいう言葉は別にして、家庭が無いために一人ぽっちで死んで行く悲しみだけは味わって欲しくないと思うので・・・


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コメント

今日「酒場にて」を聞きました、懐かしくて涙が出ました。私の一番好きな歌ですし後に江利チエミの最期を思うと何故か場面がオーバーラップしてしまいます。健さんは今でも命日にはお線香を贈られてるとか・・・。こちらも男らしくって好きです。

投稿: 同世代 | 2009年12月23日 (水) 22:18

同世代さん

コメントありがとうございます。
江利チエミも亡くなるのが早過ぎましたね。でもこうして歌で皆の胸に永遠に生き続ける・・・、というのも素晴らしいことですよね。

投稿: エムズの片割れ | 2009年12月24日 (木) 22:29

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