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2009年11月 9日 (月)

「社会を冷静に観察する中学生」~子ども手当て

昨日の朝日新聞の投書欄に「社会を冷静に観察する中学生」という投稿があった。曰く・・・

社会を冷静に観察する中学生
    中学校教員 羽田澄子(埼玉県久喜市 48)
中学3年の国語のテストで、鳩山政権の政策を一つ取り上げ、自分の考えを200字以内の文章にまとめるという課題を出した。88人が様々な意見を提示してくれた。
意外にも、「子ども手当はなくしてほしい」が36人で1位だった。理由は「親は何に使ってしまうかわからない」が最多で、「その場しのぎに過ぎない」「保育所を増やすなど支援を目に見える形にしないと、安心して子供を産めない」と続く。子ども手当の対象者が書いたと思うと、苦笑いしてしまう。
2番目に多かったのは「公立高校無償化に反対」の24人。理由は「中学を卒業したらすぐ働きたい人や職人に弟子入りしたい人がいるかも」「誰もが高校へ行きたがるという考えを前提にしているのがおかしい」などシビアだ。
私は感心した。子供たちは親や社会を冷静に見ている。「いい大学」を出れば「いい仕事」に就けるとも思っていない。学歴偏重への批判ともとれる。閉塞感あふれる世の中で、人生には実はもっと様々な選択肢があるはずだ、と言いたいのかもしれない。」(2009/11/8朝日新聞p6より)

この指摘は、非常に興味深く、またナイーブだ。
本論から外れるが、学校の授業でこのような政治的なテーマを、いとも簡単に採り上げることが出来る現在の教育環境に、まず感心した。“その昔”であれば、少しでも政治的な話をすると、「思想的に偏っている」とか言われたもの・・・。
しかしまさに今検討が進んでいる国の動きをテーマに挙げるとはなかなかニクイ。でも、中学生にとってはたくさんあるマニフェストの中で、自分たちが当事者になる身近なテーマに子供たちの意識が集中するのは仕方が無いこと。でもその一つのテーマを見つめただけでも、子ども自身が疑問を抱いている現実がここにある。せっかくの国民のお金だが、自分たちの親が他に使うであろうことを予測している・・。何とも寂しい話だ。
前に、同じように教員が投書で、給食費を払わない親を家に督促に行ったとき、ちょうど温泉旅行から帰ったばかりの家族にばったり・・という体験をされ、「子供手当てを支給するなら、給食費への充当を・・」、と言っていた。これも然り・・・・

大変な額の“国民の金”を遣うバラマキ施策・・。もしその施策に国民の同意が得られたとしても、その方法が大問題・・。お札の一枚一枚に印は付けられないから、何らかの方法で「子ども」以外には使えない仕組みをどう作るのか・・・。国民が政府の動きをじっと見つめている・・・


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