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2009年7月 2日 (木)

「運命の女神」を捕まえる法・・・?

今日の日経新聞夕刊の1面下「あすへの話題」は、東大教授 北岡伸一氏の「運命の女神」という記事だった。曰く・・・

運命の女神
7月に入って、前期の講義も終わりに近づいてきた。・・・
(中略)・・・
そして、(試験で)こういう問題が出たらどう答えようか、ああいう問題が出たらどう答えようかと考えながら勉強するのと、ただ漫然と勉強するのとではぜんぜん違うのである。
イタリアの古い諺に、「運命の女神は前頭部にだけ毛があるが、後頭部ははげている」というものがある。したがって、運命の女神とすれ違ったときに、あっと思って手を伸ばしても、後頭部には毛がなくて、捕まえることが出来ない。あらかじめ、今にも運命の女神に出会うかもしれないと身構えているものだけが、彼女の前髪を捕まえることが出来る、という趣旨である。
チャンスは何時訪れるか、わからない。訪れるかどうかもわからない。しかし待ち構えているものだけが、チャンスを捕まえることが出来るという見方には、大きな真実が含まれている。試験はたいした問題ではないが、学生諸君には、これからの人生で、積極的に運命の女神の前髪を捕まえに行く人になってほしいと思う。」(2009/7/2付 日経新聞夕刊より)

このコラムを読みながら、先週の手仕事屋きち兵衛さんのコンサートでの話を思い出した。まったく同じことを言っている。(ここ)で、きち兵衛さん曰く・・・
「なぜ、勉強をするのか?勉強をしなければならないのか?・・ぼくはこう思う・・
① 頭の中に立派な図書館を作ること。作っておけば既成の答えでなく、自分で考えた答えが出てくる。
② 幸福になるための保険。チャンスが来たときすべての準備が整っている、これが勉強することで一番大切なこと。」(
ここのコメントより)

ビジネスの世界でも、「管理」で一番重要なのは「予測管理」だという。起きるであろう良くない状態を予測し、そうならないように、あらかじめ手を打っておくこと・・。
しかし哲学者の手仕事屋きち兵衛さんだけでなく、東大の先生も同じことを言うという事は、これはやはり真実なのだろう。
あらかじめ準備をしておけば、訪れたチャンスをモノに出来る・・。確かに“勉強”は、あらかじめ行う準備のひとつで、その準備の幅を広げること。
株の投資家が、「幾ら予測管理しても、又あらかじめ準備していても一向に“幸福”にならない・・・」ナンテいう話は聞かないで、素直にこの言葉に耳を傾けてみてはどうだろう。

(関連記事)
手仕事屋きち兵衛さんのコンサートに行く~唱歌「故郷」


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コメント

全く偶然ですが、先日、“手仕事屋きち兵衛さん”のお話を聞いているとき、私は「運命の女神」の話を思い出しておりました。(前髪・前髪と自身に呟いていました。)

「運命の女神には後ろ髪が無い、前髪をつかめ」という話を私が聞いたのは、今から25年ほど前、“テレビジョンの父”と言われた高柳健次郎氏(1899-1990)の講演会でした。
(私は、それまで「運命の女神」の話は知りませんでした。)
当時、高柳健次郎氏がご自身の母校の小学校に講演に来るというのを知り、その学校に何の縁も無い私でしたが、学校に頼み込み生徒や父兄と共に聞かせていただいたのです。

そのとき、高柳健次郎氏という方は、どんな話をするのかとても興味がありました。
その講演会で子供たちに話されたことは、テレビを開発した話がメインではなく、ご自分の子供時代の話でした。勉強は出来なかったけれど興味を持っていたものがあったので、それを認めてくれる教師親族親戚がいて上の学校にやってくれたこと。
そして、学校の先生から「運命の女神」お話を聞いたこと。「運命の女神は前髪しかないから、チャンスが訪れたら前髪をしっかりつかめ。つかみたくても運命の女神には後ろ髪は無いのだ。」と言われたこと。それが、その後の人生を形成してきたというものでした。その時の講演で、小学生に、しっかり勉強をしなさいということも話されたと思いますが、「運命の女神は前髪しかないんだよ、前髪をちゃんとつかみなさい。」と何度も何度も繰り返された事が印象に残っています。

つまり「運命の女神」の話は、それを実践して功成り名を遂げ、晩年80歳を過ぎて、自分がその話を聞いたのと同じ年頃の子供たちに分かりやすく話して聞かせたのです。
そもそも、高柳健次郎氏が今から100年も前に恩師から教えられた教訓なのです。それが氏の座右の銘となったのです。

(*そんな話がどこかに出ていないかと、高柳健次郎氏をネット検索して行ったら、ようやく、某会社の歩みの欄に書かれていたものを見つけました。
http://jp.hamamatsu.com/hamamatsu/history/index.html )

表現の仕方こそ違いますが、正に“手仕事屋きち兵衛さん”のお話と同じですね。
そして、この記事の偶然に本当にビックリして書き込んでしまいました。

投稿: ジャン | 2009年7月 3日 (金) 06:06

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