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2009年7月の26件の記事

2009年7月31日 (金)

08年のシェア(市場占有率)(3/3)~世界シェア

先日(09/7/28)の日経産業新聞に、毎年恒例の2008年のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。続いて世界シェアを見ていこう。(出典:2009/7/28「日経産業新聞」P20~P23)

<世界シェア>
・自動車 ①トヨタ13.0(0.3) ②GM (米)12.1(-0.9) ③フォルクスワ-ゲン(独)8.9(0.3) ④ルノー日産(仏日)8.5(0.3) ⑤フォ-ド(米)8.1(-0.8)
・薄型テレビ ①サムスン(韓)23.2(4.2) ②ソニ-15.0(1.1) ③LG電子(韓)10.3(0.8) ④Pana9.1(0.3) ⑤シャ-プ8.5(-1.0)
・パソコン ①HP(米)18.9(0.1) ②デル(米)14.8(-0.1) ③エイサ-(台)10.9(3.1) ④レノボ(中)7.6(0.1) ⑤東芝4.8(0.7)
・サーバー ①IBM(米)30.7(0.4) ②HP(米)30.0(0.5) ③デル(米)12.0(0.3) ④サン(米)10.1(-0.6) ⑤富士通4.9(-0.1)
・HDD ①シーゲイト(米)31.6(-3.4) ②ウェスタン(米)26.9(4.4) ③日立ストレージ16.9(-0.9) ④東芝8.7(1.2) ⑤サムスン(韓)8.2(-1.3)
・DRAM ①サムスン(韓)30.2(2.5) ②ハイニックス(韓)19.4(-1.9) ③エルピーダ15.3(3.1) ④マイクロン(米)11.3(1.1) ⑤キマンダ(独)9.6(-3.1)
・NAND型フラッシュメモリー ①サムスン(韓)42.1(0.0) ②東芝29.4(1.9) ③ハイニックス(韓)12.3(-4.6) ④マイクロン(米)8.4(2.3) ⑤インテル(米)5.0(2.1)
・インクジェットプリンタ- ①HP(米)46.4(0.1) ②キャノン20.4(1.9) ③エプソン18.5(1.7) ④レックスマ-ク(米)6.1(-4.1) ⑤ブラザ-工業5.2(1.0)
・クレジットカ-ド ①VISA (米)60.3(0.2) ②マスタ-(米)28.3(0.3) ③アメリカンエキスプレス(米)10.0(-0.5) ④JCB 0.9(0.0)⑤ダイナ-ズクラブ(米)0.4(-0.1)
・デジカメ ①キャノン21.1(1.1) ②ソニ-19.1(-0.2) ③ニコン11.7(2.8) ④サムスン(韓)10.7(1.0) ⑤コダック(米)9.0(-0.3)
・ビデオカメラ ①ソニ-40.1(-2.7) ②ビクタ-20.7(0.0) ③Pana 14.1(-2.2) ④キャノン11.3(1.0) ⑤サムスン電子(韓)5.5(-0.4)
・携帯電話端末 ①ノキア(フィンランド)39.4(1.1) ②サムスン電子(韓)16.5(2.4) ③LG電子(韓)8.5(1.4) ④モトロ-ラ(米)8.4(-5.5) ⑤ソニ-・エリクソン(英)8.1(-1.0)
・CT ①GE(米)34.0(-1.0) ②シ-メンス(独)25.0(0.5) ③東芝メディカル24.5(0.5) ④フィリップス(蘭)15.0 (1.0) ⑤日立メディコ2.4(0.1)
・MRI ①GE(米)32.5(-5.0) ②シ-メンス(独)28.5(2.5) ③フィリップス(蘭)20.0(0.5) ④東芝メディカル8.0(0.0) ⑤日立メディコ3.0(-0.5)

自動車ではトヨタが初の世界首位。
薄型テレビでは韓国サムスンが幅広い製品群やウォン安でシェアを伸ばした。Panaはネット対応製品などで6位から4位に浮上。逆にフィリップスは北米事業を船井電機に譲渡するなど事業の見直しで、4位から6位に後退した。
パソコンでは台湾エイサーが、低価格パソコンの急拡大でシェアを伸ばした。
HDDでは、東芝が韓国サムスンを抜いて4位に浮上。

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07年のシェア(市場占有率)~(1)エレクトロニクス系
07年のシェア(市場占有率)~(2)自動車・生活・サービス他
07年のシェア(市場占有率)~(3)世界シェア

06年のシェア(市場占有率)

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2009年7月30日 (木)

昔住んでいた家・・・・

誰でも“昔住んでいた家”というのはあるのも。それを人はどう捉えるのだろう・・・。

P10506301 先日、カミさんが“昔住んでいた家が取り壊された”という話を聞いてきた。前住んでいた時の友人からの情報だった。そしてカミさんが写真を撮ってきた。見ると全くの更地になっていて、以前の家の痕跡は何も無くなっている・・・。

我が家は、実は2回家を建てている。思えば我が家のスタートは公団の団地。エレベータの無い5階建ての1階だった。結婚して1年半そこに住んでから、大手不動産会社が造成した団地が抽選で当たったのを機に、会社と住宅公団から借金して、初めて家を建てた。そして、長男が生まれてちょうど3ヵ月半たったとき、そこに引っ越した。それから10年そこに住んで、今の団地にまた家を建てて移った。今日の話は、前に10年間住んでいた家の話である。

自分はなぜか前に住んでいた家が懐かしい・・。車で30分程度の所だが、近くを通ったときに、何度か見に行った事がある。最初に家を建てたときに植えた道路際の貝塚伊吹が元気良く勢力を張っていた。
玄関のそばに植えた黒竹は無くなっていたが、カーポートが新しくなったのと、1階の部屋が少し増築されたのを除くと、ほとんど変わらないまま。その状態で、我々が去った後の20年間もの間、健気(けなげ)に建っていた。しかし誰が住んでいたのかは分からない。今回は、古家付きの土地を売りに出したが買い手が付かず、更地にして再度売り出しているらしい。Netで見ると確かに売り出されている。30年前に買った値段の2/3で・・・・

懐かしさでは、自分と同じく次男も自分が生まれた家を懐かしく思うらしく、何度か見に行ったらしい。そして、それが今は更地・・・・
しかしカミさんは「あの家は良い思い出がないので、無くなってホッとした」と言う。自分も「それは確かにある・・」と言った。

それぞれの家には、良い想い出、悪い思い出、色々ある。でも我が家の場合は、確かに前の家は良くない思い出が多い。子供が小さく、毎日大騒ぎをしてカミさんは孤軍奮闘・・・(自分があまり助けなかった事も確かにある・・・)
たまたまウチは、運良く土地バブルに乗って広い家に移り住む事が出来たのでラッキーだった。これも公団の抽選に当たった幸運があればこそ・・・。まあそのお陰で子供も自分の部屋が持てたわけだが・・・。

今、子供が去った(無意味に広い)部屋を物置代わりに使いつつも、いつでも帰って来ることが出来る部屋を残しておくことは、親として必要な事のような気がする。自分たちの子供時代にそれが無かっただけに、“帰る所”を残しておくことは親のせめてもの“情け”なのかも・・・と思う。
すべての面影を消した“前の家”の写真を見て、なぜか“心が揺れる”この頃である。

ついでにグチをひと言・・・。今朝の新聞に「大人とする年齢を18歳に下げる」という文字が躍っていた。自分たちの時代は、今の息子の年齢の時には子供も居たし家も建てた。それなのにウチの息子どもときたら・・・・
それに新入社員も、昔は大学卒が普通だったのに今は修士が普通。どうみても今の若者は子供化しているとしか思えない。よって、「大人」を22歳くらいにしたい所なのに、逆に18歳にするという・・・。何か変だ・・・。
でもまあ、これらが“もっと大人になってくれ~”という期待のメッセージとしたら許せるかもね・・・・・

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2009年7月29日 (水)

08年のシェア(市場占有率)(2/3)~自動車/住建/生活・食品・医療/サ-ビス/機械

先日(09/7/28)の日経産業新聞に、毎年恒例の2008年のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。今日は先日に続く「その2」である。(出典:2009/7/28「日経産業新聞」P20~P23)

<自動車>
・乗用車(除軽) ①トヨタ47.0(-0.7) ②日産16.6(0.0) ③ホンダ15.0(1.6) ④マツダ5.8(0.1) ⑤富士重3.0(0.1)
・軽自動車 ①ダイハツ34.0(2.0) ②スズキ31.6(0.8) ③ホンダ10.7(-1.0) ④日産7.5(-0.3) ⑤三菱6.6(-0.8)
・輸入乗用車 ①フォルクスワーゲン22.1(2.3) ②ベンツ17.9(0.1) ③BMW17.4(-0.5) ④アウディ7.8(2.0) ⑤BMWミニ6.2(0.9)
・普通トラック ①日野33.2(0.7) ②いすゞ30.3(-0.1) ③三菱ふそう21.1(-0.3) ④日産ディ-ゼル15.4(-0.3)
・二輪車 ①ホンダ43.0(-0.3) ②スズキ22.9(1.6) ③ヤマハ21.0(-1.0) ④川崎3.3(0.4) ⑤ハ-レ-2.8(0.7)
・カ-ナビ(除純正) ①パイオニア26.1(1.4) ②Pana22.4(-2.3) ③富士通テン11.8(0.6) ④三洋9.5(-0.2)⑤クラリオン7.6(-0.4)
・タイヤ ①ブリヂストン47.7(0.1) ②住友ゴム23.1.(0.2) ③横浜ゴム16.2(0.0) ④東洋ゴム12.2(0.0)

前年、スズキが34年守ってきた首位の座をダイハツ工業が奪った軽自動車では、新型車「ムーヴ・コンテ」がヒットしたダイハツがトップを守った。

<住建>
・マンション ①大京4.2(1.4) ②三井不動産レジデ4.1(0.8) ③穴吹3.9(0.2) ④藤和不動産3.4(1.0) ⑤大和ハウス2.9(-0.5)
・戸建て住宅 ①積水ハウス4.2(-0.2) ②タマホ-ム2.6(0.4) ③大和ハウス2.5(0.0) ④積水化学2.5(0.2) ⑤ミサワホ-ム2.4(0.0)

マンションでは大京が2年ぶりで首位返り咲き。

<生活・食品・医療>
・化粧品 ①資生堂23.6(-1.7) ②カネボウ16.9(-0.3) ③コ-セ-10.1(-0.1) ④ポ-ラ8.2(0.1) ④花王5.9(-0.1)
・台所用洗剤 ①花王34.9(2.1) ②P&G31.7(-1.2) ③ライオン20.5(-0.8)
・衣料用合成洗剤 ①花王40.3(-0.7) ②ライオン32.3(1.0) ③P&G26.0(-0.5)
・シャンプー・リンス ①花王25.4(-0.5) ②資生堂20.6(1.4) ③ユニリーバ19.0(-1.0) ④P&G17.4(0.9)
・歯磨き ①ライオン30.8(-0.1) ②花王18.3(-0.5) ③サンスター16.9(-0.5) ④アース8.5(0.9) ⑤サンギ2.9(0.1)
・婦人服 ①オンワ-ド樫山3.1(0.0) ②ワ-ルド3.0(0.0) ③クロスプラス2.4(0.1) ④サンエ-・インタ-ナショナル1.7(0.0) ⑤イトキン1.6(-0.1)
・婦人下着 ①ワコ-ル30.2(4.1) ②トリンプ・インタ-ナショナル12.7(0.2) ③グンゼ4.3(0.1) ④シャルレ3.9(-0.3) ⑤セシ-ル2.4(-0.2)
・ビ-ル系飲料 ①アサヒ37.8(-0.1) ②キリン37.2(-0.6) ③サントリ-12.4(1.4) ④サッポロ11.8(-0.7) ⑤オリオンビール0.8(0.0)
・清涼飲料 ①コカコ-ラ29.4(0.3) ②サントリ-20.3(0.4) ③キリンビバレッジ11.1(0.1) ④伊藤園9.2(0.4) ⑤アサヒ飲料8.3(0.8)
・即席めん ①日清39.3(0.0) ②東洋水産20.4(0.2) ③サンヨ-12.8(0.8) ④明星9.6(-1.2) ⑤エ-スコック7.4(0.0)
・ハム・ソーセージ ①日本ハム21.0(-0.3) ②伊藤ハム18.1(-1.9) ③丸大17.0(0.5) ④プリマハム9.9(-0.1) ⑤米久8.2(1.6)
・アイスクリーム ①ロッテ17.1(7.7) ②森永13.1(0.1) ③グリコ12.1(0.5) ④明治10.8(0.2) ⑤ハーゲンダッツ10.6(-1.2)
・医療用医薬品 ①武田7.9(-0.1) ②アステラ7.1(-0.2) ③第一三共6.0(-0.3) ④田辺三菱4.8(-0.1) ⑤中外4.4(0.2)
・総合感冒薬 ①大正29.6(0.5) ②第一三共18.6(0.2) ③武田10.0(0.4) ④全薬7.2(0.0) ⑤エスエス7.2(0.2)
・育毛剤・発毛剤 ①大正34.3(2.5) ②花王19.2(1.0) ③資生堂10.4(-0.5) ④第一三共9.8(-0.8) ⑤ライオン8.9(0.0)

ビールは、アサヒが8年連続で首位を制した。サントリーはビール市場に参入してから46年目にして、万年4位から脱して初めて3位に。
台所用洗剤では花王が6年ぶりに首位に返り咲き。

<サ-ビス>
・海外旅行 ①JTB 22.7(0.1) ②HIS 12.6(1.3) ③阪急交通8.8(-0.4) ④近畿ツ-6.7(0.2) ⑤日本旅行5.4(-0.4)
・国内旅行 ①JTB 25.2(-0.1) ②近畿ツ-7.3(-0.3) ③日本旅行7.2(-0.2)  ④ANAセールス5.0(0.2) ⑤阪急交通3.4(0.0)
・ホテル ①プリンスホテル10.4(-0.6) ②東急Gr4.6(-1.0) ③阪急阪神第一Gr4.2(0.3) ④帝国ホテル3.2(0.0) ⑤ロイヤルホテル3.1(-0.1)
・国内航空 ①全日空45.8(-1.1) ②JAL45.4(1.3) ③スカイマ-ク3.4(-0.5) ④北海道国際2.2(0.2) ⑤スカイネット1.5(0.1)
・宅配便 ①ヤマト38.7(0.5) ②佐川急便33.4(0.0) ③日通10.3(-0.1) ④郵便事業8.7(0.3) ⑤西濃運輸4.0(-0.2)
・クレジットカ-ド ①三菱UFJニコス14.4(-0.2) ②JCB 12.3(-0.2) ③三井住友カ-ド12.2(0.3) ④セゾン8.4(-0.2) ⑤イオンクレジット4.4(0.3)
・電子マネー ①エディ38.5(-3.7) ②スイカ20.5(-2.4) ③パスモ9.5(0.8) ④アイディ9.0(1.7) ⑤ワオン6.6(2.5)
・人材派遣 ①リクル-ト9.1(2.9) ②ラディア5.2(-3.3) ③テンプHD3.9(0.4) ④アデコ3.7(0.2) ⑤パソナ3.1(-0.1)

海外旅行は、HISが割安感を打ち出した低価格路線で1.3ポイントのアップ。

<機械>
・産業用ロボット ①安川22.2(-7.2) ②Pana17.7(-8.2) ③川崎重工11.7(3.3) ④ファナック8.1(1.4) ⑤不二越7.8(2.3)
・船舶 ①今治13.6(-1.3) ②ユニバーサル12.8(-0.4)  ③三井造船8.4(0.6) 三菱重工8.3(1.5) ⑤大島7.4(0.0)
・フォークリフト ①豊田自動織機41.6(0.0) ②コマツ18.3(-0.7) ③三菱重工17.3(-1.0) ④TCM8.5(0.0) ⑤日産7.6(0.2)
・腕時計(ム-ブメント含) ①シチズン62.5(7.0) ②セイコ-33.0(-5.7) ③リコ-1.5(-0.1) ④カシオ0.8(0.1) ⑤オリエント0.6(0.1)

(出典:2009/7/28「日経産業新聞」P20~P23)

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2009年7月28日 (火)

08年のシェア(市場占有率)(1/3)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア

今日の日経産業新聞に、毎年恒例のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。昨年に続いて、今年も08年のシェアについて見ていこう。(当サイトはこのような“ベストテン”が大好きなのである)
TVは、昨年まで液晶TVとプラズマTVの区分だったが今年は薄型TVという一つの括りになっている。(出典:2009/7/28「日経産業新聞」P20~P23)

<エレクトロニクス>~単位:%、( )は対前年比%
・薄型テレビ①シャ-プ38.8(1.2) ②Pana22.8(0.1) ③ソニ-13.0(-0.5) ④東芝12.9(1.3) ⑤日立6.8(0.3)
・DVD録再機①Pana35.4(0.2) ②シャ-プ30.0(4.1) ③東芝15.2(-2.7) ④ソニ-13.3(0.1) ④DXアンテナ3.7(-0.3)
・ブルーレイ・ディスク録再機①Pana36.4(7.2) ②ソニ-32.1(-20.4) ③シャ-プ30.0(11.7) ④三菱1.0(1.0) ⑤ビクター0.5(0.5)
・携帯音楽プレヤ-①アップル56.1(5.5) ②ソニ-29.4(2.8) ③ 東芝3.8(-0.6) ④アイリバ-2.1(-0.1) ⑤Pana 2.0(-2.2)
・ビデオカメラ①ソニ-31.0(-5.7) ②ビクタ-25.9(4.4) ③Pana17.9(0.0) ④キャノン14.9(3.7) ⑤日立7.2(-4.3)
・デジタルカメラ①キャノン20.1(-0.9) ②Pana15.5(-1.2) ③カシオ14.0(2.2) ④ソニ-11.7(-0.1) ⑤富士11.5(-2.5)
・デジタル一眼レフカメラ①キャノン40.1(2.6) ②ニコン39.9(-6.1) ③ソニ-9.2(5.0) ④オリンパス4.9(-1.1) ⑤HOYA(ペンタックス)4.6(-1.3)
・パソコン①NEC19.3(-1.0) ②富士通17.7(-1.0) ③デル14.2(0.2) ④東芝9.7(0.7) ⑤日本HP8.3(0.7)
・メモリ-カ-ド①Pana21.1(0.0) ②サンディスク20.8(3.4) ③ハギワラ8.4(-2.4) ④ソニ-8.0(-0.4) ⑤トランセンド7.8(1.9)
・インクジェットプリンタ-①エプソン41.9(1.1) ②キャノン41.7(-0.6) ③日本HP6.9(-0.6) ④ブラザ-6.4(1.8) ⑤リコー1.3(0.0)
・複写機・複合機①キャノン28.2(0.0) ②リコ-27.1(-1.0) ③富士ゼロックス22.7(0.4) ④シャ-プ11.2(0.8) ⑤コニカミノルタ8.0(0.0)
・ルームエアコン①Pana24.4(1.3) ②ダイキン18.0(0.0) ③三菱14.8(0.1) ④東芝13.0(0.8) ⑤日立9.9(1.0)
・洗濯機①東芝26.1(0.9) ②Pana21.5(0.7) ③日立19.0(-0.5) ④三洋13.4(1.1) ⑤シャ-プ13.2(-1.3)
・冷蔵庫①Pana23.2(-1.2) ②シャ-プ19.4(1.3) ③東芝15.9(0.4) ④三菱14.6(0.0) ⑤日立14.2(-0.5)
・IHクッキングヒータ①Pana52.0(1.5) ②日立18.1(0.7) ③三菱17.7(-1.4) ④東芝7.9(-2.1) ⑤三洋3.4(1.1)
・太陽電池①シャープ40.3(-1.4) ②京セラ28.7(9.8) ③三洋22.2(-5.7) ④三菱7.9(-2.3)

(出典:2009/7/28「日経産業新聞」P20~P23)

薄型TVが一まとめになったが、Panaが(今までプラズマ分類で分かり辛かったが)意外と健闘している。日立とともにプラズマでの製品群だが、消費電力で不利にも拘わらず・・・。それに薄型TVで出遅れた東芝が、天下の(?)SONYに互角に戦っているとは・・・
それと、BDレコーダのSONYの凋落振りはどうしたことか・・。
デジタル一眼レフではキャノンが逆転。インクジェットプリンターでもエプソンが2年ぶりに首位奪還。メモリーカードではサンディスクが1位のPanaを猛攻。

<情報・通信・メディア>
・携帯電話①ドコモ50.8(-1.2) ②au 28.7(-0.8) ③ソフトバンク19.2(1.1) ④イ-・モバイル1.3(0.9)
・携帯電話端末①シャ-プ23.0(-2.1) ②Pana17.8(3.3) ③NEC 13.0(3.9) ④富士通12.8(1.1)⑤ソニー7.5(1.2) (⑥東芝7.3 ⑦カシオ日立6.3 ⑧京セラ5.4)
・プロバイダ-①OCN21.3(1.3) ②Yahoo!BB 14.9(-2.1) ③ぷらら7.9(0.4) ④BIGLOBE7.8(0.6) ⑤au one net(KDDI)7.7(0.1)
・ADSL①ソフトバンクBB38.3(0.4) ②イ-・アクセス22.8(8.3) ③NTT東18.3(-0.7) ④NTT西17.2(-0.5) ⑤ビック東海2.4(-0.1)
・光ファイバ-通信回線①NTT東41.9(1.1) ②NTT西32.2(0.9) ③KDDI 7.3(1.5) ④ケイ・オプティコム5.6(0.0) ⑤UCOM5.1(-0.5)
・ポ-タル・検索サイト①ヤフ-75.3(-0.6) ②グ-グル7.2(1.8) ③MSN3.0(-0.5) ④goo2.8(0.3) ⑤BIGLOBE2.3(-0.3)
・動画共有サイト①米ユ-チュ-ブ51.9(3.4) ②ニワンゴ30.8(8.1) ③USEN5.6(-4.1) ④ヤフ-3.8(-7.5)
・家庭用ゲ-ム機①任天堂56.6(-10.6) ②ソニ-40.8(9.6) ③マイクロソフト2.6(1.0)
・家庭用ゲ-ムソフト①任天堂28.9(-2.2) ②バンダイナムコゲ-ムス13.0(3.1) ③カプコン8.1(0.8) ④コナミ7.6(1.1) ⑤スクウェア6.1(-3.9)
・出版①リクル-ト15.0(-2.7) ②ベネッセ8.7(-0.7) ③講談社4.8(-0.2) ④小学館4.5(-0.4) ⑤集英社4.4(-0.4)
・音楽ソフト①ユニバ-サル15.5(-0.3) ②エイベックス15.0(-1.6) ③ソニ-ミュ-ジック14.7(2.8) ④ビクター6.7(1.4)  ⑤EMI 5.7(-1.5)
・DVDソフト①ワ-ナ-5.8(-0.2) ②エイベックス5.7(1.1) ③ユニバーサル4.8(2.5) ④ソニー4.4(2.1) ⑤ディズニ-4.0(-1.3)
・映画①東宝37.9(7.9) ②ワ-ナ-8.4(-4.7) ③松竹8.2(0.3) ④東宝7.2(4.1) ⑤東映6.1(1.8)
・広告①電通22.4(-0.2) ②博報堂10.5(0.3) ③ADK5.4(-0.1) ④大広2.1(0.1) 東急1.7(0.0)
・サ-バ-①富士通21.4(1.3) ②NEC20.2(3.9) ③日本IBM18.9(-0.4) ④HP15.2(-2.9) ④日立8.8(-2.3)

携帯電話端末ではNECが5位から3位に浮上。ADSLでは4位だったイー・アクセスが5位だったアッカを子会社化して2位になった。
家庭用ゲーム機では首位の任天堂が大きくシェアを落とした。DSも普及したために販売が落ち込み、Wiiも伸び悩んだ。音楽ソフトでは幅広く作品をそろえたユニバーサルが初の首位に。映画は「崖の上のポニョ」などがヒットした首位の東宝がさらにシェアを伸ばした。動画サイトでは、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」が躍進。

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2009年7月27日 (月)

NHK「物理学者・戸塚洋二 がんを見つめる」を見て

NHKのヒューマンドキュメンタリー「物理学者・戸塚洋二 がんを見つめる」(2009/7/26アンコール放送)を見た。(題から言って、本当は(怖くて)見たくなかったのだが・・・)
やはり内容は重く、そのリアリティは、到底聞き流すような内容ではなかった。

1998年、スーパーカミオカンデでニュートリノに質量があることを発見した戸塚洋二氏。小柴昌俊博士に続きノーベル賞を受賞すると言われながら、自ら立ち上げたT2K(Tokai To Kamioka)プロジェクトの開始を見ることなく2008年7月10日に亡くなった。享年66。その戸塚氏が残したblogなどをもとに、ガンとの闘いの日々をたどる・・・。

戸塚氏に大腸ガンが見つかったのが2000年。そして2006年に職場を離れ、自宅療養に専念せざるを得なくなる。そして2007年8月に、今まで採った膨大な病状データを元に、自分の病状・心の推移を科学者の目で見て、(主に友人に病状を知らせるために)blogに記すようになる・・・。blogのタイトルは「A Few More Months(あと数ヶ月の日々を)」(ここ)。そこには、病院からコピーを手に入れたCT画像を自ら分析し、抗がん剤の効き方などをグラフ化した結果が載っている。

国立がんセンターの主治医はそのblogを見て、緻密で正確な分析に驚いたという。そして言う。「冷静に見れば見るほど確実にガンが大きくなっている。ガンが大きくなる事によって死の恐怖が近付いてくる。普通の患者の気持ちであれば耐えられなくなる。そんな状況での驚くべき精神力が信じられない。超人ですよ・・・・」
戸塚さんの目標はただ一つ。(2009年4月の)T2K実験の開始を見届けること。しかし・・・

死への怖ろしさを書いた「期限を切られた人生の中で何を糧に生きればよいのか」という2008年2月10日の記事(これ)など、辛くてとても正視できない・・・・。「個体の死が恐ろしいのは、生物学的な生存本能があるからである、といくら割り切っても、死が恐ろしいことに変わりがありません。」という氏の言葉には、返す言葉が見つからない・・・。

そして仏教を教える花園大学の佐々木閑教授との対談ではこのような会話がテープに残されている・・・。
「死期が近づくとあらゆることが知りたくなって・・・。別世界には人みたいな人はいるんですか?」
(佐々木教授)「最終的な状態は何も無くなった状態」
「死ぬときにすごく恐ろしいのはそれなんです。「無」というのは想像できないんで、科学者として最後の観察をしたい。死ぬ間際に別世界があるのかどうか、観察できるわけですよ。でも残念ながらそれを伝えることができない・・。だから科学にはならないんですよ・・・」

そして、あらゆるものを科学の目で見つめ理解しようとしてきた戸塚さんに、脳への転移から幻想が現れる・・・・。そして6月27日、書斎のある2階に上がれなくなる・・。自分の力で2階へ上がることに意義があるとしていたのに・・・。そして最後の入院・・・

奥さんが「分析している姿は自分には見せなかった。しかし、その結果を話すために自分を呼ぶ声で、症状の良し悪しは分かった。病状の分析は死の恐怖を打ち消すためにやっていたのかも・・」という趣旨の話をされていた。(ハイビジョン特集版)
死が刻々と近付いてくる状況での氏の(blogでの)一言ひとことの言葉は、なんとも重い。普通の人の「一般論」とは違うので・・・。
このような状況に自分が陥ったとき、何を思うか・・・・。死の恐怖に慄(おのの)いてどうするか・・・。それは到底想像できない。(←否、想像したくない・・・)

この超人のblogがいつまで公開されているか分からないが、そのうち必ず来る「そのとき」に、じっくりと読みたいと思う。(今は、あまりに重くて読めない・・・・)

戸塚洋二氏のblogは(これ

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2009年7月26日 (日)

手仕事屋きち兵衛の「木更津にて」

久しぶりに手仕事屋きち兵衛さんを聴いてみよう。今日は「木更津にて」という歌。
改めてAmazonで調べてみると(ここ)、現在一般に手に入る手仕事屋きち兵衛さんのCDは、「詩紬(うたつむぎ)」「風暦」「風の誘い」の3枚しかない。
この「木更津にて」という曲は、幸いにも「風暦」というCDに入っているが、今日は廃盤になっている「風景色」(これ)というCDの録音を聴いてみよう。

<手仕事屋きち兵衛の「木更津にて」>

「木更津にて」
  作詞:小山義雄
  作曲:手仕事屋きち兵衛

桜貝寄せる岸辺に 肩組んで夢をひろった
遠いあの日の海も消え去り
波のささやき 今いずこ あ あ あ
いつかしら時過ぎて老いひとり
静かに渚さまよう

悲しみを海に沈めて 夕焼けにもろ手かざして
明日に誓った空を探せど
むなしく風が吹くばかり あ あ あ
寒々と身にしみて老いひとり
しみじみ風の声聞く

光る波燃える帆の色 紅富士の遠い招きに
胸をこがしたあの少年は
心の奥に住んでいる あ あ あ
故郷にもどり来て老いひとり
今なお海に夢追う 今なお海に夢追う

きち兵衛さんと木更津との関係は知らないが、木更津の海岸でこのような体験があったのだろうか?(・・・と思ったら、作詞はきち兵衛さんではなかった!)
この詩の1番から3番まで共通の言葉は「老いひとり」という言葉だけか・・・。

話は変わるが、先日カミさんが松本が実家だという友人に手仕事屋きち兵衛さんを知っているか聞いたところ、こんなコメントが返って来たとか・・・。
「手仕事屋きち兵衛さんは地元では有名だが、東京の人が知っているとは驚いた・・。地元だけで有名な人だと思っていた。松本にはこのようなミュージシャンは多い。きち兵衛さんは前にNHKに出ていたので全国的に有名になったのかも・・・・」
松本といえば、小澤征爾の「サイトウ・キネン・フェスティバル 松本」の本拠地。ミュージシャンなど、文化人の町なのかも知れない・・・。

ともあれ、まだまだ「老いひとり」という言葉は使いたく無い“我々団塊の世代”なのだが・・・・

(2010/1/9追)
若山彰の歌った「木更津にて」の音源が手に入ったので聴いてみよう。下記のジャンさんのコメントによると、この若山彰の歌は“1986年のNHK新ラジオ歌謡で流れた曲”とのこと。

<若山彰の「木更津にて」>

 

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若山彰の「木更津にて」 

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2009年7月25日 (土)

「幸せはどこからやってくる?」

今夜は隅田川の花火大会の模様をTVで中継していた。花火と聞くと本格的な夏の香りだ。ちょうど立川の花火大会も今夜だったので、散歩がてら見てきた。ウチの団地は高台にあり、北側にお寺の墓地がある。そこから遠く立川の花火が見えるのである。今日は天気も午後から晴れ、涼しい風の元、絶好の花火大会日和・・・。まあ遠いとはいえ、自宅の直ぐ近くから花火を眺められるのも一つの幸せだと思う。

ところで今朝の朝日新聞の“@(あっと)データ”というコラムに、幸福度に関する面白い統計が載っていた。曰く・・・(写真はクリックで拡大)
幸せはどこからやってくる?
1人当たりの実質国内総生生産(GDP)は上昇しているのに、生活満足度となると、日本はここ20年ほぼ横ばいのまま。一方、GDPが高くなくてもハッピーな、満足度の高い国となると中南米諸国だ。
Image02851 世界25カ国で一番、満足度が高いのはコロンビア。在日大使館は「ストレス発散の祭りも多く、自然も豊か。支えになる家族の絆も固い。いつも状況を良い方に考える」。
2位はメキシコ。在日大使館や専門家も「文化的な要因は大きい。国民も気さく」。家計満足度では1位で、主観的な幸福度も高い。
「満足を感じるかどうか、気のもちようが大きい」と国際調査を分担した電通総研担当者。日本だって、頑張って前向きな気持ちを持てば、気分だけでもハッピーに?(竹石涼子)」(朝日新聞2009/7/25朝刊b3から)
<現在の生活満足度>~10点満点
①コロンビア    8.3
②メキシコ      8.2
③グアテマラ    8.0
④ニュージーランド 7.9
⑤フィンランド    7.8
・・・・
⑮日本        7.0

当blogで何度か取り上げたブータンの幸福度(ここ)。それにも負けずに、現在の生活に満足している国々がたくさんある。
「幸福」とは、言うまでもなく持っているお金の多寡ではない。如何に充実して不満なく生活しているかだ。それは“満足”を知っているかどうかも大きな要素のような気がする。その基本は「足るを知る」(ここ)ということかも・・・。
でもこれが、なかなか難しい境地・・。人間は欲が支配しているので・・・。
でも、蚊にも刺されず、名も知らぬ近所のおばさんや子供たちと一緒に、ワイワイと遠くの花火を見ているこんな光景も、ある意味では満ち足りて、いっとき幸せと感じるこの頃である。

(付録)話は飛ぶが、自分がブータンを知ったTV番組「ハイビジョン特集 五木寛之 21世紀・仏教への旅」がまた再放送されるという。([BShi]7/27(月)~7/31(金) 前9:00-10:50)
特に第3回の「幸福の王国をめざして ブータン」(ここ)は心に残った。これも縁である・・。この番組はぜひお勧めしたい。

(関連記事)
NHK「五木寛之 21世紀・仏教への旅」が素晴らしい
NHK「五木寛之 21世紀・仏教への旅」ブータンの幸福観

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2009年7月24日 (金)

(今頃・・)「国家の品格」を読んだ

まさに“今頃”「国家の品格」を読んだ。
自分は非常に“難しい”人間である。だからクチでは「自分はミーハーである」ナンテ言いながら(ここ)、265万部のベストセラーだという藤原正彦の「国家の品格」を今まで読まなかった。
ある先輩が「この本は実に良い」とさんざん薦めてくれたが、頑として読まなかった。「そんな“誰でも読んでいる本”など読めるか!」と反発して・・・
でもひょんな事から我が家に「中古図書館」が出来(ここ)、そこにこの本があった。それで、読んで見る気になったもの・・・・

読んでみて「なるほどこれがそのベストセラーか・・・」と納得。「さすが“売れる本”は違う・・」が感想か? そして、読んでみて“売れた”理由が分かった・・・・。

まず実に分かり易い。筆者の言いたい事が何度も繰り返される。キーワードは「武士道精神」「駄目なものは駄目」「論理だけではダメ」「日本人の感性は優秀」「卑怯を憎む心」等々・・・。
まあ、単純と言えば単純。それが何でこれほど読まれたのだろう?それは筆者の“思い込み”が、“日本国民の思い込み”と一致したから?
確かに、ここに書かれている筆者の思い込みは、筆者が「いちばん身近で見ている女房に言わせると、私の話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷とのことです。私はまったくそうは思いませんが、そういう意見のあることはあらかじめお伝えしておきます。」と書いている通り、確信犯である。それだけに読者は素直に筆者の主張に入って行ける。筆者に迷いが無い分、読者は同感してしまう。(自分もそうだ・・・)
結局のところ、“小学校の英語教育不要論”なども、皆が「言われて見ると確かにその通りだよな・・」と思ってしまう。・・・と言う事は、それだけ皆が思っている事を筆者が代わって(?)、ズバッと言い切ってくれたので、“国民(?)が拍手喝采・・”なのかも知れない。

でもまあ、世の中のベストセラーに目を通すくらい、還暦世代の“たしなみ”かも知れないな・・・。我が家の「中古図書館」には、同じベストセラーの乙武洋匡の「五体不満足」(477万部)や、養老孟司の「バカの壁」(419万部)もたぶんあったので、そのうち読んでみようか・・・・。(←決して本代が惜しくて読まなかったワケではないゾ・・・・)

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2009年7月23日 (木)

自己責任の限界・・・

昨日のテレビニュースは、皆既日食で大騒ぎ。特にさんざん報道されていた悪石島ツアーが、悪天候で日食見物どころではなかったと、土砂降りの情景が映されていた。悪天候は、上海も同じだったらしい。
Netでは、その後遺症か「家族5人で215万円も払ったのに日食が見られなかった」という返金を求める記事が載ったり・・・・。近ツーでは34万円のツアーもあったらしい。
それに引き換え、飛行機や船から見るツアーは案の定バッチリ見られたという。

さて、天気のような「どうしようもない」ものをどう受け止めるかだが、今回の騒動(?)を通して、その受け止め方や、「見られない」というリスクに対して人間の心がどう動くか、色々な例を見たような気がした。
普通、もし日食を100%の確率で見たいなら、費用はかかっても“雲の上を飛ぶ飛行機”になるだろう。ゆっくりと“かなりの確率”で見たければ、“雲を避けて航行が可能な船”、という手段もある。しかし、悪石島のような“島”の場合は、(北京オリンピックのように国が雨を“退治”する場合は別にして)偶然を期待するわけなので見られないケースも多い。でも、いったん空振りに終わると「仕方がない」と納得できないのが人間だ。

先日、NHKスペシャルで、マネー資本主義シリーズを放送していた。リスク分析による金融工学・・・・。リスクを予め分析し、圧縮し、リスクを少なくした “上澄み”を商品としてばら撒くという・・・・。しかしリスクはゼロにはならず結局事件化する・・・・。そして住宅を奪われた人は、何とか他のせいにしようとする・・・。

人間は、自分にとって都合の悪いことに対して“見ないフリ”をするのは普通のこと。例えばタバコを吸っている人が、タバコの箱に書いてある「吸いすぎると死ぬぞ」という文言をどれだけ意識しているか・・・。そして、肺がんになった人が、「自分はタバコを散々吸っていたので仕方がない」と思う人がどれだけいるか・・・。
ビジネスも、自分の健康も、はてまた交通事故も、意外と意識していればリスクは回避できるもの。よって起きる事象はほとんどが自分の為せる業(わざ)・・・。

でも、自分の身に何が起こっても「自分の責任」と思えるようになるには、相当な修行が必要だ。よって自分自身を考えても、自己責任と受け止められるとは到底思えない。つまり“悟り”が追い付いていない・・・。
実は我が家では(←自分のことだが)、「あんたのせい」という言葉が簡単に出る。カミさんが「何でも私のせいにする!」と怒るが、「それじゃメイ子(愛犬)のせいか? そんな訳ないだろう・・」と反論する自分なので、まあ悪石島の返金問題にコメントする資格は自分には無いな・・・、と思うこの頃である。(もっとも、そんな金があったら自分だったら海外旅行で豪遊するかな? いやいや、たぶん貯金しちゃうだろう・・??)

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2009年7月22日 (水)

「ベジタリアンへの道」

今日の日経夕刊のプロムナードというコラムに、「ベジタリアンへの道」という記事があり、面白く読んだ。曰く・・・

ベジタリアンへの道  和合 亮一
給食が恐怖だった。何しろ野菜が苦手で、全く食べられなかったのだ。小学校に入ってまもなく、僕の地獄は始まった。給食だけを楽しみにしてきて猿のようにはしゃいで食べている友達の隣で、無表情で目の前の食器を見つめるだけであった。それでもコッペパンなど、食べることの出来るものだけは齧りつくのだが、その他はほとんど手も口もつけられない。ある時にはトマトが丸ごと一つ、出た。爆弾に見えた。
担任の先生は、そんな僕をなかなか許さなかった。時間が終わって後片付けの時になっても、何も終わっていない僕は「延長」となった。全部食べるまでは、自由を与えられなかった。六校時が終わっても掃除の時間になっても僕は、給食の席のままであった。野菜とのにらめっこは、時々にはみんなが帰ってからもえんえんと続いてしまう。決して勝つことはなかったし、こちらから笑ったりもしない。玉ネギの正確なスジや、ニンジンの思いもよらない甘みや、アフロヘアーを思わせるブロッコリーなど、もはや嫌いを超えて怖ろしかった。
・・・・・・
先生は僕の好き嫌いをなくすためだと言って、常に厳しい顔をくずさなかった。・・・・
「これも和合君のためだ」とみんなに言っていた。でもこの時にようやく分かった。
これは僕のためなどではない。負けを承知で人生と対決するしかなかった。四十を過ぎてこの苦闘の日々こそを、しかしとても懐かしく思う。かつての幼い受難者は、どこへいってしまったのだろう・・・。冷やしたトマトに塩をふって、丸かじりするのを好む。みずみずしい夏の球体を見つめる。ドカンとはじけそうになりながら、完熟の季節を映している。(詩人)」(日経新聞2009/7/22夕刊p7より)

この話は、実に良く分かる・・。自分も大の野菜嫌いだったから・・・。でも自分には、これほどの“根性”は無かったな・・・。
小学校5年の時だったか、夏休みにお祖母さんの家に一人泊まりに行ったとき「夏はトマト位しかないので、砂糖をかけてでも食べなさい」と言われたことを、いまだに覚えている。塩ではない、砂糖なのだ・・・

思い出すと、自分の場合は特に生野菜が嫌いだった。でも人生には転機というのはあるものだ。高校1年の時、夏休みだったか、大学に入って下宿をしていた兄貴のところに行った事がある。そのとき、昼食にラーメン屋で「野菜炒め定食」を食った。美味かった・・・・・・。
大学1年の時、先輩にラーメン屋で「タンメン(湯麺)」をおごってもらった。こんな美味い食べ物が、世の中にあることを知った。それ以来、野菜炒めとタンメンは人生の大好物となった。(実は今日も昼食も「肉野菜炒め定食」だった・・)
でも家庭では依然として野菜は食べなかった。しかし、いつの頃か「ドレッシング」というものがあることを知った。これはうまい。何~んだ、生野菜もドレッシングをかければ食べられるではないか・・・。これは自分的意識革命であった。
数年前に友人からベジタリアンを勧められた事もあり、それ以来、我が家の目標はベジタリアンになっている。友人は、「“負けるが勝ち”の穏やかな心境になって、体調もすこぶる良い」と言っていた。

そのためか、最近は自分の好みとは関係なく、カミさんは目標のベジタリアンまっしぐら・・・。肉などほとんど食べさせてくれない。たまに煮物などで肉が入っている・・・と思うと、“肉もどき”で材料は豆腐だという。バカにしている・・・。
献立については、自分にはほとんど発言権はない。スーパーで買い物をしながら「今日は何にする?」と聞くので色々と答えるのだが、何を言ってもほとんど無視される。採用されない。だから「言っても採用しないのなら、いちいち聞くな!!」といつも文句を言う。
でもそのせいか、先日来た“検診結果”によると、中性脂肪が109と、150以下の基準に入ってしまった。これは20年前に150を突破してから、久しぶりの快挙。3年前には中性脂肪が550で再検になったが、その後、550→289→220→109とダウンしているのも野菜のせいだろうか??
「このまま中性脂肪が下がって行って“0”になったらどう責任を取るつもりだ!」とカミさんを脅しているが、当家の野菜中心の献立は変りそうも無い。
そのうち、リタイアしたら“料理を覚えて”復讐するぞ! ←なんて言うのはウソ!

今日は皆既日食だと世間では大騒ぎだが、東京は曇っていて見られなかった。長男の引越しの手伝いに行ったカミさんはまだ帰っていない・・・・。

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2009年7月21日 (火)

映画「サンシャイン・クリーニング」と小杉健治の「家族」

大きな声では言えないが、実は昨日、またもやカミさんに“連行されて”立川に映画「サンシャイン・クリーニング」(これ)を見に行った。一日2回の上映だが、80人弱の会場はほぼ満席・・。
240_240b この映画は、2人姉妹と、その息子と父親の物語・・・。高校時代はアイドルだった姉は30代でシングルマザー。妹はバイト先で、ミスの連続でクビ。父親は小さな商売で一攫千金狙い。息子は何でも“舐める”クセで小学校を退学!
何をしてもダメな姉妹に、恋人から「自殺・殺人現場の清掃」の仕事が舞い込む。それを本業に・・・、家族が一体になって行く様子を描く・・・。(実は、姉妹が子供だったときに母親が自殺し、その現場を姉妹は見てしまう。そして、それがトラウマに・・・・)

映画が終わって、カミさんは「ドジっちゃった!」。つまり面白くなかったという。でも自分はマアマアだったな・・・。

話は飛ぶが、2009年5月18日にTBS系列で放送された「月曜ゴールデン 小杉健治原作 法廷サスペンスSP2 裁判員制度ドラマ「家族」~あなたに死刑が宣告できますか?~」(これ)を(今頃・・・)見た。(2ヶ月も放っておいたのだが・・・)
このドラマ(原作はこれ)も、嘱託殺人と自殺の悲惨さがテーマ。主人公のホームレスは、知り合いの痴呆症が進む老女に依頼され、やむを得ず殺す。老女は、自分の夫が長患いして亡くなったため、自分は家族に迷惑を掛けたくないと思っていた。嫌疑が息子に及ぶと、ホームレスは自ら警察に通報して捕らえさせる。そして自分は盗み目的の強盗殺人だと主張。証拠も万全で、それで終わるかに見えたが、一人の裁判員による追求で嘱託殺人の線が濃厚になった。しかし、ホームレスは「嘱託殺人ではない。強盗殺人だ」と証言。その裏には、同じホームレスの隣人が、親がガン末期で苦しみ、「殺してくれ」との願いでベッドに寝ていた親の自殺に手を貸した経験があり、その自殺で家族から笑いが消えたという話が頭にあった。自分を犠牲にしてでも、老女の家族から笑いを消してはいけない・・・・。

たまたま連続して見た両方のドラマで、“親の自殺が家族に与える影響”について考えてしまった。特に、(この映画の主題ではないものの)この映画で描かれていた親の死体を見てしまった子供の心への影響は計り知れない。TV版も、ガン末期で「死にたい」という親に、どう対処するか、という重い課題が含まれていた。

誰でも青春期には、自殺のひとつや二つは考えるもの。でも普通は何とか立ち直る・・。かの小椋佳も、青春時代に、悩みで“(25分間の)感覚器官の過敏”という発作が起きたと、NHKラジオ深夜便で言っていた。誰にでも訪れる可能性がある“悪いスパイラル”・・・。それに家族はどう対応していくか・・・。支えるのは家族しかいない・・・・。
ともあれ、この映画やTVドラマの主題ではないものの、つい自殺が家族に与える不幸について考えさせられてしまった。

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2009年7月20日 (月)

東京ソフィア女声合唱団と二葉あき子の「水色のワルツ」

先日、オークションで抒情歌のCDを買ったら、東京ソフィア女声合唱団の「水色のワルツ」が入っていた。この音源は前から持っていたが、久しぶりに聞き入ってしまった。
言うまでもなく「水色のワルツ」は昭和25年(1950年)発売のれっきとした歌謡曲。それが、この東京ソフィア女声合唱団の歌声で、より清楚な歌に生まれ変わったような気がする。

<東京ソフィア女声合唱団の「水色のワルツ」>

「水色のワルツ」
  作詞:藤浦 洸
  作曲:高木東六

君に逢ううれしさの 胸にふかく
水色のハンカチを ひそめる習慣(ならわし)が
いつの間にか 身に沁みたのよ
涙のあとをそっと 隠したいのよ

月影の細路を 歩きながら
水色のハンカチに 包んだ囁きが
いつの間にか 夜露にぬれて
心の窓をとじて 忍び泣くのよ

作曲者の高木東六は大の流行歌嫌いとして知られていたそうで、確かにこの歌以外の歌謡曲は知らない。でもこの一曲で、我々は高木東六を歌謡曲界の大御所と認識してしまう・・・・。
高木東六は2006年に102歳で他界したが、90歳を越えても現役で活躍していたという。YouTube(ここ)には、1998年8月の、95歳の高木東六と84歳の二葉あき子の「水色のワルツ」がアップされている。
話は飛ぶが、昔、大ピアニストのホロヴィッツが来日した時、まさに「ひび割れた骨董」で、コンサートの内容と高価なチケットが話題になったことがあった。それに比べて、何と95歳で堂々とテレビに出てピアノを伴奏するとは・・・・。
でもテレビの辛口のユーモアのあるコメントで、その顔は良く知っている。

ところで、ここで歌っている東京ソフィア女声合唱団について調べてみたが、良く分からなかった。CDはたくさん出ているが・・・・
ともあれ、高齢者の模範である高木東六の曲でも聴きながら、静かな世界に浸ろうか・・・

オリジナルに敬意を表して、最後に二葉あき子盤を聴いてみよう。これもしみじみとしてなかなか良い。これが大ヒットしたという昭和25年とはこんな(ここ)年だったが・・・

<二葉あき子の「水色のワルツ」>

●メモ:カウント~50万

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2009年7月19日 (日)

韓国ドラマ「砂時計」が終わってしまった

BS11で放送していた韓国ドラマ「砂時計」(これ)が終わってしまった。フト、当blogで前に書いたテレビドラマの記事を振り返ると、記事のタイトルが「**が終わってしまった」で、何か余韻を残している。でもこのドラマは終わってなぜかホッとしている。それほどテーマが重い。裏の政治献金をめぐる闇を描いたこの社会派ドラマが、韓国で最高視聴率64.5%というからスゴイ。
Wikipediaにはこう紹介されている。 「1970年代から1990年代までの激動の韓国現代史を、3人の主人公を通して描写している。特に1980年の光州民主化運動(=光州事件)を韓国のテレビドラマとして初めて扱った。・・・
視聴率は、平均で45.3%を記録し、放映期間中は大変な話題を呼んだ。当時『砂時計』の放映時間になると人々がこれを見るために早く帰宅し、通りが閑散となるという現象を起こし、そのため砂時計をもじって「帰宅時計」と呼ばれることもあった。
ドラマ中、光州事件の実際の映像が使用されている部分もある。これは金泳三政権下でしかできなっかった韓国初公開であった映像である。」

このドラマは、1995年の放送というからもう14年も前のドラマ。それが2006年のBS朝日から始まって色々な局で放送されている。まあ自分もそれで今回見ることが出来た。
そう言えば、前にこのドラマに流れている音楽のことを書いた(これ)。ロシア民謡の「鶴」という曲だが、実際にドラマを見て、この曲は主題歌ではなく、単なる挿入歌だということが分かった。でも重いテーマにこの旋律は良く合っていた。

しかし10数年前の実際の事件(=光州事件)を、ここまでリアルに扱える韓国のメディアは、アメリカと同じで世界でも有数の“自由の先進国”なのかも知れない。(最も、このドラマで、どこまでが事実なのかは分からないが・・・)
翻って、日本ではこの手のドラマはあまり見ない。政治の裏を扱ったドラマはあまり心当たりが無い。つまり日本ではこのようなドラマは流行らないのだろう。それほど日本は平和ボケしている・・・? それとも取り上げるに値しない??
一方、(このドラマにも出てきたが)韓国では徴兵制がある。徴兵制が憲法に書いてあり、19歳で徴兵検査を受けると言う。韓国は北朝鮮とまだ休戦状態にあるというので、日本とは比べ物にならないほど緊張があるのだろう。

本屋に行っても「韓流ドラマ」の本があふれている。韓ドラのロケ地巡りのツアーも人気があるとか・・・・。しかし日本人は、秀吉以降の歴史的な侵略の事実があることも忘れてはならない。その反日感情を体験するためにも、そのうち一度韓国に行ってみたいもの・・・(カミさんは前に行ったことがあるので実現は難しい??)

(関連記事)
ロシア民謡「鶴」の国内唯一?のCD

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2009年7月18日 (土)

映画「ふるさとをください」をみた

今日はカミさんに“拉致”されて、映画「ふるさとをください」(これ)を観てきた。場所は映画館ではなく、近くの市民会館。この映画は、“きょうされん30周年記念映画”だそうで、「きょうされん」とは「旧称:共同作業所全国連絡会」(ここ)で、“成人期の障害のある人たちが地域で 働く・活動する・ 生活することを応援する事業所の全国組織”とのこと。

Image02831 物語は和歌山を舞台に、田舎町に引っ越してきた「作業所」が、地域社会から疎まれていたのが、帰郷して県庁の職員になった主人公の女性たちの努力で、地域社会に受け入れられて行く様子を描いたもの。
この作業所で働く人は、子供を2人生んだ後で、統合失調症(旧:精神分裂病)に罹って10年もの入院生活から立ち直った女性や、同じく大学時代に発病した男性等々。作業所は知的障害の方が主かと思っていたが、この映画では元統合失調症の人たちが主人公。ストーリーは(ここ)。

Image02841 脚本がジェームス三木だけあって、セリフが軽妙で笑いを誘う場面も多い。左記のチラシによると、ジェームス三木は長年の共同作業所運動の応援団だとか・・・。知らなかった・・。(写真はクリックで拡大)
映画は根の深い“キチガイ”への偏見(=町内会の反対運動)との戦いから始まる。リアリティのためか、非常にきわどいセリフ(“キチガイ”等)も多い。美しい和歌山の風景とともに、重たいテーマを秘めて映画は進む・・。そして京都で起きた“精神病院入院歴のある長男が家族3人を惨殺”というニュースをキッカケに、反対運動が盛り上がるが、それ以降のスジが拙速で残念。
もちろん作業所の人たちもこの映画を見るので、筋は分かり易く、ハッピーエンドでなければならないのは分かるが、ラストシーンの結婚式に向けた動きの性急さが不自然で残念だった。精神病患者同士の結婚に反対だったそれぞれの両親が、作業所での結婚式に駆けつけたり、結婚式と同じ時間に反対集会をしていた全員が、ひとりの人の説得に負けて賛成派に回り、全員揃って作業所の結婚式に祝いに駆けつけるなど、少し雑・・・。
でも反対派の人に藤田弓子扮する所長が「皆さんがふるさとを大切にするのは分かります。しかしここの人にはふるさとは無いんです。みなさんのふるさとを少し分けてください」というセリフには泣けた。
上映は1000人以上入る市民会館だったので、席は自由。そして聴覚・視覚障害者のために、字幕・副音声付き上映のため、最初は違和感があった。でも本格的な映画に仕上がっていた。

帰ってからカミさんに、この映画をどこで知ったか?を聞いたら、読んでいた「強いられる死」(これ)という本に、「きょうされん」という言葉が出てきて、そのホームページを見てこの映画があるのを知ったという。
この「強いられる死」という本に、障害者自立支援法について、こんな記載がある・・・。
「元々、障害というのは、
①不可避性(避けることができなかった)
②不可知性(知っていて障害を受けたわけではない、まして先天性の場合は)
③不可逆性(元の状態に戻れない場合が多い)
④普遍性(誰にも可能性がある)
こうした特性を有するもので、だからこそ個人の責任ではなく社会全体で保障していこうということになるのではないでしょうか。今回の応益負担制度は、たとえ1割負担とはいえ、障害を個人のせい、または家族のせいにするというもので、いわゆる「障害の自己責任」という考え方に立脚するものです。」(「強いられる死」P193より)

話が、作業所舞台の映画から自立支援法に飛んでしまったが、今朝ニュースで「民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)に、障害者自立支援法を凍結して、障害者が福祉サービスを利用する時の原則1割負担の撤廃を明記する方針を固めた。政権奪取初年度に実施し、支払い能力に応じて負担額を決める「応能負担」に戻す。」 ここ)というのが流れていた。この政策の実現を期待しよう。

ともあれ、良く分からないまま連れて行かれてしまった映画ではあったが、フト“自分の街に作業所が出来たらどうするだろう”とも考えてしまった。本当に大賛成するか?それともこの映画のように、統合失調症が再発した時の市民の安全を心配するか??

隣の席でカミさんが、結婚の説得に作業所の職員が親の家に行ったとき、男性の両親が「結婚なんてとんでもない。息子がこうなったので前の所に住んでいられなくなってここに引っ越してきた。ここにも住めなくなったら、もう死ぬしかないんです」というシーンで号泣したというが、そんなことはトンと知らず、淡々と見た映画ではあった。自分はこのような視点に“鈍感”なのだろうか・・・

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2009年7月16日 (木)

「不安の時代 婚活ブーム」

今日の朝日新聞朝刊(P33)に「不安の時代 婚活ブーム」という記事が載っていた。最近「婚活」が盛んなのだという・・・。曰く・・・

「結婚相手を求めて、自分自身で積極的に活動する「婚活」が盛んだ。先の見えない不安感や、出産できる年齢の限界が迫ってくる焦りなどが背景にあるようだ。・・・・

Image02821 ・・国立社会保障人口問題研究所(社人研)の05年調査では、未婚男女の9割が「いずれ結婚するつもり」としたが、約半数は交際相手がいなかった。25~34歳の男女の約半数は、結婚できない理由に、適当な相手に巡り合わないことを挙げている。
一昔前は、親類や近所の知人など周りの人たちが「結婚適齢期」の男女に見合い相手を紹介する習慣があった。戦前は7割が見合いで結婚、恋愛結婚は1割程度だったが、60年代後半に逆転。習慣は次第に廃れ、見合い結婚は今や6.2%にすぎない。・・・・

出産したい年齢から逆算して、結婚を考える女性も少なくない。3月に紹介サービスに登録した会社員女性(34)は「最近、出産のタイムリミットを考えるようになった。1年くらい付き合って、35歳くらいで産めればいいな」と話す。
行政サイドは、婚活が少子化傾向の歯止めになるのではと期待する。欧米では未婚カップルから生まれる子どもが全体の30~50%を占めるが、日本ではわずか2%程度。出産と結婚が密接につながっている。・・・・」(朝日新聞09/7/16付け朝刊P33より)

話は飛ぶが、最近昔の部下に会うことが多い。今日もある会社に行ったときに、何人もの昔の部下に会った。しかし皆、結婚しないままだ・・・。
特に今日会った元部下の女性は、もう39歳になる。新人で配属されてきた時は、ピッカピカで白いスーツを着ていたのを思い出す。あれからもう17年か・・・・。

Image00011 前にも書いたが(ここ)、今の見合い結婚が廃れている状態を憂う。たった6.2%だとは・・・。でも0%で無かっただけマシか・・・・。
今の男性は、もう自分からプロポーズすることは無くなっているとも聞く。女性が強くなっていることは(我が家を見ても)否定しないが、女性が男性を一方的に選ぶ状態も、どんなものだろう・・・・

まあ当家には全く関係の無い話ではあるが(←これ負け惜しみ!)、半数の未婚の人が相手がおらず、紹介業を頼っているとすると、国は少子化対策として見合いを成功させた仲人口に「見合い結婚奨励金」でも出して、昔の見合い結婚の習慣を復活させたほうが、効果大では??特に、政権交代を目指している民主党が次の衆院選の目玉として、マニフェストに「高速道路の無料化」を掲げているというが、「見合い結婚手当て」なんてどうだろう・・・?
でも、現代の“個人主義日本”は、そんな暖かい習慣がもう根付かない国になっているのかも知れないな・・・。

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なぜ消えた?「お見合い結婚」

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2009年7月15日 (水)

「言葉で人を殺す」ということ・・・・

韓国テレビドラマ「ホジュン」を見ているが(ここ)、ホジュンが世話になっている夫婦の、ハマンというおかみさんの口が軽い・・・。自分の感情をストレートに言葉に出すため、きわどいセリフが多く、いつもホジュン夫婦を傷付けている。

人間は、血を出さないで相手を殺すことが出来る・・・、と思う。動物には言葉が無いが、人間は言葉を持っているため、その言葉で相手を立ち上がれなくなるまで抹殺することが出来る・・・。これを「パワハラ」と言うらしいが、自分で気付かないところでそれをしている可能性があるので怖い・・・・。
先の韓国ドラマでも、本人は悪気が無いらしので始末が悪い・・・・。

先日、酒の席で、ある人からのひと言が自分の胸に突き刺さり、ドキッとした。そして言葉の残酷さ(恐ろしさ)をイヤというほど思い知らされた。
その直後、カミさんから「あなたの言葉はキツイ。どれほど傷付けているか分かっているのか」と言われ、またドキッとした。「昼間は何をしているのか?」という主旨の言葉を発した時だった・・・。(後で自分の反省のため、「何と言ったんだっけ?」と聞くと、カミさんは既に忘れていたが・・・)

話はどんどん飛ぶが、昔、よく結婚式の主賓に招かれた。自分が挨拶で言う事は決まっていて、主旨は「ぜひ会話の多い、何でも話せる明るい家庭を築いて下さい」だ。
我が家では、それを実践しているためか自分の口のバルブは先の韓国ドラマのおかみさんと同じく、大幅に緩んでいるらしい。カミさんから「もう少し、考えながらしゃべったら?」と言われるが、なぜか何にも考えずにそのまま口が動いて・・・・。そして結果として相手を傷付けているらしい・・・・。
もちろん甘えはある。自宅なので、何をしゃべっても許される・・・と。そして、何をしゃべっても訂正がきくと・・・。それは大いなる勘違い・・・

いみじくも、先の酒の席で自分にダメージを与えたひと言を忘れずに、自分の“口のバルブ”を閉め直さなければダメだな・・・、と思うこの頃である。(←この記事の主旨は、言うまでも無く、今自分がそう思っていても直ぐに元の木阿弥になるのが“確実”なので、いったん文字にして少しでも忘れなくさせる“無駄な抵抗”なのさ・・・)

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2009年7月13日 (月)

昭和28年の出来事(6歳)~織井茂子の「君の名は」

自分が生まれてから順に、その年の出来事を辿るシリーズの7回目。
自分が小学校に上がる前の、5歳から6歳になる昭和28年(1953年)の出来事を調べてみると、1月15日に現在も使われている10円硬貨の発行、2月28日の吉田首相の「バカヤロウ」発言による解散、国産初の白黒テレビの発売、そして映画「君の名は」の“真知子巻き”の流行・・・等々。
映画では「君の名は」が9月に、「東京物語」が11月に封切り。「禁じられた遊び」や「ローマの休日」もこの年に日本公開されたという。

そして歌では、美空ひばりの「津軽のふるさと(ここ)」(1月)、高英男の「雪の降るまちを(ここ)」(6月)、織井茂子の「君の名は」(9月)、「黒百合の歌」(10月)、伊藤久男の「ひめゆりの塔(ここ)」(7月)、「君いとしき人よ(ここ)」(9月)などがあるが、この年に大ヒットした映画「君の名は」の主題歌は外せないだろう・・・。

<織井茂子の「君の名は」>

「君の名は」
  作詞:菊田一夫
  作曲:古関裕而

君の名はと たずねし人あり
その人の 名も知らず
今日砂山に ただひとり来て
浜昼顔に きいてみる

夜霧の街 思い出の橋よ
過ぎた日の あの夜が
ただ何んとなく 胸にしみじみ
東京恋しや 忘れられぬ

海の涯に 満月が出たよ
浜木綿の 花の香に
海女は真珠の 涙ほろほろ
夜の汽笛が かなしいか

小学校に入る1年前。記憶に残っている事は・・・と頭をひねる。ほとんど出てこない。フト、幼稚園から逃げ帰ってきた事を思い出した。当時、全体的に幼稚園などに行く雰囲気は無かったが、なぜか一度連れて行かれた記憶がある。でも小心者の自分は、一人で幼稚園に置いていかれる「恐怖心」に耐え切れず、泣きに泣いて、家に逃げ帰った事をかすかに覚えている。事情は分からないが、その後幼稚園に行った記憶が無いので、たぶんそのまま止めたのだと思う。
次の年に小学校に上がるというのに、この小心者の行く末をお袋は案じていたかもね・・・。(←まあ、でもそれから半世紀以上経って“こんなになって”しまったので、まったく心配は無かったのではあるが・・・・)
いよいよ、少しずつ記憶が蘇って来る年代になってきた。

最後に、付録として、織井茂子の「君の名は」のステレオ再録盤を聞いてみよう。自分は2種のステレオ録音を持っているが、こっちの方が声に深みがあって好きだ。

<織井茂子の「君の名は」>ステレオ再録盤 

(2012/08/29追)
<「君の名は」のナレーション> 
 
(ナレーション:鎌田弥恵)

<「君の名は」テーマ音楽> 

<ラジオドラマ「君の名は」第1回ハイライト> 

(2013/03/09追)
<ラジオドラマ「君の名は」オープニング> 
 

(2015/05/21追)
<ラジオドラマ「君の名は」~数寄屋橋にて>

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映画「君の名は」を見る

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2009年7月12日 (日)

中村元の「阿弥陀経」(9/10)

この連続記事は、1985年4月から9月まで、NHKラジオ第二放送で行われた全26回の連続講義「こころをよむ/仏典」 (CDはこれ)の「第19回 極楽国土を欣求する-阿弥陀経」の部分を、『中村先生の声』と『読み下し文』、そして『中村先生の説明』を、この放送を活字化した、前田専学先生監修の「仏典をよむ4 大乗の教え(下)」(これ)を元に味わっていくもので今日はその第9回目、引き続き念仏による極楽往生の勧めである。

<こころをよむ/仏典「阿弥陀経」~その9

しゃりほつ がけんぜり こせつしごん にゃくうしゅじょう もんぜせっしゃ おうとうほつがん 
舎利弗 我見是利 故説此言 若有衆生 聞是説者 応当発願
しょうひこくど しゃりほつ にょがこんじゃ さんだんあみだぶつ ふかしぎくどく  
生彼国土 舎利弗 如我今者 讃歎阿弥陀仏 不可思議功徳 

とうぼうやくう あしゅくびぶつ しゅみそうぶつ だいしゅみぶつ しゅみこうぶつ みょうおんぶつ  
東方亦有 阿シュクビ仏 須弥相仏 大須弥仏 須弥光仏 妙音仏
にょぜとう  ごうがしゃしゅしょぶつ かくおごこく すいこうじょうぜっそう へんぷさんぜん
如是等 恒河沙数諸仏 各於其国 出広長舌相 ヘン覆三千 
だいせんせかい せつじょうじつごん にょとうしゅじょう とうしんぜしょうさん ふかしぎくどく 
大千世界 説誠実言 汝等衆生 当信是称賛 不可思議功徳
いっさいしょぶつ しょごねんぎょう
一切諸仏 所護念経


「阿弥陀仏をたたえる仏たち」
次にもろもろの仏さまも信仰をすすめているということを説きます。

「舎利弗よ、われ、この利を見る。かるがゆえにこの言(ごん)を説く。『もし、衆生ありてこの説を聞かば、まさに願を発(おこ)して、かの国土に生まるべし』と。
舎利弗よ、われ、いま、阿弥陀仏の不可思議の功徳を讃歎(さんたん)するごとく、[かくのごとく]東方にもまた、阿シュクビ仏、須弥相(しゅみそう)仏、大須弥(だいしゅみ)仏、須弥光(しゅみこう)仏、妙音(みょうおん)仏、かくのごときらの恒河(ごうが)の沙(すな)の数[ほど]の諸仏ありて、おのおの、その国において、広長(こうちょう)の舌相(ぜっそう)を出し、あまねく三千大千世界を覆(おお)いて、[この]誠実(じょうじつ)の言(ごん)を説きたもう、『汝ら衆生よ、まさに、この、<[阿弥陀仏の]不可思議の功徳を称賛する、一切諸仏に護念せらる[と名づくる]経>を信ずべし』と。」

わたしはこういういいことを見る、だからこう説くのだ。もしも衆生がこの説を聞いたならば、あの国土に生まれようという願いを発すべきである。そして続けて、ほかの仏さまも、自分がいまそのように褒めたたえているように、阿弥陀仏の不思議なすぐれた徳を称賛している、というのです。
東のほうには、「阿シュクビ仏」「須弥相仏」「大須弥仏」「須弥光仏」「妙音仏」、そのほか大ぜいの「恒河(ごうが)」の沙の数ほどの諸仏がいらっしゃる。恒河とはガンジス河のことで、途方もなく岸辺が大きいのですが、そこにある砂の数とはいったいどれほどのものか。これは無数というしかありません。その数ほどの大ぜいの仏さまがおられて、めいめい、その仏国土で、「広長(こうちょう)の舌相(ぜっそう)」、広く長い舌の姿を出して説法される。仏さまのすぐれた姿のひとつに、舌が広くて長いということがあります。あまねく三千大千世界を舌で覆って、誠のことばをお説きになる。「おまえたちはこの阿弥陀さまの不思議の徳をほめたたえる、一切の諸仏に念じ守られている、その事柄を説く経典、つまり阿弥陀経を信ぜよ」というのですね。
このあと、南方・西方・北方・下方・上方の世界の仏さまの名前があげられて、同様なことが述べられます。南方では、・・・(略)・・・といった仏さまの名前があげられ、そのほか数えられないほどの大ぜいの仏さまが、同じように阿弥陀さまをたたえ、その経典を信ぜよと説いておられる。
なお、お気づきと思いますが、ここに「無量寿仏」ということばが出ています。これは経典の主題である阿弥陀仏=無量寿仏とどういう関係になるのか、昔から学者が盛んに論じてきました。わたし個人の見解ですが、大乗仏教が発展して大ぜいの仏さまを考えるようになったある段階で、どの方角にはどの仏さまがいるというスキーム、つまり体系が出来上がったからではないでしょうか。阿弥陀仏=無量寿仏がすでにあることに頓着せずに、その体系をここへもってきたのでしょう。近代人が感じるような矛盾を、インドの人は感じなかったのだろうと思います。
また、下方の世界の仏さまに、「達磨」とあります。これはサンスクリットのダルマ、つまり「法」「理法」のことですが、これが人格化された。インドの叙事詩『マハーバータラ』などでは、これが死後の世界における審判者とみられ、ヤマ、つまり閻魔さまと同一視されます。そういう叙事詩の背景があるために、それがここに反映して、下方の世界にこういう仏さまがおられるということになる。また、上方の世界の「梵音(ぼんのん)仏」の「梵音」は梵天の音声という意味です。梵天は上のほうにいますから、上方ということになるわけです。
そしてこのあと、「善男子・善女人」がこの阿弥陀さまの名、あるいは経を聞いたならば、これらの仏さまに守られることになり、「阿耨多羅三藐三菩提」、すなわち正しいさとりから退くことはないと説きます。だから「もろもろの善男子・善女人にして、もし信あらば、まさに、かの国土に生まれんと願を発すべし」というのです。


極楽往生へのプロセスは、「発願往生(ほつがんおうじょう)⇒執持名号(しゅうじみょうごう)⇒心不顛倒(しんぷてんどう)・臨終来迎(りんじゅうらいこう)⇒極楽往生」

東西南北の四方と下方・上方の六方の世界の仏たちが、みな阿弥陀仏への信仰をすすめ、その徳を讃える、と説く。

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2009年7月11日 (土)

「チベット僧が見た日本と日本人」

NHKラジオ深夜便で「インタビュー『チベット僧が見た日本と日本人』釈尾会主宰 安井妙洋、チベット僧侶 ツプテン・パルダン」を聞いた。(2009/6/30放送)
日本人の生き方をチベット仏教の目で見た(?)話で、なかなか面白かった。パルダンさんは現在64歳でラダック人。しかし文化的には、インド北部のラダックはチベットと同じで、言葉も文字も共通だという。そしてパルダンさんは、ラダック語、チベット語、ヒンズー語、そして英語を話すという・・・

ツプテン・パルダンさんを日本に招聘した釈尾会主宰 安井妙洋さんは言う。
・日本人は精神的に弱くなっている。自殺者3万人。⇒「若い人は癒されたいと訴えている。どうするか?→悟ること。どうすれば?→満足すること」。パルダンさんのこの言葉が心に残った。
・日本人は占いをする。でも自分が満足する結果が出るまで、何回もやる。占い師を替えて何回も。それが際限なく自分を追い込んで行く。

そしてパルダンさんは言う・・・。
・釈尊は様々な教えを残したが、「満足すること」が一番大切な教え。満足するとはどういうことか。
・様々のものを期待する。より多くのものを欲しがる。それにより執着が強まる。それが根本の原因。
・現在の状況に満足すること。それで満ち足りること。これが一番大切。例え少しのお金でも、人は生活出来る。多くのものを欲しがるのではなく、満たされることが大切。
・釈尊は言った。それはどういうことか。お金をたくさん持っている人が満足しているか?違う。多くのものがあるからこそ、人は更に多くのものを欲しがり、より強い執着心が生まれる。それが問題。
・ラダックの生活のレベルは高くない。でも満足し、幸せに暮らしている。それは、教えを学び、教えを授かるというシステムが根付いている。それはカルマ=行動=「行いによって全てが決まる」という考え、そして「満足する」という考え。この二つの考えを忠実に守ってラダック人たちは生きている。それほどの緊張感もなく、忙しい生活を送っているわけでもなく、みな本当に平和に暮らしている。
・ラダックに比べて日本の印象は、インドでは食べたもののゴミを道端に捨てても誰も気に留めないが、日本人はゴミを道端に捨てない。洗練されていて美しい国。二つ目の印象は、他人との関係が少なくなっている。重要視されていない。ラダックではみな知り合いなので道で目が合えばコンニチワ。大都会のデリーでも同じ。日本は他人に無関心。自分が目立つ袈裟を着て歩いていても、声を掛ける人は居ない。
・お釈迦様の教えで最も大切なことが、耐えること。忍耐。人が自分に攻撃しても私は耐える。仕返しをするとどうなるか。よりひどい、悪い結果が待っている。耐えること、これが一番大切なこと。誰かが私を殺そうとする。それでも耐える。生あるものは必ず死ぬ。そして生まれ変わってくる。死ぬことは特別なことではない。私は耐えて受け入れることができる。仕返しはしない。殺す方もカルマ、殺される方もカルマ。
・「カルマ」は、日本語の「業(ごう)」と違って暗くない言葉なので受け入れ易い。余命1年の人も、死ぬ事に対し執着があったが、だれも明日の命は分からない、と思うと心が軽くなった。これは自分が持って生まれたカルマ。それは変えられない。それによって乗り越えられる気持ちが沸いてくる。
・カルマとは、良い行いをすれば良い結果が生まれ、悪い行いをすれば悪い結果が生まれる、ということ。悪い行いは無知から来る。よって物を知る知恵が大切。ラダックの家では、毎朝バターランプの灯明を灯すが、この灯りは知恵の象徴。
・ラダックにはうつ病の人は一切居ない。なぜか。人は充足し幸せな気分で毎日を過ごしているから。もし悩み事があり、苦しみが生まれても「これは私のカルマである。この苦しみは受け入れないといけない」。そう考えると、その苦しみは過ぎ去っていく。
・どうすれば世界は平和になるか?人間には2つの追い求めるものがある。ひとつは物質的な充足、もうひとつは精神的な発展、心のゆとり。物質的な充足だけでは幸せになれない。精神的な心の充足を追い求めて実践すること。実践とは釈迦の教えを正しく理解して行動に移すこと。それには良い教師から正しい教えを授かる事。そして、それを自分の中で考え、良いか悪いかを判断し、来世の事まで考えてから行動に移す。これが仏教徒としての正しい道。

今回のインタビューは、仏教の本場の僧だけあって、なかなか含蓄に富む話だった。(せっかくなので、(ここ)に数日間だけZIPファイルを置く。ホンモノを聞きたい方は早めにどうぞ。⇒クリック後、ダウンロードの為5分間待つ事・・・)
多神教の(?)日本人は、なかなかここまで一つの宗教に没頭できない。しかしブータンもまったく同じだったが(ここ)、日常の価値観をどこに置くかで、毎日の我々の生活態度は一変する。ラダックでは、お金を稼ぐことや物質的な富よりも、日々の幸せを一番大切なことと位置付けて生活しているという。

しかしこの話を聞いて、一歩自分から離れて眺めてみることが、いかに大切かが分かる。思いも掛けない言葉にハッとする・・・。
自分たちの生活は、正直、(ビジネスも含めて)「やられたらやり返す」というような日常・・・・。それを愚かなことだとは言えないだろう。しかし、たまにはこんな話を聞いて、自分とは別世界があることを知るのも大切なのかもね・・。(←とても「真似します」ナンテ、言えないけど・・)

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2009年7月 9日 (木)

「幸福は足元にあり」?~松原泰道師の話

先日読んだ至知8月号に102歳になられる南無の会会長 松原泰道師の言葉があり、心に残った。曰く・・・

明珠在掌
   南無の会会長 松原泰道
幸せは、我が内にある

すべてのものには、そのものをそのものたらしめる根源的な機能(はたらき)があります。一枚のちり紙も例外ではなく、ものを拭くという機能を備えています。携帯電話はいくら便利でも、ものを拭く機能はありません。すべてのものにはそれぞれ固有の機能があり、この機能を象徴的に明珠(みょうじゅ)、仏性(ぶっしょう)などと言います。
「明珠在掌(明珠掌(たなごころ)に在り)」という禅語は、その大切な象徴が手のひら、至近の距離の中にあることを説いています。
・・・・・・・
心を耕し、柔らかくする
釈尊がある農村で説法をしていました。そこは仏教に敵対意識を持つバラモン教の盛んな村で、一人の農民が釈尊を冷やかして言いました。
「ご出家よ、布教も結構だけれども、いまこの農村は、ご覧の通り猫の手も借りたいほどの農繁期だ。そんな説法などやめて、田んぼを耕してくれた方が皆助かるんだ」
釈尊は答えて言いました。「私も耕しています。あなた方の心を、私も耕しているのです」
怪訝な顔をする農民に釈尊は続けました。
「農土を放っておくと荒れ地になる。雑草もそのままにしておけば害を為しますが、抜いて土に埋めておけば立派な肥料になります。同じように、私たちも心を野放しにしておくと人間を駄目にしてしまいますが、煩悩をよく耕して心に漬け込んでいくと、悟りの肥やしになるのです」
悩みや苦しみもよく耕せば、それが幸福のもとになり得ます。
例えば、病気で苦しんでいる時にはこんな不幸はないと考えがちですが、あえて同じ病気に苦しむ患者さんを見舞って、治療の経緯を語るなら、相手の方から喜ばれ、病気になったおかげで自分自身も健康な時には味わえなかった喜びを得られるでしょう。これはあらゆる逆境にも当てはまります。その人の心一つでこの不況の中にも幸福を見出すことはできるものです。
幸福とは、他から与えられるものではなく、自ら発見してつかみ取っていくものです。与えられるものを待っているのではなく、マイナスの中にプラスを発見し、耕していくところに人生の生きがいはあります。両手の掌に鋤や鍬を持って一所懸命に耕していくことによって掌の中に明珠がつくられていくのです。
幸福は足元にあり。このことを忘れず、日々の生活の中から幸福を見出し、豊かな人生を築いていきたいものです。」(至知8月号より)

最近、駅から家までのバスの中から見る町の風景を、「美しい」と感じることがある。駅のタクシーのテールランプの灯り、照明に照らされた店先、そしてビルのネオン・・・。
毎日、当たり前に見ている風景が、心して見ると何ときれいなことか・・・・
般若心経では、人間の五感を「眼耳鼻舌身意・・・」と表しているが(ここ)、その中でも「見る」という機能は何事にも代えがたい。

フト立ち止まって、周囲を見回してみる。いま見えている情景を“意識”してみると、そこには素晴らしい光景が見えている。まずカラーだ。色が付いている。それに解像度は液晶テレビの比ではない。ほぼ無限大・・・。そして太陽光下から星明りの暗闇まで見えるダイナミックレンジの広さ。
しかもスクリーンの網膜は球形なのに、脳の働きでキチンと歪みのない平面に見える高性能・・・

確かに、「幸福」は身近にある。我々は“素晴らしいこと”を、何と「当たり前」として感謝の無い生活をしていることか。
何かこの一文で、自分の日頃の“感謝のない生活”を反省させられてしまった。

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2009年7月 8日 (水)

「健康十訓」

今夜、同僚と飲みに行った居酒屋で、トイレに立ったら、朝顔の正面に「健康十訓」と称してこんな一文があった。用を足しながら、なるほど・・・と思った。曰く・・・

「健康十訓」
少肉多菜 少車多走
少塩多酢 少憂多眠
少糖多果 少憤多笑
少食多噛 少言多行
少衣多浴 少欲多施

090708kenkou1

(写真は携帯で撮ったので暗い・・・。クリックで拡大)
これは仏教の教えにも通じている。
誰が考えたのか分からないが、居酒屋のトイレに貼ってある、というのが何とも愉快だった。

夜も遅いので、今日はここまで・・・

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2009年7月 6日 (月)

「臓器移植法改正」~額田勲氏の主張

朝日新聞の2009/7/5付け「私の視点」は、額田勲氏の「臓器移植法改正 修正、医療全体と整合図れ」という主張で、医療現場からの同法への新鮮な意見で、なるほど・・と思った。曰く・・・

臓器移植法改正 修正、医療全体と整合図れ
   医師、神戸生命倫理研究会代表 額田(ぬかだ)勲
衆議院で臓器移植法の改正案が可決された。現行法が成立してから12年間、国会は3年を目途に法案を見直すとした約束を、どのように果たそうとしてきたのか。
四半世紀この方、脳死論議のピークの時代には日本社会が右肩上がりの経済成長に酔い、「人の命は何にも代えがたい」式の救命論を背景に臓器移植の導入が声高に叫ばれた。いま深刻な医療費抑制の時代を迎え、医療費や社会保障費が実質的に削減されて医療現場の悲鳴が高まり、状況は一変の様相である。
誤解と反発を恐れずに言えば、医療環境の激変に即して私の属する地域医療の現場などではとても臓器移植どころではない雰囲気が強まり、臓器移植という医療の位置づけは相対的に低下を余儀なくされた。法改正などの論議は影を潜めざるを得なくなっているように思われる。
例えば目下、小児の移植が話題になる一方、幼児救急における日本の救命率が先進国で最悪という事実が一つの焦点となっている。医療崩壊により、瀕死の幼児に適切な救命・救急を提供できず、本来なら救えた命が無残にも失われているとの批判は急である。いや、医療一般においても保険料率の引き上げ、医療費削減などが徹底される政策により、国民保険喪失のため受診が遅れて命を失うような「無念の死」が頻発している。
それら個別医療における矛盾は、以前であれば臓器移植と別次元の話と一笑に付された。だが、未曽有の危機に陥っている医療の現況では、臓器移植で救われる命と、経済的理由で受診できずに失われる命と、どちらがより重いのかが論じられても決しておかしくはない。
多大な医療費を要す脳死・臓器移植をめぐる費用対効果の論議は移植医療隆盛の米国でも絶えず繰り返され、80年代にはオレゴン州政府が臓器移植への公費支払いを拒絶して大きな反響を呼んだ。
低医療費政策の下で限られた医療資源を効率的に配分しなければならない厳しい現実を前にし、脳死・臓器移植と医療全体の整合性を図る本質的な論議は最優先のはずである。しかし、衆議院で可決された改正法案は提供臓器の増加だけを自己目的とした「臓器獲得強化法」というべき性格だ。臓器獲得促進のためには「脳死を人の死とせねばならない」との論拠だが、「脳死=人の死」が及ぼす脳死者への医療行為打ち切りや医療費負担、相続など民法上の問題等々をもっと考えるべきである。
今回の駆け込み審議では核心の論点、課題が多く棚上げにされた。医療崩壊をはじめ社会全体に及ぼす多大の影響に対し参議院が多面的、重層的な検討をされ、良識ある修正をするよう切望する。」(2009/7/5付 朝日新聞より)

この主張には、ハッとする指摘が多い。「幼児救急における日本の救命率が先進国で最悪という事実」。「臓器移植で救われる命と、経済的理由で受診できずに失われる命と、どちらがより重いのか」。そして、あえて「臓器獲得強化法」という過激な表現をして額田氏は警鐘を鳴らしている。

自分はここで臓器移植法改正についての賛否を論ずるつもりもない。でも医療現場からのこの意見は、我々に“見落としていた大切な視点”を教えてくれているように思う。

言うまでも無く日本は国会議員を通して国民の意思を国政に反映させる。しかし、このような「脳死は人の死」だと“人の死を法律で決める”という倫理問題に、この代議員性がマッチしているかというと、自分ははなはだ疑問に思う・・・。
つまり、衆議院では人の生命に関する問題(=死生観、宗教観、価値観など)だとして(棄権の共産党を除き)どの党も党議拘束をかけなかったが、議員が“自由意志で投票”した考え方が、本当に全国民の集約された考え方になるのだろうか・・。
新聞は、内閣支持率は盛んに報道する。色々な手法で世論の動向を数字にする。しかし臓器移植法改正についての世論動向の数字は見たことが無い。確かに、内閣支持率と違って、興味のない人は「そんなの知らない」で終わるのかもしれない。しかし、国民の“真の意識”とは違った方向に進んでいるようで怖い。
意識は無いが、心臓は動き、子供も生める状況で、法律で「人間の死と決めた」ので“家族が同意した”ので臓器を摘出する・・・という動きを、(賛成263、反対167なので)61%の国民が本当に賛成しているのだろうか・・・
良識の府としての参議院。その存在意義がいま正に問われている。

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2009年7月 5日 (日)

毎日放送「映像07 夫はなぜ、死んだのか」をみて

先日NHK BS2で放送された「ザ・ベストテレビ」で、第28回「地方の時代」映像祭グランプリ作品の、毎日放送製作「映像’07 夫はなぜ、死んだのか~過労死認定の厚い壁」をみた。(2009/6/14放送)(~なおこの番組は、YouTubeに5つに分けられて載っている⇒ここ

ナレータは言う。
「内野博子さん(37)は、現在派遣社員で二人の子供を育てている。トヨタ自動車(堤工場)に勤めていた夫は6年前(2002年2月)、残業中に倒れ30歳で(致死性不整脈で)亡くなった。典型的な過労死だった。ところが労働基準監督署は労災の申請を棄却。棄却の理由は、倒れた時に一緒にいた上司が思いも寄らぬ証言をしていた。「長時間勤務は無かった。勝手に会社に残っていただけ・・」。
世界を席巻する日本の自動車産業。その躍進の裏で、過労死や過労自殺などが後を絶たない。過酷な労働の実態を認めようとしない国や企業を相手に、たった一人で裁判を戦った女性の記録です。・・・」

この番組で、多くの問題点を指摘していた。番組は次のように進む・・・
夫はなぜ、死んだのか~過労死認定の厚い壁」毎日放送製作
・“午前4時51分”の、会社からの夫が倒れたとの電話の留守電が残っている。
・亡くなる前の1か月間の残業時間は、博子さんが過労を心配して記録していた帰宅時間や、携帯電話の記録等の資料から、144時間35分あった。しかし工場の人事担当者の言い分とは食い違いがあった。(トヨタの工場勤務は、6:25~15:15と、16:10~1:00の2交代制で1週間毎に換わる。)そして改善活動の時間等を削り、両者で了解した残業時間は114時間2分になった。
・厚生労働省の過労死認定の基準は、「死亡直前の1か月間の残業時間が100時間以上、または死亡直前半年間の残業時間が平均で80時間以上」。よってこの基準を満たしていた。
・当時の上司は、博子さんに「・・上は過労死にしようという風にまとまっているので、労災がとれるようにしてくれると思う・・」と認めていた。しかし労基署からの通知は労災の不支給決定。その決定の根拠は、会社が提出した勤務表。それには残業時間はわずか45時間35分。6ヶ月の平均は30時間58分だった。これは残業時間が、上司の裁量で決められていたのが原因。
・倒れた当日は、4:20に意識不明になったのに、労基の決定は3:00。この1時間20分は、上司や同僚の証言で「世間話をしていたり、お茶を飲んでいた」ことになっていた。しかし当時の同僚は「そんなことは会社の方が許さないと思う。仕事が終わったらすみやかに帰れ、っていうことは、会社が常に口をすっぱくして言っていた」と言う。
・2005年7月、労基署を管轄する国を相手に提訴。争点は、会社にいた時間を労働時間として認めていない、ということ。
・提訴後、トヨタから博子さんに(ウワサの通り)“正社員として働かないか”と誘いがあった。しかしこれに応じれば、裁判を取りさげないといけないと考え、博子さんは断った。
・博子さんは労働保険審査会に再審査を申請した。労災認定の再審査は、地裁にあたる労働基準監督署に不服なら、労働局に申し立て、それも不服なら最高裁にあたる労働保険審査会申し立てる。これは裁判より迅速に判断するために作られた。しかし現実は1000件以上が積み残されていて、博子さんも1年半待たされた。それに開かれるのは一度だけ。時間も30分だけ。そして訴えた。「夫が亡くなって4年以上が経ちます。なぜこんなに時間が掛かるのか?残された遺族になぜ更なる負担が掛かるのか?・・・・」。この仕組みは役に立っていないのが実情。
・労基署は言う。強制調査の権限も無いため、出てきた資料で判断するしかない。人も不足しているため単なる数字で機械的に判断しているのが実態。「また(仕事が増える)労災の請求が上がってきちゃった」というのが本音。
・2007年4月27日付け新聞に「豊田労基所長ら処分」という記事が載る。2003年に自動車部品メーカから接待を受け、情報を漏らしていたとして処分されたという。不支給決定は、ちょうどその頃に該当する。そして博子さんは厚生労働省に出向いて抗議、労災認定のやり直しを求めた。
・2007年11月30日、名古屋地裁で勝利の判決。判決では、死亡1ヶ月前の残業時間を博子さんの主張をほぼ認め、死亡の原因が過労であると認定。そして会社がこれまで仕事とは認めなかった職場改善活動も、業務であると明確に判断。
・過労死問題を放置し続ける国と企業の責任は非常に重い・・。

NHKの取材に、毎日放送の奥田雅冶ディレクターは言う。
「内野さんが裁判で一番訴えていたのが、社員の自主活動と言われていた改善活動が、実際は会社の強制なんだということ。それが裁判で認められ、判決の半年後にトヨタが残業代を払うことになった。日本の長い慣習が女性一人の戦いで大きく変わることが起こり得ることを実感した。・・・」

この番組をみて、“一人の女性の戦いが日本企業の大きな流れを変えた”、という事実に感銘を受けた。そうなのだ。いわゆる「改善活動=QCサークル活動」は“仕事”なのだ。それは誰も分かっていた。しかし、自分が昔いた会社も含めて、誰も自主活動としてタダ働きをして、文句を言わない風土があった・・・。

そして“博子さんが、会社のウソに一人立ち向かったエネルギーの源泉は何か?・・”と、考えてしまった。それは自分の夫に対する“誇り”なのだろう。その誇りが、信じる自分の夫の行動を、真っ向から否定されること(残業として認めないこと)を許さなかったのかも・・・。
しかし、これだけ信頼の厚い夫婦、そして家庭を崩壊させた企業の責任は重い。
しかしその死は、妻の活動によって幾万人への計り知れない「効果(=改善活動は仕事である)」として蘇った・・・。
残された遺族が、その誇りを胸に、今後も力強く生きて行くことを祈ろう。そしてこのような番組で、この実態を世に問うた毎日放送にも敬意を表そう。
(なに?自分が過労死したらどうなるかって?? ←150%それは無いが、まあ“長いものには巻かれろ・・”かもね?)

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2009年7月 4日 (土)

特別な日の外食~「うなぎ藤田」

どの家にも“特別な日”に行く食事の場所はあるものだ。我が家は豊田の「うなぎ藤田」(ここ)。
今日は、まあ特別な日と言うわけでもないが、カミさんとこの「うなぎ藤田」に行った。案の定、7時前に行ったのだが満席状態・・・。食べた「うなぎ定食(花) 」(3800円)がこれ。(写真はクリックで拡大)

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自分がこの店を知ったのは古い。新入社員の頃、自分は工場にいたが、調理師の免許を持ったグルメの営業さんがいて、新人の自分を連れて行ってくれた。それ以来の付き合いなので、もう40年になる。
この店は、いわゆる弟子を育てる仕組みがあるらしく、奥の席に座った時は、調理場から師匠(?)が弟子を叱る声が聞こえたものだ。店の場所は完全な住宅街。周りに店は一軒もない。なぜこんな場所に店を作ったのか分からないが、最近は国道20号線のバイパスが開通したので、この国道からは非常に近くなった。それと、いつも駐車場に困っていたが、今日行ったら周囲に大分借り上げ駐車場が増えていた。
この店に来ると、いつも「高いだけのことはある・・・」とカミさんと話す。何でもそうだが、高い安いは満足度で決まる。高くても自分が満足すれば高いとは思わない。逆に幾ら安くても、満足しなければ安くはない。その点、この店の満足度は高いと思う。でも高いのであまり行かない。だから我が家では“特別な日”のための店なのである。(まあカミさんは、九州の息子が帰ってきた時も“特別な日”にしてあるらしいが・・・)

しかし、うなぎ一つをとっても店の評価は、人によって千差万別。ウチが友人に勧めた店も、必ずしも高評価とは限らない。逆に、勧められた店に我々が行っても、二度と行かない店も多い。それぞれの家の好みの問題なので、色々あって当然・・・。

我が家の近所に、かなり有名らしい「フランス家庭料理」の店がある。犬の散歩で前を通るたびにカミさんと話す。「もし我が家に可愛いヨメさんが来てくれたら、最初に家に来た時、まずこの店に連れて行こう・・・」。だからこの店には行かない。“その時”のために大事に取ってあるのだ。(でも“そんな日”は永久に来ないような予感がする・・・・)
我が家の“大事な食事場所”のひとコマではある。

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2009年7月 2日 (木)

「運命の女神」を捕まえる法・・・?

今日の日経新聞夕刊の1面下「あすへの話題」は、東大教授 北岡伸一氏の「運命の女神」という記事だった。曰く・・・

運命の女神
7月に入って、前期の講義も終わりに近づいてきた。・・・
(中略)・・・
そして、(試験で)こういう問題が出たらどう答えようか、ああいう問題が出たらどう答えようかと考えながら勉強するのと、ただ漫然と勉強するのとではぜんぜん違うのである。
イタリアの古い諺に、「運命の女神は前頭部にだけ毛があるが、後頭部ははげている」というものがある。したがって、運命の女神とすれ違ったときに、あっと思って手を伸ばしても、後頭部には毛がなくて、捕まえることが出来ない。あらかじめ、今にも運命の女神に出会うかもしれないと身構えているものだけが、彼女の前髪を捕まえることが出来る、という趣旨である。
チャンスは何時訪れるか、わからない。訪れるかどうかもわからない。しかし待ち構えているものだけが、チャンスを捕まえることが出来るという見方には、大きな真実が含まれている。試験はたいした問題ではないが、学生諸君には、これからの人生で、積極的に運命の女神の前髪を捕まえに行く人になってほしいと思う。」(2009/7/2付 日経新聞夕刊より)

このコラムを読みながら、先週の手仕事屋きち兵衛さんのコンサートでの話を思い出した。まったく同じことを言っている。(ここ)で、きち兵衛さん曰く・・・
「なぜ、勉強をするのか?勉強をしなければならないのか?・・ぼくはこう思う・・
① 頭の中に立派な図書館を作ること。作っておけば既成の答えでなく、自分で考えた答えが出てくる。
② 幸福になるための保険。チャンスが来たときすべての準備が整っている、これが勉強することで一番大切なこと。」(
ここのコメントより)

ビジネスの世界でも、「管理」で一番重要なのは「予測管理」だという。起きるであろう良くない状態を予測し、そうならないように、あらかじめ手を打っておくこと・・。
しかし哲学者の手仕事屋きち兵衛さんだけでなく、東大の先生も同じことを言うという事は、これはやはり真実なのだろう。
あらかじめ準備をしておけば、訪れたチャンスをモノに出来る・・。確かに“勉強”は、あらかじめ行う準備のひとつで、その準備の幅を広げること。
株の投資家が、「幾ら予測管理しても、又あらかじめ準備していても一向に“幸福”にならない・・・」ナンテいう話は聞かないで、素直にこの言葉に耳を傾けてみてはどうだろう。

(関連記事)
手仕事屋きち兵衛さんのコンサートに行く~唱歌「故郷」

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2009年7月 1日 (水)

井の頭公園と今日の吉祥寺

実は、今日は自分にとっての再出発の日・・・。(大きな声では言えないが、前の会社が昨日で分解・・・・)
今日からの(新しい職場への)通勤路は、吉祥寺駅で乗り換え・・・。たまたま今日は会社の創立記念日で半ドンだったので、帰りに吉祥寺駅で降りて、井の頭公園に行ってみた。天気は曇天。人はまばら・・・・。

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公園に入ると、ぷーんと“草むら”の匂い。緑が濃い。この公園に来たのは、たぶん2度目だ。前に来たのは10年をはるかに越えるほど前。その時は天気が良くて、公園ではミュージシャンが演奏をして自分のCDを売っていたのを覚えている。でも今日は、平日のせいか、静か・・・。(写真はクリックで拡大)

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池の向こうに赤い建物。「井之頭 弁財天尊」とある。隣には観音さまの像。池には貸しボート屋もあったが、今日は浮かんでいるのは一艘だけ。散策している人はやはり初老の人が多い。でもジョギングしている若い人も・・・・

P10505911 それから、「せっかく吉祥寺に行くなら、名物の最中(もなか)を買ってきて!ついでに隣の肉屋でメンチを2~3個買ってきて」というカミさんからの宿題を果たしに、北口へ。そこでビックリ・・。長蛇の列・・・。何とそれが件(くだん)の「メンチカツ」を買うための列、と知って買う気が失せた。先日新聞に、列があったら自分も並ぶか?ナンテいう記事があったが、自分は決して並ばない。しかしビックリだ。店の前の通りをふさがないように間を空けて、その向こうに延々と・・・。たかだかメンチカツではないか・・・(カミさんへの“買えなかった言い訳”のために証拠として撮った写真がこれ)
P10505921 ・・・と隣の「最中(もなか)屋」に回ると、何とここも列・・・。まあここは10人くらいの列だったので、仕方なく並んで10個540円の最中を買った。店の人が、こっちの方に並んでください・・と声を出していた。

でも、平日の昼下がりというのに、何で吉祥寺だけはこんなに賑やかなのだろう。「一番住みたい街」のベストワンと言うが・・・
ともあれ、前に長男が同じようにここで降りて通勤していた駅、次男もこの町には縁がある。そして今日から自分もここで乗り換え・・・・
そんなワケで吉祥寺は、我が家にとっては縁のある街。だから、いずれここに住む??←そんなワケないだろう!カミさんの夢のまた夢だけど・・・

*(付録)「悉有仏性」
昨日、散々お世話になった会社のノートパソコン(dynabook Satellite K16)に別れを告げた。本体の左手前は腕時計がぶつかって塗装が剥げ、キーは磨り減ってテカテカと光る。そんなパソコンだが、ただの一度も不具合が無かった。何のトラブルも無かった。
そのパソコンを仕事の最後に、データ消去のために初期化した。順調にリカバリされて、買ったときの初期設定の画面が出た。ここまでは良かったが、何とアイコンが動かない。そしてキーも受け付けなくなった。仕方が無いので、IS担当にそのまま持って行って引き継いだが、この事態に考え込んでしまった。
「このパソコンは自分に殉死したのでは?」と・・・。今までは健気(けなげ)にも、幾らトシをとっても自分に迷惑を掛けまいと頑張ってきた。そしてその役目が終わった途端に、力尽きたのではないか・・・・・。
ISの担当者が、「どうせ全データを消しますので、あとはこちらでやります」と言っていたが、その後ちゃんと復活したか気に掛かる。でも、問い合わせはしない。廃却処分にすることは決まっているが、何とか健康のままで別れたかった。しかし・・・・
自分は“機械にも魂はある”と信じている。

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