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2009年1月 4日 (日)

「余命1年にいくら払う?」

今朝の朝日新聞のトップは「米の社会保障、民間任せに限界」だった。日本と違って、民間保険任せの米医療保険の実態が書いてあった。

「・・・・「治療費が払えないなら、ご親族が家を売る必要があるかもしれませんね」。ニューヨーク州に住むクレア・トーマスさん(28)は病院の職員からこう言われ、ショックを受けた。白血病と診断され、骨髄移植を受けて9ヶ月近く入院した。入院・治療費は合計で100万ドル(約9000万円)近いというが、夫の保険からどの程度払われるかは、まだわからない。患者の自己負担を一定額以下に抑える仕組みがある日本の健康保険と違い、米国の民間保険は、カバーの範囲にも限りがあるからだ。・・・」(2009/1/4朝日新聞P2)

命に値段は無い。しかしこれは前からよく言われている米国の医療制度の話だが、こんな話を聞くと、命に値段が付いて回るような気がしてならない。

タイミング良く、今朝の日経に「余命1年にいくら払う?」というコラムがあった。曰く・・

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「あなたの余命はあと1年です。ただし**円払えば健康な状態でもう1年だけ生存することができます」――。仮に医師からそう告げられたら「1年延長」にいくらまで払うだろうか。市民調査では、「払わない」と回答した人が32.8%で最多だった。「100万円以上500万円未満」が27.2%、「100万円未満」が24.3%で続いた。「1000万円以上」でも払うとしたのは4.1%にとどまった。このうち「1億円以上」払うとの回答は全体の0.1%。
「払わない」とした人の割合は世代間でばらつきがみられた。20代男性。70代以上の男女で40%を超えたのに対し、30代女性、40代女性、60代男女で3割を下回った。「払う」とした人も金額は500万円未満に集中。期限付きの余命延長に大金を積もうという市民の意識はそれほど高くなかった。厚生労働省のある幹部は「日本人は病気にかかった場合、根治したいという願望が強い。健康な状態だとしても1年だけの延長に価値を感じる人は少ないのでは」と話した。」(2009/1/4「日経」P27)

このアンケート記事が、週刊誌でもテレビのバラエティー番組でもなく、あの“マジメ”な日経に載っているのが、何とも可笑しい・・・。しかし結果は意外・・・
「自分だったら・・・」ナンテいうヤボな事は書かない。

東京大空襲の焼夷弾で背中に大やけどを負っても、「子供のために絶対に死ねない」と思った母親は生き延びる。つまり、人それぞれ、何としてもやらなければならない事があれば、どんな手段を使っても(金を積んでも)延命を望むだろう。逆に、特にする事が無ければ、生への執念はそれほど強くないのかも知れない。
こんな記事を読んで、「生きる」という事について考えてしまった。真に「生きる」という事は、何なのか・・・
(昨日、正月の暴飲暴食で(?)体調を崩して、いっとき気弱な“エムズの片割れ”ではある)


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