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2008年12月19日 (金)

TVドラマ「風のガーデン」が終ってしまった

とうとうフジテレビのドラマ「風のガーデン(これ)」が終ってしまった。このドラマについては、全11話の6話が終った所で、当blogにも書いた(ここ)。
言うまでも無いが、このドラマは緒形拳が自分の肝臓ガンを隠して出演し、9月30日にクランクアップした直後の(2008年)10月5日夜に亡くなった。そして訃報が7日に流れた直ぐ後の10月9日から放送が開始された。

ラストシーンは、在宅終末医療の老医師(緒形拳)が息子・貞美(中井貴一)を看取る・・・。
テーマがあまりに緒形拳の置かれていた状況に近く、緒形拳が何を思いながら演技していたのか、つい考えてしまう。
・・・・・
「父さん、死後の世界ってあると思いますか?」
「分からんな・・。でも最近、どうもあるように思えてきた」
「僕もあるように思います。父さん、ルイ。もしも次の世が本当にあって、首尾よく俺がそこに行けたら、あっちから君にサインを送るよ。何か君たちに・・」・・

普通のドラマは、主人公が亡くなって終るが、このドラマは“その後”があり、2009年春、雪が解けた風のガーデンに行った息子の岳に不思議な力が働き、岳を(しばらく貞美が泊まっていた)キャンピングカーの止まっていた場所に導いて行く。そこは、岳から貰った球根を貞美がせっせと植えた場所であり、ちょうどキャンピングカーが置いてあった場所の周囲に、たくさんのエゾエンゴサクの花が咲いていた・・・。何ともファンタスティックなラストシーンで見事。

どの出演者も素晴らしく、特に知的障害者の息子の岳を演じた神木隆之介が知的障害者ならではの“純な心”を表現していて光っていた。主人公・白鳥貞美役の中井貴一は、自分は1983年の「ふぞろいの林檎たち」で知った俳優だが、もうあれから25年も経っている。「ふぞろいの林檎たち」では、3流大学を出て就職できなくて困っていた学生だった。それから25年経って46歳で逝ってしまった(ことになる・・)。(=22歳で大学を出て25年経つと47歳!ほぼピッタリ!!)
演出は、脚本家の大御所・山田太一氏の娘の宮本理江子さん。何から何まで一級品が揃ったドラマだったが、実に上品なファンタジーの世界を見せてもらった。
自分は今まで、民放のドラマを殆ど見てこなかったが、このドラマで民放のドラマも再認識・・・。このドラマは、例え緒形拳の遺作をいう面が無くても、名作ドラマとして長く語り継がれていくだろう・・・。
しかも、再放送をあまりしない民放としては珍しく、直前の夕方に連日追いかけ再放送も実施されたのも良かった。
最後の字幕「緒形拳さんありがとうございました。心よりご冥福をお祈り致します」が、何とも哀しかった・・・。

(08/12/27追)
主題歌もなかなか味があった。平原綾香の「カンパニュラの恋」だが、ショパンの「ノクターン」をモチーフに作曲されたらしい。少し聞いてみよう。

<平原綾香「カンパニュラの恋」>~「風のガーデン」最終話から

(関連記事)
TVドラマ「風のガーデン」と「乙女の祈り」


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コメント

残念ながら~ラストシーン見逃してしまいました~・・・
我が家でも唯一、家族で観てたドラマでしたが、それぞれが忙しく夫に限っては不覚にもいつもの習慣でこの時間帯の定番のニュース番組みてました。
役者冥利に尽きるというか~緒方拳さんの終焉を飾る素晴らしいドラマでしたねェ・・・クランクアップを待つかのように最後の力を振り絞ってギリギリの精神力での迫真の演技は感動でした。
岳を演じた神木君も可愛い子役のイメージを脱して素晴らしい成長で、今は亡き長男の姿とオーバーラップして、ピュアな役作りに感動のシーンばかりでした。
願わくば近々に再放送(最終回)放映を願いたいですが、何かと情報通のエムズさん・・・の嬉しい、お知らせ期待してます。

投稿: 花舞 | 2008年12月20日 (土) 08:27

花舞 さん

それは残念でした。でも多分何度か再放送されるでしょうね。何時かは分かりませんが・・。
ウチでは記念に(?)、最終回だけDVDに落としました。

投稿: エムズの片割れ | 2008年12月21日 (日) 20:04

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