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2008年12月 3日 (水)

「篤姫」の脚本家・田渕久美子氏の話

帰りの電車の中で、先日放送されたNHKラジオ深夜便「<トークショー>大河ドラマ「篤姫」の魅力~脚本家 田渕久美子」を聞いた。(2008/11/26放送分)
最近になく評判の大河ドラマ「篤姫」だが(失礼)、とうとうあと2回で終わってしまう・・・。このトークショーは、その篤姫の“原作と脚本の戦い(=葛藤?)のドラマ”のように自分は聴いた。

原作は大御所の宮尾登美子。「篤姫」は、ウチでカミさんと一緒に見る二つのドラマのうちの一つだが(あとは「風のガーデン」)、「ここまで面白いのは原作が宮尾登美子だから」ということで意見が一致していた。(もちろん原作は読んでいないが) ところが、今日の番組を聞いて、その殆どが脚本家で決まることを知った。

だいたい「小松帯刀」は原作には全く出てこないとか。原作は大奥のドラマが主。しかし大河ドラマではその外側をも表現しなければならない。そこで篤姫と同じ年の生まれと知った「小松帯刀」を登場させて、大奥の外の世界を描く事にしたという。(ちなみに坂本竜馬も同じ年の生まれとか・・)
キャラクターも原作とは様変わり。篤姫はドラマではキャラキャラした好奇心旺盛な人物像だが、原作では落ち着いた女性。幾島(松坂慶子)は、ドラマでは美人だが、原作は大きなコブのある変わった女性。篤姫と井伊直弼(中村梅雀)とは、ドラマでは交流があったが、原作では最初に挨拶をしただけ・・・、等々。

大河ドラマで幕末を描くのは非常に難しく、NHKでもなかなかヒットしないというジンクスがあった。でも「自分も幕末が分からない。しかし分からない自分が書くのだから皆さんに分かってもらえると思った」がスタンス。

しかし、この悪戦苦闘の話を聞いていると、原作とは何だ?と思う。森進一が「おふくろさん」で作詞者の川内康範と紛争になったが、この「篤姫」でも、原作者の宮尾登美子とトラブらないかと心配してしまった。
しかし、自分が思っていた以上に脚本家の裁量は大きい。原作を前提にはするものの、1年間視聴者を飽きさせないために、色々と知恵を絞る。でもその脚本さえ、現場ではセリフがどんどんカットされ、出来上がったドラマを見ると、脚本家として納得しない方が多いという。

しかし、和宮の堀北真希について、お公家風を表現するために「首が回らない」とか、「宇宙人」とか評していたのは面白かった。宮崎あおいが地に足を付けていたのに対し、和宮は宇宙人のようにフワフワと・・・。しかし和宮の堀北真希は上手だった。品があり、京風におっとりとしていて・・・・。

当blogでも、前に「篤姫」の時代考証をしていた大石学氏の話も取り上げた(ここ)。 自分にとって、大河ドラマでこのように印象に残ったのも珍しい。
これは9月から再放送された(ここ)のが大きい。9月まで見ていなかった自分が、とうとう再放送を含めて、結局全編見てしまった。
あと2回。楽しんで見る事にしよう。
(この放送を聞いてみたい方は(ここ)をクリックしてzipファイルをダウンロードして下さい。32Mもあるので、クリックしてから数分後に窓が開きます。本ファイルは1週間後に削除します)

(関連記事)
NHK大河ドラマ「篤姫」の再放送が楽しみ・・
江戸時代の「大奥の生活」


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コメント

初回からの大ファンです。田渕久美子さんのトークzipアップして頂き、大感謝です。タイミングよくTV・ラジオで関連情報をキャッチするのは難しいのですが、後でアクセスできるのは至幸です。小生も還暦過ぎの、あおい篤姫ファンであります。(o^-^o)

投稿: 篤姫ファン | 2008年12月 4日 (木) 13:20

篤姫ファンさん

コメントありがとうございます。
かなかな面白いトークショーですよね。裏の世界が面白い・・。
しかしダウンロードする方はあまり居られないと思っていましたが、元の放送に興味を持たれる方も居られるのですね。

投稿: エムズの片割れ | 2008年12月 4日 (木) 21:02

本日、田淵先生のトークじっくり拝聴しました。家定様の場面と井伊様との場面を感動シーンとして紹介されてました。全く同感ではありますが、あおいさんの卓抜した演技なしにはこれほどの成功に至らないことを銘すべきですね。でも先生は彼女の力量を生かして見事な、見事な脚本に仕上げられたことを聴いてこれまた感動ものでした。

投稿: 篤姫ファン | 2008年12月 6日 (土) 22:34

昨日ラジオ深夜便を聞きました。
文章を書くのが嫌いだけど、脚本家になったとか話や、飽きっぽい性格が奏して、たくさんの経験をしたことが今の脚本の仕事の好材料になっているだのという点に共感しました。

投稿: ラジオ深夜便ファン | 2009年5月 7日 (木) 12:52

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