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2008年12月 4日 (木)

アダモの「夜のメロディー」

洋楽を殆ど聴かない自分だが、昔、少しだけ聴いたのがブラザース・フォア(ここ)とこのアダモである。もちろん「インシャラー」や「雪が降る」などの定番しか聴かないが、その中でもこの「夜のメロディー」は、1970年代に聴いた懐かしい曲である。
当時は、EMIのレコードの音が悪く(モノラル!)、とてもレコードを買う気になれなかったが、1980年にEPICソニーの「最新録音!」のLPレコードが見つかったので買った。これは、1978年3月のアダモ34歳の時の録音である。伴奏はトゥールーズ交響楽団の協力による。

<サルヴァトーレ・アダモ「夜のメロディー」>

歌詞オンチな自分は、もちろん外国の歌の歌詞など興味はない。でもせっかくなので、原詩の意味を読んでみた・・・。レコードの解説(訳詩)によるとこうある。

「夜のメロディー

昼間はおまえを忘れていても
夜毎ぼくはおまえを呪って過ごす
そして月が沈む頃には
ぼくの魂はうつろで
心は重くなる、重く
夜よ、お前は巨大に見える
おまえをつかまえようと腕を伸ばすけれど
おまえは意地悪く
ぼくの先手を打って喜ぶ
夜よ、ぼくは気が狂う
夜よ、ぼくは気が狂う

その上おまえの笑いは闇をさく
ぼくにはもうどこを探せばいいのかわからない
静かになった時、また希望がよみがえってくる
そしてぼくはまたおまえを愛しはじめる
おまえが戻ってくるのは束の間だ

そしてぼくを軽くあしらうために呼ぶ
けれどぼくが血の凍る思いをするたびに
おまえの笑いがすべてを消しに来る
夜よ、ぼくは気が狂う
夜よ、ぼくは気が狂う

日の光はおまえの姿をかき消す
おまえはぼくの知らないところへ行く
おまえを籠にとじこめておく奴のところへ
そいつはぼくの気を狂わせる
夜よ、ぼくは気が狂う
気が狂う・・・狂う・・・狂う・・・
(対訳/中村敬子)

この歌詞をどう読む??“気が狂う”とは、前に当blogで書いた「森田童子の“「逆光線”」という歌を思い出す(ここ)。やはり日本の歌の歌詞の方が、味があって好きだな・・・

ところでアダモについて少し調べてみたら、サルヴァトーレ・アダモは1943年まれだという。イタリアのシシリー島生まれ。3歳の時にベルギーに移住。17歳の時から録音開始。18歳の時には、既に自作曲200曲以上のストックを持っていたという(出典ここ)。
そしてこの「夜のメロディー」は20歳(1964年)の時の作品。ちなみに「雪が降る」は19歳、「インシャラー」は22歳の時の作品とか。そして日本語版の「雪が降る」がヒットしたのは1971年だという。
アダモの来日は30回にも及び、海外アーティストの中でも特に親日家であるという。(ベンチャーズの50回にはかなわないが・・・)

こんな曲を久しぶりに聞くと、独身の頃を思い出す。
しかし世の中、洋楽で歌詞を良く認識して歌って(聴いて)いる人がどのくらいいるのだろう? 自分のように、歌詞などどうでも良くて聞いている人が多いような気がするが、勘違いかな?(まあ、負け惜しみだけど・・・)
洋楽にも良い歌はあった(←過去形)、と、フト気が付いたこの頃ではある。


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