« 「働きやすい会社2008」ランキング | トップページ | 雪村いづみの「約束」 »

2008年9月 2日 (火)

遠藤郁子とモラヴェッツの[月光の曲」

今日は、ピアノの録音と演奏についてである。
当blogは、「運命」とともにベートーヴェンのピアノソナタNo14「月光」に“こだわって”いる・・・。前にも書いたが(関連記事は下記)、その続きである。

Image01461 遠藤郁子の「月光」のCDを手に入れた。それをかけてみて、最初の「ボーン」というピアノの音に“衝撃”を受けた。つまりひと聞き惚れ・・・。素晴らしい・・・・・・

先日、NHKラジオ深夜便「こころの時代」で、「音楽の深みは病を越える」ピアニスト…遠藤郁子、という番組を聞いた(ここ)。そして、その番組の中で放送された「月光」の演奏が強く印象に残り、そのうちCDで聴いてみたいと思っていた。そしてやっとそのCDを手に入れた。それを聴いての「衝撃」なのである・・・。
この「衝撃」は、前に衛星デジタルラジオの「ミュージックバード」の音を初めて聴いた時の衝撃に似ている・・・。音質が素晴らしい・・・と。

今は死語となったが、「お見合い」は最初の数秒が勝負。つまり、第一印象でどうか・・・。その点、このCDの音は、少なくとも自分にはフィットしたようだ。少し聴いてみよう。この音、そしてこの演奏・・・

<遠藤郁子/「月光の曲」>(CDはこれ)

しかし、ピアノは“奏者のすべて”が出る。特に大きな音で賑やかに演奏する曲と違い、「月光」のように静かなゆっくりした曲は、ピアニストの指のタッチ、息遣いがそのまま録音されてしまう。録音はビクターの「20bitK2 SUPER CODING」とある。日本の録音だが、なかなかの名録音だと思う。
またこの演奏は、何と暖かい演奏だろう。(ここ)で色々なピアニストの「月光」を比較して聞いてみたが、自分はどうも忙しい演奏は嫌いだ。

その点、イヴァン・モラヴェッツ(ここ)の演奏はゆっくりして、誇張が無く、好きな演奏だ。もちろんモラヴェッツの演奏が一番好きだが、遠藤さんの演奏もそれと似ている。(最後の方で、すこしオーバーな所もあるが・・・)

せっかくなので、自分が好んでいるモラヴェッツの「月光」と「エリーゼのために」を聞いてみよう。40年前の米コニサー録音である。

<イヴァン・モラヴェッツ/「月光の曲」~米コニサー録音>

<イヴァン・モラヴェッツの「エリーゼのために」~米コニサー録音>

話は変わるが、何の鳥だったか・・・、生まれて直ぐに見た相手を母親だと信じる習性があるという。そう言えば、学生時代に聞いたモラヴェッツの演奏も、自分がまさに「素直な」時に聞いた演奏だ。すると、単に初めて聞いた演奏に惚れているだけかな・・・?

ともあれ、この演奏のCDは出ていない。よって、何年かかっても、40年前のこのLPを何とか手に入れようと、オークションのLPを探す自分ではある。

(関連記事)
遠藤郁子の弾く「月光」
モラヴェッツの「月光」のテープが見つかった
ベートーヴェン「月光の曲」の聞き比べ14種


« 「働きやすい会社2008」ランキング | トップページ | 雪村いづみの「約束」 »

コメント

たまたま通り掛かり、拝読しました。
遠藤さんの月光、非常に独特な世界で引き込まれますよね。
演奏会でも弾くことが多く、私も二度聴きました。

遠藤さんといえばまずショパンが浮かびますが、遠藤さんいわく、月光と、ショパンの前奏曲作品45は作曲の動機の点で関係が深いんだそうです。調性も同じ。
実際遠藤さんのCDでこの前奏曲に続けてすぐ月光ソナタを聴いてみると何となく解ります。ベートーヴェンとショパン、異質な二人ながら、弔いのような荘重な雰囲気をどちらの曲も宿してることに気付きます。
前奏曲作曲45は遠藤さんCD出てます

投稿: 月光仮面 | 2008年11月10日 (月) 18:55

月光仮面さん

コメントありがとうございます。
実は、NHKラジオ深夜便「音楽の深みは病を越える…遠藤郁子」という番組を聞くまで遠藤さんを知りませんでした。
乳がんの手術で、一歩間違えると演奏が出来なくなったとか・・・
しかし遠藤さんの演奏は、なかなか深遠な世界ですよね。

投稿: エムズの片割れ | 2008年11月11日 (火) 23:47

ありがとうございました。
今日はピアノ曲を三つ聴かせていただきました。

ブログをはじめて、YouTubeが入ってきて、アクセス受けするため(笑)クラシックから随分離れております。

こんな音源があるんですね。クラシックの分野はたまーにテレビで聴いていた程度ですが、一人で聴くにはいいですね。

おはなはんのテーマ曲やさくらのエピソードも楽しく読ませていただきました。

投稿: 小父さん | 2009年10月28日 (水) 14:15

”月光”と愛称が付けられているこの曲、色々な演奏を聴きましたが、これが最高。弾きながらもの想いに耽っている、もの想いに耽りながら弾いている、観客聴衆が居ない、・・・本当の音楽、本当の詩、弾き手も聴衆も消えて、音楽だけが空間を埋めている、それが本当の音楽じゃない?!

【エムズの片割れより】
非常に単純な旋律。しかしそこには深遠な世界が・・・。ベートーベンは人類の財産ですよね。

投稿: yakata1578 | 2011年9月 7日 (水) 13:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/179901/42349660

この記事へのトラックバック一覧です: 遠藤郁子とモラヴェッツの[月光の曲」:

« 「働きやすい会社2008」ランキング | トップページ | 雪村いづみの「約束」 »