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2008年7月19日 (土)

72歳から10年かけて博士号~元神戸製鋼所社長 亀高素吉氏

今朝(08/7/19)の朝日新聞朝刊(P2)の「ひと」というコラムに「10年かけて薬学博士を取得した元神戸製鋼所社長 亀高素吉さん(82)」という記事があり、世の中とてつもない人がいるものだと感心すると共に、還暦だと騒いでいる自分があまりにも小さく、考えさせられてしまった。曰く・・・

「10年かけて薬学博士を取得した元神戸製鋼所社長 亀高素吉(かめたかそきち)さん(82)
『物忘れが多くなった』と言いながら、薬学の専門用語がぽんぽん出てくる。忘れた分を上回る新しい知識が頭に入っている。北里大学から18日、薬学の博士号を授与された。
98年、神戸製鋼所会長を退いた。普通ならあとは余生だろうが、「もう一遍、意味あることに人生を使いたい」と思った。
40年前、前妻を白血病で失った。今の妻も、くも膜下出血で倒れ、薬の副作用から免疫力が低下した。もっと良薬は作れないのか。「女房のかたきをとってやる」。北里大薬学部で聴講生として大学院の講義を聴き始めた。98年の秋だった。
Image01341 かつて卒業したのは経済学部。薬学は全くの素人だ。講義を聞いても分からない。高校の化学の教科書を自習し、図書館で復習・予習やリポート書きに精を出した。薬理学など13科目の単位を、満点近い平均96.5点で取得。だが、自ら新しい知見を見つけたかった。そんな時、石井邦雄教授から研究員に誘われた。
学生らと実験棟にこもり、ラットに薬を投与して白内障への影響を探る研究を続けた。ラットのような小動物の眼底写真を精細に撮れるカメラを、神戸の企業と共同で世界で初めてつくったことが、研究に弾みをつけた。学術雑誌に4本の論文が掲載され、博士取得につながった。
『熱意としつこさ』が石井教授の亀高評。本人は『薬効のメカニズムが分からない』と興味は尽きない。老学徒の心の火種は燃えている。(文・安井孝之)」

超一流の会社の社長・会長を歴任し、功成り名を遂げた人が、リタイアした72歳で全くの異分野の勉強を始め、82歳で博士号を取るとは・・・・・。まさに絶句・・・・

先日、専業主婦から奮起し、36歳で医学部に合格して医師になって、えりもの辺地医療に尽くした鈴木陽子さんのことを書いたが(ここ)、世の中、ものすごい人は居るものだ・・・。
そして、このような話題は、「還暦だ」「定年だ」・・・・・と感傷にふけっている自分の耳に、何と痛いことか・・・。
「爪の垢を煎じる」とはよく言うが、最近は“煎じる垢”が集まり過ぎて、間に合わない・・・。つまり、自分はまだまだ「甘い」ということだな~と思った。(自分も早く何かを見つけねば・・・!??)


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コメント

82歳での博士号には感服しました 人間、いくつになってもチャレンジ精神は大切で
それが人生を有意義にするようですね

投稿: 一滴 | 2008年7月25日 (金) 18:05

一滴 さん

理屈では分かるものの、自分は「何にチャレンジするか」を思い悩んでいるようで・・・。「いまさら語学もイヤだし・・」ナーンテ言っているうちに、何もしないままトシを取りそうで・・・

投稿: エムズの片割れ | 2008年7月26日 (土) 18:08

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