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2008年5月13日 (火)

童謡「十五夜お月さん」の思い出

今朝は寒かった。当八王子で10℃を下回っていた。“秋”でもないのに・・・
まったく季節外れだが、今日は童謡「十五夜お月さん」の思い出である。
自分が小学校5年の頃(昭和33年頃)だったろうか、カミナリより怖かった親父が「レコードコンサートをやる」と言い出した。怖くて口も利けなかった親父が、庭に面した縁側にラジオと新しく買ったプレヤーを持ち出して、買って来た黒いSP盤をかける・・・。するとラジオから童謡が・・・・

テレビの無かった当時は、当然ラジオしか無い。親父は、当時電気メーカに就職していた親父の弟(叔父)に頼んでプレヤーを買い、SPのレコードを買ってきたのだ。
自分はまさに興味津々・・・・・。レコードもプレヤーも・・・・。初めて手にしたレコード・・・。胸を躍らせた。
今考えると、その時の体験がその後の自分の音楽人生に深く影響しているのでは・・・?と、最近思う。つまり、その時から自分のレコード人生が始まったというわけだ。

その時のレコードの曲が、「十五夜お月さん」「お猿のかごや」「月の沙漠」・・・
実は、その時の「十五夜お月さん」の音が、未だに手に入っていない。その時に聞いたSP盤の録音・・・。誰の歌だったのだろう?伴久美子かな?川田正子かな? 
現在の川田正子は、この歌を良く歌っているが、昔の録音は聞いた事がない。
 
自分の持っている録音の中で、一番フィットする斎藤伸子の歌で聞いてみよう。

<斎藤伸子「十五夜お月さん」>

「十五夜お月さん」
  作詞:野口雨情
  作曲:本居長世

 十五夜お月さん
 御機嫌さん
 婆やは お暇(いとま)とりました

 十五夜お月さん
 妹は
 田舎へ 貰(も)られて ゆきました

 十五夜お月さん 母(かか)さんに
 も一度

 わたしは 逢ひたいな。
(『金の船』大正9年9月号。原題は、『十五夜お月』)

この歌に関して、野口雨情は次のように述べていたらしい。(ここから引用
 「お母さんがなくなってしまはれたので、小さい妹は遠い田舎へ貰はれて行ってしまつたし、婆やもお暇をとつて国へかへつてしまつてからは、自分一人がその後に残された淋しさを唱つたものです。それで十五夜のまんまるいお月さんを見てゐると、何だか、お月さんに物言ふてみたい懐かしさを覚えて『十五夜お月さん御機嫌さん』といつたのでした。それからお月さんに尚もいろいろ悲しさを訴へたのです。
 そんな風に月に対しては何事によらず話かけたいといふ純な子供らしさは誰でもが持つてゐた時代が必ずあつた筈なのです。
 それがどうです。少し智識が附くやうになると、今日、学校で月といふものを、理科の時間に教へますが、それによると、お月さんなんて、自分等が住んでゐるこの地球と同じやうな土の塊であつて、そこには動物も棲んでゐなければ、植物も生えないから人間などは勿論ゐないとか、或は又あの兎の形のやうに見えるところを望遠鏡で見ると深い谿であるとか、又、月は衛星の一種であつて常に地球の周囲を巡つてゐてその大きさは凡そ地球の五十分の一程であつて、地球との距離は約二十三万八千七百九十三里程になる、とかいふことを習つて来ると、却つてそんなことを知つたが為に以前に持つてゐたやうなお月さんに対する美しい詩的空想が害されてしまふではありませんか。
 だといつて何も智識といふものを排斥するわけではありませんが、ただ童謡を作らうといふ気分になつた時だけはいろんな智識を持つてゐる為に、真実の子供らしい感情や夢のやうな空想を曇らしてしまはないやうに気を附けなければなりません」(『童謡作法問答』交蘭社 大正10年より[『定本野口雨情 第七巻』に収録])

この論が大変に面白い。詩人と科学者の問答のようだ。
詩人に科学は必要が無い。科学者が作った詩など、面白くもない・・・。それは分かる。
この歌も、(今日のような冬に戻った寒空ではなく)秋の空を見ながら聞くと風情が出るな・・・
しかし子供の時の体験(聞いた歌)は、人生に大きく影響を与えるものらしい。だから、この歌についても、昔聞いて未だに耳に残っている歌声(昔の童謡のSP音源)を、永遠に探すとしよう・・・

(08/9/14追)
先日(08/9/5)のNHKラジオ深夜便「海沼実の歌の世界」で川田孝子の「十五夜お月さん」が放送された。うーん。もしかすると、自分の記憶の引き出しに入っている昔聞いた「十五夜お月さん」は、これかも知れないな・・・と思った。川田正子の昔のSPも、どこかで聞いてみたいが・・・

<川田孝子「十五夜お月さん」>

(2016/02/13追)
「純」さんから頂いたコメントで、聞いてみたが・・・

<田端典子の「十五夜お月さん」>

 


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コメント

 土居裕子「十五夜お月さん」この録音は、
斎藤伸子です。

【エムズの片割れより】
ご指摘ありがとうございました。確かに間違っていました。
どこで間違えたのか・・・。後で原因究明しますのでお許しを・・・・。ありがとうございました。

投稿: Sun Sun | 2010年9月22日 (水) 00:31

くだんの”十五夜お月さん”の歌い手さん。
当時の童謡歌手、田端典子さん、とは考えられないでしょうか?彼女の歌声、コロンビアレコードの”甦る童謡歌手たち”のCDでお聞きになれます。個人的には童謡唱歌歌手のトップクラスに位置してる方だと思っています。御存知でしょうが”春の唄””雨降りお月”等はユーチュウーブで流されていますね。願わくは彼女
の”花かげ”を聴きたいものです。

【エムズの片割れより】
自分も田端典子の音源は持っており、改めて聞いてみました。(上にアップ) 何せ古い記憶で・・・
田端典子の「花かげ」は自分も聞いたことがありません。

投稿: 純 | 2016年2月13日 (土) 07:34

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