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2008年5月 6日 (火)

チェウニと西島三重子の「池上線」

昭和51年(1976年)に西島三重子が歌った「池上線」という歌がある。それを2003年に韓国出身の歌手、チェウニがカバーしてヒットした。
これがなかなかしみじみとしていて良い。

<チェウニ「池上線」>

「池上線」
  作詞:佐藤順英
  作曲:西島三重子

1)古い電車のドアのそば
 二人は黙って立っていた
 話す言葉を捜しながら
 すきま風に震えて
 いくつ駅を過ぎたのか
 忘れてあなたに聞いたのに
 じっと私を見つめながら
 ごめんねなんて言ったわ
 泣いてはダメだと胸にきかせて
 白いハンカチを握りしめたの
 池上線が走る町に
 あなたは二度と来ないのね
 池上線に揺られながら
 今日も帰る私なの

2)終電時刻を確かめて
 あなたは私と駅を出た
 角のフルーツショップだけが
 灯りともす夜更けに
 商店街を通り抜け
 踏切り渡ったときだわね
 待っていますとつぶやいたら
 突然抱いてくれたわ
 あとからあとから涙あふれて
 うしろ姿さえ見えなかったの
 池上線が走る町に
 あなたは二度と来ないのね
 池上線に揺られながら
 今日も帰る私なの

Image03841 チェウニは、韓国の大歌手(いわゆる美空ひばり)である「李美子(イミジャ)」を母に持ち、韓国では常に「李美子の娘」と評価されるのがイヤで、日本でゼロからスタートしたという。しかし、この歌の情感は素晴らしい。
またこの歌詞が良い。前にも書いたが、自分はほとんど歌詞を気にせず、旋律だけを聞くのだが、この歌詞は心に滲みる。

オリジナルの西島三重子の歌も聞いてみよう。

<西島三重子「池上線」~1976年盤>

080506nisijima 西島三重子には再録音のニューバージョンがあるが(ここ)、自分はどちらかというとチェウニのが好きだな・・・。チェウニにも別の録音もあるが・・・

独身時代、オープンデッキをタイマーで動かして、NHK-FMの昼に放送されていた歌謡曲番組を録音し、それから気に入った曲を集めていた。長いブランクの後、MD時代になってからも集めた。その中で見つけたのが、この西島三重子の「池上線」だった。
ランダムに録音しておいて、だいぶん曲を集めたが、最近はトンと良い曲が見付からない。もう悟りの境地?に達したらしい。
しかしこの歌は、カバーで昔の曲が見事に生き返った良い例ではある。

(関連記事)
西島三重子の「池上線」の駅は「池上駅」~話は事実


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コメント

「池上線」を知ったのは青春音楽・・というサイトでした。ちょっと暗い歌だな、それに池上線といういかにもローカル線のような名前の歌があるなんて、いったいどこの田舎が舞台なんだろうと思っていました。しばらくしてその路線がなんと花の東京にあることを知り、ちょっと唖然としたのでしたが。さてつい最近このサイトを知りました。別の二木さん(失礼)のサイトはその前の歌声喫茶から知っていたのですが、なぜか気づきませんでした。こ0の「エムズの片割れ」とは珍しい名前のサイトで、うーん、深く考えたわけではありませんが。で、この池上線の解説によってチェウニさんを初めて知り、CDを借りて聞いて、なるほどこれはいいなあ、と歌いっぷりに惚れました。池上線もそうですが、そのほかの歌も例えば私鉄沿線なんか、野口五郎くん真っ青の新しい歌になっていました。「東京ララバイ」も「砂漠のような東京」も、さらには以前よく聞いた「ウナセラディ東京」もまたしかり。「東京物語」は森進一君をあまり聞いていないので全くの新しい歌として聞けました。感激、新鮮のチェウニさんでした。教えていただいてありがとうございます。

投稿: 静御前堂 | 2008年7月19日 (土) 21:57

静御前堂さん

コメントありがとうございます。
そうですか。チェウニ、なかなか良いでしょう・・・。東京にちなむ歌も色々ありますね。追って論じてみますね。
なお「エムズの片割れ」の語源はプロフィールにあります。かなり良い加減につけています。今後ともよろしく。

投稿: エムズの片割れ | 2008年7月20日 (日) 11:03

エムズの片割れ様
まさかご返事がいただけるとは思っていませんでしたので、大変感激しております。私は団塊の世代の一員、今年還暦のお爺さん。これまでの人生を肯定はしますが、人生が二度あればと20%の後悔もあります。私より年上のエムズの片割れ様のように後悔5%(おそらく0ではありますまい?)の元気な方がいることに、もう少し主体的に生きようと励まされています。さて「最近はトンと良い曲が見付からない」。確かにそう思います。が、10日ほど前になりますが仕事に疲れて久しぶりにNHKの深夜便をつけ、そこでたままた黛ジュンの「愛の眺め」を聞きました。初めて聞いた歌で、でも声は紛れもなく大人の黛ジュン。押さえた歌い方が良かったのでネットで調べたらすでに発売停止。残念、久しぶりにいい歌を見つけたと思ったのですがね。もう一度聞いてみたいものです。

投稿: 静御前堂 | 2008年7月26日 (土) 23:50

静御前堂さん

黛ジュンの「愛の眺め」ですか・・・
ラジオサーバーに残っているかと調べたのですが、7/5の放送で、さすがに残っていませんでした。残念・・・
まだまだ良い曲は残っているという事でしょうか??

投稿: エムズの片割れ | 2008年7月27日 (日) 23:15

チェウニと西島三重子探して探してやっとここに到達。しかもvistaに変えてスピ-カ-もいい物で音が美しく、毎日聞き惚れています。ありがとうありがとう。(~.~)

投稿: | 2008年9月17日 (水) 20:45

名無しの権兵衛さん

自分もチェウニのしっとりした歌が大好きです。

投稿: エムズの片割れ | 2008年9月17日 (水) 22:06

チェウニの歌う池上線は初めて知りました。 ケイウンスクとか もひとり名前が出てきませんが韓国シンガーの独特の発音が合いますね。

投稿: ricanikanmuri | 2009年6月10日 (水) 08:09

池上線沿線に住んでうん十年 この歌を知ってから 歌の舞台になっている駅がどこなのか気になって仕方が有りません
五反田~蒲田までのわずか30分足らずの都会のローカル線です 今でこそ近代的な電車ですが 歌詞のとうり隙間風は?ですが木の床からワックスの匂いが漂っていたのを思い出します この当時の各駅前を思い浮かべては今だに知りたくてうずうずしています
私の予想では 旗の台 雪谷大塚 洗足池 蓮沼のいずれかの様な気がしているのですが
何処なのでしょうか・・・?どなたか教えて下さい 歌はチェウニも西嶋さんも甲乙つけがたいかな

投稿: ばぁーば | 2010年3月 1日 (月) 21:44

ばぁーば さん

そうですか。自分は一度くらい乗ったことがあったかどうか・・・
Wikipediaに「佐藤 順英(さとう じゅんえい)は、日本の作詞家である。学習院大学卒業。名曲「池上線」は、自身が、国連職員を目指し、ハワイ大学に留学しながら、遠距離恋愛をしていた恋人との別れがモチーフになっている。」という記載があります。作詞家本人に、どの駅がモデルか、聞いてみたいですね。

投稿: エムズの片割れ | 2010年3月 1日 (月) 22:13

池上生まれなので、笑いましたね、この曲には。
でも、作者たちはあまり池上線に乗ったことがないのではないかと思いましたね。
感じがかなり違うのですよ。

投稿: さすらい日乗 | 2010年3月 1日 (月) 23:12

さすらい日乗様

そうかも知れませんね 15駅しか無いのにいくつ過ぎたのか・・・わね?(笑)踏切を渡るのは今も同じですが 50年近く池上線に乗っていますが歳のせいか時々うとうとしていくつ過ぎたのかあわてる事があります 作詞家の方に申し訳ないですね でもいいじゃないですか 池上線此処にありと全国に知らせてくれたのですから
池上線という響き私は好きです しばらく忘れていたのですがチェウニの池上線を聞いてから又カラオケで時々楽しんでいます

投稿: ばぁーば | 2010年3月 2日 (火) 19:21

エムズの片割れ様

交通新聞社発行の「鉄子の部屋」に作詞家の佐藤順英さんの話が出ているそうです その中で池上線の歌詞に出てくるフルーツショップが今はケンタッキーに変わっていると言う話が載っているそうです。と、すれば・・・私の推理どうり 旗の台駅です。くだらない事と思いながら長年胸につかえていた物が一気に取れたようでついつい嬉しくてご報告したくなりました。さすらい日乗様も旗の台駅前のケンタッキーはご存知だと思います
ちなみに私は二つ隣駅の戸越銀座に在住しています。
  

投稿: ばぁーば | 2010年4月19日 (月) 12:24

ばぁーば さん

そうですか・・・。旗の台駅ですか・・
少しお待ち下さい。当サイトも乗りかかった船です。出典が分かりましたので、“裏”を取りますので・・・。

投稿: エムズの片割れ | 2010年4月19日 (月) 22:41

エムズの片割れ様

早速のお返事有難うございます。
2007年12月1日初版と出ていました
私の思い込みでなければいいのですが・・・
楽しみにしております

旗の台には昭和医大があるので 昔は駅前に何軒か果物屋さんがあった事を思い出しました。40年前はお見舞いのバナナも高級品だったかも知れませんね。

投稿: ばぁーば | 2010年4月20日 (火) 00:49

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