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2008年2月14日 (木)

障害児を持つ親とは・・・・

先日(08/2/12~13)のNHKラジオ深夜便「こころの時代」で放送された「知的障害のある息子に背中を押されて NPO法人大阪障害者雇用支援ネットワーク理事 江口敬一」を聞いた。
氏は、赴任先のアメリカで生まれた次男がダウン症であり、それをきっかけに勤務先であったYKKの社長に直訴して特例子会社「特例子会社YKK六甲」を作ったという。

次男の裕介さんは現在26歳。介護職員として高齢者ディ・サービス・センターの「アンデスのトマト」で働いている。そして2004年に知的障害者としては日本で最初にホームヘルパー2級に合格して話題になったという。

この話で、幾つかの頭に残った言葉があった。
「YKKシアトル支店に勤務していた時に次男が生まれた。しばらくして、医師から「染色体検査の結果、ダウン症候群で知的障害があります」と告げられた。あまりのショックで診察室から出て行ってしまった。思い直して診察室に戻ったところ、医師から「良く戻ってきてくれた。あなた方は、障害をもった子どもを立派に育てられる資格と力のあることを神様が知っておられてお選びになったご夫婦です。どうぞ、愛情深く育ててあげてください」と言った。この言葉が心に響いて、救われた。
幸いなことに、シアトルのワシントン大学にはダウン症早期発達療育センターがあって、そこで色々と教えられた。
そこの父親のための講座で教えられた事は、「直ぐに子供のために何か出来る事は無いかと思い詰めるが、性急な事はするな。必ず父親の出番が来るのでそれまで待て」。

柳田邦男が書いてくれたエッセーの中「父親が会社員であれ事業主であれ、仕事が忙しすぎる場合には、障害を持った家族をケアする負担が全面的に母親の側にのしかかってしまう。父親がケアや家事を分担し、連れ合いを精神的に支えるようにしないと、夫婦関係に波状が生じる恐れがある。父親の選択は極めて難しいのだが、愛する家族のため、愛する子供のために逃げてはいけない」と書いてくれた。この言葉が今でも自分の心に染み渡っている。そして逃げてこなかった。
とりあえずは、小さいときは母親が一生懸命に育てて、父親はそれを精神的に、経済的に支える。そして「その時」が来たら、父親の出番になる。

その「出番」が、自分の会社で「特例子会社」を作って、障害者に働く場を与える活動だったという。」

何とも、理想的な活動ではある。

特例子会社は、07/9末現在、全国で223社あるという。そして、YKKのこの特例子会社の直ぐ近くに大阪の化粧品会社の特例子会社が出来たが、やはりその社長さんの家族に障害者が居たという。
このように、(前に書いた「しいのみ学園」もそうだが)多くの場合、自分が障害児を持って初めてその世界を知る。
だから、もし首相や厚生大臣が自分の家族に障害児を持っていたら、「障害者自立支援法」改定ももっと早く動いていたかも知れない・・・・。
(「選ばれて」という考え方を「ゴルフ上田桃子プロの障害者支援」の記事で書いたが、それと同じ言葉を今日聞いた。現実は、そんなに甘くは無いだろうが・・・)


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