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2008年1月28日 (月)

手仕事屋きち兵衛の「わすれ雪」

手仕事屋きち兵衛(てしごとや きちべい)というシンガーソングライターをご存知だろうか?
改めてNETで調べてみると(ここ)、手仕事屋きち兵衛さんは1949年生まれというから、自分とそう変わらないな~。今初めて姿を見たが・・・・、なるほど・・・・・。凡人ではないな・・・。
生粋の歌手ではないため、TVでは全く見かけない。1986年に「わすれ雪」でデビュー。実はこの歌が実に良いのである・・・。「ねがい星」という歌も良いが、この歌声を先ず聞いてほしい。

<手仕事屋きち兵衛「わすれ雪」>

「わすれ雪」
  作詞:手仕事屋きち兵衛
  作曲:手仕事屋きち兵衛
  編曲:小畑和彦

1)雪が降る 今日も降る
 巷(ちまた)のざわめき 消して降る
 夜の雪は やさしく降る
 できるなら この胸の
 痛み消して積もれ
 あなたの あの面影
 隠して 積もって消してしまえ
 わすれ雪になれ

2)幸せに なりたくて
 見つめてきたのは あなただけ
 いつの間にか 信じていた
 あなたとの ささやかな
 あたり前の暮らし
 あなたを 愛していた
 あの日も 季節に埋もれていく
 忘れられないのに

3)未練なら 消してくれ
 冷たくやさしい わすれ雪
 そっと積もれ 止まずに降れ
 燃えている 残り火の
 上にそっと積もれ
 あなたが 残していった
 思い出 包んで溶かしてくれ
 わすれ雪になれ

この素直な声・・・。何よりも“スレ”ていない。(田舎に住んでいるから?) さとう宗幸と似たような声だが、変に技巧的でないのが良い。
しかし、この歌を人から教えてもらったとき、何とふざけた名前か・・・と思った。
ウィキペディアによると名前について、こう紹介されている。
名前の「手仕事屋きち兵衛」は、本来は、きち兵衛が夫人と経営している店の名前であった。その由来は当人が少年時代、物事にのめり込み易く、さらに他の事が見えなくなってしまう性格であったことから、友人達から「気違い」という意味で、「きち」、「きち」と呼ばれていたこと、そう呼ばれていた当人もこれを気に入っており、それを店の名前、そして芸名として使ったということである。」

この記事を書くのを機に、自分もやっとその由来が分かった・・・。
本業は木彫刻業であるが、最近また音楽活動を再開したらしい。

話は飛ぶが、今日の新聞を読んでいたら、シニア層をターゲットとした「チャンネル銀河」という放送が4月よりスタートするという。いわゆる団塊の世代のような“オトナ向け”の放送チャンネルという。

これと同じで、歌もいわゆる「オトナ」向けの歌を、これから作っても良いのではないか?
手仕事屋さんも、年齢も同じ世代なので、このような静かな、素朴な団塊向けの歌を新しくたくさん作ってほしいな~~
(もう、そういう「時代」では無いのか? これからこの様な歌が出来ても“時代錯誤”なのだろうか・・・)

===============
(2009/3/17追加)「わすれ雪」の他のバージョンも聞いてみよう。

<手仕事屋きち兵衛「わすれ雪」>
  ~ギターの弾き語りバージョン~「素描画」から(CDはここ

<手仕事屋きち兵衛「わすれ雪」>
  ~「風暦(かぜごよみ) 」から(CDは
ここ

==============
手仕事屋きち兵衛のディスコグラフィ
1)「詩紬」(1987/12/21発売)<30KCD-126>CDは(これ
2)「光る風」(1989/5/25発売)<12KCD-161>廃盤~音源は(ここ
3)「風景色」(1999/9/1発売)<ST-11001>廃盤~音源は(ここ
4)「素描画」(2000/2/10発売)<ST-11002>廃盤~音源は(ここ
5)「安曇野」(2000/11/22発売)<KICM-1>廃盤~音源は(ここ
6)「風暦」(2000/12/21発売)<KICS-935>CDは(これ
7)「風の誘い」(2001/7/25発売)<KICM-7>廃盤~音源は(ここ
8)「原風景」(2002/11/1発売)<TSC-0001>廃盤~音源は(ここ
9)「サントリーホールライブ」(2002/11/1発売)<TSC-0002>廃盤~音源は(ここ
10)「色即是空」(2004/9/20)<IGSA-040929>CDは(これ
11)「愛唱歌集」(2006/12/10発売)<TSDA-061121>CDは(これ

(関連記事)
手仕事屋きち兵衛の「風の桜衣(はなごろも)」
手仕事屋きち兵衛の「安曇野」

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コメント

テシゴトキチベイを検索していたら、ヒットしました。
いい曲だったしか覚えていなくて、数年前、安曇野に旅行したとき、在住を知り、先日またひょんなことで思い出しました。

曲が聴けてよかった!
ありがとうございました。

投稿: 信じられない60才 | 2008年3月26日 (水) 16:31

信じられない60才 さん

コメントありがとうございます。
還暦にビックリしている「エムズの片割れ」と同じような世代かな??
ネッ! これ、良い歌ですよね。

投稿: エムズの片割れ | 2008年3月26日 (水) 22:03

私は、22,23年前からきち兵衛さんの歌を注目してきました。
「わすれ雪」ほか、いい歌が沢山沢山ありますよ。
きち兵衛さんのCDは9種類ほど持っています。
今はもう廃盤になってしまった「風景色」「素描画」はとくにすきなCDです。
「風景色」のCDの中の「安曇野」「とり」は特に好きです。「素描画」のCDの中では、すべてギターの演奏だけでゆっくりと丁寧に歌っているので「わすれ雪」「安曇野」は他のCDとも違いさらにさらに声が伸びていて素晴らしいです。
そのほか、「色即是空」のCDの中の、永六輔作詞の「色即是空」「命連綿」「風の桜衣(はなごろも)」などは本当に心打たれます。
他には、「風景」「生きている悲しみ」「小さな酒場(みせ)」など素晴らしい歌がいっぱいあります。100曲くらいあるかもしれません。どれも皆素敵です。

このたび、きち兵衛さんに来ていただいてコンサートをしていただくことが出来ました。
歌によるきち兵衛ワールドだけてなく、トークの素晴らしさ、人となりが素晴らしく、声のごとく澄んだ清清しい人物に感銘を受けました。

投稿: ジャン | 2009年2月24日 (火) 02:26

ジャン さん

コメントありがとうございます。そうですか・・。自分は“きち兵衛”さんのほんの少しの部分しか知りませんが、きち兵衛さんの世界は広いのですね。それに、ナマで聞けたとは羨ましい・・・
しかしこの人の声は何と透き通った素直な声なのでしょう。機会があったら、別のアルバムも聞いてみます。

投稿: エムズの片割れ | 2009年2月25日 (水) 21:45

私もきち兵衛さんの大ファンです。
歌も、トークも、そしてエッセイもいいですよ。
「一匹ぽっちのコオロギ」以前にNHKラジオ「私の本棚」で朗読されてました。
他に詩集も出しておられますね。

今日は 私のホームページにリンクを貼らせていただきたくてコメントいたしました。
不躾ながら、よろしくお願いします。

投稿: 園内麻亜 | 2009年3月11日 (水) 17:31

園内麻亜さん

コメント&リンクをありがとうございます。
きち兵衛さんは、マイナーな歌手だと思っていましたが、結構メジャーなのかも・・と、最近見直しています。

投稿: エムズの片割れ | 2009年3月11日 (水) 23:23

今日は5月15日、数日前には真夏日が続いたかと思えば、昨日は北海道では雪。今日は当地でも少し寒いです。
私のように雪の降らない地方の者には分からないのですが、この季節の雪は何と言うのでしょうか?ご存知の方は教えてください。
『わすれ雪』とは、春の季語にもある、そのシーズンの最後に降る雪のことを言うそうです。なごり雪も同じ意味を持つようです。
きち兵衛さんは、20代後半に豪雪で有名な新潟県の津南町と言うところで彫刻の仕事をしていて、その頃とても辛いことがあってこの歌が生まれたのだそうです。
この歌のイントロは、シンシンと降る雪を彷彿とさせます。
また、きち兵衛さんの弾き語りのギターバージョンのも本当に素敵です。

投稿: ジャン | 2009年5月15日 (金) 22:57

ジャンさん

つい広辞苑を引いてしまったら「わすれ雪」とは「その冬の最後に降る雪。雪の果て。」とありました。
その意味をかみ締めて聞くと、また違った趣がありますね。

投稿: エムズの片割れ | 2009年5月17日 (日) 00:14

エムズの片割れさん、では長いので、失礼ながらMさんとお呼びしていいでしょうか。
ショルテイについての懐かしい記憶について昨日お話ししましたが、Mさんの膨大なカテゴリーの中に、他にもぼくの好きな名前や曲が次々に出てくるので、それだけでも追いかけるのに何年かかかりそうです。「忘れ雪」も遠い記憶の中、と思っていたら、去年、高崎市立図書館で「風暦」の中に「忘れ雪」を発見し、どくん、と心臓が鳴る思いでした。NHKラジオ以来の出会いだったのです。そして、Mさんとの出会い。森閑とした中での熱い思いが、きち兵衛さんの透き通った声で歌われる「忘れ雪」は、ぼくの今の生き甲斐になっています。カラオケにはないので、CDに合わせて歌ったり、いずれアカペラでも歌えるようになればいいなと思っています。

投稿: 三山sanzan | 2010年8月14日 (土) 00:28

エムズの片割れ様

 はじめまして!偶然、御サイトへお邪魔したトタン、心を鷲掴みにされました。
手仕事屋きち兵衛さんの、一切の小細工を排した本質だけの透明な唱法。その真価を早くから見抜き、支援し続けてこられたM’Sの片割れ様。美しい名画のコンポジションを見る思いです。感動のあまり、ツイッターに呟いてしまいました。事後となり恐縮ですが、御了承いただけましょうか?お伺い申し上げます。http://twitter.com/emaqui          伊能 絵巻 拝

【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。きち兵衛さんの歌が少しでも広く知られれば、自分も嬉しいです。
もうCDも入手困難になっています。しかし松本のホテルに泊まると、月に2回、夜に無料コンサートがあります。自分も先日行って2010年10月 9日付の記事に書いていますので、聞いてみて下さい。なおきち兵衛さんの情報は、ほとんどがジャンさんから教えて頂きました。

投稿: 伊能 絵巻 | 2010年11月13日 (土) 11:48

エムズの片割れ様
 早速ご回答有難うございます。
 お言葉に甘え10月9日ライブ、今日一日
たっぷり楽しませていただきました。改めて
きち兵衛さんのお人柄や歌声に感服いたしました。
今後も大切に聞かせていただく心算です。
お世話様でございました。
             伊能 絵巻拝

投稿: 伊能 絵巻 | 2010年11月14日 (日) 20:59

何十年ぶりに、NHK深夜便で聞いた以来、このブログに出会い感激しています。
「わすれ雪」と言う歌だったのですね。
今の私には本当にとても辛く又懐かしく心が揺さぶられます。
又お邪魔します。
何か余生のお助けになりそうですので・・
お休みなさい。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。
きち兵衛さんの歌も、たまに深夜便で放送されるようですね。メジャーになってくれると良いのですが・・・。

投稿: みちとうし。 | 2012年6月27日 (水) 02:53

必死に探しました.
ようやくたどり着きました(^_^)/
今日(2012.9/16)NHK日曜歌の散歩道から流れた曲、タイトル「わすれ雪」思わず聞き入ってしまいました。聞いているうちに涙がホロリ。。何て素敵な声・歌なんでしょう。心にす~っと入ってきました。
歌も聴くことが出来ました。ありがとうございます♪ 本当に本当に素敵な声 今まで知らなかったのが残念でなりません。いつか生で聴きたいです。嬉しい日曜日になりました。(^・^)

【エムズの片割れより】
そうですか。ラジオで放送されましたか・・・
生演奏は、長野・松本・浅間温泉のホテル玉之湯で月に数回、聞くことが出来ます。
自分も聞きに行きました。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-20c2.html
もし機会があったら・・・
当サイトにもたくさんのきち兵衛さんの歌をあげていますので、聞いて下さい。

投稿: niko | 2012年9月16日 (日) 13:21

NHK日曜歌の散歩道から流れて来た「忘れ雪」心に染み通る様な美しい唄声に聞き惚れてしまいました。
ネットで探して!探して! やっとたどり着き、又その歌を聴くことができて感激です。
手仕事屋きち兵衛さんの事、全く知らなかったので これから 他の曲も聴いてみようと思います。
生演奏、素敵でしょうね。

たどり着けた事幸せに思います。
ありがとうございました。

投稿: れいこ | 2012年9月16日 (日) 18:18

手仕事屋きち兵衛さんの『わすれ雪』を初めて聞かせて頂きました。その澄んだ声は信州の秋の空を思い出しました。
約15年前、単身赴任で松本市に1年半居りました。北は新潟の県境、南は静岡の県境まで長野自動車道を仕事で走り回る毎日でした。手仕事屋きち兵衛さんの保存会が、里山辺に有る様ですが、その里山辺にアパートを借りていたのですが、全く知りませんでした。
安曇野、本当に素敵な所でした。綺麗な水を利用したわさび園が有ったり、美味しいコーヒー店が有ったり...
手仕事屋きち兵衛さんの『わすれ雪』を聞いたら松本へ直ぐに
行きたくなりました。松本歯科大の近くに有る『大石屋』ラーメン店は未だ有るのだろうか?大石屋の屋号は『おいしいや』のシャレで、絶品の美味しさです。
ああ! 食べたいなあ !

【エムズの片割れより】
そうですか。住んだことがありましたか…
松本は良い都市ですよね。小澤征爾の音楽祭を例に引くまでもなく、高度な文化都市だと思います。もっともラーメン屋などは分かりませんが…
そのうち、自分もまた行こう…

投稿: アルプス | 2012年9月17日 (月) 05:25

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