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2008年1月 8日 (火)

鮫島有美子の童謡「あした」

童謡は、自分が好きなジャンルだが、この「あした」という歌も哀愁があって大好きな歌のひとつだ。しかしレコード録音は意外と少ない。自分は川田正子と鮫島有美子を持っているが、どちらも良い。
この歌は、清水かつら(明治31年7月1日~昭和26年7月4日)作詞、弘田龍太郎(明治25年6月30日~昭和27年11月17日)作曲で、『少女号』大正9年(1920年)6月号に「新作童謡」として掲載された。
いわゆる“ヨナ抜き短音階(ラシドミファラ)”で作曲されている。

<鮫島有美子「あした」>

「あした」
   作詞 清水 かつら
   作曲 弘田 龍太郎

(1)お母さま――
  泣かずに ねんねいたしましょう
  赤いお船で 父さまの
  かえる あしたを たのしみに

(2)お母さま――
  泣かずに ねんねいたしましょう
  あしたの朝は 浜に出て
  かえるお船を 待ちましょう

(3)お母さま――
  泣かずに ねんねいたしましょう
  赤いお船のおみやげは
  あの父さまの わらい顔

(余計なお世話だが)この歌詞で、「父さま」は一体どこに行っているのだろうと気になる・・・・。
大正9年(1920年)というと、日露戦争(1904~05年)の15年後、満州事変(1931年)の11年前だ。どうも戦争で“抑留”されているようにも思えない・・。
時代が大正なので“海外旅行”は有り得ない。とすると海外留学かな・・?
ウン、夏目漱石が英国留学したのが1900~1903年なので、時代的にこれは有り得るな・・・・。

まあこの議論は座興だが、いつの世でも「あした」に目を向け、「あした」に希望を託すことは良いことだ・・・。
今日よりも明日は良い事があるだろう・・・・ナンテ・・・(普通は勘違いだが)
しかし、しみじみしていて心に響くな~。
(この歌を歌うため、“父さま”は帰ってこなくてもいいよ!?)


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コメント

わしと申します。
「あした」は、もの悲しい調べが印象的な、小生も好きな曲のひとつです。
でも、勉強不足といえばそれまでですが、きょう初めて知りました、この曲が発表されたのは、なんと大正9年なんですね。
小生も、いささか捉え所の難しいこの歌詞は、いかなる状況を歌ったものならんと思案した挙げ句、これは先の戦争でシベリアに抑留されている「父さま」がいつの日か復員するであろう、その日を待ちわびる歌だと決め込んでいました。南方からの復員が「里の秋」、シベリアからの復員が「あした」。
なんでシベリアかといえば、そりゃ「赤い」
お船で帰ってくるのだから。このような解釈で、ひとり合点しておりました。シベリア抑留の悲惨とこの曲の哀調がいかにも重なり合うじゃありませんか。
でも、大正9年とは…。我ながら迂闊でした。改めて情景を考察することにしますが、この曲へ寄せるイメージは大きく変わらざるを得ません。シベリアから帰るはずの父を辛抱強く待ち続ける健気な少女。でもその父は、実は2年も前に酷寒の収容所でむなしく果てていた。そんな悲しい歌だと思っていたのですがねえ…。いや、何ともはや。


投稿: わし | 2008年5月22日 (木) 00:17

わし さん

愉快なコメントをありがとうございます。
自分以上に色々と考察されているようで・・・
しかし童謡には意外と怖い内容が多いようです。「カナリア」とか・・・
ヒマがあったら、また覗いて下さい。

投稿: エムズの片割れ | 2008年5月22日 (木) 21:54

懐かしい歌をありがとうございます。
哀調を帯びたこの歌が大好きな少女でした。
古希目前ながら今なお胸に童女の自分を宿しています。琴線に響きます。
因みに私は田舎娘ことりんごと申します。

【エムズの片割れより】
旋律が何とも心に響きます。童謡は簡単には消えませんね。なぜか心を揺するので・・・

投稿: 田舎娘 | 2015年4月 6日 (月) 15:09

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