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2007年12月 9日 (日)

NHK「若き技能エリートたちの戦い」を見て

先日(07/12/3)放送されたNHKスペシャル「若き技能エリートたちの戦い~巧みを競うオリンピック~」を見て、日本の置かれた物作りの現場を再認識した。

番組は主に韓国と日本の金型競技の模様を追っていた。韓国は国を挙げて応援。日本は企業中心。韓国の選手は、スピードを追う。日本の選手は、設計に充分に時間を掛け、製造は持ち前の巧みのワザで一気に追い付く。
結果は、韓国選手が後半出来上がった製品の精度で挫折・・・・。日本の選手が10年ぶりの金メダル。
製造装置を作る競技では、「自ら考える技能者」について伝えていた。単に技能を継承するだけではなく、自ら考えて解決する・・・
この選手は、最後のプログラム製造で、与えられたフローチャートでは動作で動かなくなる可能性があると審判団に指摘。審判団は、「与えられたフロー通りに動けば、採点上問題ない」との回答。しかしこの選手は、「不完全な装置は作りたくない」と、与えられたフロー通りのプログラムではなく、自分で納得するプログラムを作った。
コーチは、「どのような課題が来ても自分なりに自律(=自立)できる技能者の第一歩が終わった」と評価。結果は満点で金メダル。

この番組で出てきた韓国選手は、時間前にさっさと終わって余裕の姿勢、それに対して日本の選手は最後まで製品に磨きをかける・・・・。結果は日本の勝利・・・
この姿勢の違いは、製造がメジャーな韓国とマイナーな日本の、置かれた環境の違いなのか・・・
しかしこの日本の選手たちは、7年間も技能五輪のための訓練を受けて来て、実際の製造現場は知らないという。来年春に初めての配属・・・。
最後のナレータの声が痛々しい。「日本は16の競技で金メダルを獲得しました。しかし彼らが腕を振るえる現場をどれだけ作れるのか、日本の物作りが問われています」

自分も現役時代、30年間電気メーカの工場で過ごしたので、この番組で言っている事は良く分かる。しかし今の製造(システム物)は、特殊な分野を除いてユニットの組み合わせで終わってしまい、もう一から物を作る時代では無いという。

世はコンピュータ時代なので仕方がないが、物を作る喜びが今の現場にどれだけあるのか・・・、余計な話だがツイ心配してしまう。
メーカの人間は、やはり「これが自分の作品」と思える物を作ることが仕事の達成感につながるのではないか・・・。
つくづく“自分は昔の良き時代に生きたな・・・”と思いつつ見た番組であった。


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