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2007年11月24日 (土)

「滝乃川学園~石井亮一・筆子夫妻の軌跡」展に行った

くにたち郷土文化館(国立市谷保)で開催中の「滝乃川学園~石井亮一・筆子夫妻の軌跡」展に行った。日本の知的障害者福祉の創始者の生き様である。
これが予想を越えて、見応えがあったのである。これはぜひ多くの人に見て欲しいと思った。

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くにたち郷土文化館というのは初めて行ったが、閑静な住宅街にあった。建物は前衛的なほどモダン・・・・
展示は、石井亮一と筆子の一生を丁寧に紹介している。それぞれの生い立ちと、出会い、そして滝乃川学園での苦労・・・・
映画「筆子その愛」のテーマとなった「天使のピアノ」が無造作に置かれ、当然監視員も居ない。展示品の中では、天皇・皇后・皇太后三陛下から贈られた数々の賜り物が目を引く。そして、解説のパネルと読んで行くだけで、大体が分かる。

石井亮一は、秀才であったが体が弱かったため工部大学校(後の東大工学部)を落ち、立教大学に入り、そこでクリスチャンになる。濃尾大震災によって「孤女」となった少女達が売られて行く・・・。それを見かねて引き取った弧女の中に知的障害者が居たことから、知的障害者に深く興味を覚え、米国に留学して知的障害者教育を学び、滝乃川学園設立へとつながって行く。

一方、筆子は華族の家に生まれて若くしてフランスに留学。英・仏・オランダ語を流ちょうに話し、「鹿鳴館の華」と呼ばれた美貌の人。しかし、生まれた3人の子供はみな虚弱児で、二人は幼児の時に亡くなり、残った一人も知的障害者。その子を滝乃川学園に預けたところから石井亮一と一緒に活動することになる。
この辺の事情は、「石井亮一・筆子夫妻の偉大なる事績」というHPに詳しい。

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帰りに、直ぐ隣にある滝乃川学園に寄ってみた。非常に広い構内に、古い施設が点在している。誰も居なかったので中に入ってみた。「天使のピアノ」が置いてあったという建物もあり(左手のチャペル)、歴史を感じさせる・・・・

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映画「筆子その愛」という映画も、これからも色々な場所で上映されるらしいので見てみようか? しかし、前にその映画を見たカミさんは、つらい映画だったと言う。苦労の連続で、見ていて切なかったと言う・・・・。

この展覧会には、東京で華やかに行われる「日展100年」のような派手さはないが、そこには「ホンモノ」があった。
そして、本来なら「お嬢様」の平穏な暮らしがあったはずなのに、「しいのみ学園」と同じように、自ら“苦労”に身を投じた人生があった。
そして、そこには単に自分の子供に障害があったから・・・というだけではない、“二人を駆り立てた何か”があったように思う・・・・

しかし「弧女」という文字、及び知的障害の昔の呼び方である「白痴」という文字が何とも切ない展覧会ではあった。


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