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2007年7月10日 (火)

薬の副作用は怖い・・・

今週の日経ビジネス(07/7/9号)の「心と体」コーナーに、『海外旅行と危険な感染症』というタイトルで、海外で罹った伝染病の恐ろしさについて書かれていた。昨年、フィリピンで犬に咬まれて狂犬病に感染し、帰国後に亡くなった例が2件発生したとか・・・・
そう言えば子供の頃、自分も犬に咬まれたことがあり、(親が)狂犬病の心配をしていたっけ・・・。(でもいったん発症すると、100%の死亡率・・・とは知らなかった・・・)

この記事を読みながら、以前のNHKの番組を思い出した。
それは、海外に行く前に日本で貰ったマラリアの予防薬が原因で、スティーブンス ジョンソン症候群という重症のアレルギーになり、生死をさ迷った挙句に失明したという話。しかしその方は、それから牧師の資格を取って、仕事で縁のあった場所で牧師になったという・・・・。

この番組は、06年10月1日にNHK教育テレビ「こころの時代」で放送されたという、安城教会牧師 武岡洋治さんとのインタビュー番組 「打たれた傷によって」である。(再放送:07/4/1を見た)

(ナレータ)
「武岡洋治さんが大学の教授を退官し教会の牧師になったのは3年前のことでした。それまでは、名古屋大学農学部で植物栽培学を教えていました。ライフワークは、稲の実りの仕組みを顕微鏡レベルで解明する研究でした。しかし14年前、農業調査に出かけたアフリカ スーダンで薬害に倒れ、目に重い後遺症を負いました。
日本の医療機関で予防用にと処方されたマラリア治療薬を飲み、その強い副作用のため、右目を失明。角膜移植によって取り戻した左目のわずかな視力に頼る生活となったのです。定年後、神学を学び牧師となったのは66才の時でした。・・・」

「・・・・9月4日、体の変調を感じ・・・目や喉が赤く腫れ、急速に悪化、・・・気を失ってしまいました。病院での診断はマラリア治療薬による極めて強いアレルギー。皮膚や粘膜がただれ、鼻や口の中の浮腫によって現地では9割以上が命を落とすと言われていました。目はほとんど見えず、ただれた消化器官からの下痢や下血が続くという思いがけない事態でした。・・・」

この薬は、出発前に日本の病院で貰ったファンシダールという薬だそうで、「一週間に一錠ずつ飲みなさい」と言われたので、出発前に1錠飲んで、現地でまた1錠飲んだ。そして体の変調を来して、マラリアかも知れないと思い、3錠目を飲んでしまった。これが誤りだった・・・という。
そして現地の病院で、これは既に世界的に使われなくなっている薬だということを知る。その後、厚生省に聞くと、ファンシダールはマラリアの治療薬としては認可しているが、予防用としては認可していない・・・という。
それを何故飲まされなければいけなかったのか・・・・
納得が行かなかった武岡さんは、医療裁判も考えたが、米国キング牧師が言った言葉=教会に爆弾が投げ込まれ、4人の少女の命が奪われた時の告別式での「自ら招いたものではない死は、人を救う力がある。だからこそ報復してはいけない」と人々を説得したという言葉=を思い出して、とどまる・・・・。
仏教では「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みをもってしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みを捨ててこそ息む。これは永遠の真理である。」という。~法句経(5)中村元訳から

このあたりの話はNHKのサイトから、(06/2/12にラジオ第2で放送された)武岡さんの「スーダンの盲学校をささえて」という番組を、今でもHPから聞くことが出来る。
ここでは「病院に入って一番助かったのは、海外青年協力隊でたまたまその病院にいた日本の看護士さんと日本語で話が出来たこと・・・」とも言っている。

しかし、視力をほとんど失うという凄絶な体験をしたが立ち直り、定年退官後、同志社大学神学部であらためて神学を学んで牧師になったというのだからスゴイ。

この人の話を聞いて、二つ思う。一つは不屈の精神の偉大さ。そして薬害の恐ろしさ・・・・
特に薬害は、幾ら多くの人で発症しなくても自分の体に合わなければ、大きなダメージを与える。しかも死に至る場合もある。(しかし、医師を怨まないで再発防止の運動をするとは、並の人では出来ない・・・・)

ある友人が「薬は必ず副作用がある。その副作用を止めるためにまた薬を飲み、その副作用のためにまた薬・・という悪の連鎖である。飲まなければいけない状況でも、出来る限り短期間服用すべきで長期の服用は避けるべき・・・」と言っていた。これは正しいと思う。
そのために「医食同源」を念頭に、脱“薬”を心掛けるしかない。しかし、これがなかなか難物だ。
でもまあ「病気はストレスから・・・」という原則を頭に、なるべくストレスから逃げて薬は飲まないことにしよう。(出来るワケ無いのに・・・・)


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