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2007年5月21日 (月)

峠三吉「人間をかえせ」のレコードを聴いた

Scan102570_1 先日(といっても07/5/14だが)の朝日朝刊に「『にんげんをかえせ』の最終稿発見」というコラムが載っていた。
そういえば、この曲のLPを持っていたっけ・・・と、日曜日に本当に久しぶりにアナログプレヤーを動かして再生してみた。何とか動いた・・・・

そして、(ちょうど今、憲法を制定した戦後の時代に凝っているので)この詩の「序」の部分を、(広島、長崎はもちろんだが)世界中の戦争で肉親・友人を亡くした人の立場で聞いてみた。(もっとも聞いたのは最初の序の部分だけで、全体は聞いていない。~少し重たすぎるから・・・)

そうしたら、まったくその通りなのである。
この詩の序は、峠三吉が戦争で愛する人を奪われた、“残された人間の代表”として、叫んでいるように聞こえる。

「にんげんをかえせ」    峠三吉

       『序』
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ

Img_10891 大木正夫作曲/グランドカンタータ「人間をかえせ」のレコードがこれだ。
昔、冒頭のところだけを誰かに教わり、その強烈な詩が頭に残った。
それでこのLPを買ったのだが(71年6月)、(前にも書いた通り)内容が重たくて、全曲は聴いていない。

その「序」のところと「終曲 人間をかえせ」のMP3をアップしてみた。
(下の⇒印を押すとしばらくして音が出る。いやはやBlogも便利になったものだ)

Img_25102 しかしこの歌声は、時代を飛び越して太古の昔から将来の宇宙戦争まで(??)、戦争の悲惨さを嘆く永久に消えない叫び声だ。(今もTVで、テロで車が爆発した所をやっていた・・・)
現在の我々は、この声を忘れてはいまいか?
確かに今の日本は平和で良い。しかし世界のどこかで、今もこの歌と同じように叫んでいる人たちが居ることも事実なのである。

今回の憲法改正論議が、日本の平和ボケから世界の現実に目を向ける良いチャンスになるかも知れないな・・・と思いつつ、35年前のレコードを聴いた。

(2007/8/9追記)
NHK TVで「吉永小百合 言葉で平和を紡ぎたい -思いを受け継ぐ子どもたちへ-」という番組をやっていた。
吉永小百合が21年に亘って続けているという原爆詩の朗読会。その最初に必ず朗読するのが、この峠三吉の詩だという。
すこし聞いてみよう。07年8月9日PM10時から放送された一部である。


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コメント

峠三吉の詩はよく知っているつもりでしたが、この曲は初めて聞きました。よいものを聞かせて頂きましたが、ちょっと大仰な感がなくもありません。私には、吉永小百合の朗読の方が、むしろ心に響きます。
 平和は異常なものではなく、戦争こそが異常なのだと思います。異常を克服するのは、尋常な意志の累積ではないのか。芸術家たちの努力に感嘆しつつも、そんなことを考えました。

投稿: 志村建世 | 2007年5月21日 (月) 22:08

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