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2006年12月10日 (日)

「般若心経」勝手帖-07 不生不滅

しゃーりーしーぜーしょーほーくーそー
舎利子是諸法空相

ふーしょーふーめつふーくーふーじょーふーぞーふーげん
不生不滅不垢不浄不増不減

単純に訳すと「舎利子よ、この世にあるすべての存在には“永遠に変わることのない存在”というものは無い。生じることも無ければ滅することも無い。きれいとかきたないとかいう事もない。増えることもなければ、減ることもない」と言った意味。
「是諸法空相」がキーワードで、「この世におけるすべてのものは、実体が無く、変化して、流動するものである」という般若心経の中心思想を述べている。

「不生不滅不垢不浄不増不減」は、本節06回目で書いた「世の中を構成している分子(原子)は、宇宙の中で濃淡があり、濃の部分が我々が目に見える物質となり、淡の部分が真空の宇宙のような空間になる。これらは単に分子の濃淡という現象である」として、自分が「ミクロの決死隊」になって分子の間をくぐり抜けられると考えてみると、確かに宇宙の存在全体はトータルとしては同じなので、生まれることも消えることもない。それは単に集まる場所が違っただけ。よって綺麗も汚いも無く、増えることも減ることも無い・・・、という訳だ。
エジプトのピラミッドは、数千年経っても消えていない。という議論も、数億年経って果たして消えないか?と考えるとやはり風化して消えるだろう。
つまり、“すべての存在は移り変わっていくもの”という議論も納得できる。
なにせ、仏教は時間軸が長いのである。例えば、“弥勒菩薩は、ブッダが入滅してから“56億7千万年”後の未来に姿をあらわす未来仏”といったように・・・

でもここで言っている(単なる現象でない)“本当の意味”は何か?
「滅は生があるから存在し、逆に生は滅があるからこそ存在する」「世の中の物は、いつかバラバラになる。また本来バラバラだからこそ、それが集まってまた物になれる」
「綺麗とか汚いとかいう感情を生み出すのは我々の心。不垢不浄はそれを超越した価値観」「増と減は相対的なもので、宇宙では微々たる事。貯金が減ったからといってクヨクヨするな」・・・・

待てよ・・・? 自分は先週末のボーナスで、会社業績の悪化に伴って**十万円も金額が減ったな・・・。それをクヨクヨするな・・・か。別にクヨクヨはしなかったが、全く気にしなかったかというと、確実に気にしたな。
般若心経の教える境地にはまだまだ遠いという事だ。

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