2017年8月16日 (水)

半藤・保坂・加藤さんのNHKラジオ「太平洋戦争への道~戦前日本の歴史の選択~」

終戦記念日である昨夜(2017/08/15)、NHKラジオ第一で、「太平洋戦争への道~戦前日本の歴史の選択~」という番組を聞いた。
NHKの番組の紹介にこうある。
太平洋戦争への道~戦前日本の歴史の選択~
170816sensou1 日本人は、なぜ無謀な戦争へと向かったのか?
満州事変から太平洋戦争へと至る道は、どのように選択されたのか?

170816sensou2 歴史家の加藤陽子さんは、新著『戦争まで』で、日本の針路を決めた「国際連盟脱退」、「日独伊三国軍事同盟」、「日米交渉」における〈選択〉の誤算の積み重ねを検証した。
作家の半藤一利さんは、政治や軍事の指導者たちが根拠なき自己過信に陥っていたことや、危機において対症療法的な「その場しのぎ」が繰り返されたことを指摘する。
昭和史研究家の保阪正康さんは、思想統制やメディアによって作り出された国民的熱狂が「日本型ファシズム社会」を支え、日本の〈選択〉に影響を及ぼしていったことに着目する。

番組では、満州事変から太平洋戦争へと至る日本の選択を、歴史家の半藤一利さん、保阪正康さん、加藤陽子さんたちの議論を通してたどり、その現代的な意味を考える。(語り)末田正雄 渡邊あゆみ」(NHKのここより)

何よりも、自分が信用している半藤一利さん、保阪正康さん、加藤陽子さんの議論なので、聞くに値する。
話は、加藤さんの司会進行で、男女アナによる昔の音源再生を挟みながら、昭和6年(1931年)の満州事変から始まるが、五・一五事件についての話が興味深かった。それと最後の、保坂さんと半藤さんのまとめの部分を聞いてみよう。

<NHKラジオ「太平洋戦争への道」より>

*この番組の全部(50分×2)をお聞きになる方は、(ここ=ZIP)をクリックしてしばらく待つ。

半藤氏が、上の番組の最後の部分で言っている「昭和の日本人は不勉強だった。今の日本の不勉強だ。このままの日本で大丈夫か?特に若い人には勉強して欲しいと思う。」という言葉が重い。

今の国会議員について、安倍政権が集団的自衛権の行使を認める閣議決定をした2014年7月1日時点で、終戦の1945年8月15日よりも前に生まれたのは、衆院で41人(9%)、参院で28人(12%)だという。
戦後72年。平和が当たり前だという風潮の日本。しかし、平和憲法の遵守など、国民の不断の努力がそれを実現している、という事を忘れている。
安倍首相をはじめ、国会議員の9割以上が戦争を知らない世代。だから戦争に対して、怖れが薄い。
何と、今の北朝鮮と米国の舌戦に付き合って、米国と一緒に日本が戦争を始める話まで出ている。戦争という言葉が、そして参戦という言葉が、なぜこうも軽く扱われるようになるのか・・・
それはやはり勉強不足なのだろう。戦争の怖さを知らないので、軽くなる・・・

せっかくの終戦記念日の夏。こんな番組を聞きながら、少しでも日本人が“戦争を忘れない”ことを祈りたい。
自分も、二・二六事件についてはともかく、五・一五事件についてはあまり知らなかった。自分も勉強だ。
(番組は、加藤さんの司会進行だったが、出来たら司会進行は別のアナに任せて、加藤さんからも、保坂さんと半藤さん同様に歴史学者としての純粋な意見を聞きたかった。)

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2017年8月15日 (火)

グレープの「精霊流し」~“灯籠流し”と勘違い

今日8月15日は、終戦記念日でお盆。昔、お袋が行灯を出して飾っていたことを思い出す。

昨日(2017/08/14)のTV朝日「モーニングショー」で、「驚き“精霊流し”知っている!?日本中の勘違いの理由」という番組を放送していた。
「灯籠(とうろう)流し」との勘違いの話である。地元以外では、「精霊流し」のイメージとして「灯籠流し」と勘違いしている人が多いそうだ。

「精霊流し」とは、「初盆を迎えた故人の家族らが提灯などで飾られた精霊船に故人の霊を乗せて西方浄土に送り出す行事」だそうだ。
さだ「20歳の時に同じ年の一番仲が良かった従兄弟を長崎の海で事故で亡くした。それで彼のことを歌にして残したいというのと、あのにぎやかな祭りをどう表現しようかと思ってて・・・」
170815sada 長崎市内でカフェ「自由飛行館」を経営しているさだまさしさんの妹の佐田玲子さん(60)に聞くと「違いがあまりにも大きすぎて、あの(曲の)精霊流しをご存知の方が初めて長崎で精霊流しをご覧になった時、「さだまさしの嘘つき~!」っておっしゃったことがあるんですけど、あれは、いわゆる船を流す側、身内ですよね。(精霊船を)流す側の気持ちを歌った歌なんですよ。ですから、しめやかな歌なんですね。私たち送る側は、すごく粛々とした気持ちで流している。流して初めてその船の悲しさとか初めて分かるんですね。」

170815torou Netでググってみると、灯籠流しは全国で行われているが、精霊流しは、長崎県の各地、熊本県の一部及び佐賀市だけらしい。

そしてグレープの「精霊流し」は1974年4月の発売だが、1974年8月発売のアルバムバージョンでは、冒頭に精霊流しの爆竹の音が入っている。

<グレープの「精霊流し」>

「精霊流し」
  作詞・作曲:さだまさし

去年のあなたの想い出が
テープレコーダーから こぼれています
あなたのためにお友達も
集まってくれました
二人でこさえたおそろいの
浴衣も今夜は一人で着ます
線香花火が見えますか 空の上から
約束通りに あなたの愛した
レコードも一緒に流しましょう
そしてあなたの 舟のあとを
ついてゆきましょう
私の小さな弟が
何にも知らずに はしゃぎまわって
精霊流しが華やかに始まるのです

あの頃あなたがつま弾いた
ギターを私が奏いてみました
いつの間にさびついた糸で
くすり指を切りました
あなたの愛した母さんの
今夜の着物は浅黄色
わずかの間に年老いて 寂しそうです
約束通りに あなたの嫌いな
涙は見せずに 過ごしましょう
そして黙って 舟のあとを
ついてゆきましょう
人ごみの中を縫う様に
静かに時間が通り過ぎます
あなたと私の人生をかばうみたいに

ちょうど1年前「さだまさしの「椎の実のママへ」~伯母の思い出」(ここ)という記事を書いた。
さだまさしが従兄弟を亡くしたときの話である。その事情を念頭に聞くと、この歌の背景が良く分かる。

毎年書くが、今日のこの日は我が家にとって特別な日。親父の命日。もう21回目となった。
真夏のそれは暑い日だった。しかし今年は、涼しい。東京は、8月に入って連続15日雨を観測しているとか・・・
今年は、異常気象?
雨がしとしと降るお盆は、何か合わないが、21年前を思い出す8月15日ではある。

(メモ)
昨夕(2017/08/14)、床の新聞を取ろうと思ってかがんだら、腰がイタ!ぎっくり腰!そのまま床に転がって、助けを呼ぶ為の1m先の受話器も取れない。別に重い物を持った訳でもないし、ただかがんだだけなのに・・・・
しかし、急性のせいか、治りは早い。昨夜は杖にかじりついてトイレに行ったが、24時間後の今夕は、歩いて階段を下りた。
それにしても、これではぎっくり腰は避けようがないな・・
⇒丸2日で9割方復活。急性は治り方も急性。

2017081419032036e <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年8月13日 (日)

江崎鉄磨氏の「正論」~日米地位協定の見直し発言

先日の天声人語にこんなのがあった。
「(天声人語)江崎鉄磨氏の「正論」
 中国の人工知能(AI)のお話である。インターネット上で利用者と会話を繰り返しつつ、受け答えを学んでいた。最近、「共産党万歳」の書き込みに、こう応じたという。「こんなに腐敗して無能な政治のために万歳できるのか」▼正論だと受け止めた方もいただろう。ネット上では「AIが蜂起した」と話題になった。しかし、そこは共産党一党支配の悲しさ。AIの運営会社が、すぐにサービスを停止した▼AIではないが我が国の閣僚からも突然、正論が飛び出した。在日米軍の権限を定めた日米地位協定について江崎鉄磨・沖縄北方相が8日、「少し見直さないと」「直すところは直すという交渉に」と述べた▼協定の不平等を是正するための見直しは、沖縄県など基地のある自治体にとって悲願である。担当相として渾身(こんしん)の問題提起なのか。しかし、この日午後には後退してしまう。沖縄県知事との会談では協定に言及しなかった。見直し内容を記者団から問われたが、答えなかった。自由な発言を誰かから停止されたか▼江崎氏とAIの共通項があるとすれば、当事者意識の希薄さか。中国のAIは市民としての覚悟を持った発言ではない。江崎氏は「役所の答弁書を朗読する」と口にしたことがあるほど、官僚任せの姿勢だ▼初めて手にする大臣職について「任にあらず」「重荷」とまで語った江崎氏は、正直な人柄なのだろう。いまからでも遅くない。沖縄の現状をつぶさに見た上で覚悟を持って正論を吐いてほしい。」(
2017/08/10付「朝日新聞」「天声人語」より)

この発言について、“オッ”と思ったが、案の定、直後に軌道修正された。
江崎・沖縄北方相「少し見直し」発言釈明 日米地位協定
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されているオスプレイが豪州沖で墜落した問題に関連し、江崎鉄磨・沖縄北方相は8日の閣議後記者会見で、「日米地位協定は少し見直さないと(いけない)」と述べた。日本政府は地位協定の改定方針は掲げておらず、閣僚の発言としては異例。江崎氏はその後、「地位協定のあるべき姿を追求していくべきではないかとの気持ちを申し上げた」と釈明した。
 閣議後記者会見では、過去の米軍機事故に触れて、「地位協定は直すところは直すという交渉に(するべきだ)」と主張。「沖縄県民の気持ちを政府がしっかり受け止め、米国には言うべきことは言いながら(見直すべきだ)、という考えを持っている」と語った。
 約4時間後、就任後初めて訪れた那覇市で、記者団に発言について自ら説明。「地位協定については安倍政権で2度にわたり、大きな見直しを行った。安倍政権においても目に見える改善を積み上げていくなかで、日米地位協定のあるべき姿を追求していくとの姿勢であり、その方針に沿ったものだ」と、一方的に手元のメモを読み上げた。
 地位協定は、日本に駐留する米軍人・軍属らが公務中に犯罪を起こした場合、米側に刑事事件の裁判権が優先的にあることなどを定める。不平等との指摘があるが、協定そのものは1960年の締結から一度も改定されていない。江崎氏は、安倍政権が軍属の範囲などに関する「補足協定」を見直したことを取り上げて、「閣内不一致」との指摘をかわそうとしたとみられる。(
2017/08/09付「朝日新聞」ここより)

就任早々の江崎鉄磨沖縄・北方担当相の「しっかりお役所の原稿を読ませていただく。立ち往生より、しっかり朗読かな」という発言には、ビックリというか、あきれたが、その後の氏の発言を聞きながら、見直した。それは人間性の話。
鉄面皮のどこかの国の首相よりも、よっぽど人間的・・・

終戦記念日が近い。改めて、長崎平和宣言を読んでみる。
先に書いたように(ここ)、安倍首相の広島と長崎で同一だった“朗読挨拶”とは違い、長崎のナマの声が発せられている。温厚な田上市長をして、ここまで言わしめている我が国の首相。

長崎平和宣言
 「ノーモア ヒバクシャ」
  この言葉は、未来に向けて、世界中の誰も、永久に、核兵器による惨禍を体験することがないように、という被爆者の心からの願いを表したものです。その願いが、この夏、世界の多くの国々を動かし、一つの条約を生み出しました。
 核兵器を、使うことはもちろん、持つことも、配備することも禁止した「核兵器禁止条約」が、国連加盟国の6割を超える122か国の賛成で採択されたのです。それは、被爆者が長年積み重ねてきた努力がようやく形になった瞬間でした。
 私たちは「ヒバクシャ」の苦しみや努力にも言及したこの条約を「ヒロシマ・ナガサキ条約」と呼びたいと思います。そして、核兵器禁止条約を推進する国々や国連、NGOなどの、人道に反するものを世界からなくそうとする強い意志と勇気ある行動に深く感謝します。
 しかし、これはゴールではありません。今も世界には、15,000発近くの核兵器があります。核兵器を巡る国際情勢は緊張感を増しており、遠くない未来に核兵器が使われるのではないか、という強い不安が広がっています。しかも、核兵器を持つ国々は、この条約に反対しており、私たちが目指す「核兵器のない世界」にたどり着く道筋はまだ見えていません。ようやく生まれたこの条約をいかに活かし、歩みを進めることができるかが、今、人類に問われています。
 核兵器を持つ国々と核の傘の下にいる国々に訴えます。
 安全保障上、核兵器が必要だと言い続ける限り、核の脅威はなくなりません。核兵器によって国を守ろうとする政策を見直してください。核不拡散条約(NPT)は、すべての加盟国に核軍縮の義務を課しているはずです。その義務を果たしてください。世界が勇気ある決断を待っています。
 日本政府に訴えます。
 核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとり、核兵器を持つ国々と持たない国々の橋渡し役を務めると明言しているにも関わらず、核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できません。唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への一日も早い参加を目指し、核の傘に依存する政策の見直しを進めてください。日本の参加を国際社会は待っています。
 また、二度と戦争をしてはならないと固く決意した日本国憲法の平和の理念と非核三原則の厳守を世界に発信し、核兵器のない世界に向けて前進する具体的方策の一つとして、今こそ「北東アジア非核兵器地帯」構想の検討を求めます。
 私たちは決して忘れません。1945年8月9日午前11時2分、今、私たちがいるこの丘の上空で原子爆弾がさく裂し、15万人もの人々が死傷した事実を。
 あの日、原爆の凄まじい熱線と爆風によって、長崎の街は一面の焼野原となりました。皮ふが垂れ下がりながらも、家族を探し、さ迷い歩く人々。黒焦げの子どもの傍らで、茫然と立ちすくむ母親。街のあちこちに地獄のような光景がありました。十分な治療も受けられずに、多くの人々が死んでいきました。そして72年経った今でも、放射線の障害が被爆者の体をむしばみ続けています。原爆は、いつも側にいた大切な家族や友だちの命を無差別に奪い去っただけでなく、生き残った人たちのその後の人生をも無惨に狂わせたのです。
 世界各国のリーダーの皆さん。被爆地を訪れてください。 遠い原子雲の上からの視点ではなく、原子雲の下で何が起きたのか、原爆が人間の尊厳をどれほど残酷に踏みにじったのか、あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください。もし自分の家族がそこにいたら、と考えてみてください。
 人はあまりにもつらく苦しい体験をしたとき、その記憶を封印し、語ろうとはしません。語るためには思い出さなければならないからです。それでも被爆者が、心と体の痛みに耐えながら体験を語ってくれるのは、人類の一員として、私たちの未来を守るために、懸命に伝えようと決意しているからです。
 世界中のすべての人に呼びかけます。最も怖いのは無関心なこと、そして忘れていくことです。戦争体験者や被爆者からの平和のバトンを途切れさせることなく未来へつないでいきましょう。
 今、長崎では平和首長会議の総会が開かれています。世界の7,400の都市が参加するこのネットワークには、戦争や内戦などつらい記憶を持つまちの代表も大勢参加しています。被爆者が私たちに示してくれたように、小さなまちの平和を願う思いも、力を合わせれば、そしてあきらめなければ、世界を動かす力になることを、ここ長崎から、平和首長会議の仲間たちとともに世界に発信します。そして、被爆者が声をからして訴え続けてきた「長崎を最後の被爆地に」という言葉が、人類共通の願いであり、意志であることを示します。
 被爆者の平均年齢は81歳を超えました。「被爆者がいる時代」の終わりが近づいています。日本政府には、被爆者のさらなる援護の充実と、被爆体験者の救済を求めます。
 福島の原発事故から6年が経ちました。長崎は放射能の脅威を経験したまちとして、福島の被災者に寄り添い、応援します。
 原子爆弾で亡くなられた方々に心から追悼の意を捧げ、私たち長崎市民は、核兵器のない世界を願う世界の人々と連携して、核兵器廃絶と恒久平和の実現に力を尽くし続けることをここに宣言します。

2017年(平成29年)8月9日
長崎市長  田上富久」(
ここより)

特に「世界中のすべての人に呼びかけます。最も怖いのは無関心なこと、そして忘れていくことです。戦争体験者や被爆者からの平和のバトンを途切れさせることなく未来へつないでいきましょう。」という言葉が重い。

話は飛ぶが、今朝のTBS「サンデーモーニング」の「風をよむ~不戦の誓い」のコーナーで、姜尚中氏の発言が重たかった。
「来年、明治150年ですよね。それで戦後70年と言う事は、その約半分が、少なくとも日本は実際に正式の戦闘行為一度もやらなかった。これは誇るべきことで、また自分たちが自信を持っていいと思うんですよ。司馬遼太郎さんが、「昭和という国家」の中で、日本はアメリカに占領される前に、魔法の森の占領者によって、既に占領されていた。それは具体的に言うと、軍部や官僚中心ですから。ですから、占領や敗戦が屈辱だと、それを何とかひっくり返したいと言う人々がいるわけですよね。でも司馬遼太郎がその時に何を書いているかと言うと、光が漏れてきた。終戦によって。ですから、誰が占領していたのかと言うと、マッカーサーが来る前に、日本は魔法の森の占領者によって占領されていた。それよりはむしろアメリカのほうがまだいいじゃないかと。それから憲法と言うものを受け入れてきたわけですから、私は、平和主義は究極の保守だと思う。この72年間の蓄積を、日本の150年の中で見ると、この時代は最も良かったし、平和国家、文化国家として日本は今立っていることを、もう一回考えなければいけない。」(2017/08/13 9:47「TBS「サンデーモーニング」より)

ハッとする視点である。
では今の日本は、安倍首相に占領されている国家に成り下がっているのかも・・・

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2017年8月11日 (金)

加計学園の獣医学部を認めた国家戦略特区は「憲法違反」

ヒマに任せてネットサーフィンをしていると、面白い記事に出くわすことがある。これも歯切れ良く、面白い。
加計学園の獣医学部を認めた国家戦略特区は「憲法違反」
 安倍内閣の不正義を許さない――。文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が25日にも結論を下すとみられている加計学園の獣医学部新設問題で、ついに法曹界が怒りの声を上げた。「加計学園問題追及法律家ネットワーク」(共同代表・梓澤和幸、中川重徳両弁護士)が、獣医学部の新設は「裁量権を逸脱・濫用する違憲かつ違法の決定」である疑いがあるとして、7日、国家戦略特区諮問会議で認定に至った経緯を確認するための質問状を安倍首相らに送ったのだ。
 質問状では、獣医学部の新設には、2015年6月の閣議決定で設けられた、既存の大学・学部では対応困難な場合や、近年の獣医師需要動向を考慮する――といった「石破4条件」を満たすことが不可欠だったにもかかわらず、議事録を確認する限り、加計学園では「具体的な検討・検証を経て共通認識に至った形跡が窺えず、石破4条件を充足するとされた確たる根拠は不明」と指摘。
 特区認定が、憲法65条や内閣法4条の趣旨に反する――としているほか、国家戦略特区基本方針では、〈諮問会議に付議される調査審議事項について直接の利害関係を有する議員は審議や議決に参加させないことができる〉(特区法)とあるのに、加計孝太郎理事長と親しく「利害関係を有する立場」の安倍首相が認定したのは「違法なものというほかない」と断罪している。
 さすが法律家のグループだ。加計問題を「水掛け論」とトボケている安倍首相とは違い、法律に照らして的確に問題点を突いている。安倍首相は法律家グループの質問状に対して論拠を示して正々堂々と答えるべきだろう。
 指摘通りなら加計学園の獣医学部新設は違法となるわけだが、野党内からは、そもそも国家戦略特区自体が「憲法違反」との声が出始めている。
「憲法14条は、すべての国民は法の下の平等にあり、『政治的、経済的又は社会的関係において差別されない』と規定し、憲法95条は、地方公共団体のみに適用される特別法は、当該地方公共団体の住民投票で過半数の同意を得なければ、国会は制定できない――とある。しかし、国家戦略特区は住民の意思など全く関係なく、特定の地域に恩恵をもたらす仕組み。つまり条文の趣旨を明らかに逸脱しています」(司法ジャーナリスト)
 設置審が「憲法違反」の獣医学部新設を認可したら、日本は法治国家ではなくなってしまう。“壊憲”しか頭にない安倍首相にとっては、何とも思わないのだろうが、国民にとっては冗談じゃない。何が何でも新設を認めたらダメだ。」(
2017/08/09付「日刊ゲンダイ」ここより)

加計学園と言えば、読売と朝日でこんな違いがあるという。
読売「首相の一日」と朝日「首相動静」を読み比べて分かってしまった“あの人の不在”
2016年8月10日午後6時21分、居酒屋「漁」の怪

 さて、「首相動静」をはじめとする各紙の首相の1日の記録を読むと、誰と会食したかまで克明に載っている。
 しかし、各紙同じ情報が載るはずのこの記事に「差」がある日を発見してしまった。それが昨年「8月10日」。
 この日の晩、安倍首相は山梨県鳴沢村でゴルフをしたあと、ある人と会食していた。
170811syusyou  まず「朝日新聞」。
「3時32分、別荘。6時21分、同県富士河口湖町の居酒屋「漁」。加計孝太郎学校法人加計学園理事長、秘書官らと食事。8時37分、同県鳴沢村の別荘。」(首相動静)
 では「読売新聞」を見てみよう。
「3時32分、同村の別荘。6時21分、同県富士河口湖町の居酒屋「漁」で秘書官らと食事。8時37分、別荘。」
 あ……、読売では「加計孝太郎」の文字が抜けている。食事をしたのは「秘書官ら」になってる。
 これは一体、どういう意味なのだろう。「何時何分」まで各紙同一で克明なのに不思議な差である。
 まさか「忖度」が発生したのか、それともただの「手抜き」なのか。当時はこの差は誰も気にしなかったが、今となって考えると興味深い。
 この「2016年8月10日」の読み比べは、フジテレビの報道情報番組『ユアタイム』の新聞読み比べコーナーでも先週紹介したら、反響が大きかった。
 新聞の首相の1日の記録欄は地味だが、推理小説よりも面白かったりする。 (プチ鹿島)」
(「文春オンライン」ここより)

読売のこの事実が“意識的”だとすると、もう日本のメディアは死んでいるな・・・

ところで、「国会」とはいったい何だろう。改めて広辞苑を引いてみると、「こっ‐かい【国会】コククワイ  日本国憲法上、国権の最高機関で、かつ、国の唯一の立法機関。衆議院と参議院との両院で構成し、両院は主権者たる全国民を代表する選挙された議員で組織する。明治憲法下の帝国議会も俗に国会と称したが、その地位・権限は遥かに劣っていた。」とある。

“国権の最高機関”が笑ってしまう。誰にでも分かるウソを堂々と言って、それがまかり通る学芸会。しかしそこで、国民を縛る法律が出来るというのだから怖ろしい。

3つもコピペするのは心苦しいが、下記の記事も気になった。
「(社説余滴)北朝鮮化する日本? 箱田哲也
 軍事独裁政権の重い縛りを解き、韓国の民衆が自由を勝ち取って今年で30年になる。
 そんな節目の年に、「絶対権力」と言われる現職大統領を革命的に、しかも非暴力で引きずり下ろしたわけだから、韓国の帯びた熱は簡単には下がらない。
 ソウルであった30周年記念の国際会議をのぞくと、人々の陶酔感を肌で感じた。その際、何人かの韓国側出席者から同じような質問を受けた。
 権力者の公私混同にまつわる疑惑が浮上したという点では日韓とも似ているが、日本社会はどうしてかくも平穏なのか、という問いだ。
 状況が違うしなあ、と答えを考えていると、日本留学の経験がある学者が割り込み、「国民性の違い。日本は選挙で意思を示す」と解説した。
 韓国には市民が立ち上がって圧政を覆した成功体験がある。今回の大統領弾劾(だんがい)もそうだが、独裁復活のにおいが漂う不当な権力行使には極めて敏感なだけに「日本は自由社会なのになぜ」と考えるのも無理からぬことか。
 また、日本の一連の騒動は妙に韓国側を納得させていることも知った。「日本は法治や行政が成熟した先進国という印象だったが、実はそうでもないのね」「韓国特有かと思っていた忖度(そんたく)という概念は、日本にも根付いてたんだ」など、どこか安心したように感想を語るのだった。
 確かに日本の民主主義のイメージは傷ついたかもしれないが、日本留学経験者の指摘通り、東京都議選は安倍政権に大打撃を与えた。
 それに今は勢いづく韓国だって、いずれ民意と現実のはざまで苦悩の時を迎えよう。最高権力者の首はすげ替えたが、感情に流されず法理に基づき前大統領を裁けるのか、民主主義の真価が問われる。
 そういえば、関係者の間では数年前から「日本が韓国化した」とささやかれてきた。
 かつての韓国に、何もかも「日本が悪い」と批判する風潮があったように、最近の日本でも単純な韓国観が広がり、それが嫌韓につながっているとの指摘だ。
 ソウル滞在中、日本通の韓国の重鎮とそんな話をしていると、こう切り返された。
 「ある日本のトップクラス官僚など、口を開けば安倍首相はすばらしいと絶賛する。何かに似ていると思ったら、『偉大な指導者、金正日(キムジョンイル)同志は』というあれだ。もう韓国を通り過ぎたんじゃないか」……。(はこだてつや 国際社説担当)」
(2017/08/11付「朝日新聞」p10より)

これだけ国民を愚弄する政権。革命が起きてもおかしくないが、毎日平穏。韓国の熱気とは大違い。これは国民性か?
「日本は選挙で意思を示す」というが、内閣支持率も、子供だましの内閣改造で“改善”されてしまったし、やはり日本人は飽きやすい??
上の「加計学園問題追及法律家ネットワーク」の動きも、メディアが後押しをして、世に知らしめるべき。そうしないと、幾ら相手が法曹でも、相変わらずの「無視」と「記憶にありません」オンパレードになってしまう。
国会での、「なし」「捨てた」「記憶にない」のやりとりを見ていると、“必殺仕置き人”にでも頼みたくなる。無法が通るのなら、こっちも無法で・・・・!?

201708111707059b9 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年8月10日 (木)

「あなたはどこの国の総理ですか」~長崎の被爆者の抗議に安倍首相は無視

昨夜(2017/08/09)のTV朝日「報道ステーション」で、長崎の被爆者代表が安倍首相に「あなたはどこの国の総理ですか」と抗議をしている場面を見た。
Netでそれについての記事をググってみたが、毎日新聞と朝日新聞は報道していたが、それ以外のマスコミでは見付からなかった。改めて両紙を読んでみる。

長崎原爆の日「あなたはどこの国の総理ですか」
被爆者団体、安倍首相に 禁止条約に批准しない方針で

 長崎への原爆投下から72年の「原爆の日」を迎えた9日、長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれた。平和祈念式典後に長崎市内で安倍晋三首相と面談した被爆者団体代表は、核兵器禁止条約に日本政府が批准しない方針を示していることに強く憤った。
170810hibakusya  「あなたはどこの国の総理ですか」。長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会議長を務める川野浩一さん(77)は被爆者団体からの要望書を安倍首相に手渡した際に迫った。「ヒバクシャの願いがようやく実り、核兵器禁止条約ができた。私たちは心から喜んでいます。私たちをあなたは見捨てるのですか」
 面談は式典後に首相らが被爆者団体から援護策などの要望を聞く場として設けられている。通常は冒頭で静かに要望書を手渡すが、川野さんは「子や孫に悲惨な体験をさせてはならないというナガサキの72年間の訴えが裏切られたという思いがあった」と異例の行動に出た理由を話す。川野さんは安倍首相に「今こそ日本が世界の先頭に立つべきだ」とも訴えたが、明確な返答はなかった。
 式典に参列した被爆者も、あいさつで条約に言及しない首相への失望を口にした。8歳の時に爆心地から約2・8キロで被爆した嶺川洸(たけし)さん(80)は「核兵器禁止条約が採択され、今が一番大事な時だ。わざわざ東京から来てあいさつするのに、なぜ被爆者に寄り添った言葉を語らないのか」と語った。【樋口岳大、加藤小夜】」(
2017/08/09付「毎日新聞」ここより)

長崎の被爆者、首相に「どこの国の総理か」 核禁条約で
 長崎では9日、核兵器禁止条約の交渉にすら参加しない政府の姿勢に「理解できない」「極めて残念」と批判が相次いだ。安倍晋三首相は「(条約に)署名、批准を行う考えはない」と記者会見で明言。被爆者と対面した際には条約に一切触れず、被爆地とのすれ違いが際だった。
 「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」
 9日午後、長崎市で被爆者代表の要望を首相らが聞く会合があった。冒頭、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は首相に要望書を渡す前に強い口調で言った。
 米国の「核の傘」に依存し、条約に冷淡な首相には面と向かってただしたかった。数日前に思い立ち、9日朝に考えをメモにして会合に持参。「今こそわが国が、あなたが、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」とも呼びかけた。
 長崎の被爆者5団体がまとめた要望書も「(条約採択の場に)唯一の戦争被爆国である我が国の代表の姿が見えなかったことは極めて残念です。私たち長崎の被爆者は満腔(まんこう)の怒りを込め、政府に対し強く抗議します」と記した。
 会合に先立つ平和祈念式典では、田上富久・長崎市長が平和宣言で日本政府の姿勢を「被爆地は到底理解できない」と述べ、「核の傘に依存する政策の見直しを進めてほしい」と訴え、被爆者らが拍手を送った。
 ところが、首相は表情を変えず、式典のあいさつでは「真に『核兵器のない世界』を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要。我が国は、双方に働きかけを行うことを通じて、国際社会を主導していく」と述べる一方で条約には触れなかった。被爆者代表との会合でも、ほぼ同じ言い方をした。
 川野さんは会合の後、「(首相が)何か言うだろうと思ったが、肩すかしを食らった」と話した。長崎原爆被災者協議会の田中重光副会長(76)は、同じ言葉を繰り返す政府側の対応に「テープレコーダーを持ってきたらいい」。長崎原爆遺族会の本田魂会長(73)は「日本が米国にはっきりものを言っていかないと」と指摘した。(田部愛、久保田侑暉、岡田将平)」(
2017/08/09付「朝日新聞」ここより)

このTV朝日の報道を、音だけだが聞いてみよう。田上長崎市長の長崎平和宣言の後に、川野氏の抗議の声がある。

<TV朝日「報道ステーション」(2017/08/09)より>

長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会 川野浩一議長
「総理 私たち被爆者はあの日から72年、三度あのような悲惨な体験を子や孫、いやすべての人にあわせてはならないと必死に生き、訴えて参りました。
その願いがようやく実り核兵器禁止条約ができました。私たちは心から喜んでいます。
総理、あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか。国民をあなたは見捨てるのですか?
総理、今こそ我が国が、あなたが、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきだと思います。
まず北東アジアの非核兵器地帯構想に取り組みましょう。私たちもお手伝いします。
要望書でございます。どうぞよろしくお願いします。」(
ここに動画あり)

そしてこの後、川野さんは、「あなたはどこの国の総理かと、こういう言い方は失礼かと思ったが、それでも反応が出て来なかった。残念です。」と言っていた。
何を言われても、表情ひとつ変えずに、まさに決められた文言を機械的に朗読する。それを聞かされる我々は、たまったものではない。

首相のコピペの現状を伝える記事がある。

江崎大臣より悪質 安倍首相の広島・長崎“コピペ原稿”朗読
「しっかりお役所の原稿を読ませていただく。答弁書を朗読かな」――この発言で就任早々、日本中を呆れさせた江崎鉄磨沖縄北方相について9日、長崎市で会見した安倍首相は辞任の必要ナシとの考えを明かした。そりゃそうだろう。安倍首相こそ「原稿朗読」の常習犯。しかも戦没者追悼のスピーチで、原稿の「使い回し」や「コピペ」の連続だから、なおさらタチが悪い。
170810abe  長崎の原爆投下から72年。この日の平和祈念式典で、田上富久長崎市長は平和宣言で安倍政権を批判した。7月に国連加盟122カ国の賛成で採択された「核兵器禁止条約」について、「(政府が)交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できない」とバッサリ。条約への一日も早い参加を求めた。
 ところが、直後の来賓挨拶で安倍首相は、禁止条約には一切触れずじまい。「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くす」と豪語したが、その具体策には言及しなかった。
 問題は、安倍首相の不誠実な態度がこれだけにとどまらないことだ。実は長崎の挨拶と3日前の広島の式典の挨拶は、ほぼ一言一句違わない。使い回しの原稿を朗読しているだけなのだ。
 首相官邸の公式サイトの「記者会見」のページに両式典の挨拶の全文が掲載されてある。それを読めば一目瞭然。冒頭の〈原子爆弾の犠牲となられた数多くの御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます〉から、結びの〈皆様のご平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします〉までまるきり一緒。辛うじて違うのは〈広島〉と〈長崎〉の地名と犠牲者の数くらいなものだ。
2年連続コピペのあきれた“前科”も
 広島と長崎の原稿の使い回しは今年だけではない。第1次政権の時代から、2カ所の挨拶は毎年同じ。2013年と14年に至ってはナント、2年連続で内容が変わらない「コピペ原稿」を朗読していたのだ。
 厳粛な慰霊碑の前で前年と同じ挨拶をするとは、被爆地や被爆者、平和を軽視している証左だ」
 当時は原爆被害者団体の大越和郎事務局長も、カンカンになってそう語ったが、安倍首相にはさらに“前科”がある。13年と14年は6月23日の沖縄戦没者追悼式の挨拶も、基地負担を〈少しでも軽くする〉から〈能うる限り軽くする〉に“前進”させた以外は一言一句同じだった。
 安倍首相にとって戦争の犠牲者への慰霊や日本の平和を祈念する言葉の中身は、どうだっていいのだろうか。
 日刊ゲンダイが14年8月9日付でこのデタラメな事実を報じると、翌15年には戦後70年の節目を迎えたこともあってか、安倍首相は沖縄、広島、長崎の式典での挨拶の内容を変更した。さすがに3年連続の「完全コピー」こそ思いとどまったようだが、冒頭の〈哀悼の誠を捧げる〉のくだりや、終盤の〈被爆者の援護施策〉と〈原爆症の認定〉の文言はずっと同じ。就任5年間、かたくなに変えようとしないのだ。
 まるで心を感じさせない「コピペ原稿」の朗読――。一国のトップの人間性を疑うしかない。」
(2017/08/10付「日刊ゲンダイ」ここより)

つまり、安倍首相にとっては、広島や長崎の“過去”など、どうでも良いのだろう。首相としての挨拶も“やっつけ仕事”で、仕方が無く出席しているに過ぎないのだろう。

同じく今朝の朝日新聞に、天皇について、こんな記事があった。
「(平成と天皇)第2部・平和を求めて:中 慰霊の歩み、硫黄島から
 《「長崎は中継ないんですね」》。天皇陛下はしばしば、あまり注目されない物事に目をかける。
 皇太子時代の1981年8月。陛下は会見で、広島の原爆投下の日や終戦の日に全国で式典のテレビ中継があるのに、長崎の投下日に中継がなかったことに触れ、《「やはり同じような被害を受けたわけだから、当然同じに扱われるべきものなんじゃないかと思う」》と述べた。NHKが長崎の式典を全国中継するようになったのは、2000年になってからだった。
 またこの会見で陛下は「どうしても記憶しなければならない四つの日」として、沖縄戦終結の日、広島と長崎の原爆の日、終戦記念日を挙げた。天皇、皇后両陛下は毎年、この日には黙祷(もくとう)を欠かさない。9日も皇居・御所で、長崎市の平和祈念式典に合わせて黙祷した。・・・」(
2017/08/10付「朝日新聞」p3より)

この天皇の姿勢と、安倍首相の姿勢との落差。同じように国民を思う立場であるにもかかわらず、上の記事ではないが“まるで心を感じさせない”日本のトップ。
国民投票をすれば、必ず過半数を超えるであろう「核兵器禁止条約」への参加。しかし、国民の思いよりも、自分の思いを優先する情けない日本のトップ。
これを変えられるのは、我々国民なのだが・・・・

170810karimen <付録>「ボケて(bokete)」より

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2017年8月 9日 (水)

スカパー!プレミアム4Kアンテナを取り付けた話

とうとうスカパー!プレミアム4Kアンテナを取り付けてしまった。それで、初めてスカパーの4Kの番組を見たが、今日はその感想メモ。
そもそも、自分は常に何かに夢中になっていないと落ち着かない性分。今回は、4K放送に凝った。
先日、REGZAの4K液晶テレビ(50Z810X)を導入したが(ここ)、このテレビにはスカパーの4Kチューナーが内蔵されている為、ふとスカパーの4K放送を試してみようかという気になった。
それで、スカパーのカスタマーセンターに電話して色々教えて貰った。ここのセンターは、サービス精神旺盛というか、ヒマなのか!?実に親切丁寧。うっかりすると1時間も話してしまう・・・。

結局、4K放送を受信する為、「アンテナ取付サポートキャンペーン」ここ)なるものに申し込んでしまった。これは「<アンテナ先着2万台限定>スカパー!プレミアムサービスへ新規ご加入いただき、1年以上ご契約いただけるお客様にBS対応スカパー!アンテナ(SP-AM600M)と標準取付工事(10,800円相当)を0円でご提供致します。」というもの。
取り付けは自分でも出来るが、7800円のアンテナを0円で買えるというので頼んでみた。条件は、何か1チャンネルの契約を1年間。そうすれば、「4K総合」というチャンネルが見られる。「4K映画」は1日500円。「4K体験」チャンネルは、デモばかりの番組。
アンテナを取り付けた後、2週間のお試し期間で、どんな放送があるかを見て、その後チャンネルを申し込む。自分は「日本映画専門チャンネル」にしようかと思っているが、これだと基本料421円+756円で、毎月1,177円だという。計算すると1年で14,124円。アンテナ代の元が取れるのか心配だが、受信出来る環境にないのでスカパーは見ない、というのが普通なので、まず見る環境を安く提供し、視聴者を広める戦術なのだろう。

このキャンペーンに申し込んだら、工事日は4日後だった。2日後にはICカードが送られてきた。そして今朝、工事屋さんが来てアンテナを取り付けたが、ほんの40分で終わった。
さて、今までのBSアンテナをどうするかだが、スカパーのカスタマーセンターとの雑談も踏まえ、まだ3年しか経っていないBSアンテナなので、これはそのまま使う事にして、新たなアンテナはスカパー専用とすることにした。工事屋さんは、「一つになるのに・・・」と言っていたが、そもそもBS専用アンテナよりも、110°/124°と広範囲をカバーする必要があるスカパーのアンテナは不利なはず。よって雨の時などは、専用の方が良いだろうという判断。
それが、レベルを比較してみたら同じだったのだ。
従来のマスプロ(BC45R)は信号強度60(30以上)、信号品質54(36以上)、そして今回のスカパーのアンテナは、信号強度60、信号品質51でほぼ同じ。

BSのレベル
<BS専用(BC45R)><スカパー(SP-AM600M)>
1708090bs1 170809bs2

これでは、アンテナをふたつ付けておく意味が無い、と結局、今までのアンテナを外してしまった。

Dsc005741 Dsc005821

まあスッキリはしたな。ここで分かったのだが、このアンテナは、それぞれアンプは別らしく、BSはBSで電源を供給してあげる必要がある。CSから電源が入力されているのでBSは必要ないだろう、というのはダメだった。

さて、スカパーの信号レベルだが、JCSAT-3は44、JCSAT-4は36だった。プレミアムはこの2つの衛星で放送されているという。JCSAT-4が少し低いが、30以上あればOKとのことだった。

170809cs1 170809cs2

そして放送の中味。4K放送は、さすがに「解像度 3840×2160、走査方法 プログレッシブ」でまさに4K放送。そして、それ以外のスカパーHD放送は、地デジと同じ「走査方法 1440×1080、走査方法 インターレース」だった。衛星なので1920×1060かと思っていたが違っていた。

<4K>    <通常HD>  <4K録画再生>
1708094k 170809hd 1708094ksaisei

次に録画だが、これもまったく問題無かった。地デジやBSが録画出来る環境があれば、4K番組も録画OK。
実は東芝のHPに「スカパー!プレミアムサービス」内に開局された4K専門チャンネルを、4K画質で外付けUSBハードディスクに録画することも可能です。」(ここ)とあったので、心配していなかったが、心配したのがスカパーのカスタマーセンター。一緒に東芝のHPを見ながら、当方が使っている通常録画用のUSB-HDDの「HDCZ-UT」(ここ)が、「4Kチャンネル録画」が×になっていると、心配し出した。スカパー側でも、自社チューナーでの使用実績を調べてくれたが、結局分からなかった。まあ、もしこのHDDに録画出来なくても、こちらの問題だから、と話を引き取った。

そして設置後、早速録画や予約録画をしてみたが、まったく問題無かった。再生時の信号形態は、生放送と同じであり(上の写真)、やはり放送の信号を4Kでもそのまま録画している事が分かった。
しかし4Kの再生では「早見・早聞き」機能は使えなかった。あくまでも、通常放送での機能であり、4Kフォーマットには対応していないようだ。それ以外の、30秒飛ばしなどの機能はOK。
もちろん、スカパー用のチューナーは一つしか無いので、録画をしているときには、スカパーの別のチャンネルを見ることは出来ない。

次に、カミさんに50Z810Xで録画した4K番組を見せようと、居間にある58Z810XのLAN接続で、この4K番組を見せようとしてたら、番組表に出て来ない。つまりは、LANでのDLNA再生は、4Kのフォーマットに対応していないようだ。まあ、ここまで図々しく“何でもOK・・”とはならなかった。

さて、肝心のスカパーの4Kの番組だが、さすがにドキュメンタリーなどはきれい。早速「世界遺産」を録画して見たが、さすが・・である。逆に、時代劇のドラマは、通常のHDで充分と感じた。
やはり4Kが真価を発揮するのは、ドキュメンタリーなどの番組。江戸時代の暗い室内の場面では、4Kはそれほど必要ない。

番組的には、まだまだ・・・。そもそも4Kで制作された番組が少ないのかも知れない。しかしスポーツ番組などは、単に機材だけの問題で、それほど費用もかからないだろうから、現在の再放送が主体の放送に、新しい番組が増えることを期待したい。

それにしても、自分は音の世界でも、mp3音源の収集から始まって、それを全てWAV音源に変え、ハイレゾに・・・。同様に、映像の世界でも、昔のベータやVHSのテープでのアナログ録画の収集から、DVDやBDに変わり、そして今4Kだ。
「HD画質であれば、それ以上の画質は要らない」と言っていた自分のスタンスも変えねば・・・・
スカパーの「一度見ると常識になる」というキャッチフレーズも、なるほど・・・と感心してしまう。
そんなにTVばかり「見る時間が無いだろう」と思いつつ、人生で最も時間があるのが今。だから、自分の健康寿命が尽きる前に、“見るか見ないか”ではなく、最も贅沢(4K)をしてみるのさ・・・

2017080817393535c <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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2017年8月 7日 (月)

森山良子の「心もよう」

このところ、昔の歌のカバー曲をCDを借りてきては聴いている。だいぶん前の発売だが、香西かおりの「綴織百景」シリーズなど、実に良く出来ている。そして、これも大昔のアルバムだが、森山良子の「心もよう」を改めて聞いた。

<森山良子の「心もよう」>

「心もよう」
  作詞・作曲:井上陽水 

寂しさの つれづれに
手紙をしたためています あなたに
黒いインクが綺麗でしょう
青い便箋が悲しいでしょう

あなたの笑い顔を
不思議なことに 今日は
覚えていました
十九になった お祝いに
作った歌も 忘れたのに

寂しさだけを 手紙に詰めて
故郷に住む あなたに送る
あなたにとって 見飽きた文字が
季節の中で 埋もれてしまう アーア

遠くで暮らすことが
二人に良くないのは わかっていました
曇りガラスの外は雨
私の気持ちは 書けません

寂しさだけを 手紙に詰めて
故郷に住む あなたに送る
あなたにとって 見飽きた文字が
季節の中で 埋もれてしまう

あざやか色の春はかげろう
まぶしい夏の光は強く
秋風の後雪が追いかけ
季節はめぐりあなたを変えるアア……

もちろん井上陽水の「心もよう」は、当サイトでも取り上げている。2008年だった(ここ)。この歌は、1973年(昭和48年)9月にリリースされた歌であり、上の森山良子によるカバーは1974年10月25日発売の「森山良子ニュー・フォーク・アルバム」というアルバムに収録されているので、たった1年後のフィリップスでの録音である。そのせいか、歌声が若々しい。森山良子、26歳の時の声。
この時代の森山良子の歌声は、学生時代や新入社員時代の頃を思い出させる。

カバーというと、本人歌唱の再録音も含めて、編曲が重要。上の森山良子の編曲は、オリジナルを踏襲して、それほど違和感がない。後に響く、電子音が心地良い。
総じて自分は、オリジナルの編曲をあまり変えない方が好きだ。上に書いた香西かおりのカバー集も、原曲の編曲を踏襲しているので聞き易い。

編曲というと、自分は森岡賢一郎の編曲が大好きだった。森岡賢一郎については、当サイトでも10年前に取り上げた(ここ)。そこでも書いているが、編曲によっては、飛んでもない別の曲になってしまうことがある。
自分は、「お墓に持って行く歌は?」と聞かれたら「霧の摩周湖」と「心もよう」を挙げるかも知れない。その「霧の摩周湖」だが、オリジナルの森岡賢一郎の編曲は素晴らしいが、それ以外の編曲で、オヤッと思ったことは一度もない。どの編曲も、耳を塞ぎたくなるような曲になってしまっている。

昔の名曲も、本人が再録音した楽曲は、自分も色々集めているが、前川清や石川さゆりは、レコード会社を替わって再録音する時でも、オリジナルの編曲(伴奏楽譜)を使っているので、非常に聞き易い。

世はハイレゾ時代。自分もその音源を色々集めているが、CD発売以降は、44KHzでの録音しか残っていないので、今からハイレゾ音源の入手は原理的に無理。
しかし、井上陽水の初期の時代の楽曲は全てがアナログテープ。しかし、残念ながら、ハイレゾ音源は発売に至っていない。中島みゆきの初期のアルバムのハイレゾでの発売も待っているのではあるが・・・

昔よく聞いた歌を、手を変え品を変えて聞いている老人なのであ~る。

最後にオリジナルの井上陽水に敬意を表して、改めてオリジナルを聞いてみよう。

<井上陽水の「心もよう」>

●メモ:カウント~1060万

170807kami <付録>「ボケて(bokete)」より

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2017年8月 4日 (金)

プロ野球選手から公認会計士になった奥村武博さん

先日、朝日新聞にこんな記事があった。
「(ひと)奥村武博さん プロ野球選手から公認会計士になった
 身長188センチの技巧派投手として、岐阜県立土岐商高から、阪神にドラフト6位で入団。だが、「プロ入りに満足して気が緩み、体のケアを怠った」。故障で1軍登板のないまま4年目に戦力外通告を受け、翌年、退団した。
170804kounin  当時23歳。履歴書の書き方も知らない。アルバイト生活2年目で公認会計士の存在を知ると、高校時代に取った簿記の資格を思い出し、「もう一度、プロと呼ばれるところに身を置きたい」と挑戦を決めた。
 アルバイトを続けながらの猛勉強。1次試験は突破するが、2次でつまずく。一時、企業への就職に傾きかけたが、「選手時代と同じ。また自分に甘えている」と奮起した。2013年に10回目の挑戦で合格。実務経験を積み、今年6月に公認会計士になった。
 新たなマウンドで目指すのは、引退後の選手の「セカンドキャリア支援」だ。日本野球機構の調査では、引退後に不安を感じている選手が67%に上る。一般企業や飲食店など畑違いの分野でゼロからスタートする人も多い。現役選手の税金の管理などを手がけながら、「現役時代から野球以外に目を向ける大切さを説きたい」。
 簿記が後押しした第二の人生。試験合格後に招かれた母校での講演で、後輩たちにこう呼びかけた。「今、いろんな引き出しを増やしていってほしい。絶対に後で役立つから」」(
2017/07/19付「朝日新聞」p2より)

プロ野球選手から公認会計士になったという。
努力で地位を得た人は色々いるが、この人の例は、歴史に名を残すのではないか?

ふと、前に書いた記事を思い出した。
「プロ野球選手になるための倍率は約2,055倍だが、育成選手では年俸240万円程度」(ここ)だという。
そして「高卒、大卒、社会人出身のうち、1軍の試合経験なしに引退する選手の4分の3が高卒だ。投手の場合、1軍経験なしに引退するのは、高卒は37.3%と、大卒の15.9%に比べて高い。執筆者の一人、日体大スポーツ局の黒田次郎は『近年、高卒の平均在籍年数は4年に満たない。大学卒業前の若さでお払い箱になる計算だ』と指摘する。・・・」(ここ)だという。

まさに、上の奥村さんの例では、高卒で4年目に戦力外通告を受け、23歳で退団したというから、“高卒の平均在籍年数”と合っている。
プロ野球選手になるには、子どもの頃から野球漬けでないと、とてもその域には到達しない。だから、野球を止めて一般人になったとき、他の世界を知らない反動は大きい。
将棋では、23歳と26歳で切って、奨励会を退会させるルールがある。それは、別の人生を促す知恵。
普通は途方に暮れるところだが、“高校時代に取った簿記の資格を思い出し”、公認会計士にチャレンジ。そして10回目で合格とは・・・
今はだいぶん地位が落ちたが、司法試験では、どんなに努力しても、何十年チャレンジしても、絶対に合格しない、という人がいるそうだ。それは才能の問題なのだろう。努力の世界ではない、元々の頭の出来の問題。つまりは、遺伝的な素質が大きいということ。もちろんトンビがタカを産まないとは言わないが・・・
大昔、息子が中学受験をする事になって、日能研という受験塾に行った時、まず言われたのが「両親が東大でなかったら、子どもは絶対に東大には受からない」と言われた。それが現実・・・

そんな風評の中で、プロ野球選手から公認会計士とは・・・
映画「ビリギャル」の例もあるが、氏の努力は言語を絶するものがあったのだろう。
風評は風評として、人生、血筋であきらめる必要は無さそうだ。
昔、学生運動の活動家は一般の会社には入れないので、法曹などの国家資格を得て、その道で糧を得たという。
いつの時代も、資格は身を助ける・・・ですね。

201708041816019d6 <付録>「まんがイラスト ぼうごなつこのページ」(ここ)より

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