2015年7月30日 (木)

人体の6割は酸素で2割が炭素

先日の日経にこんな記事があった。
「ニュースな科学 でーたクリップ
炭素は生命の元素
 石油や石炭などの炭素を含む燃料は経済活動に必須だ。炭素はそもそも生物が生きるのに欠かせない元素といえる。
150730nikkei  ただ、地球表面の地殻と人体を構成する元素の比率を比べると、炭素の割合は大きく異なる。人体では5分の1を占める炭素が地殻では2%未満にとどまる。
 これは生物が積極的に炭素を集めて利用してきた結果だと考えられている。炭素は4つの結合部位を持ち、炭素同士や他の元素との組み合わせで様々な種類の分子を作ることができる。地球上で知られている化合物のうち、約9割が炭素を含む物質だ。
 地球は約46億年前に誕生した。初期の地球には濃い二酸化炭素(CO2)の大気があり、海が生まれたことで大量のCO2が海に溶け込んだ。この時のCO2の炭素が海中で生まれた生物に利用されたとする説がある。
 地球以外で生命が存在する可能性のある惑星のことを「ハビタブルな星」と呼び、探索が進んでいる。これらの星ですでに生物が存在するとしたら、炭素以外の物質を使うケースも考えられるという。炭素と同様に4つの結合部位を持つケイ素が有力候補だが、その賛否については研究者の間でも意見が分かれている。」(2015/07/24付「日経新聞」より)

このグラフを眺めてみよう。
地殻の半分が酸素だって・・・。海の水を連想するとH2Oなので酸素が多いのは分かるが、地殻も酸素が多いのか・・・。つまり「酸化**」という岩石が多いのかな・・・
ケイ素が多いのは分かるとしても、鉄に比してアルミニウムが多いな・・・。イメージと違う・・・。そして炭素が少ない・・・。
そもそも地球創性のとき、地球は炭酸ガスに覆われていて、酸素は生物によって作られたと聞く。とにかく、酸素の多さにビックリ・・・
改めてwikiで地殻の組成を調べてみると、

二酸化ケイ素 SiO2 59.8%
酸化アルミニウム Al2O3 15.5%
酸化カルシウム CaO 6.4%
酸化鉄 FeO 5.1%
酸化マグネシウム MgO 4.1%


だって・・・
なるほど、酸素が多い。

そして人体。何と6割以上が酸素だという。まあ人体の6割が水だというので、まあこんなものか・・・。それに炭素が2割というが、上の記事の解説を読むと、ま、そうかな・・・
同じく組成を調べてみると、

<有機質(96%)>(体重60kg当たり)
酸素 O 63% 37.8kg
炭素 C 20% 12.0kg
水素 H 10% 6.0kg
窒素 N  3% 1.8kg

<有機質の内訳>
有機質(96%)体内存在量(体重60kg)
・水 66% 39.6kg
・たんぱく質 16% 9.6kg
・脂質 13.5% 8.1kg
・糖質 0.5% 0.3kg

無機質(4%) 2.4kg
だって・・・

自分の化学のセンス(思い込み)は、どうも事実とはかけ離れているようだ。

150730tsuki <付録>「ボケて(bokete)」より

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2015年7月29日 (水)

「何となく感じる“気配”の正体って何?」

先日、「日経Gooday」で、こんな記事を見付けた。
何となく感じる“気配”の正体って何?
  サメやナマズが持つ“気配センサー”が人間にも?

 ふと気配のようなものを感じて振り返ったら、背後に人がいた。あるいは、誰かがこっちに近づいて来るところだった…。こんな経験は、あなたにもあるのではないだろうか。これって単なる偶然? それとも何かをキャッチした結果? 

 姿を見たり、足音を聞いたり、においを感じたりするよりも早く感じ取る「気配」なるもの。なんとも不思議な現象だが、これにはどうやら“電気”が関わっているらしい。東京大学生産技術研究所機械・生体系部門特任准教授の滝口清昭さんによると、「私たちの体の周りには『準静電界』と呼ばれる“電気の膜”があり、それが気配の正体なのではないか」というのだ。

人が帯びている「準静電界」が気配の正体?
 「人間の体の周囲には、静電気のような、ごく微弱な電界が全身を包むように存在しています。電界の大きさやプラス・マイナスが常に変化しており、これを『準静電界』と呼びます。気配と呼ばれるもののすべてはないにしろ、一部についてはこの準静電界が関係していると考えています」と滝口さん。

 体の中では、常に微弱な電気が生じている。筋肉を動かす、脳が体に指令を出す、心臓などの臓器が働く、さらには細胞と細胞が情報伝達するといった場面でも、電気的な信号が生まれる。例えば、脳波や心電図、筋電図などは、脳や心臓、筋肉に流れる電気信号を“見える化”したもの。体内で発生する電気信号は、生命活動そのものでもある。このような体内にある微弱な電気が重なり合い、体の外側ににじみ出て、見えない電気のベールで全身を包み込んでいる。これが準静電界だ。

 準静電界は、電波のように空気中を伝わることはなく、人体の周囲にとどまり、そこで強まったり弱まったりといった変化を繰り返しているという。準静電界は、人間だけでなく、動物や植物など、生物すべてが持っている(生体電位とも呼ばれる)。ただし、非常に弱いので感知するのは難しいそうだ。

サメやナマズは鋭敏に準静電界をキャッチ
 「ところが、この準静電界のごくごく微弱な電位を感知できる動物がいるのです。サメやエイ、ナマズなどの魚類、またオーストラリアに生息する哺乳類のカモノハシなどです。これらの生物の体には、準静電界を感知する“電界検出センサー”が備わっており、このセンサーを使ってエサを捕まえる。視界や嗅覚が利かないような環境下でも、これなら高精度にエサを認識し、捕まえることができます。このセンサーは視覚や聴覚などよりも古い、非常に原始的な感覚器だと考えられます」(滝口さん)

 例えばサメの場合、3メートルほど離れた場所から、砂の下40cmくらいのところに潜んでいるヒラメを検知することができるという。光が届かない深海でも、ヒラメが身にまとう準静電界を鋭敏にキャッチして忍び寄り、アタックするわけだ。ちなみに、通信用の海底ケーブルがサメにかじられて問題になったことがあったが、「ケーブル周囲に発生する電界をエサの魚と勘違いしたようです。最近は、サメからの襲撃を防ぐため、ケーブルの周囲に電界が漏れないような工夫が施されています」と滝口さん。

 では、その電界を検出する器官はサメのどこにあるのだろうか。滝口さんはこう説明する。
150729kehai1 「サメの頭部には、電界を感知する小さな穴がいくつも開いています。この穴が、『ロレンチニ瓶(びん)』と呼ばれる電気受容器です。ロレンチニとは、これを発見したイタリアの学者の名前、瓶はこの穴がフラスコのような形をしていることに由来します。穴の奥には複数の有毛細胞があり、これらが超高感度で電界を感知し、それをさらに高電圧で増幅させて認識していると考えられます。実は、このロレンチニ瓶に似た器官は、我々人間にも存在します。それが耳の奥にある内耳です」

人間の気配センサーは内耳と体毛?
 内耳には、カタツムリの形をした「蝸牛(かぎゅう)」という器官があり、聴覚を司っている。この中には“毛”の生えた細胞、つまり有毛細胞があり、外から入ってきた音を振動として捉え、電気信号に変えて神経に伝えている。そう、ここにもロレンチニ瓶と同様の有毛細胞があり、盛んに電気活動が行われているのだ。

 「人体の中で一番電圧が高い組織は、この内耳。脳や心臓よりもはるかに高い電圧が常時生じています。私たちは、この内耳がロレンチニ瓶の名残りではないかと考えています」と滝口さんは話す。

 ここで、冒頭の「気配」の話に戻ろう。つまり、この“毛”もあって、電圧も高い内耳こそが、人間においては準静電界を感知する器官ではないかと、滝口さんらは考えているわけだ。「世の中には、流星の音が聞こえたり、星が流れる気配が分かったりする人がいて、流星観察の場で重宝されています。ある調査では、大学生の約2割が聞こえたり、感じられたりするそうです。こうした人たちが、もし内耳で電界の変化を検知しているとしたら、音が聞こえることと、電界の変化を検知して気配を感じられることは、同様の現象だといえるのかもしれません」(滝口さん)

 また、内耳以外に“体毛”も準静電界を感じやすいという。特に、細かい産毛は電気刺激に対して敏感だ。「総毛立つ」とか、「鳥肌が立つ」などという言葉があるが、気配を察知する力は一種、皮膚感覚に近いのかもしれない。滝口さんは、「産毛の多い子供や女性は、気配を感じやすい傾向がある」と話す。

犬や猫も人の近づく気配に敏感
 ところで、ペットを飼っている人なら、犬や猫などの気配察知能力に驚かされるのではないだろうか。「うちのワンコ(あるいはニャンコ)は、自分が家に帰り着くちょっと前から、玄関で待っているようだ」といった話を耳にする。犬や猫も、飼い主の準静電界をいち早く感じ取っているのか。なかには、何メートルも離れたところにいる飼い主の気配を察知して、尻尾を振って待っていることもあるという。しかし、そんな離れた場所から、どうやって気配が分かるのだろうか。

150729kehai2  「歩行時には、体にまとっている準静電界も一緒に動きます。また、片足を上げるたびに、地面との距離が離れることで、人の電位が増幅されます。つまり、じっとしているときよりも動いているときの方が、人が作る準静電界の変化が大きいのです。私たちの実験では、アスファルトの路面を歩いているときには、20~30メートル先にまで、その電位の変化が伝わることが確かめられています」と滝口さん。

 なるほど、だから犬や猫は飼い主が家にたどり着くかなり前から、その気配を察知できるのかもしれない。しかも、滝口さんによると「歩き方には人それぞれ、固有のパターンがある」という。ペットの犬や猫は、それを認識し、飼い主であると分かったうえで、玄関で待っている可能性があるわけだ。なんとも、いじらしいではないか!

 気配というと、これまではちょっとオカルト的で非科学的だというイメージを持たれがちだったが、少しずつ科学的な解明が進みつつある。滝口さんらは準静電界を利用した通信や医療器具などの開発にも取り組んでいる。“気配のモト”が、最先端の科学になる日もそう遠くはないのかもしれない。(2015/7/15 佐田節子=ライター)

滝口清昭(たきぐち きよあき)さん
東京大学生産技術研究所機械・生体系部門特任准教授
」(2015/7/15「日経Gooday」ここより)

気配は、いわゆる“感”の世界の話だと思っていた。それが、こんなにも科学的に分析できているとはオドロキ・・・
確かに、心臓の動きや、神経の動きなど、体内には電流が流れている。それによって電界が生じることも、原理的にはその通り。
しかしそれは非常に微弱であり、そして複雑。でもそれをキャッチすることで、気配を感じるとは、言われてみると、そんな事もありそうな・・・

ウチの愛犬・メイ子もカミさんが帰ると、いつも玄関で待っているという。しかし、自分が帰った時は、待っていたためしがない。このことで分かることは、自分はカミさん比べて、発する電界が弱いのだと思う。だからメイ子は気が付かない・・・
なるほど・・・。まさか、メイ子が“分かっちゃいるけど無視・・・”ナンテ言うことは決して無いので・・・

世の中、色々と不思議なことがあるが、このように科学的に説明されていることもあるようだ。感心、感心・・・

■今日のカミさんの句。
「病犬を 抱きて門には 蝉しぐれ」

150729tvdenwa <付録>「ボケて(bokete)」より

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2015年7月28日 (火)

2014年のシェア(市場占有率)

毎年恒例の、日経による国内マーケットシェアである。
シェア首位、9品目で交代 国内100品目14年調査 ポータルサイト、ヤフー陥落
 日本経済新聞社が25日まとめた2014年の国内の「主要商品・サービスシェア調査」で、対象100品目のうち9品目で首位が交代した。米グーグルがパソコンのポータル(玄関)サイトでヤフーを抜いて首位に立ったほか、船舶で今治造船、インクジェットプリンターでキヤノンが浮上した。スマートフォン(スマホ)対応や子会社再編が影響した。

150728nikkei1_2  首位が交代したのはポータルサイトなどのほか、風力発電機や工作機械のマシニングセンター、プラスチック射出成型機、後発医薬品、マンション、化学素材のエチレン。首位交代した品目は13年より1つ減った。
 パソコンのポータルサイト月平均利用者数はグーグルがシェアを29.1%と伸ばし、日本で長く人気が高かったヤフーを1.8ポイント上回った。「Gメール」や「グーグルマップ」などの機能が普及し、利用者を増やした。ヤフーはスマホ対応に力を入れている。
 キヤノンはスマホで撮影した写真をパソコンを使わなくても直接印刷できるプリンター「ピクサス」シリーズが好調で、セイコーエプソンを上回り44.7%になった。
 今治造船はシェア5位の子会社、幸陽船渠を吸収合併し、首位に浮上した。合従連衡による順位変動が今後も起きる可能性がある。マンションは東京湾岸の大規模物件が好調だった住友不動産が初の首位になった。
 後発医薬品は日医工が沢井製薬を僅差でかわした。アレルギー性鼻炎治療の後発薬が新薬メーカーから製法や成分で「お墨付き」を得たとして薬剤師から支持された。

国内100品目14年調査 上位3社のシェア上昇
 百貨店、都心店 訪日客で好調 デジカメ、下位企業が事業縮小
 2014年の国内の「主要商品・サービスシェア調査」(対象100品目)では、上位3社の寡占が一段と進んでいることが鮮明になった。1~3位のシェア合計は60品目で上昇し、13年よ150728nikkei2_2 り2品目増えた。消費増税や円安、訪日客の増加など市場環境が変わるなか、ブランド力のある大手が強さを発揮した。デジタルカメラなど市場が縮小する中での寡占化もみられた。
 百貨店(1.6ポイント)や国内旅行(1.4ポイント)、ウイスキー(2.8ポイント)、シャンプー・リンス(1.2ポイント)などで3社合計のシェアが伸びた。消費者に身近な小売りやサービス、日用品などで上昇が目立った。
 これは消費増税の影響で個人消費が落ち込むなか、上位企業は商品開発力やブランド力を生かし、底力を発揮したためだ。清涼飲料や衣料用合成洗剤は上位企業が新製品を相次ぎ発売し、3社のシェアが拡大した。
 百貨店は三越伊勢丹ホールディングスなど上位3社で計45.2%と1.6ポイント上昇した。東京・銀座など都心に店舗を構える強みを生かし、中国人観光客の「爆買い」など訪日外国人の買い物意欲を取り込んだ。ホテルも都心でチェーン展開するプリンスホテルなどが好調で、計21.0%と0.8ポイント上昇した。
 ウイスキーはNHK連続テレビ小説「マッサン」の人気でサントリースピリッツやアサヒビールが販売を増やし、上位のシェアが上昇した。
 グループ再編で競争力を強化する動きもシェアに影響した。出版でKADOKAWAが角川書店などの子会社を吸収合併し、13年の4位から2位に浮上。上位3社で3.8ポイント増の27.7%になった。
 船舶も今治造船が子会社を吸収合併したため、上位3社のシェアが11.7ポイント増の6割超となった。
 成長がピークを過ぎた市場で寡占化が進む現象も起きている。スマートフォン(スマホ)で写真撮影する人が増えるなか、デジカメは下位メーカーが事業規模を縮小。キヤノンとニコンの2強で過半のシェアを握った。
 メモリーカードでもデジカメ向け需要が減るなか、首位の米サンディスクが大容量品で需要を喚起し、上位3社で45.4%と1.3ポイント増えた。スマホ普及の影響を受けたパソコンも上位のシェアが拡大した。
 市場規模は約半数の49品目が13年より縮小した。スマホ普及の影響を受けたデジカメやメモリーカードのほか、マンションも消費増税が響いた。企業業績の回復で、人材派遣や広告の市場規模は拡大した。」(2015/07/26付「日経新聞」p1、7より)

★詳細は、2015/7/27付「日経産業新聞」P16~P19(pdfは ここ)参照。

上の日経産業の記事をざっと読みながら、少し気になったことをメモしてみる。100品目の詳細なデータは上記のPDFを参照。

携帯端末はアップルの圧勝。日本メーカーも寂しくなったものだ。
薄型テレビでは、日立、三菱が出て来ない。そして、エアコンで東芝が出て来ない。
デジカメは、Panaが消え、総数で、対前年26%減だって・・・。
ブルーレイはPanaがトップか・・・。
コンビニはセブンイレブンが4割、どうりであっちこっちにある・・・。
スタバも4割。自分はドトールの方が好きだが・・・。
ポータルサイトはグーグルがトップ。ま、そうだろう。
プロバイダーは、やはりKDDIが健闘中。
ウイスキーは、マッサン効果で、市場が11%も伸びたって・・・。
即席めんは、老舗の日清が4割以上。
風力発電機は日立が力を入れているんですね。
産業用ロボットは、ファナックは国内では4位だって。ガリバーだと思っていたが・・・。腕時計は、カシオが4割で、セイコーは25%か・・・。

でも、全体的に大幅な変化はない。つまり、簡単に売上が伸びることはない、ということ。長年の蓄積がいかに大切かが分かる。
そろそろ買いたい物も無くなってきたシニア。でも、何か買う時は、これらのシェアも選ぶときの情報にはなる。

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2015年7月27日 (月)

企業の内部通報制度を考える

東芝の不適切会計事件も、トップ3人の辞任という局面を迎えたが、今朝(2015/07/27)の日経にこんな記事があった。
東芝、プライドが統治拒む
   統治強化への改善策は 内部通報制度を整備

 東芝は2003年に米国流の経営監視の仕組み「委員会等設置会社」に移行し「企業統治の優等生」と言われてきた。これが見かけ倒しであったことが露呈した。
 遠藤弁護士は社内監査の中核である経営監査部を取締役会にぶら下げる機構改革を提案する。従来は社長直轄組織だったため社長の意向に反する指摘ができなかった疑いがある。取締役会と距離感があったため、社外取締役が必要な情報を吸い上げることも難しかった。英米では取締役会の監査委員が社内の内部統制部門の人事にも関与し、強い連携がある。
 遠藤弁護士は内部通報制度が実質、機能していなかったことも問題視する。「社内で情報を隠蔽せずにガバナンスの担い手に伝える仕組みとして、実効性ある内部通報制度の整備が重要だ」
 久保利弁護士は欧米のように、弁護士資格を持つ法務担当役員(ゼネラル・カウンセル)が子会社や事業部門を監視する仕組みを提案する。「カウンセルに情報を報告しなかったら処罰対象になると社内規定で決めておけば不正情報が集まりやすくなり、内部告発も円滑に進む」
 増田弁護士は「(間接的な監督機能に重点を置く)モニタリングモデルの限界だ。会社法を改正し、監査等委員に監査役同様に単独で権限行使できる『独任制』を持たせ、常勤も義務付けるべきだ」と主張する。」(2015/07/27付「日経新聞」p15より)

ここ)によると、東芝の通報制度は、
通報制度
東芝では、法令違反を中心とするコンプライアンス違反に関する社内情報を収集し、自浄作用を働かせて自ら不正を正していくことを目的に、2000年1月に内部通報制度を設け、電子メール、電話などによって従業員から通報や相談を受け付けるようにしました。」

だという。
相当、上の人だと想像される今回の告発者。なぜ社内への通報ではなかったのか・・・。
それは“潰される”ことが分かっていたから・・・

どの会社も、上の東芝のような通報制度は備えている。しかし、会社のルール通りに通報した場合、通報者本人が“会社の敵対者”と見なされ、通報内容は秘密どころか、本人の上司などにいとも簡単に転送され、通報者本人はあっと言う間に左遷されてしまうことを知っている。だから、会社を辞めるときに、その置き土産に通報する位しか、通報制度の利用価値は無いことを、皆知っている。

週刊ダイアモンドで「“仏作って魂入れず”では無意味」と信州大学教授・真壁昭夫氏が指摘している通り(ここ)、どんな大企業でも、形だけ格好良い仕組みを作っているが、“仏作って魂入れず”で機能していないルールは無数にあり、内部通報制度はその代表格。
これは東芝に限らず他の会社でも同様であり、真に社内通報制度が機能している会社があったら、むしろ知りたい位だ。
会社によっては、通報先を外部の弁護士事務所にしている所もあるが、それでどれだけ通報者が保護されるか・・・。結局、今の日本の風土では、会社は血眼になって通報者を捜してブラックリストに載せるのが普通では??

それに、上の記事にあるように、経営監査部が社長直轄組織であれば、社長の意向に反する指摘ができないことは明白であり、最初から効果を期待できない制度上の欠陥であろう。

ふと、現役時代のYさんを思い出した。品質保証部検査課のYさんは、自分が検査して「不合格」と判断した製品は、決して出荷を許可しなかった。課長、部長、工場長から言われても、決して出荷しなかった。
「工場長でも何でも怖くない。検査不合格品を出荷しないのは当然!」の一点張り。正論であり正しいのだが、こっちは、輸送のトラックが待っているし、工事屋も現地で機器の到着を待っている。困り果てて、お客から“現地で直すことでOK”という言質を貰い、何とかYさんを説得して出荷にこぎ着けたもの。そして、“Yさんがいると仕事に差し支える”と、“どうしたらYさんを追い出せるか”を真剣に考えたもの・・・
しかし、その後は、Yさんとは誰よりも仲良くなった。
そんな気骨のある人も、今は居なくなった。どこもヒラメ人間ばかり。もちろん自分も・・・!?

そんな、内向きの企業風土の中では、上の記事は言う。
「久保利弁護士は欧米のように、弁護士資格を持つ法務担当役員(ゼネラル・カウンセル)が子会社や事業部門を監視する仕組みを提案する。「カウンセルに情報を報告しなかったら処罰対象になると社内規定で決めておけば不正情報が集まりやすくなり、内部告発も円滑に進む」」という指摘がこれからの道のような気がする。

正直者(通報者)がバカを見る日本の企業。「通報制度なんて、形だけさ」とうそぶく経営者。“ルールを守るのは当たり前”の組織を作るには、透明性の高い組織風土が必須。しかし、外部から組織内部を見る(監視する)ことは不可能。すると、自浄作用を期待するしかない。自浄作用で、違法を社員全員が許さない、という風土の醸成が必要。秘密を無くし、誰もが、自分の行動で何を通報されても困らない仕事をすること。つまりは、罰則を設けてでも、もし違法行為が見付かったら、それを通報させて皆無にする自浄の制度を作ることが必要な気がする。

東芝の今回の事件を糧に、何とか日本の企業の透明性が増すことを期待したいものだが、どうだろう?

150727shisenn <付録>「ボケて(bokete)」より

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2015年7月26日 (日)

安倍首相の「説得力なくてもOKの答弁法」

先日の朝日新聞の「声」欄にこんな投書があった。
「(声)説得力なくてもOKの答弁法
    弁護士 H.S(東京都 52)
 自分の主張に説得力がないとき、どのように「答弁」すべきか。最終的に数で押し切るつもりなら、次のような方法がある。
 「わざと争点を複雑にする」。争点が少ないとその部分に明確に焦点が当たり、主張が根拠薄弱だと露呈する。争点を多くして、相手の理解が追いつかないように工夫する。多くの法案を束ねて提出するがごとく。
 「わざと的外れの答えを繰り返す」。相手はそこを攻め立てるが、元々的外れの答えなので突かれても致命傷にならない。相手が喜々として攻めている間に、争点を絞りきれずに時間が経過する。堂々巡りは、議論の時間を浪費させるテクニックである。ピント外れの例え話という技も有効。
 「相手を攻撃する」。自分が質問されているのに、逆に相手に質問したり相手の人格攻撃(ヤジを含む)をしたりする技術である。相手が挑発に乗ってくれれば時間を浪費させることができる。
 こうしたテクニックを駆使すれば、議論を何時間しても本質的な争点の理解にはつながらない。もくろみどおり時間切れとなり、議論は数の力で決せられる。お薦めの答弁の仕方である。」(2015/07/23付「朝日新聞」p14「声」より)

なるほど・・・。
安倍首相は、歴代まれに見る頭の良い首相らしい。上記のようなテクニックを駆使して、国会をお手玉に取っている。

話は変わるが、ある男が言っていた。
「日本は、従来の延長線であれば、決して戦争は起こらない国だった。しかし、安倍首相の集団的自衛権によって、大きく戦争に巻き込まれる道にカジを切った。
従来の日本であれば、仮想敵国は北朝鮮や中国。しかしこれらの国が日本に戦争を仕掛けてくるか? それはない。なぜなら、日本に戦争を仕掛けた途端に、相手国は米国になってしまう。米国相手に、勝てると思っている国はない。自国が滅亡することが分かっていながら、戦争を仕掛けることは有り得ない。
しかし今後は違う。中国の艦船とアメリカの艦船が、南シナ海などで偶発的な衝突があったとき、日本が集団的自衛権だと言って、ノコノコ出て行く可能性があるのだ。アメリカから要精もされないのに、“早とちり”をして、ノコノコ出て行く可能性が・・・。そこで日本は争いごとに巻き込まれて行く。
アメリカは決して日本に援助を求めることはない。邪魔なだけ。艦船の小競り合いがあったとしても、アメリカはチャンスとばかりに、相手国に外交攻勢をかけるだろう。そこにノコノコ表れる日本は邪魔以外の何物でもない。よって、幾ら日本が集団的自衛権で出て行こうとしても、アメリカは「必要ない」と言ってくるだろう。しかし、日本が“早とちり”で、参戦してしまう可能性はゼロではない。・・・・」
「それでは、なぜ安倍首相はこだわる?」
「歴史に名を残したい。それだけだろう。そして悪名高い名が残る。」
「首相が、誰かに変わったら?」
「石破くんなど、もっと悪くなる。石破くんは集団的自衛権の全面解禁論者。もっと状態は悪くなる。せいぜい岸田くんが後を継いで、安倍くんが院政を敷くか・・・。
それと、デモなどが盛んになっているが、安倍くんは、デモが盛んになればなるほど自己陶酔に浸っているので始末が悪い。岸元総理の時の安保闘争に状況が近くなるにつれ、やり甲斐を感じているようだ・・・」

これから始まる参院での論戦。
上の弁護士さんの指摘のように、元々論拠がボロボロの安保法制の本丸の議論にならないように、必死に逃げ回っている首相を、うまく捉えることが出来るのかどうか・・・
何とか野党は、高等テクニックの首相の答弁法に負けないで欲しいものだ。

150726tora <付録>「ボケて(bokete)」より

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2015年7月25日 (土)

森田童子のドキュメンリー「夜行」

白木蓮さんからメールを頂いた。何と、森田童子の動画がYoutubeにあるという。早速、Youtubeを検索してみると、あった!
全体が3つに分かれていたが、食い入るように見てしまった。
調べてみると、これは1980年11月20日~24日に、池袋・三越裏空地の500人収容の黒色テントで行ったコンサート「夜行」のドキュメンタリーで、当時の東京12チャンネル(現テレビ東京)で、放送された「青春の日本列島~森田童子 ラストワルツ~」という番組だったらしい。

150724moritayakou_2 150724moritayakou1_2

その貴重な映像を下記にリンクする。

この所、森田童子の歌をあまり挙げていないが、自分はすべての曲を聞いている。
しかし、森田童子の素顔はほとんど知られていない。前に、「森田童子の「蒼き夜は」」(ここ)という記事を書いた時に、2010/05/22付「朝日新聞」「うたの旅人」(PDFはこれ)で取り上げられた森田童子について書いた。
今改めてNetで検索しても、それ以上の情報はない。
改めて自分の目の前に表れた、森田童子ではある。

●メモ:カウント~760万

150724fusimi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2015年7月23日 (木)

認知症と物忘れはどう違う?

自分の“将来のため”に、勉強しておこうか・・・

だいぶん前だが、「日経Gooday」にこんな記事があった。
一から学ぶ、認知症 認知症と物忘れはどう違う?
体験の一部を忘れるか、体験そのものを忘れるかに違い

「有名な俳優さんなのに名前がぱっと出てこない」「昨日の昼食のおかずが思い出せない」など、年を取ると増えてくる物忘れ。ふとしたときに、親が、あるいは自分が、「認知症になったのではないか?」と不安を感じる人も多いのではないだろうか。加齢による物忘れと認知症は、どこがどう違うのか。本連載では、症状、特徴、患者への対応法など、知っておきたい認知症の基礎知識についてわかりやすく解説する。

物忘れは体験の一部を忘れ、認知症は体験自体を忘れる
 「相手の名前がとっさに出てこない」という経験は、高齢者のみならず、多くの人にあるではないだろうか。このような物忘れが多少増えても、それは加齢によって起こる脳の衰えで、認知症ではない。だが、「いつも通っている場所の道が分からなくなった」「約束を頻繁に忘れるようになった」といったことが起こったら、それは認知症かもしれない。

 認知症と加齢による物忘れを分かりやすく比較すると、体験の一部を忘れるのが加齢による物忘れで、体験そのものを忘れるのが認知症の特徴だ。例えば、財布のありかがわからないとしよう。物忘れの場合、「どこにしまったか忘れてしまった」と頭を抱えることになるが、認知症の場合、「財布がなくなった。誰かが盗んだ」となってしまう。

 また、認知症になると新しいことを覚えるのが難しくなるが、加齢による物忘れの場合、150723ninchi0 学習能力は保持されている。さらに認知症は徐々に進行するが、加齢による物忘れは、急激な進行、悪化はしない。また、自分は認知症かもしれないと心配するような人は認知症の可能性は低いが、物忘れが進行しているのに、自覚がない人は認知症である可能性が高いのだという。

◆認知症と物忘れの違い
<物忘れ>           <認知症>
体験の一部を忘れる      体験そのものを忘れる
学習能力は保持されている  新しいことを覚えるのが難しい
基本的に進行、悪化はしない 徐々に進行する
物忘れの自覚がある      自覚がない

徘徊や多弁・多動は必ず起こるわけではない
 そもそも認知症とはどんな病気なのか、長年にわたり、認知症の患者を多く診てきた川崎幸クリニック院長の杉山孝博さんによれば、「認知症は記憶力、判断力、認識力、学習能力などの知識機能が低下したことにより、自分のまわりの状況の判断や把握が難しくなり、自立した生活が困難になっている状態を指す」という。

 具体的にはどんな症状が起こるのか。「認知症の症状には、脳の神経細胞の働きが低下してくることで起こる『中核症状』と、そこに、もともとの性格、体験、環境などが絡み合って起こる『周辺症状』があります」と杉山さん。

 「中核症状」は、記憶障害、理解・判断力の低下、時間や場所、人物が認識できなくなる見当識障害、段取りよく行動できない実行機能障害などがあり、すべての認知症にいずれかの症状が起こる。「周辺症状」は、多弁、多動、暴言、徘徊、食行動障害、失禁や弄便(ろうべん)、昼夜逆転、幻覚や妄想、性格異常、うつ・抑うつ、不安・焦燥、興奮など多岐にわたる。しかし、周辺症状はすべての認知症の人に起こるわけではない。環境の変化、認知症の進行度によって起こる人と起こらない人がいるのだという。

症状が進まないと、周囲からは分かりにくい
 前段で、「とっさに名前が出てこないくらいの物忘れであれば、脳の老化で認知症ではない」と、安心させておきながら申し訳ないが、認知症は、かなり症状が進まないと、周りがなかなか気づけないのも特徴である。

 杉山さんによれば、病院では「薬をちゃんと飲んでいる」と医師に答えているのに、別々に暮らす家族が家に行ってみたら飲み忘れの薬が大量に残っていたとか、電話ではきちんと生活しているような受け答えをしていたのに、実際にはごみ屋敷状態になっていた、ということが、認知症患者ではよくあるのだという。

 認知症がなかなか気づかれない理由について、杉山さんは、「私たち人間は、人前では自分をよく見せたいという心理が働くので、たまに会う人には、認知症かどうか、なかなか気づけないのです。やはり、最初に気付くのは一緒に住んでいる家族などの身近な人です」と話す。

 とはいえ、核家族化が進んだ現代社会。別々に暮らす親の認知症に早く気付くにはどうすればいいのだろうか。両親ともに健在なら、父、もしくは母のいずれかが気付けるかもしれないが、独居の場合は、それもできない。

 杉山さんは、「やはり、頻繁に会いに行くことが一番です。電話しかできない場合は、できるだけ頻繁にかけるようにして、1回の電話では長く話をすることが大事です。しばらく話を聞いているうちに、『あれ同じことを何度も言っているぞ?』など、変化に気付くことができるからです」とアドバイスする。

 では、どんな変化に注意すればいいのだろうか。公益社団法人認知症の人と家族の会150723ninchi1 が作成した「家族がつくった認知症早期発見の目安」を紹介する。いくつか当てはまるようなら、早めに医療機関を受診するといいだろう。

 チェックポイントはあくまでも目安である。いくつか気になる項目があるなら、医療機関へ。認知症は、「精神科」「神経科」「神経内科」「老年診療科」「老年内科」などが専門だが、最近は「もの忘れ外来」「認知症外来」などもある。どこに行けばいいか分からない場合はかかりつけ医の先生に相談してみるのも一手段だ。

 チェックしてみて、まだまだ自分や両親は認知症ではないと安心しても、いつかなるのではないかという不安は残る。そもそも認知症は何が原因で起こるのか。それは予防できる原因なのか、気になるところである。次回は「認知症は遺伝するのか?」をテーマに取り上げ、認知症の原因となる病気について詳しく紹介する。(伊藤左知子=医療ジャーナリスト)」(「日経Gooday」(ここより)」

先日の「扇風機が消えた!?・・・・」(ここ)事件もそうだが、「忘れ」事件は、もはや我が家では日常の事であり、決して他人事ではない。

先日、NHK FMのラジオドラマ・青春アドベンチャー「蓮の花が散る時」(2015/07/10放送)を聞いた。
弟が、久しぶりに実家に戻ると、親代わりだった祖父と一緒に暮らしている姉が、祖父をグループホームに入れるという。弟は「それは可愛そうだ」という。自分の名前も覚えているし・・・。しかし祖父の痴呆は予想以上に進んでいた。一緒に住んでいる姉を「どなたさん?」、そして、食べたばかりなのに「食べさせてくれない」・・・
そして翌朝起きると、階段の下で大騒ぎ。祖母がウンチの着いた手を壁にこすりつけているのだ・・・。姉が言う。「トイレに行っても、拭くという動作を忘れてしまった。でもお尻がむず痒く、手で拭うが、今度は手が気持ちが悪いので、壁にこすりつけて拭おうとする・・・」
なるほど・・・。よく痴呆になると、便を壁にこすりつける、という話を聞くが、こんなロジックだったのだ。このことを「弄便(ろうべん)」と言うらしい・・・

お袋も、義母も、認知症を発症して亡くなった。でも二人とも、足が悪かったので、徘徊することはなかった。
我が家の場合、一世代が終わって、いよいよ自分たちの世代に話が移ってきた。
いや待てよ!? これからの心配は、まず愛犬メイ子の痴呆だな・・・。13歳、まだ大丈夫かな??
「今朝はちゃんと食べた?」「いや、今日はまた“朝食べない日”みたい・・・」という会話が日常・・・
3キロのメイ子の体調に翻弄されている最近である。

150723baachan <付録>「ボケて(bokete)」より

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2015年7月21日 (火)

扇風機が消えた!?・・・・

今日は、我が家を揺るがした大事件についての話である。
我が家には2つの扇風機がある。その一つが忽然と姿を消してしまったのである。

昨日、部屋の整理をしてから、夏にいつも自室で使っている扇風機を探した。が、無い。
消えるはずがない。形も大きく、陰に隠れるはずもない。
思い出すと、冬に居間で使った。暖房の効率アップに、部屋の中の空気をかき混ぜるのに使った。それからカミさんが片付けたはず。当然考えられる場所は、隣の和室。ここはもう納戸同様になっているので、まずここだ。
しかし、自分が探しても無い。おかしいな・・・。だとすると、次に考えられるのは、前の保管場所だった次男の部屋。ここは真に納戸になっているので、ここか? でも、無い・・・
そんなはずはない・・・。長男の部屋にもない。二階の物置にも上がってみたが、無い・・・
「冬、使い終わって、どうした??」とカミさんに聞くが、「覚えているワケ無いでしょう・・・」
ヘンだ・・・、で自分は諦めた。

しばらくして、今度はカミさんが探しだした。「無くなるワケがない・・・」。各部屋を回るが、やはり無い・・・
「庭にある物置にしまった?」「いや、そんなバカな・・・。それなら直ぐに気が付く・・・」
「戸吹(清掃工場)に持って行った?」「いや、そんなバカな・・・」
お互い、昨夜は諦めてしまった。

自分は寝ながら考えた。「無くなるわけは無い・・・・」
通常のしまうときの“思考の進行”を考えると、絶対にいつもと違う行動は取っていない・・。すると隣の和室。最悪でも次男の部屋・・・のはず。それが何故無いのか・・・

さっき、夕食後、「今度は徹底的に探すぞ!!」と意気込んで、自分が各部屋を順番に見て回った。
納戸になっている息子の部屋、押入まで開けて・・・。各部屋の隅々まで徹底的に・・・。順に回って、最後の和室。
「そんな小さくないだろう・・・」と思いつつも、着物のハンガーをかき分けたり、押入を開けたり・・・

そしてあきらめかけた時、「ん???」!!
何と、和室の入り口に、堂々と鎮座している扇風機を発見! 思わずカミさんを呼んでしまった!
カミさんが、自分の悲鳴を聞いて、和室に入り、「あったの?」と探すが、「無いじゃないの・・・」

自分は黙って、入り口の左手を指さす・・・。
「ガハハハハ・・・」突然、カミさんが笑いこける・・・。

そうなのだ、ちゃんと見ると、堂々と扇風機は“そこにある”のである。それなのに、何故今まで無かった???
昨夜は、神隠しで、どこかに隠れていて、あまり騒ぐので、そうっと姿を現した???
これはまさに“隠れずきん”事件だ。

ふたりで、和室の入り口に鎮座している大きな扇風機を見ながら、背筋がゾッとした・・・
実にリーズナブルな場所。まあ、しまうとしたら、手抜きをして、居間の隣の和室の入り口付近に置く。まあそうだろう・・・。そして、“その通りの場所”にあった。
それなのに、こんな大きな物が、なぜ目に入らなかった? 何度も見たのに、なぜ網膜に写らなかった??

カミさんは「思い込みは怖い」と言うが、そんな生やさしい現象ではない。

我が家にも、何かが確実に近付いてきている。それが何か?
怖ろしくて、口にも出せない。

我が家のミステリー。こんな怖ろしいことが、現代でも起こり得るのであ~る。
(“老い・・・・”? それは背筋がゾッとする現象なのであ~る)

150721obake <付録>「ボケて(bokete)」より

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