2018年7月19日 (木)

「育児、ママじゃなきゃダメなの?」~あまんきみこ著「天の町やなぎ通り」

これもだいぶん前だがこんな記事があった。
「(ニュースQ3)育児、ママじゃなきゃダメなの?
 「0~3歳児の赤ちゃんにパパとママ、どっちが好きか聞けば、どう考えたってママがいいに決まっている」。国会議員のそんな発言が物議を醸した。確かに、赤ちゃんの世話は母親が主という家庭が多いが、これは普遍的なのか。

 ■政治家の発言物議
 「お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度で底上げをしていかないと、言葉の上で『男も育児だ』とか言っても、子どもにとっては迷惑な話かも」「子どもがお母さんと一緒にいられるような環境が必要」
 5月末、宮崎市で開かれた自民党県連の会合で、萩生田光一幹事長代行(54)はこんな風に語った。ツイッターでは男女双方から異論が噴出した。
 小4と小1の娘がいる東京都葛飾区の坪井博一さん(45)は「生まれた直後から、授乳以外は『ママじゃなきゃ』なんてことは一つもなかった」と語る。
 派遣社員だったが、深夜残業や休日出勤が増え、「家族ともっと関わりたい」と長女が2歳の時に退職。自宅で仕事を始め、会社員の妻の復職後は、保育園の送り迎えや食事の支度などを担った。娘たちは今「パパべったり」だ。
 だが、父親の存在感が薄い家庭が多いのも事実だ。「小さいうちから育児しないと、どんどん関わりづらくなる。家事や子育ての得意不得意は、性差より個人差が大きく、『母親がやるべきだ』という価値観に追い詰められる人もいる。そういう現実を変えるのが政治家の仕事では」

 ■「3歳児神話」否定
 科学的にはどうか。親子関係を研究する遠藤利彦・東京大教授(発達心理学)は「どんな時でも受け止めてくれる養育者の存在は、子どもの心身の発達に重要。ただ、母親でなけ180719ikuji ればならないわけではなく、父親や血縁関係のない保育者でもいい」という。「生物学的には、ヒトの子どもは未熟で自立までの期間が長く、家族や血縁者以外も助け合う『集団共同型』の子育てが基本だ」
 3歳まで母親が子育てに専念するべきだという「3歳児神話」は、20年前の厚生白書で「歴史的に見て普遍的なものでもないし、たいていの育児は父親(男性)によっても遂行可能」と否定された。
 ただ、遠藤教授によると、今の学生の間でも、「母親が育児に専念した方がいい」という考え方は根強い。「自分の経験から、それが唯一の理想の形と思いこんでいる。ロールモデルが増えれば変わっていくのでは」

 ■「原因」に目向けて
 0~1歳の子がいる3千世帯を対象にしたベネッセと東京大学の調査(2017年)では、平日の子育て時間は母親の7割が10時間以上だったのに対し、父親は2時間未満が7割。他の調査でも、日本では他の国と比べて母親に負担が偏っていることが明らかになっている。
 子育て世帯の生活調査をしている藤田結子・明治大教授(社会学)は「日本では、会社に長くいる人が評価され、男性の育児に理解のない上司も多い。『夫に関わってほしいけど無理』というあきらめから、家事や育児を引き受けている女性も少なくない」と指摘する。「母親になつくのは、育児を担ってきた『結果』かもしれない。政治家なら、『原因』に目を向けてほしい」(仲村和代)」(
2018/07/04付「朝日新聞」P29より)

「三つ子の魂百まで」ということわざがある。広辞苑によると「幼い時の性質は老年まで変らない。」とある。
犬も同じで、「動物の愛護及び管理に関する法律」では、生後56日未満の犬や猫を親から離してはならない、としています。しかし移行措置により、現在は49日を過ぎたら販売してもよいことになっています。」とのこと。
どんな生き物も、幼いときは無条件で親の愛情が注がれることが良い。

前に「沢田美喜のエリザベス・サンダースホーム」(ここ)という記事を書いた。
捨て子の悲惨さ・・・・(沢田美喜氏は、歌手の安田祥子さんの義母だという)

180719tenno 話は変わるが、先日NHKラジオ深夜便(2018/07/13)で、あまんきみこ著の童話「天の町やなぎ通り」の朗読を聞いた。
「小さな男の子は、なくなったおかあちゃんになんどもお手紙をかきました…“天の町やなぎ通り”は、どこ? ゆうびん局長さんは、お手紙をとどけられるのでしょうか?」

<あまんきみこ著「天の町やなぎ通り」>

死別や離婚などで、親と子が引き離されることほど悲惨なことは無い。
自分には何もできないが、ただただ親と子が仲良く、すくすくと育つことを祈るだけ。

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2018年7月16日 (月)

「素晴らしかったのは何歳?」~今、幸福?

だいぶん前の記事だが、こんな話が気になった。
「(経済気象台)素晴らしかったのは何歳?
 「最も素晴らしかったのは何歳?」。年初の米国紙生活欄の見出しだ。63歳のある研究者とその95歳の父親の場合はともに「50歳」。子供は成人し健康状態も良かった。男性47歳、女性は53歳という調査もあるという。身体能力では20~30代がピークで、加齢を止める薬があれば何歳で飲みたいか学生に問うと30歳と答えたという。ただ、その年齢に戻りたいと思う人は多くないようだ。
 人生様々、最良の年齢も人それぞれだろう。しかし、多くの先進国では幸福感・満足と年齢の関係はU字形だ。15~24歳で高く年齢とともに低下、55~64歳でさらに65~75歳で再び高くなるという。高齢者は人生選択の悩みやストレスから解放され、人生を楽しく充実させようとするからだという。英語圏での調査だが、不安は35~44歳で高く、ストレスや怒りも25~34歳をピークに総じて中年層で高い。
 日本ではどうか。10年前の国民生活白書だが、幸福感は年齢を重ねるごとに低下し、67歳を底に79歳までほとんど高まらず、先進国では特異なL字形だという。ちなみに、ロシア・東欧・ラテンアメリカもL字形。アフリカのサブサハラでは、年齢に伴う変化はほとんど無いそうだ。
 本紙も4月の特集「高齢者はどう生きるか」で、「現代のご隠居つらいねぇ」と、生きにくさを取り上げていた。国民性はあるにしろ、幸福感薄い高齢化が進むのは避けたいものだ。
 幸福感・満足は個々人だけでなく、政府や自治体にとっても究極の目標ではないか。人生100年時代、二毛作三毛作をというのであれば、L字形を脱し晩年も輝くU字形へ、さらに中年期にも幸福感高まるW字形を目指したいものだ。(R)」(
2018/07/04付「朝日新聞」p10より)

自分の人生を振り返ると、やはり全盛期は中学3年の時か・・・。成績も良く、周囲からの評価も高かった。しかし高校に行ってからは、下る一方。
でも、サラリーマンの最初の5年ほどは楽しかった。何でも自分の思い通りに仕事が出来て楽しかった。出張も多く、やり甲斐もあった。しかしその後、業務内容が変わってからは、色々と大変だった。

日本の場合、「幸福感は年齢を重ねるごとに低下し、67歳を底に79歳までほとんど高まらず、先進国では特異なL字形だという。」
自分はそうは思わない。退職後は、総じてハッピー。
カミさんの「ご飯だよ~」と部屋のインターホンが鳴ると、「何もしていないのに、“食っちゃ寝る”でいいのかな?」と罪悪感さえ覚える。
一日、自由な時間。これは何事にも替えられない。音楽を聞いても、本を読んでも、一日中テレビを見ても、自分の勝手。ただしカミさんからの苦情は計算に入れていない。
現役時代は「定年後の膨大な時間をどうしよう?」と悩んだものがだ、今となっては考えられない。つまり、毎日する事(他人からどう評価されようが)があるので・・・・。
従って、一度自由を手にすると、もう仕事に就きたいとは思わない。まあ勝手なものだ・・・
そして時間の流れるのが速いこと・・・・。
毎週金曜日のプラスチックゴミをまとめるときに、「また一週間経ってしまった!」といつも感じる。

今朝の「朝日新聞」にこんな記事があった。
「(世界発2018)ブータン、根付かぬ民主主義 立憲君主制に移行10年
 国王親政から立憲君主制に移行して10年を迎えたブータン。国王の決断で始まった民主主義だが、昔を懐かしむ声が今も聞かれる。停滞気味の政治とは対照的に、社会は変化の時を迎えている。(ティンプー=奈良部健)

 ■王政が良かった・家族や村も分断された
 「一票はとても大切。投票をお願いします」
 4月。首都ティンプー郊外の山あいを、上院選の候補者レキ・シェリングさん(40)が訪ね回っていた。九州とほぼ同じ面積に約80万人が暮らす国。127人の候補者から各地区の代表20人を選ぶ。
 選挙運動は静かだ。拡声機が使えず、戸別訪問が基本。期間中は仏教の法要や結婚式も禁じられる。「いまだに選挙の仕組みや目的がわかっていない人が多い」とシェリングさんは話した。
 地元紙のニードルプ記者は「票を集めるには謙虚さと礼儀正しさが大事。政策議論はほとんどない」。
 長い国王親政を経て2005年、近代化を目指す前国王が立憲君主制への移行を表明。08年に初の国民議会(下院)選を実施。多くの国民が泣いて王政存続を訴えたという。
 10年後も国民の意識は変わっていないようだ。主婦スリン・デマさん(77)は「国王が決められたことだから仕方ないけど、王政の方が当然良かった」。
 表向きの静かさとは異なり、SNSでは現地のゾンカ語で「ノロプ(謀反人)」という言葉が飛び交う中傷合戦。警察官のスムゲさん(47)は「政党は一部の代表だが、国王は全国民の代表。国王のもとでまとまっていた国なのに、家族や村さえも分断された」と話す。
 政府は選挙を根付かせる政策を繰り出した。前回13年の上院選投票率は45%。今回、帰郷できない人のため郵便投票を導入した。「家族で誰も投票しないと後から理由を尋ねられる」(ティンプー市民)とも。
 政党もできたが、以前は政党といえば反王室の亡命勢力を指し、結成は反逆行為だった。このため、いまだにいいイメージを持たない人が多い。憲法上、集会や結社の自由は「国家の統合に支障をきたさない」という条件があり、難民や人権といった敏感な問題を扱う組織の結成は難しい。

 ■若者の失業・薬物事犯、増加 国民総幸福、国是でも
 ブータンは「国民総幸福」(GNH)を国是に掲げ、物質的豊かさだけではないバランスのとれた成長を目指してきた。
 しかし鎖国状態から徐々に国を開き、1999年にテレビとインターネットを解禁。いま問題となっているのが若者の失業だ。特に男性の失業率は15年の8%から16年は16%に。高学歴化で肉体労働を避けるようになり、建設現場はインドの出稼ぎ者ばかりだ。
 ロイヤル・ティンプー大学を訪ねると、就職活動を控えるケルゼン・タシさん(22)が「まず政府の仕事を狙う」。尋ねた十数人の学生はみな公務員を志望。外貨を稼げる産業は水力発電と観光業ぐらい。一方、自国製でない自動車や携帯電話の消費ブームが盛り上がる。
 首都郊外のパロに、薬物や飲酒の依存症のためのリハビリセンターがある。国王の資金援助を受けるNGO「CPA」が運営する。
 木工作業などの職業訓練を受けるペマ・デンドゥプさん(27)は17歳から友人の誘いで合成麻薬を使っていた。不眠に悩み、けんかが絶えず、摂取量が増えた。「薬を飲むと自分は何でもできると思い、不安がなくなった」。気を失うなど体の不調に耐えきれず、昨年末、施設に入った。
 薬物事犯の逮捕者は16年の523人から1年で倍増した。自身もかつて中毒者だったツェワン・テンジン代表は「職につけない若者が薬物に手を出しやすい現実は間違いなくある」。大麻が自生し、インドから大量の薬物が流入する。今回の上院選は候補者数が前回の倍近くまで増え、中でも30代が約6割を占めた。「若いのに仕事がなくかわいそう」という理由で投票する人も多いという。
 国の将来の担い手にかかわる問題に政治はどう対応するのか。トブゲイ首相は「若くて急成長する国にはよくある問題だ。ブータンはシャングリラ(理想郷)ではないのだから」とだけ語った。」(
2018/07/16付「朝日新聞」p6より)

当サイトでも何度か取り上げたブータンの「国民総幸福」。しかしこの記事を読むと、ある狭い世界に閉じこもっていると、それ以外の世界を知らないだけに「幸福」を感じるようだ。たぶん、北朝鮮も同じなのだろう。
しかし、野に放り出されると、荒波に飲まれて溺れてしまう・・・・

幸福とは、かくももろい。しかし、「幸福」とは“思った者勝ち”だと思う。
周囲がどんな評価をしようと、自分が「幸福」だと思えば幸福。オーディオの世界と似ている。自分が「これが良い音」と思えば、誰がどう評価しようが関係無い。

だから自由時間がたくさんある今の時期は、自分にとっては幸福な時期。それだけに、上の記事の「幸福感は年齢を重ねるごとに低下し、67歳を底に79歳までほとんど高まらず、先進国では特異なL字形だという。」が良く分からない。
確かに自分の場合、年金生活でも、贅沢をしなければあまりお金の心配が要らない状況は、ラッキーなのかも知れない。
でもやはり「幸福は思った者勝ち」。
年金生活者は、自由な時間がたくさんあることだけでも、やはり「幸福」ではないか?

自分にとって「素晴らしかったのは何歳?」⇒今であ~る。

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2018年7月14日 (土)

読書時間アンケート~読書好きが88%

今朝の朝日新聞の記事。
「(be between 読者とつくる)本を読むのが好きですか?
 一日の読書時間がゼロの大学生が5割を超えた――。今年2月に発表された全国大学生協連合会の調査結果は衝撃的でした。若者に限らず、スマホの普及や書店の減少などで、すべての世代で本離れが進行中とか。「本好き」はいずれ“絶滅危惧種”になるのか? いや、アンケート結果を見る限り、まだ大丈夫のようです。

 ■意外に多い「本の虫」
 アンケートの結果、本を読むのが好きと答えた人は9割。「いいえ」の人を圧倒した。ここでいう本とは、マンガ単行本やムック本を除く書籍のこと。意外に「本離れ」はなく、寸暇を惜しんで読書する「本の虫」を自任する人も少なくない。
180714dokusyo  毎月11冊以上の本を読むという東京の男性(57)もその一人。「通勤かばんに2冊を常備し、電車の中はもちろん、昼食で注文した品が出てくるまで、スーパーなどではレジに並んでいる間、興が乗れば信号待ちの間も読む」
 静岡の女性(51)も、月に11冊以上を読破する。「風呂場に雑誌、寝室に文庫本、トイレに脳トレ本を常備。移動時にデジタル本を楽しむ」
 本の魅力を熱く語るコメントも目立った。「本は人生を豊かにする」という兵庫の男性(29)は「感性、語彙(ごい)力、知識……。一つのものでこれほど多くを学べるツールが他にあるでしょうか。しかも数百円で楽しめる!」。就寝前に読書をする京都の女性(54)は「どんなに眠くても、本の中に広がる別世界に自分の身を置く心地よさを思うと、どうしても一ページでも読みたくなる」。
 一方、「本を読むのは好きでない」「本は読まない」と答えた人たちも明確な理由をあげていた。「年とともに視力が落ち、本を読むと疲れる」(東京、65歳女性)、「独身時代は通勤時間に読書したが、結婚後は家事、パートで忙しく時間がなくなった。今は親の介護で疲弊している」(兵庫、53歳女性)。加齢に伴う体力、気力、読解力の低下を嘆く声は、記者にもひとごとには思えなかった。
 読書量は高校生までの習慣に関係すると言われている。なるほど、本好きになった理由に親の影響をあげた人が多い。「親が絵本を読み聞かせてくれたおかげで、何時間でも読んでいられる。親に感謝したい」(広島、41歳女性)。一方、本との出会いに年齢は関係ないとの声も。「学生時代まで読書することはなかったが、妻の影響で本を読む楽しさに気づいた」(広島、61歳男性)
 本はどこで手に入れるかも尋ねたところ、トップは書店だった(1198人)。「本屋さんで本を選ぶところからワクワクする。書店は立派な娯楽施設」(大阪、45歳女性)、「書店の何ともいえない本の香りが大好き」(新潟、53歳女性)。他方、「多くの書店がベストセラー本ばかり置いていて、代わり映えしない」(東京、43歳女性)という厳しい意見もあった。
 電子書籍が普及しても、紙の本に魅力があるという人も少なくない。「本を手にとったときの感触、装丁の美しさにもひかれる」(北海道、66歳女性)、「紙の匂いが出版社によって微妙に違うのも面白い」(兵庫、26歳女性)。
 出版科学研究所のデータによると、昨年、出版全体の市場は縮小したが、コミックスなどの雑誌に比べ、書籍の売り上げ減は少なかった。同研究所研究員の久保雅暖さんは「どんな時代でも、しっかりと丁寧に編集された本が、読者の心に響く。いい本がちゃんと残っていく可能性はある」と言う。
 ただ読者からはこんな意見も。「最近は読み捨ての週刊誌のような書籍が増えて残念。読む本がなくて困っている。今後は英語の本を中心に探してみよう」(千葉、36歳女性)、「本が売れないのは内容のレベルが低下しているのも一因では」(千葉、38歳男性)。本を愛するがゆえの苦言とみた。(林るみ)」(
2018/07/14付「朝日新聞」b10より)

このアンケート結果にビックリ。「本を読むのが好きですか?」という問いに対して、何と88%の人がイエスと答えている。
自分は決して読書好きではなかった。特にサラリーマン現役時代は、ほとんど読まなかった。30数年間のほとんどが車通勤だった事もあり、通勤電車で、ということも無かった。
その後、都内への電車通勤を14年ほどしたが、途中はもっぱらウォークマンだった。
最近でこそ、藤沢周平に凝っているが・・・

このアンケート、ジャンルではやはり歴史・時代小説とサスペンスが双璧だという。TVドラマと同じく、サスペンスがトップかと思いきや、サラリーマンには時代小説が人気らしい。
そして1ヶ月に1~2冊以下が半数だという。自分も、読まないといっても、固い本以外を入れると、まあ数冊は読んでいたのかも・・・・

前にも書いたが、読書に目覚めた?のは、高校の時の国語の先生の影響が大きい。図書館長でもあったその先生は、「何でも良いから小説をたくさん読め」が口癖。
昭和40年当時、通っていた土浦の街には、駅の近くに2軒の本屋があった。駅から行くと、左手に2階建ての大きな本屋、そして右手に小さな本屋。Netで検索すると、その右手の「マスゼン書店」は今も健在らしい。大きな左手の店名は忘れた。これは無くなったらしい。
180714dokusyo1 当時、流行ったのが河出書房の「世界文学全集」。納戸を見たら、ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」が残っていた。メモを見ると「S39.11.9マスゼン書店にて」とあるので、高校2年の時に買って読んだようだ。11月8日発売の本なので、発売を待ち構えて買ったもの。
なせ、ロマン・ロランか?ベートーヴェンがモデルとかいう話があったため・・・

180714dokusyo2 もうひとつ残っていたのが、同じ河出書房のグリーン版「世界文学全集」。これはC.ブロンテの「ジェイン・エア」とロマン・ロランの「魅せられたる魂」が残っていた。
こちらは、「S45.9.20」「S46.7.3」とメモがあるので、会社に入ってから読んだもの。
当時、これらの本は難しかった。付録の登場人物の冊子を手に、何とか読んだと記憶している。

子どもの頃から、我が家にはたくさん本があったので、本に対するアレルギーはなかった。
ほとんどが、親父の“積ん読”の本だが、思い出すのが、有名な岩波のオレンジ色の装幀の漱石全集。これは、子供の頃から家にあった。天井近くの棚にオレンジ色の全集がズラリと並んでいた。子供の頃に聞いた話では、祖母(明治27年生まれ)が嫁に来たときに、「これだけは買って欲しい」と祖父にねだって買った貰ったものだという。
前に実家で見付けて、1冊だけ記念に貰っておいた。改めて見ると、昭和3年の発行だった。

180714dokusyo3 180714dokusyo4 180714dokusyo5

歌と同じく、本も“自分の歴史”が裏にはある。一冊一冊、思い出がある。
自分は、「映画」と「本」は、Excelに読んだリストを作っている。いつ見たか、いつ読んだかが分かるように。それを見ると、読む時期と読まない時期がはっきりと分かれている。
たまたま今は読んでいる時期!?
自分はもっぱら図書館だが、図書館で本を借りない人もいる。汚いと・・・。しかし、カミさんのように、先ずは図書館で借りて、自分が持っていたい本は改めて買う、という読み方もある。
本を読んでいると、読後の達成感と同時に、何か“充実した年金生活”も感じるので、しばらくは読書を続けたいと思っている。

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2018年7月12日 (木)

現政権の知らんぷり対応 見抜かれている無関心

先日の西日本豪雨で、死者行方不明者が250人にも達し、各自治体や自衛隊が暑い中で必死に遺体の収容に当たっている。
そんな状況下で、“我々が選んだ”自民党政権は、被災者を横目に、こんな動きをしている。

参院6増、採決強行 参院通過 今国会、成立確実に
<視点>自民の「党利党略」
 熟議が求められる国会の中でも、選挙制度改革はとりわけ丁寧な議論が求められる。多数派が自らの都合に合わせて選挙のルールを変えられるようになれば、議会の正当性という民主主義の土台が大きくゆらぐことになる。
 自民党は今回、立法府に属する議員が守るべき大前提に背を向け、「党利党略」と批判を受ける6増案を押し通した。比例区に特定枠を設けるのは、合区で選挙区を失う同僚議員の救済策でしかなく、賛同は広がらなかった。
 自民の横暴を戒め、他党が受け入れ可能な打開策を示すのが中立の立場にある参院議長の役割だろう。過去の選挙制度改革ではこうした努力は見られたが、自民出身の伊達忠一議長は役割放棄したように見える。
 前回参院選を経て単独過半数を回復した自民のおごりを感じざるを得ない。衆院の審議では民主主義が危機にあるとの認識を共有すべきではないか。(石松恒)」(
2018/07/12付「朝日新聞」p1より)

一方、彼の博打(カジノ)法案は「「人命第一と言いながらカジノ第一。本当にア然とする」(立憲民主党の辻元清美国対委員長)、「カジノ審議が遅れても、国民は誰も困らない」(自由党の山本太郎共同代表)」という指摘も無視し、“災害というどさくさ”に紛れて突き進んでいるようだ。

こんな状況でも、改革支持率が上がっている原因は何だろう?という視点で新聞を読んでいると、こんな記事が目に止まった。

「(思考のプリズム)現政権の知らんぷり対応 見抜かれている無関心 國分功一郎
 先日、ドイツの若い哲学者マルクス・ガブリエルと公開討論する機会があった。民主主義をテーマとした討論の中で私は、「いま日本では役人による公文書改ざんが問題になっているのだが、驚くべきことに人々はこれにほとんど怒っていない」と述べた。
 そのとき私の念頭にあったのは、哲学者ハンナ・アレントがその著書『全体主義の起原』のなかで、20世紀初頭に現れた大衆社会を分析して述べた言葉、大衆は何事をもすぐに信じるが同時に何事をも信じていない、であった。
 公文書の改ざんは未曽有の疑獄事件と関わっている。ウソにウソを重ねた関係者たちの矛盾点は既に暴かれている。会見して事情を説明すべき人物は国民の前に現れない。政権はただほとぼりが冷めるのを待つばかりだ。
 ところが、この事態を前にしても世論が怒りに震えることはない。どんなにありそうもないウソでも受け入れ、それがデタラメだと分かってもけろりとしている。アレントはそのような態度を指して、軽信とシニシズムの同居と呼んだ。何でもすぐに信じるが、確たる信念を何一つ持っていないから、騙(だま)されたと分かっても平気なのだ。
     *
 アレントは大衆社会の最大の特徴を、「自分の幸福への無関心」に見ている。私は最近、同書を読み直しながら今の日本社会を想起せざるを得なかった。確かに私たちはいま、自分たちの幸福に対して関心を持てなくなっているのではなかろうか。
 こう反論する人がいるかもしれない――。今の日本社会は、「自分さえよければよい」と思っている人ばかりではないか、と。もしそのような反論を思いついた人がいたならば、それこそ現代における幸福への無関心を如実に示す証拠であると言わねばならない。
 幸福には未来への見通しや理想が欠かせない。「自分さえよければよい」というのは「自分だけは災難を避けたい」という焦りの表現に過ぎない。だが、いま私たちはそうした焦りを幸福への関心と混同してしまうほどに混乱した社会を生きている。
 自分の幸福への関心は、自分たちの幸福への関心と切り離せない。だが、自分の幸福に関心がないのだから、自分たちのそれについて関心を持ちうるはずがない。だから、自分の生きる場が危機に晒(さら)されても、それに真剣に対応しようとしない。騙されてもシニシズムでやり過ごせる。
     *
 すべては、人が何らかの信ずる価値を持てずにいることに由来しているように思われる。何かを信じていないから、何でもすぐに信じてしまう。自分の幸福への無関心もおそらくそこに由来する。
 ガブリエルは討論の中で、ドイツ基本法の第1条が掲げる「人間の尊厳の不可侵」という価値について堂々と語った。私はそのことをとてもうらやましく思った。日本の憲法もまた「基本的人権の尊重」をその原理の一つとして掲げている。しかし私はそれを彼のように堂々と語ることはできない。その価値は日本では少しも信じられていないからである。
 現政権はこれまで、どんな批判に対しても知らんぷりをすることでやり過ごしてきた。歴代の政権であれば「さすがにそれはマズい」と考えるようなことも平気で実現している。その最大の例は2014年の閣議決定による憲法解釈の変更だ。
 政権の知らんぷりが通用するのは、私たちが「これだけは譲れない」という何らかの価値を信じることができずにいるからだろう。政権はそのことを見抜いているから、このような事態に陥っても少しも焦っていないのである。(哲学者)」(
2018/07/11付「朝日新聞」夕刊p2より)

「何でもすぐに信じるが、確たる信念を何一つ持っていないから、騙(だま)されたと分かっても平気なのだ。」
「自分の幸福に関心がないのだから、自分たちのそれについて関心を持ちうるはずがない。だから、自分の生きる場が危機に晒(さら)されても、それに真剣に対応しようとしない。騙されてもシニシズムでやり過ごせる。」

という指摘をどう捉えるか?

*シニシズム=「徳こそ唯一の善であり,幸福は欲望から自由になることによってのみ達せられると説き,学問,芸術,贅沢,快楽を軽蔑して反文化的禁欲的生活を唱えた古代ギリシアのキュニコス派の立場。 転じて一般に,道徳,習慣などを無視し万事に冷笑的にふるまう態度をいう。」

「政権の知らんぷりが通用するのは、私たちが「これだけは譲れない」という何らかの価値を信じることができずにいるからだろう。政権はそのことを見抜いているから、このような事態に陥っても少しも焦っていないのである。」
まさに、「政権」対「国民」の戦い、と捉えると、現在は完全に政権の勝ちの状態。
今、衆院解散総選挙を打っても、自民党の過半数は動かないという。そこまで国民は舐められている。しかしこれが現実・・・
国民は何をされても怒らず、現政権にやりたいようにやらせている。その影響が我々に届くのはたぶん孫の世代になってからだろう。その時は、どうせいないからいいや!??

財政問題と言い、自分たちだけ良ければ・・・がはびこっている情けないのが、今の状況かも!?

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2018年7月11日 (水)

STAX「SR-009S」その後~イヤースピーカーの寿命とエージングの要否

STAXの「SR-009S」を導入して2週間余。だいぶん慣れてきた。
前に「STAXの新フラッグシップヘッドホン「SR-009S」を聞く」(ここ)という記事を書いたが、その後の“思い込み”の感想である。(自分の勝手な思い込みなので、参考にはならない。)
今まで使っていたSR-009に対し、今回のSR-009Sは、ヘッドホンを外すと耳が痛いことがあることに気が付いた。原因は大音量にし過ぎ!
映画館に行くと、その大音量にビックリする事がある。スマホの騒音計アプリで、映画館の音量と009Sの音量を比較したら、ほぼ同じだった。つまりは、009Sは知らず知らずのうちに、大音量で聞いていたということ。
自分の思い込みの“良い音”は、大音量でうるさくない音。つまりは、009Sは大音量にしてもうるさく感じられないので、つい大音量にしてしまい、結果として耳が痛くなる結果に。これは耳にとってキケン。少し自重せねば・・・・!
これも009Sが優秀な証左なのかも知れない。

009Sを聞いていると、009に慣れた耳でも、時たま“ゾクッ”として嬉しくなることがある。特に低音質(mp3等)の音源も良い音に聞こえるのが不思議。
自分はHAP-Z1ES ⇒ SRM-007tA⇒ SR-009S という至ってシンプルな構成で聞いていが、HAPは確かに低音質音源を“良い音”にする機能がある。しかし009Sはそんな機能は無い。
それに低音(ベース)の解像度が増したような気がする。これも思い込み!
まあ理由はどうあれ、009Sにして、音楽を聞く時間が増えたことは事実。

話は変わるが、高価な009Sを永く使うため、SR-009/009Sについて、STAXに色々と質問してみた。そのSTAX技術部からの回答が、他の人にも参考になると思ったので下記してみる。

Q1:「最初は音が悪いので、エージングが必要」との話がありますが、そもそもエージング時間は必要?何時間ぐらい?その理由は?
A1:基本的に十分なエージング期間を設けて出荷していますので、お客様のお手元に届く頃には殆ど変化が無い状態になっています。
 弊社イヤースピーカー全般に言えることですが、振動膜(板)は薄膜に適当な張力を掛けて“振動膜リング”と言う部品に貼って使用しています。
 一般の方式と比較すると“エッジ”に相当するものがございません。
 このため、リングに張った直後若干の張ムラが残るため、振動膜全体がほぼ均一化されるまでに時間を掛けてエージングを行って出荷しています。
 このため、改めて“エージング”は必要ないと考えていますが、完全に均一化されるまでには半年から1年ぐらいかかるかと思いますが、多分出荷時点からの変化は判らない位のレベルかと存じます。
 寧ろ、新たにイヤースピーカーを聴取する人との慣れが一番大きいのではないでしょうか。

Q2:本体(発音)部分で、時間と供に劣化する部分は?
A2:発音体自身の劣化する部分につきましては、高電圧で動作しているため、発音体内部の絶縁劣化・自然劣化があります。

Q3:時間と供に、音質はどう変化する?例として、新品と10年間毎日通常の部屋で1~2時間使った製品とでは、音質は違う?
A3:膜が均一化した状態で時間経過による音質の変化は殆ど無いのではと考えます。
  発音体自身(電極と振動膜)は極薄の防塵膜で密封されています
  防塵膜自身は発音体外気に触れているため、周囲の空気の状態によって不純物が付着して音質が変化する可能性は否定できません。

Q4:メーカーとして、イヤースピーカーの寿命はどのように謳っている?
A4:寿命につきましては、上記(2)及び(3)項目によって変化し、また、発音体自身の個体差もございます。
 このため、何年間もつという数値は申し上げ難いのですが、振動膜に“エッジ”が存在しない為長期に亘りお使いになれるかと思います。
 全ての例ではございませんが、たまに、30-40年以上前のSR-3,5やSR-Xseries、SR-Lambda PRO等をお持ちでイヤーパッドのご注文を頂いたりしております。

以下、余談になりますが:
*振動膜の張力は低ければ低いほど音質的には良いのですが、極短距離で電極と振動膜が向き合っているため、接触したりしてノイズが出てしまう。
 また、空気圧の変化によって同様に接触し易くなったりします。
*極薄の振動膜のため機械的ショックで裂けてしまう事がございますのでご注意ください。
*弊社以外のドライバーアンプを使用して電極間放電を起こし振動膜が裂けてしまった事例もございました。(
STAX技術部さんからの回答より)

つまり、通常の使い方では、相当に持つということ。もちろん湿気や幾何的なショックが大敵なのは言うまでも無い。
それに、イヤーパッド、ヘッドパッド、そしてケーブル(引っ張っての断線)は消耗品なので、定期的な交換が必要だろう。
ともあれ、SR-009Sは、“絶対値として”自分の好みなので、永く使うと思う。何度も繰り返すが、自分が良い音と思えば、他人がどう評価しようが、良い音なのであ~る。

(関連記事)
STAXの新フラッグシップヘッドホン「SR-009S」を聞く 

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2018年7月10日 (火)

2017年の世界シェア(市場占有率)71品目

恒例の2017年の世界シェアである。
今年の紙面はだいぶん変わった。日経産業新聞には、今まで全品目のシェアが載っていたが、今年は「紙面には主要36品目を掲載しました。左のQRコードを読み取れば、電子版180710share2017 の日経ビジュアルデータで全71品目の世界シェアに関する詳細な情報をチェック出来ます。」とある。時代も変わり、データの見せ方も、よりビジュアルに進化したようだ。
そして「日本経済新聞社の「主要商品・サービスシェア調査」は、前回まで「世界」「日本」に分けて実施。グローバル化の流れを踏まえ、今回から「世界」に一本化した。」とあるので、今まであった国内シェアの発表は無くなるようだ。

世界シェア、米中激戦、17年商品・サービス調査、米、ソフト強み、中国ハイテク猛追。
 米国と中国の企業で世界シェアの攻防が激化している。日本経済新聞社がまとめた2017年の「主要商品・サービスシェア調査」では対象71品目のうち米国が24品目、中国が9品目で首位だった。米国はハイテク分野で猛追する中国を警戒、追加関税をかけあうなど貿易摩擦が広がっている。日本勢を含めた今後のシェア動向に影響しそうだ。(関連記事15面、詳細を電子版ビジュアルデータと10日付の日経産業新聞に)

 中国は産業の高度化を目指す戦略「中国製造2025」に基づきハイテク企業の育成を急ぐ。携帯通信インフラ(基地局)では、中国の華為技術(ファーウェイ)がスウェーデンのエリクソンを抜き首位に浮上。中興通訊(ZTE)も4位で、それぞれ低価格攻勢でシェアを伸ばした。
 スマートフォン(スマホ)では中国のファーウェイ、OPPO(オッポ)、小米(シャオミ)が3~5位に入り、2位の米アップルを追う。中国3社の合計シェアは24.3%で、首位の韓国サムスン電子をも上回る。
 世界各国は次世代高速通信「5G」への投資を計画している。中国勢はインフラの更新やスマホの買い替えに合わせてシェア奪取を仕掛ける。
 強さが際立つのが監視カメラだ。ハイクビジョンとダーファ・テクノロジーが1、2位。人工知能(AI)と組み合わせて都市部で導入が進む。中国内の大規模案件も受注、シェアを伸ばした。
 米トランプ政権は知的財産侵害に対する制裁を名目に中国に追加関税を発動した。中国も報復の関税発動に動き、二大国の確執が深まっている。
 中国はエアコンや洗濯機など白物家電が強かった。これらの品目でもトップを保ったが、次世代の覇権を狙い、先端産業へのシフトを急ぐ。首位は前年の7品目から2品目を上積みした。
 一方、米国は前年よりも1品目多い24品目で首位だった。パソコンでは米HPが5年ぶりに中国レノボ・グループを抜き、首位に返り咲いた。企業のテレワークに対応した軽量薄型のノートパソコンを拡販した。
 後発医薬品では米マイランがイスラエル企業を抜き首位。スウェーデン社などのM&A(合併・買収)が影響した。医薬品は多額の研究開発投資が必要で開発期間も長く、米国勢が優勢を保つ。
 米国は企業向けデータ分析などクラウドサービスでも強い。スマホ用OS(基本ソフト)やセキュリティー対策ソフトなどソフトウエア分野、株式引き受けなど金融分野でも上位を独占した。
 米中以外では、日本が10品目、欧州ではスイスが5品目で首位。ただ、いずれも品目数は横ばい。主要国では米国と中国のみが品目数を増やした。日本は米中のはざまで埋没感が強まった。デジタルカメラなどで首位を守ったが、新たな成長領域を見いだせていない。
 世界の主要商品・サービスシェア調査は、対象を前年の57品目から71品目に拡大。各種調査機関の推計などをもとに最新のシェアを算出した。

上位企業、寡占進む、世界シェア調査、タブレット、アップルが実質値下げ、コンテナ船、マースクが独社買収。
 日本経済新聞社が実施した2017年の世界シェア調査では、上位企業の寡占化がじわりと進んだ。対象71品目のうちデジタルカメラやタブレット端末、太陽光パネルなど7品目で上位3社の合計シェアが5ポイント以上高まった。大手企業がM&A(合併・買収)や価格戦略でシェアを伸ばす規模の争いが顕著だ。(1面参照)
 タブレット端末は、首位の米アップル、韓国サムスン電子、米アマゾン・ドット・コムの3強でシェア52.3%と過半を占めた。アップルは17年春にiPadを実質値下げし、購入者の裾野を拡大してシェアを拡大した。4位で中国の華為技術(ファーウェイ)は2.1ポイント上昇の7.7%で米国勢を追走する。
 ペースメーカーなどの循環器機器では、米アボット・ラボラトリーズが米セント・ジュードを買収して2位に浮上。上位3社シェアは53.4%で11.2ポイント上昇した。
 工業製品や日用品などを輸送するコンテナ船でもM&Aが進む。最大手のA・P・モラー・マースク(デンマーク)はドイツの海運会社を買収してシェアを19.2%に伸ばした。規模の経済で運航コストを下げる狙いで、上位3社シェアは45.9%と6ポイント上昇した。
 日本勢は日本郵船と商船三井、川崎汽船がコンテナ船事業を17年に統合し、新会社が発足。18年4月に営業を始めた。ただシェアは5位の7.2%にとどまり、欧州大手の背中は依然遠い。
 太陽光パネルは建設ラッシュで発電能力ベースの出荷量は2割増。1位のジンコソーラーから3位まで中国勢が占め、上位3社シェアは27.1%と5ポイント上昇。中国勢はコスト競争力に加え、中国国内で発電所が増えたことも追い風となった。日本勢はかつては京セラやシャープが上位だったが、現在は10位圏外だ。
 一方、市場の縮小が上位の寡占につながったのがデジタルカメラだ。キヤノン、ニコン、ソニーの上位3社シェアは89.1%と17ポイント上昇した。スマートフォンの台頭で市場規模は21.4%減。カシオ計算機が18年5月にコンパクトデジカメの撤退を決めるなど事業縮小の動きもある。

日本勢、10品目首位守る、自動二輪やCMOSなど。
 日本企業は自動二輪やリチウムイオン電池向け絶縁体(セパレーター)など10品目で首位を守った。自動車関連や素材、光学・精密など、お家芸のものづくりで強みを発揮したが、新たに首位を獲得した品目はなかった。首位品目には縮小市場も含まれ、産業転換が急務となっている。
 自動二輪は新興国需要の開拓が奏功した。ホンダはインドで年間600万台をうかがうペースで販売を伸ばしており、世界首位を盤石にした。3位のヤマハ発動機もインドやタイなどが好調でシェアが微増だった。
 リチウムイオン電池の主要部材である絶縁体は、電気自動車(EV)向けで市場が拡大しており、旭化成が首位だった。
 中国勢も増産に動いており、価格競争も進展している。今後は生産性向上がカギを握りそうだ。
 光をデジタルに変換するCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーでは、首位のソニーのシェアが50%超。スマートフォンで高画質画像が撮れるセンサーの需要が高まり、出荷が増えた。
 A3レーザー複写機・複合機は、販売力に勝るリコーが首位を守った。先進国ではIT(情報技術)と組み合わせた総合サービスに注力する。
 2位は米ゼロックス・富士ゼロックス。富士フイルムホールディングスは傘下の富士ゼロックスと米ゼロックスを統合させる意向だが、米ゼロックスが反発している。再編の行方がシェアに影響する可能性もある。」(
2018/07/10付「日経新聞」p1、15より)

*「2017年の世界シェア」の詳細PDFは(ここ)~2018/07/10付「日経新聞」p1,15、及び「日経産業新聞」p1、p14~15より

自分は昔からシェアに興味を持っていたが、「国内シェア100品目」が無くなると、面白さは激減。この連載もそろそろオシマイかも・・・ね。
(今年は、今日付の「日経産業新聞」が手に入らなかった。近くの販売店にも無く、駅も、神田、秋葉原、田町駅にも無かった。一昨年は吉祥寺のホームのキヨスクにあったのだが・・・)

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2018年7月 9日 (月)

5万円台で車の2ヶ所のキズを直した話

我が家の12年目のヴィッツを、買い換えるのでは無く、しばらく乗り続ける話を、前に「12年目の車にドライブレコーダー(ZDR-015)を取り付けた話」(ここ)という記事に書いた。
その時に少し書いたキズの直しの話である。実は、大きなキズが2ヶ所ある。一つは、自分が家の駐車場の柱に後ろのバンパーをぶつけたキズ。もう一つも、自分が熱い車の換気のために開けておいた後部ドアを、うっかり開けたまま走り出してしまって、出窓にドアをぶつけて出来たキズ。当初は、バンパーだけを直すつもりだったが、どうせだからとカミさんが言うので、ドアのキズも一緒に直して貰うことにした。
予約が3週間待ちで、昨日出来てきたのだが、これが大満足な出来具合だった。

まずバンパーのキズだが、これがみっともなかった。かなり激しくぶつけたため、本体部分にもダメージは達していた。前にディーラーに頼んで交換した貰った事があるが、その時は38千円ほど。意外と簡単に出来た。しかし今回同様に見積もって貰ったら54千円ほどだという。違う理由は、機種が古くなったため、部品の入手が困難になってきたため。まあ本体部分も直すともっとかかるだろう。
今回頼んだ「ピッカーズ」(ここ)という店は、「バンパーえぐれキズ」は3万円が上限。消費税を入れて、Net予約割引を入れると31400円。新しい車種だと、4万円弱で新品に交換できるので、まあ妥当な線。今回のビフォア/アフターの写真がこれ・・・

(before)
180709b1 180709b2 180709b3

(after)
180709a1 180709a2 180709a3

具体的にどうやったのかは分からないが、プラスチックなのに完璧に直っている。歪んでいる本体部分には手を着けなかったので、少々段差はある。

そしてドアを開けたまま走って、出窓にぶつけたキズのビフォア/アフターの写真は・・・

(before)                 (after)
180709b01 180709b02 180709a01

店のHPの「線キズ補修の流れ」と「へこみキズ補修の流れ」(ここ)を見ると、分かる。特にへこみキズは、へこんだ所に金属をハンダ付けし、それを引っ張りながら整形するのだという。なるほど、それでドアなどの分解が必要なくなる。
へこみキズは、結構範囲が広くなる。今回のキズは直線で5センチほどだが、周囲が歪んでおり、押すとベコベコと音がした。それを直すので、料金表は(ここ)にあるが、今回はまけて貰って10センチキズとして22千円+消費税としてもらった。

なお、無料で代車を借りたのだが、これがポンコツ(失礼)。H12年のヴィッツ。レンタカー落ちの12万キロの車。確かに走るが、ワイパーは赤く錆びていて力も弱かった。保険の問題もあるので、店から自宅までの行き帰り以外は乗らなかった。
そのせいか、修理が終わって帰り道で乗った我が家の車の状態が素晴らしいこと・・・・
まだまだ乗れる。と確信した。

新車に乗り換えようとして、“ワクワクしないので止めた”今回の車騒動。あと半年後は13年目の車検を取る。タイヤも変え、キズも直し、ドラレコも付けた。もう見劣りしない。
先日もらった新車購入時の見積では、“下取り価格4万円”の我が愛車。事故に遭っても、大雨で流されても、それほど惜しいとは思わない。
バカにするな!まだまだノントラブルで走るのだ。トヨタの素晴らしい品質ではある。

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2018年7月 7日 (土)

ある有力政治家への生理的拒否反応

今日、我が家で一番盛り上がった新聞記事。

「(悩みのるつぼ)ある政治家のせいで情報に疎い
 ●相談者 男性 40代
 私は、ある有力政治家のことを、生理的に拒否反応を示すほど受け入れられません。
 彼の打ち出す政策が相いれないという理由はあるのですが、何というか、学生時代の「全く話の合わないクラスメート」のような感じがしています。
 そういうクラスメートに対しては、自分の気分が悪くならないよう、できるだけ近くに寄らないようにしたり、話さなくていいよう距離を保つ位置取りをしたりして、自分のペースを乱されないよう生きてきました。
 今、私はいい年をした社会人ですが、こういった考え方は、世間を生き抜くための人生の知恵のようにも思います。
 具体的には、彼が画面に映ると、私は瞬時にテレビを消します。新聞で彼の何らかのコメントが掲載されたり、写真を目にしたりすると、その他の記事も読む気が失せます。こういった時、自分はひどいしかめっ面をしていると思います。
 ただ、ニュースや新聞に遠ざかってきたせいで、世の中の情報に疎くなってきているのは間違いありません。家族に「お父さん、こんな大きなニュースなのに知らないの?」と言われることが度々あります。あの政治家が、私に必要な情報をブロックしているのです。一方、「彼がどうあろうと、世の中のことには関心を持って生きていくべきだ」という自分もいて、どうすべきか悩んでいます。

回答者 歌手・俳優、美輪明宏 嫌いでもニュースを追うこと
 まず第一に申し上げておきたいのは、「その政治家」に対して、そういった感情をお持ちになるのは、何もあなたばかりじゃありません、ということです。
 そのうえで付け加えますが、「顔も見たくない」「生理的に受け付けない」とはいえ、政治や社会、国際問題について、「取るに足らない毒人間」のために知識を深めるのを邪魔されるというのはもったいないと思いませんか? そんな政治家のせいで、家族にまで馬鹿にされるというのは損ですし、情けないことです。
 それよりも、冷静に世の中を見つめた方が得策です。多くの人が嫌う政治家だって、支持者がいるからこそ選挙に通り、政治家たりえるのです。それはなぜか。多くの場合は、組織票です。企業や団体の便宜を図ることで支えられているのです。つまり、利害関係ですよね。「投票はしたけれど、本当は嫌い」という人も結構いると思います。
 毒蛇や毒を持つ植物など、自然界は毒だらけ。不気味な動植物はたくさん存在するんです。人間も同じで猛毒の人はいます。しかも、毒のある人間が支持されて、権力を持つということだって、歴史上珍しくはありません。ですから繰り返しますが、相談者の方が抱く嫌悪感というのは正常だと思います。
 しかし、ご自身の人生のためにも、報道はご覧になった方がいいです。アメリカでもトランプ大統領に対して、ものすごく憎しみを抱いている人と、猛烈に支持をする人に二極化していて、現在の世界情勢は、色んな国で似通っているのかもしれません。ただ、嫌いであっても自分の国に影響を与える人のことは直視するべきなのです。
 ニュースを見ないと分析もできません。しっかりと見て、分析をすれば、その嫌いな政治家のことを「哀れな人だな」とさえ思えることだってあるでしょう。相手がまともな人間で、ある程度の品位を持っているという前提で考えるから腹が立つのかもしれませんが、ニュースをしっかり追えば「政治家以前に、人としてもダメな人」と痛感することだってあります。そうすれば、「彼」を突き放して見られるのではないですか。
 どんな政治家であれ、支持している国民に責任があるということは忘れてはなりませんが、うそやパフォーマンスなどの言動を見逃さず覚えておくためにも、科学者的なクールな目線で「毒人間」の生態系を観察すべきでしょう。」(
2018/07/07付「朝日新聞」be10より)

カミさん曰く「まるで我が家が質問しているみたい!?」
まさに三輪さんが最初に言っているように「まず第一に申し上げておきたいのは、「その政治家」に対して、そういった感情をお持ちになるのは、何もあなたばかりじゃありません、ということです。」
然り!!!

我が家は“他の年金生活者の家庭と同じように”、居間のTV権はカミさんに有り。
よって自分が夕食時にNHKのTVニュースを見ようとすると、あの有力政治家が画面に映ると同時に「そんな不愉快なTVは2階に行って見て!」と言われるのだ。
それで仕方なくチャンネルを変える。
自分は「いちおうイヤでも見ておかないと、事実関係が分からなくなる」と主張するのだが通じない。自分のスタンスは、三輪さんのアドバイスに近いが、カミさんは相談者に近いようだ。

今朝、日経の「安倍3選も「頭を下げた内閣」に」という動画を見た(ここ)。いつも、最近内閣支持率が上がっていることへの疑問があるので・・・
日経の大石論説委員の解説。「今永田町で安倍首相の3選を疑問に思う人はいない。モリカケ問題で首相は信用出来る。と言う人は10%しかいない。国民はモリカケ問題で安倍首相がウソを付いていると思っている。国民は信用していないのに内閣を支持するのはなぜか?安倍首相は国民は分かってくれている。だから支持率が高いと思っている。しかし国民は、ケシカラン奴だが他の人よりも仕事が出来るのでまあいいか、という中で支えられている民意であると言うことを自覚すべき。」と言っていた。

日経(経済)的には?他の人よりも仕事が出来るという評価らしい。つまり政治的に株価を維持しているから、経済の視点では○なのかも・・・
しかし、この相談者のように、「顔が映ったらTVを消す」という具体的な行動に駆り立てる政治家の存在は、自分は経験が無い。

「株価が高ければ、他は何でも良いのか?」とつい思ってしまう国民の内閣支持率ではある。
あの政治家が出て来たら、せめて録画の再生速度を「早聞きモード」にして流しましょう!?

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